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第4回定例記者会見要旨(8月30日)

更新日:2019年8月30日 印刷ページ表示
  • 日時 令和元年8月30日(金曜日)午後2時05分~2時40分
  • 会場 記者会見室
  • 出席者 県:知事、副知事、総務部長ほか
    記者:記者クラブ所属記者等 23人
  • 記録作成 広報課(報道係)

令和元年8月30日の記者会見動画(You Tube)<外部リンク>

会見要旨

知事発言

 まず、冒頭いくつか皆さんにご報告したいと思います。上皇上皇后両陛下におかれましては、今週の火曜日から本日まで3泊4日のご日程で群馬県にお越しをいただきました。私の生まれ故郷である草津温泉の草津国際アカデミー&フェスティバル、このイベントに毎年のように天皇陛下皇后陛下の時代から来ていただいてるんですけども、退位後も引き続きご来県いただいたということで、私の方からは、ご挨拶で群馬県民にとっても、草津町民にとっても大変光栄なことであるということを申し上げ、お礼もよく申し上げてまいりました。実は何度か両陛下とお話をする機会をいただきました。その会話の中身はちょっと申し上げられませんけれども、両陛下のお人柄に本当に感動いたしました。草津でゆっくり静養していただいたんじゃないかというふうに思っています。
 もう一つ、九州北部の大雨のことをずっと気にしていたんですけれども、さっきもちょっと危機管理監から九州の状況を報告受けたんですけども、この度、北部の大雨、豪雨で亡くなられた方々に対して、心からお悔やみを申し上げたいと思います。怪我をされた方々もおられますし、あるいは住居など被害を受けられた方々に対しましても、心からお見舞いを申し上げたいと思います。
 こういう大規模災害が発生したと、これはもちろん群馬県にとっても全く他人事ではないんですが、こういう時のその広域的な応援というのは、全国知事会のもとでやるという仕組みになっているということなんで、いろいろな情報収集に努めてるんですが、今のところ群馬県に対する応援要請は入っておりません。何か全国知事会とか国から応援要請があった場合には、できるだけ迅速に対応したいというふうに考えております。今のところ九州ブロックの中でいろいろ協力をしながらやってると、危機管理監の報告ではそんな形でした。ただ、油が有明海に入ったりとか、いろんな展開もあるようなんで非常に心配ですし、何か群馬県でできることがあるのかどうかっていうことは、ちょっとこの状況を注視しながら考えていきたいというふうに思っています。とにかく、群馬県でも24時間の即応体制とかですね、こういう災害に対しては市町村、警察、消防、自衛隊等の防災関係機関と連携して、しっかりと対応する体制を作っていきたいというふうに思っています。
 それから今日はですね、皆さんに新しく任命した3人のご紹介をしたいと思います。まずネットメディア戦略アドバイザーに先ほど任命させていただきました宇佐美友章(うさみともゆき)さんです。宇佐美さんはですね、今、音楽プロデューサーをやってるんですが、例えばニコニコ動画の番組制作に携わったり、あるいは六本木ニコファーレっていうニコ動の拠点がありますが、そこを作るプロジェクトに携わったり、あるいは専門学校の経営に携わったり、いろんなことをやってきてるんですけども、私とはずっと長年チームを組んでまして、直滑降ストリームという、この間、高崎に官房長官お呼びしましたけれども、この番組の制作についてもずっとタイアップをしてやってきたということです。
 私は非常に宇佐美さんに注目をしてるのはですね、2000年、皆さん音楽に詳しい方はよくご存じなんですが、丸山茂雄(まるやましげお)さんっていう音楽界で非常によく知られた方がいて、ソニーミュージックエンタテインメントの社長や会長をなさったプレイステーションの生みの親の1人と言われている方の人でですね、全盛期の小室哲哉さんのマネージャーをやってたんですが、この人が2000年の初めに株式会社に・よん・なな・みゅーじっくっていうレコード会社を作ったんですけども、最先端のネット戦略をこの会社が展開したということで、その丸山さんの信頼が一番厚いのが宇佐美さんで、実は丸山さんの後、宇佐美さんが社長に抜擢されたということで、極めてネットを使って物事を訴える、ネットを使ってユーザーに届けるっていう点においてはですね、もう極めてすぐれたノウハウと知恵を持っているということで、今回ネットメディア戦略アドバイザーをお願いしました。補正予算の目玉の一つである、この最上階に動画スタジオ作る、あるいは公開スタジオを作るっていうのもですね、いろいろ知恵を、ニコファーレの経験なんかも生かして、知恵を借りてますので、これからいろんな幅広い形で助けてもらうことになると思います。宇佐美友章さんです。
