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群馬県知事就任記者会見要旨(7月29日)

更新日:2019年7月29日 印刷ページ表示
  • 日時 令和元年7月29日(月曜日)午後1時30分~2時45分
  • 会場 記者会見室
  • 出席者 県:知事、総務部長ほか
    記者:記者クラブ所属記者等 35人
  • 記録作成 広報課(報道係)

令和元年7月29日の記者会見動画(You Tube)<外部リンク>

会見要旨

知事発言

 それでは、新知事に就任をいたしまして最初の記者会見を行わせていただきます。最初の記者会見ですから、お手やわらかにお願いします。
毎週、これから1週間に1回、先ほども、ちょっと申し上げましたが議会中も基本的に1週間に1回、こうして記者会見をやらせていただきたいと思っています。
 それと、これも記者クラブの方に事前に申し上げておりますが、この記者会見は、今、生中継をしておりまして、これから全ての記者会見はですね、実況でしっかりと中継をさせていただきたいと、こういうふうに思っています。
 まず冒頭、私の方から少しお話をさせていただいて、それから皆さんの質問をお受けしたいと思います。
 今日ですね、初登庁ということだったんですが、朝7時に起きて、午前8時から南牧村の村役場をお訪ねして、村長室で長谷川村長と会談をいたしました。これが知事に正式に就任してから初めての県内の首長との面会ということになりましたが、長谷川村長とはですね、いろんなお話をさせていただきましたけれども、これも先ほどちょっと申し上げたんですが、知事選の翌日に、高崎駅で街頭演説、街頭に立たせていただいて、さらにその日のうちにですね、太田市役所、そして館林市役所、それから高崎市役所を訪問させていただきました。選挙中もそうなんですけども、とにかく市町村長との連携を密にしたいという話と、やはり県民に今までで最も身近な知事になりたいと、こういうお約束もさせていただいたので、これも選挙直後から早速実践させていただいたということです。
これもさっきちょっと申し上げましたが、太田、高崎、館林、大きな街です。特に太田も高崎も非常に勢いのあるところなんですが、そういうところばかりでなくてですね、やはり知事として、県内全体の底上げを考えるということで言えば、いろんな課題を抱えたちっちゃな町村にもですね、ぜひ目配りをして欲しいというお話をいただいたもんですから、長谷川村長と、実は約束をとらせていただいて、今日、最初の訪問先として南牧村役場を選びました。
 南牧は高齢化率が日本一ということなんですけども、なかなかいろんな意味で課題は抱えてるんですけれども、長谷川村長が非常に頑張っておられて、私が何度か南牧に入ってですね、南牧の村民の皆さんといろいろ意見交換をさせていただいた経験から言うと、幸福度が高い。決してものすごく生活の利便性が高いわけじゃないんですけども、村民の皆さんの幸福度はとても高い。高齢者の方々も、かなり生き生きと働いていらっしゃってですね、林業に携わっている90を超えた実は高齢者の方もいたりして、この南牧村の取り組みは知事としても、注目をしています。特に健康データもですね、村民の数もそんなに多くないっていうこともあるんですけども、全体をずっとこう健康データなんかもチェックしてますし、いろんな試みを村長さんがやっておられるので、そういう意味では今日最初に南牧の村長さんと意見交換ができたっていうのは、本当によかったなというふうに考えています。
 この知事に就任して(当選後)今日で6日目か7日目から1週間ぐらいだと思うんですけども、この間ですね、実は東京でも、皆さんブログを読んでおられる方はご存知だと思いますが、安倍総理、官房長官、そして外務大臣、経産大臣、文科大臣に会ってまいりました。二階(自民党)幹事長とも面会をさせていただきました。加えて、友党の公明党の山口代表ともお目にかかり、さらには、ちょっと、その時間的にうまく都合がつかなかった、山下(法務)大臣、たまたま出張中だったので、山下大臣とは電話でお話をし、さらに、根本厚労大臣とも電話でお話をさせていただきました。もちろん就任の挨拶、あるいは、また自民党と公明党から推薦をいただいたので、お礼もありましたけども、さっそく群馬県のいろんな課題についていろいろと話をし、いろんなお願いをさせていただきました。
 総理とはですね、もちろん2人きりで、17、8分話をさせていただいて、主な話題はですね、これもブログに書きましたが、農産物の解禁。中国、皆さんご存知のとおり、福島原発事故以来、中国、台湾、韓国、日本の農産物、輸入禁止になってるんで、特に大きなマーケットである中国についてですね、今、日中関係、改善の流れもあるので、習近平国家主席との首脳会談では、ぜひ、これを取り上げていただいて、群馬県の農産物もですね、しっかり輸出できるように、ぜひ、働きかけてくださいということを、安倍総理にお願いをいたしました。総理は、真剣に耳を傾けていただいて、このことをよく頭に置いておきますと、こんなことでした。それから総理からいただいた言葉は、これも書いた覚えがありますが、歴代最多得票というのは、とてもよかったと。やはり、これからは首長の時代であると。特に、それだけの大きな民意で当選をしたということには、とっても大きな意味があるんじゃないかと、そんなお話もされてました。