 それからもう1人は森原誠(もりはらまこと)さん。森原さんはですね、青山社中というシンクタンクで活躍をしています。今、ボストンコンサルティングにも属して、いろいろ活動してるんですけども、加えてこの群馬県の政策アドバイザーをお願いいたしました。実は群馬県議会との縁もあって、私が参議院自民党にいた時に、政策審議会長だった時だったと思いますが、この青山社中と契約をして国会のいろんな質問作りを手伝ってもらってたことがあります。その縁もあって、実は、須藤みどり市長が県連の幹事長だった時に県議団とつないで、群馬県議会も実は青山社中からいろいろ質問する時にアドバイスを受けていたっていう経緯があります。県連会長の時に群馬のブランド力向上プロジェクトっていうのを私が立ち上げたのを覚えていらっしゃる方もおられるかもしれませんが、これも実は相当、森原さんに手伝ってもらいました。これからいろいろ群馬県が先進モデルを作っていく、いろんなコンセプト作りをする中で、私の考えていることをしっかりと字にしてもらう、絵にしてもらう、そういう意味で森原さんの知見をぜひ活用させていただきたいというふうに思ってますし、「自我作古(じがさっこ)」チーム、先進事例研究チームの会議にもぜひ入っていただこうとこんなふうに思ってます。
 それから県庁の職員でありますが、今回、知事直属の首席補佐官に任命をさせていただいた片貝和晶(かたかいかずあき)さん。片貝さんはですね、実は、彼が県庁に入った頃からよく存じ上げてます。筑波の大学院で環境政策を勉強して県庁に入ったと。その後は、若手議員の頃から、いろいろ県庁の今の流れとか、トレンドみたいなものですね、時々教えてもらってました。私が何を一番買ったかっていうと、まず彼は財政にとっても強い。財政畑が長かった。自治省にも1年出向してるんですけれども、財政課でした。山本県政においては、やはり財政は非常に大事なので、この能力を買ったっていうことですね。それから実は先進事例をずいぶん彼は群馬県に導入したんです。一つは例えば、総務事務センター、これも片貝さんの発想だったというふうに記憶をしていますし、さっきも庁議でお話しましたが、群馬県の救急車全てにタブレットを配布して、いろいろと効率化を図るみたいなことも彼のアイディアだった。非常に先進事例を昔からよく研究して、幅広い知識を持ってるっていうことがあります。さらにこれも庁議で話したんですけど、政策プレゼンっていう制度があるんですが、これがなかなか厳しくて、若手職員がいろいろプレゼンするんですけども、なかなか実現したものが少ない。その中で県境の稜線トレイルという、職員プレゼンテーションで生まれた代表的なプロジェクトがあるんですけども、これも片貝さんが考えてプレゼンをして通したっていうことで、こういう能力を買って、今回、首席補佐官になってもらいました。おそらく3人とも一応直属のアドバイザーなんですが、組織の上からいくとですね、宇佐美さんには広報に所属してもらおうと思っておりますし、森原さんは、企画に一応所属してもらうということで、片貝さんは秘書課に所属してもらおうという形にしたいと思います。形式はどうでもいいんですけども、3人からはそういう形で折に触れていろんなアドバイスをもらいたいと。それから片貝さんは40代なんで、40代、あるいは30代の若い職員のいろんな知恵を吸い上げる役割もですね、私の周りでやってもらえたらと、そんなふうに感じております。参謀っていうのが正しいかどうかわかりませんが、外部からいろいろと群馬県政に力を借りる、片貝さんは内部ですけども、こういうフォーメーションでいきたいと思います。1人ずつ簡単にご挨拶をしていただいて、その後、皆さんのご質問を受けたいと思います。

(宇佐見ネットメディア戦略アドバイザー)
 ご紹介にあずかりました宇佐美と申します。ネットメディア戦略アドバイザーを拝命いたしました。これまで、特にネットのメディア、音楽系が多いんですけれども、ニコニコ動画やYouTubeといったようなところでの、いろんな番組の制作だったり、それからスタジオのプロデュースだったりといったようなことを手がけてまいりました。私のそういったような部分の経験というのが、この群馬のPRに少しでもお役に立てればと思っておりますので、そういったところ、ここにお集まりのメディアの皆さんからのお知恵もぜひお借りしたいなと思っております。少しでも、日本はもちろんですけども、世界に届くようPRを頑張っていきたいというふうに思っておりますのでよろしくお願いいたします。

(森原政策アドバイザー)
 政策アドバイザーを拝命いたしました森原と申します。私は国の役所で8年、それから民間のコンサルティングシンクタンクで8年の仕事をしてまいりまして、こういったこの官民両方の見方であるとか、知識といったところを生かして、一つは知事が知事選で掲げておられました公約の推進、またそれを通じてですね、群馬県の県民の皆様の暮らしであったり、経済であったりというところを少しでも前に進める、良くするということができればと、お役に立ちたいというふうに考えておりますので、ぜひ今後ともよろしくお願いいたしたいと思っておる所存でございます。よろしくお願いいたします。

(片貝首席補佐官)
 首席補佐官の片貝と申します。よろしくお願いいたします。知事をよく補佐して、県民の皆さまが幸せを感じられるような県政が実現できるように尽くしていきたいと思います。よろしくお願いいたします。