 官房長官、菅内閣官房長官にもですね、お目にかかったんですが、官房長官にも農産物の輸入、中国のですね農産物の輸入解禁のお話をさせていただいて、総理にもお願いしましたと、ぜひこれは頭に置いといてください、という話をさせていただいて、菅長官もよく分かったということでした。長官もですね、選挙の結果、よかったと、やはり選挙で大きな民意を得るっていうことは、とってもいいことじゃないかという話をされてました。官房長官には、ぜひ、また近く来県をしていただくようにですね、要請もさせていただきました。
 それから、二階幹事長にもお目にかかりました。二階幹事長、皆さんご存じのとおり、中国と大変、太いパイプをお持ちですし、毎回、訪中する度に、習近平国家主席と会われているということなんで、二階幹事長にも、この農産物、日本の農産物輸出の話をさせていただいたら、二階幹事長がですね、これを承ったというよりも、これは他ならない知事の言うことなんで、これを受けて党としても、しっかりと中国と交渉をさせていただくと、こんな言葉もいただきました。
 河野外務大臣とはですね、出張前、出張前と言っても2日前ぐらいか、出張前の激務の合間を縫って、議員宿舎の応接室で20分、2人で話をさせていただきました。河野大臣にも、何度か言ってるんですが、この農産物の話をいろいろとさせていただきました。河野大臣からは、群馬県をどうやって世界にPRしていけばいいのかっていうことについてですね、いくつか貴重な示唆をいただきましたけれども、ちょっと具体的な中身を言うのは控えさせていただきたいと思います。
 柴山文科大臣はですね、議員会館に戻ってきたところキャッチさせていただいて、長年の仲間なんで柴山大臣にはですね、特に富岡製糸場という世界遺産を持ってる群馬県として、ぜひしっかりと文科省から支援をもらいたいと。特に先般、館林の須藤市長が大変ご努力をされて、里山文化が日本遺産に認められたので、これについてもさまざまなご支援をいただきたいということですね、柴山大臣にお願いをしました。柴山さんからは、もちろん協力します、という言葉をいただきました。
 世耕経産大臣、さっきもちょっと申し上げましたが、経産省に相当早く着いちゃったんですけれども、時間ちょっと間に合ってくれて、結局短い時間のはずが、これも15分以上ぐらいかな、15分ぐらいか、2人きりでいろんな話をさせていただきました。世耕大臣には、仮に、例えば中国の農産物解禁みたいな話になった時に輸出・輸入解禁みたいな話になった時に、やはり経産省の力が必要だと、つまりジェトロですね、いろいろ協力して欲しいということで、これについてお願いをして、これもブログに書きましたが、世耕大臣の方からは、昨今、特に地方事務所にはエース級を送っているというお話もいただいてきました。その他、いろいろ話しましたが、ちょっと中身を控えたいというふうに思います。
 それから山下大臣、ちょうど海外出張中だったんで、メールしといたんですけども戻ってきて、帰国後に電話があってですね、山下法務大臣にお願いしたいのは、特に外国人の労働者の問題について、今後、法務省がいろいろと対応していくと、特に群馬県は、この問題、非常に大事な問題なんで、ぜひいろんな協力をして欲しいという話をして、山下大臣の方から自分にできることは喜んでやりますよと、こういう話をいただきました。
 根本厚労大臣にはですね、以前、選挙が始まる前にもお目にかかってたんですけれども、一応電話をして同じことをお願いしました。知事として、健康寿命を伸ばすと、これを目標に掲げてるんで、いろんな意味で厚労省のサポートが必要だと、いろいろ相談乗ってくださいという話をしてたところですね、根本大臣は、いや、厚労省としても、やはり各県の健康寿命伸ばすっていうことに力を入れたいと思っていると、だからいろんな意味で協力をさせてもらいますと、こんなお話でございました。
 直後からかなり精力的に動きました。理由はいくつかありますが、一つは、まず選挙中の公約あるいは政策集にも掲げましたけども、県民に最も身近な知事になりたいと、こういう話をさせていただきましたので、街頭演説はですね、県警に迷惑をかけないように、やっぱりどのぐらいの頻度になるか分かりませんが、やはり時々、知事として街頭に立って、直接いろいろ政策や県の姿勢を訴えるということはやりたいというふうに思ってまして、最初のハンドマイクをですね、高崎駅周辺で握らせていただいたということです。
 それから、農産物の問題は、実はこれも政策集に入ってまして、群馬県のこれからコンテンツを世界に発信していくと、最大の日本のコンテンツ、群馬のコンテンツは、どう考えても農産物なんで、これについては、例えば輸入を禁止してる国に対してですね、これを何とか打開してもらうように、政府に働きかけるというのも、一応約束に入ってますので、その公約に着手したということです。
 私の、いわゆるパンフ、政策パンフを見ていただくと書いてあるんですけれども、群馬県にはいろんな強みがあって、しかしこういう課題があると、こういう課題を知事のトップセールスで出して、こういう群馬県にしたいという、こういう形でですね、政策、書かせていただいたんですが、トップセールスっていうのは、3種類あると思ってます。
 一つは、政府に対するトップセールス、すなわち群馬県に対して、いろんな政府からのサポートをもらう、あるいは、いろんな政府の補助金を含めてですね、いろんな制度を活用させてもらう。そのために、知事が自ら中央政府、あるいは、政権に働きかける力、こういう分野のトップセールス、これはですね、今までとは違うトップセールスができるということはすでに証明できたというふうに思ってますので、24年間国会議員として培ったこの人脈、これも最大限に活用して中央に対するトップセールスというのはですね、さらにこれは強めていきたいというふうに思ってます。