 何かご質問があればお受けしたいと思います。

質疑応答

就任1カ月の感想について

(記者)
 まず幹事社の方からいくつかお伺いして、その後、各社の質問を受けていただければと思います。
 まず就任1カ月のご感想を伺いたいと思います。この間、臨時議会ももありました関係で、議会との距離の取り方みたいなものについても言及していただければありがたいと思います。
(知事)
 一言で言うとあっという間の1カ月だったなと。48分の1が終わったという感じですね。48分の1ですよね、4年間だから。
 最初の1カ月の目標はですね、まず知事が変わったと、新しい知事の考え方を県庁の職員の皆さんに知ってもらう、新しい知事のスタイルを理解してもらうと、こういうところが目標でした。
 同時に県民の皆さんに群馬県の空気が変わった、県庁が新しい動きを始めたということを伝えるということが目的だったんですが、ここまで各部局と相当時間をかけて率直な議論を展開してきてですね、60点か70点ぐらいかなと。やはりインパクトっていう点で言うといろいろまだやり残したこともあるし100%ではなかったんですけども、だいたい60点から70点ぐらいあげてもいいのかなというふうに思ってます。
 私が特に嬉しかったのは、新しい知事になって、スタイルも違う、発信の仕方も相当変わった中で、各部局の県庁の幹部だけじゃなくて職員の皆さんが相当頑張って、新しい知事の政策を実現しようと後押ししてくれる、この体制をかなり早く作っていただいたということは、本当に私にとっては嬉しかった。
 例えばこれから内閣改造があって、おそらく各省の大臣相当変わると思うんですけど、またその時、大臣行脚に出かけなければいけないんですが、できるだけ担当部署の部長さんとか局長さんとか、もちろん副知事もそうですけども、そういう人と一緒に行きたいと思います。読売(新聞)の群馬版だったか、知事があちこちいろんな人に会ってるっていうのをちょっと紹介していただいた記事があったかと思うんですけども、(楽天社長)三木谷さんに会った時も、それから(NTTドコモ)吉澤社長に会った時も、Google(グーグル)の幹部に会った時も、全部、県の職員の人たちに来てもらってるんで。そういう意味で言うと一緒に、一体で力を合わせてやっていくっていう雰囲気が少しずつできつつあるのかなと思いますので、その期待にも応えられるように、一つ一つ掲げた政策を、細かい制度設計はこれからっていうものもありますけれども、実現していけるように頑張っていきたいと思います。
(記者)
 議会との関係についてはどうでしょうか。
(知事)
 議会との関係はですね、もちろん最大会派の自民党との関係はしっかりと大事にしなきゃいけない、友党の公明党との関係も大事にしなければいけない、知事なのでその他の会派ともきちっと話をしていかなければいけないというふうに思っています。
 なんとなくスタイルが変わるっていう感覚はどうも県議会側にもあると思うんですけども、知事と議会はやはり、いろんな議論をして、時には何か考え方が少し違ってもしっかり議論をして、県民にとってよりよい結論を導くっていうことがあるべき姿だと思うんですね。それは少しずつ何か向こうにも伝わっている感じがします。
 今回、補正予算の要望を、県議、県議会、県議団の方からお聞きをして、自民党の方からもヒアリングをしているんですが、今日かな、私も直接、県議団の執行部から要望をいただくことになると思うんですけれども、各部局長とのメモ全部読んだんですけども、かなり政策を真面目に議論していただいていると。県議の皆さんは本当によく勉強してると思うし、こういう雰囲気できちっと議論して一つ一つ補正予算も作っていければいいかなと思ってます。
 実は知事に当選して以来、自民党、保守系含めても実は14、5人の県議とご飯を食べました。1年生議員9名とは朝食会をやったんですけど、相当いろんな意見が出た。こういうのを定期的にやっていきたいと思うんですよね。例えば1期(目の議員)でも2期(目の議員)でも直接、知事にものを言う、あるいは意見交換する場所っていうのを設けたいと。それは大澤知事がどういうやり方でやってたのかちょっと存じ上げないんですけども、執行部とも定期的にきちっと率直に話し合える場所を作りたいし、あるいは若手とも中堅とも、知事として直接、コンタクトを取る場面はこれからも設けていきたいと思います。
 9月に入ったら、いくつか朝食会、昼食会をセットしてるんで、ほとんどの県議と直接、議論する機会を持てるんじゃないかと思ってます。

9月補正予算案の進捗状況について

(記者)
 先ほどスタジオの話もちらっと出ましたけれども、それを含めてですね、9月補正の編成進捗状況を教えてください。
(知事)
 そうですね、補正については、今日、自民党からの要望を受けることになりますので、それを受けて、またいろいろと議論しながら、しかるべき時までに結論を出すという形になってくると思います。まだ規模等々は、現時点ではちょっと申し上げられない。これは、協議の結果どうなるかっていうこともあると思いますが、私の方から申し上げることがあるとすれば、まず1番大事な目玉は、何と言っても新しいスタジオを作るっていうことだと思っています。それからの外国人労働者、外国人との共生を考えるいろんな会議を立ち上げたりすることもとても大事だと思っていますが、政策集の中でもいろんな具体的な提案をしているので、こういうものについてもある程度、芽出しみたいなものは、ぜひしていきたいというふうに思ってます。9月10日頃までには予算案を発表できるようにしたいということですね。
 外国人との更なる共生、健康寿命延伸、これは、すごく大事なんで、来年度予算でもちろん本格的に取り組んでいくっていうことですけども、9月補正にプレリュードっていうか、芽出しをしっかり出していくようなことをやりたいんで、今、その点で、関係部局と議論を進めているということです。厳しい財政状況ですけども、それを踏まえつつ必要な予算は何とか措置できるように知恵を絞っていきたいと思います。

アドバイザー及び首席補佐官の任命について

(記者)
 新しいお三方、非常に注目度が高いもので、片貝さんは職員ということで経歴が出てないでしょうし、残りのお二方もネットに出てても間違えると大変なことになるんで、この会見後にお三方のですね、経歴書を(記者)クラブに配っていただきたい。
(知事)
 それでいいでしょう。それはそうします。
(記者)
 お三方については、片貝さんは職員だから職員の給料だと思うんですが、残りのお二方に報酬は発生するんですよね。
(知事)
 もちろんです。臨時の職員という形で常勤ではなくて。
(記者)
 片貝さんについては、職員の給料だってことでいいと思うんですが、それに手当がつくのかも明らかにしていただきたいですけど、残りのお二方についてはですね、県庁職員という大変な競争率のテストに受かったわけじゃないですし、特別職として議会で可決されて公表された金額があるわけじゃないんで、やはり報酬がですね、いくら発生しているかっていうのは、これはちょっと公表していただいた方がいいかなと思うんですが、いかがでしょうか。
(知事)
 何回、週に来てもらえるかとか、そういうことになると思うんで、今ちょっと確定的なことは言えないですが、だいたい他の自治体とか国のいわゆる参与とかアドバイザーとか、ほとんどそれと同じ水準だと思ってください。それは、これからどのぐらい来てもらえるかとかそういうところで細かい数字が決まってくると思います。
(記者)
 特定しませんけど、どこかの都道府県とかでですね、その種のものが採用されても金額がしばらく公表されずにですね、しばらく経ったらとてつもない金額だとかそんな事例がありましたもんですから、すいませんがよろしくお願いします。
(記者)
 報酬の件について、9月補正の予算に組み込まれるというわけではないんですか。
(知事)
 これは、ちょっと後でもし必要があれば担当課から解説してもらいますけども、補正予算には入れないつもりです。
(記者)
 財源は、お金はどこから出てくるのか。
(知事)
 財源は、ちょっと確認しますけど、今ある財源の中から出すということになります。補正には計上しません。
(記者)
 アドバイザーの方の権限の範囲というのが、ちょっとよく分からなくてですね。例えば部長の皆さんとどういう立ち位置で、どこまでの権限があって、庁議に出るのかとか、そこら辺をもうちょっと説明していただきたいです。
(知事)
 それはもっともな質問だと思いますけど、まず副知事は、しっかり法律で決まってる。(前回の会見で)私の言ったことが、ややちょっと言葉が足りなかったと思うんで、今日言おうと思ってたんですけども、両副知事には両副知事の所掌範囲っていう決まったものがあるので、これはちゃんときちっと踏襲してもらって、その上で確か企画とか人事は共管になってるんで、それはそれとしてあるんですけれども、例えばこちらの副知事の事務に入ってるものであっても、場合によっては2人の知恵を借りて、そこもちょっとフレキシブルにやってこうっていうことなんで、副知事については、だいたい決まってるんですけども、アドバイザーは、そこら辺のところはですね、こういう業務っていうのはまだかちっと決めてないとこもあるんで、今言った流れの中でちょっと走りながら少し考えていきたいというふうに思ってます。
 アドバイザーなんで、これはこの人がやるっていうよりも、その時の流れによっていろいろ変わってくると思うんですが、まず宇佐美さんについて言うと、ネットメディア戦略ですから、これからネットメディアで発信するいろんな事業、例えばスタジオを作るっていうのは、ネットメディアで発信するっていうので、これのいろんな企画とか、あるいはスタジオをこれから作っていく、そういうことにはしっかりとまず中心的に関与してもらうと。その他、例えばいろんな事業についてもこれをどうやって知らせるっていうことが大事なんで、場合によってはこの会議に出てもらった方がいいかどうかっていうのは、それは少し臨機応変に決めていきたいと思います。