もう一つのトップセールスはですね、これは県民に対するトップセールスって言ってもいいと思うんですけれども、今日はあんまり細かいこと申し上げませんけれども、もう少し県の方もいろんな情報を今までより積極的に公開をしていきたいというふうに思うんですね。皆さん今日、ペン持っている、カメラ持っている皆さんの後ろには、国民がいて県民がいるので、もちろん政権っていうか、県庁もそうだと思うんですけれども、メディアとの関係っていうのは、これも健全な緊張感が必要であって、皆さんは私にとっては大変な、ある意味で言うと手ごわい相手なんですが、それでもやはり、いろんな情報をやっぱりこっちから積極的に発信していくっていうことをやりたいと思います。それは、私がIT担当大臣になる前からずっと携わっていたさまざまなネットを通じた発信、SNSからブロクから含めてですね、こういうものを、もっとメディアミックスとして研ぎ澄ませて、これはやっぱり県民に伝えたい。少なくとも毎日、知事が何やってるのか、知事が何を考えてるかということはですね、やっぱり頻繁に県民に対して発信をしていきたいと思います。
 最初の庁議でも実は幹部の皆さんに申し上げたのは、少なくとも24年間国会議員としてずっと選挙区を回っている感覚で言うとですね、まず県民は、知事が何をやってるかっていうのは、ほとんど知りません。それから県庁の職員も本当に真面目にいろんな事業を担当したり、あるいは政策の実現のために頑張ってる、このことも十分伝わってないと。これはやはり知事直属のSNSチームを作ってですね、これも常時県民に発信するようにしたいと思います。
 それによって実は、県民が県政に興味を持つ。知事が何やってるかっていうことを知る。それが実は、県民を巻き込んでいく力、さっきも訓示の中で言いましたが、それが県民を巻き込んでいく、この総力をみんなの力を結集して群馬県を盛り上げていくってことに繋がるんだと思います。
3番目のトップセールスはですね、文字どおり県外、国内、国外に世界でたった一つの群馬県を発信するという、大変、大それた目標を掲げたわけですけれども、これにもちろん繋がるトップセールスだと思います。これはもちろん、これからいろんなインターネット環境を含めたいろんな整備、あるいは、メディアミックス、新しいメディアミックスの整備を通じてですね、他の県とはまた違った発信のツールを、これもしっかりと開発していきたいというふうに思いますし、これも庁議で申し上げましたが、県知事の海外出張っていうのはとっても大事なので、今まで以上の戦略的な視点を持って組み立てて欲しいと。何のために行って、どんな成果を上げることを目標にして、どんな結果になったのかっていうこともしっかりフォローしながらですね、知事自らのトップセールス、群馬県のもちろん観光地もそうですし、農産物もそうですし、特産品もそうです、こういうものをですね、アピールしていきたいというふうに思っています。
 それから、これも庁議で申し上げたことですが、情報公開、できるだけいろんな情報を積極的に出していこうっていうほかにですね、やはり、これあちこちでも、群馬県庁ではそういうことないと思うんですけども、パワハラ、これについては、やはり十二分に注意しようと。誰かを例えば怒る、叱る、こういうことがあってもいいと思うんですが、やはり、怒鳴ったりとか、キレたりとか、あまりこう威圧感を与えるようなやり方はよくないと。そういうことをすると、やはりその若手のいい知恵とかも萎縮して出てこなくなってしまうので、そこはやはりスマートに、いろいろ考えて相手に思ったことを伝える、そういう考え方、スキルを、ぜひ身につけてくださいということもお願いをいたしました。そして訓示の時にも言ったコンテキスト、文脈、戦略、状況、理由、こういうものをやっぱり、常に例えば部下に何かを命じるときには、はっきりさせると、これが大事だと。コンテキストっていろんな意味があるんですけど、社会的コンテキストって言った時にはですね、こちら側が伝えることをしっかりと伝えるっていうことと、相手側もそれを理解するっていう意味を含んでるんで、この社会的コンテキストみたいなものを大事にしたいと。これを皆さん私自身もそうですけれども、とにかく会議やったプロジェクトやった、それで、別に仕事をやった気になるんじゃなくて、そこでどんな成果が生まれたのか、そもそも何が目的だったのかっていうことを見失しなわないようにしましょうということも申し上げました。
 もう一つ、これも言ってもいいと思うんですが、庁議で申し上げたのはスピード感です。やっぱり物事は、スピード感が大事なので、そこはしっかりと迅速にいろんな対応ができる、こういうマインドセットを持って欲しいと、こんなお話をさせていただきました。
 先ほど申し上げたとおり記者会見、毎週やりたいと思います。今週はもう月曜日だったんで、来週の水曜日からっていうことになると思いますが、水曜日に毎週記者会見をやらせていただきたいというふうに思います。
 これからまだ、いろんな各部署のですね、部長さん、あるいは課長、担当の方々といろいろとお話をして、レクも受けて、今、それぞれの部署が抱えてる問題、群馬県が抱えてる問題の現状、あるいはどういう政策をこれまで講じてきたのかも含めてですね、これからしっかりと頭に入れていきたいというふうに思います。
 私の方から以上です、何かご質問があればお受けしたいと思います。