 森原さんについては、まず一つは間違いなくやってもらわなければいけないのは、片貝補佐官に統括してもらう「自我作古」のチームにはぜひ知恵を借りたい。すごく幅広い経験もあるし、外国の事例もよく知っているので、ここにちょっと知恵をインプットしてもらいたいっていうことと、例えば外国人の問題でもそうなんですけども、新しいコンセプトを県庁で作るとかいう時にはですね、やはり中心になって、それを絵にしてもらう、字にしてもらうということをやってもらいたいと思うので、これとこれとこれをやりますっていうよりは、今言った大きな流れの中で少し柔軟に助けてもらおうと思っています。
(記者)
 群馬県、もともと群馬県のご出身ではいらっしゃらないと。関わりもあったというお話ありましたけれども、その外部から入ってこられる方と、それから群馬県のもともとの生え抜きの県庁職員の皆さん、そこら辺のバランス感覚みたいなものは、知事がアドバイスを受ける中でご自身としての平衡感覚を保てるというふうにお考えになっていらっしゃいますか。
(知事)
 物事っていうのは、いろんな複眼的な目で見た方がいいと思うんですよ。一つのことを議論するにも、いろんな角度から議論できる人がいた方がいいのが当たり前であって、別にそのアドバイザーは群馬県出身の人でなくてもいいし、むしろ外から見て群馬県のことが分かる人がいいと思ってます。
 多分、今おっしゃった話はね、群馬県の職員の人もいる、例えばこの副知事2人は、まさしく山本体制の骨格ですよね。法律にも定められている本当に骨格なんですけども、例えば今日の、特に2人は外からいろんなアドバイスをしてくれるわけであって、いろんな見方を提供してもらって、今言ったバランス感覚っていうのは、こういうことだと思うんですけども、いろんな意見を聞きたいし、それぞれまた外部から来たとしても県庁の職員の皆さんともよく連携をとってもらいたいと思いますし、船頭を多くしてみたいな感覚を持つ人もいると思いますが、それは全く心配していません。なぜなら最後は私が決める。最後は私が責任を取ると。ここがはっきりしてるので、むしろこれだけのいろんな分野でいろんな知識を持った人たちが集まるっていうことはとっても強力なチームになると思っています。
(記者)
 首席補佐官の立ち位置というか、その権限というか、そこら辺をお伺いしたいのですが。
(知事)
 だからその権限っていうか、そういう定められたルールはないんですけども、何で首席補佐官ていう立場にしたかっていうとですね、やはり首席補佐官っていう名前をつけることによって、トップマネジメントに常に入ってもらうと。これから県知事として重大な決断をする。あるいは県として大きな方針を決めていく。そういう、いわゆるトップマネジメントの会議には必ず入ってもらうと。そのことをしっかり分ってもらうために首席補佐官という言葉にしました。
 立ち位置はもちろん県職員で、しばらくはやっぱり彼がちょっといないと予算が大変だと思うんで、財政課にはしばらく残ってもらいますけれども、財政の仕事もやりながら、特に最初は「自我作古」の話をずっとやってもらいたいと思いますし、私が直接いろんなこういうことをやってほしいっていう特命事項をおそらくやってもらった時に、分野横断で各部局横断で彼に少し動いてもらおうと思ってます。もちろんその時は、さっきも言ったんですけども、2人の副知事ともよく連絡をとりながらやってもらおうと、そう思ってます。

有害スラグの問題について

(記者)
 先日ですね、県内の工場から出荷されたスラグの問題とかがあったと思うんですけども、その辺について知事は、どのように受け止めを持っていますでしょうか。
(知事)
 これはまだ報告出ていないかな。それをよく見極めていきたいと思いますけども、やっぱりできるだけ早く、きちっとその調査の報告を出してほしいなというふうに思ってます。それをしっかりまず見極めることだと思うんですね。
(記者)
 今後、調査の結果を見ていけば行政処分とかっていう可能性も。
(知事)
 とにかく、まず今の段階で言うとまだ出てきてないから、この調査の結果をしっかり見たいと。できるだけ早くきちっと出してほしいと思ってます

上野宏史衆議院議員について

(記者)
 ちょっと国政の話になるかもしれないんですけども、上野宏史(衆議院議員)さんのことで、ちょっとお伺いしたくて。知事は県連会長の時に上野さんを招き入れたということがあったかと思うんですけれども、今回の報道を受けて今思うところがあったらちょっと教えていただきたいなと思います。
(知事)
 報道ベースなので、どこまでがどのぐらい事実かっていうのは、なかなか判断しにくいところがあるんで、それについてちょっとコメントは差し控えたいと思います。
 ただ、官房長官が言ってるように、政治家が何か問題が起こったらアカウンタビリティ(説明責任)は自ら果たさなきゃいけないんで、それはご自分でしっかり説明するべきなんじゃないでしょうか。

9月補正予算案について

(記者)
 スタジオの話に戻るんですけれども、9月の補正ではスタジオに関しては、その設置費用なのか、新たに職員をまた雇い入れるような人件費も含まれてくるのか。
(知事)
 基本的には、設置費用っていうか、そのスタジオをそこできちっと作る、スタジオに必要な機材を揃えて、おそらく、これもまだ今検討中のところなんですけども、公開放送する機能と、おそらく動画みたいなコンテンツを作る機能ってのは違うので、これをどうやってうまく入れ込んでいくかっていうのを今ちょっと詳細を検討しているところです。基本的には設置をする予算を取るということですね。議論してますけど、ランニングコストの話じゃないですよね。設置するという設置費用を計上したいと思います。
(記者)
 そのスタジオの運営に関しては、基本的には宇佐美さんが、所掌すると。
(知事)
 スタジオの運営をどうするかっていうのはもちろん今、宇佐美くんと、それから広報課を含めて、どうするかっていうのをちょっといろいろ相談していきたいと思います。運営は、おっしゃったように、どう使うかとかそういう話ですよね。それはこれからよく議論していきたいと思います。
(記者)
 必ずしも宇佐美さんが県庁に来られてなくても稼働する。
(知事)
 それはもちろん、そこはちょっとまだ、実はとてもいいポイントなので、そこをいろいろちょっと細かく答えたいんですけど、今ちょうどそこの大事なところを議論しているところなんで。

上皇上皇后両陛下による草津行幸啓について

(記者)
 先日の行幸啓についてお尋ねしたいのですけれど、上皇ご夫妻がいらっしゃった時の対応ですが、これまでコンサートホールでの鑑賞する場面などで、知事がご夫妻、奥様を伴われて、お迎えするような場面があったかと思うんですが、今回はお一人だったという印象なんですけれど、奥様がいらっしゃらなかったんですけど、お一人で対応されたのは、どういった理由なのかと。
(知事)
 これはプライベートなことですし、相手もあることなので、こっちから何かあえて言うような話でもないと思ってたんですけど、今ちょっとご質問もでたので、そのまま事実を申し上げると、妻とは別居してるって状況にあるんです。だからそういう意味でいうと、このアカデミーの行事には参加できなかったということです。あのもう1回言いますが、これはあくまでプライベートなことなのと、相手もあることなんで、ただ、今そういうふうにご質問があったので、事実をやっぱり言わなきゃいけないなと思ったんで、それだけはちょっと申し上げておきたいと思います。
(記者)
 確認なんですが奥様お仕事のために、遠くにお住まいになっていると。
(知事)
 仕事でも、もちろんずっとそういうあれもあるんですけども、日本に来た時も別のところにおりますので、だから別居しているということ、そのままです。
(記者)
 それで今回は、特段それに併せてのスケジュール調整というのは、されずにお一人で対応されたということで。
(知事)
 今言ったとおりです。

(以上で終了)
文章中の()内については、広報課において加筆したものです。