質疑応答

就任に当たっての思いについて

(記者)
 先ほど冒頭の話の中でいろいろ取り組まれていることとか、思いだとか、語っていただきましたけれども、本日初登庁されて、初めての庁議も終えて、今の率直な気持ちをお聞かせいただければと思います。

(知事)
 もともと選挙に勝って知事になる前から周りには言わなかったんですけど、内々にいろんな県庁の関係者の方とお目にかかったり、いろいろ電話でお話をしたりしてですね、自分なりにいろんな情報集めてきました。改めて今日、思ったのは、庁議に出てきた幹部の方々もそうですし、訓示に集まってくれた主に本庁、あの地域機関も専門機関もあるんですが、やはり皆さん一生懸命やってると思うし、なかなか真面目だし、モラルも高いと、そういうことは感じました。
 それから、今、係長2人一応、秘書官みたいな形でついてもらって、秘書課長も、いろいろ今日のいろんな話もしていただいたりしてるんですけれども、2人の副知事ともいろいろお話をさせていただきましたが、何となくみんながですね、新しい知事のペースを掴んでうまく新しいスタイルに合わせよううまくその知事の感覚を生かせるにしようと、そういう努力をしていただいてることはすごく感じました。それから今日もちろん、大臣の時は同じような経験があるんでね、ちょっとデジャブなんですけど、大臣室みたいな感じで、大臣室よりももうちょっといいかなっていう感じがするんですけど、知事室に入って、今日登庁式で入ってきて、もちろん大臣の時もなんとなくそういうのあったんですけどね、やっぱり大勢の県庁の職員の方々に迎えられた。それから訓示の時も相当大勢の人たちが集まってきた。やっぱりこの人たちの先頭に立つっていうのは、それは相当の覚悟も必要だし、この人たちの仕事も含めてですね、かなりやっぱり人生にも影響があるんで、それは相当の責任感を感じるし、それぞれ現場で頑張っている人たちの、なんて言うんでしょうか、努力を生かせるようなリーダーを目指さなきゃいけないな、ということを心に誓いました。
 それから、ちょっと言い忘れましたが、庁議では2人の副知事も出てきていただいたんですが、もう本当に皆さんご存知のとおり、副知事はですね、新しい方を任命したいというふうに思っています。ただ、これは庁議でも申し上げたんですが、反町副知事も、それから荻澤副知事もですね、大変いい仕事していただいたというふうに思うし、それは新知事としてこれまでのいろいろ数々の業績については、とても感謝をしてると。これは、お二人のその仕事ぶりが足りなかったところではないと。もともと、知事になった時には新しいチームを作るって、作ろうと決めいてたということは皆さんの前でよく話をいたしました。そこは本当にお二人の副知事にも感謝していますし、副知事勇退された後も、もしいろんな関係があればね、アドバイスをいただければなというふうに思ってます。

群馬県が抱える最大の課題について

(記者)
 先ほど、これから群馬が抱えている問題、課題について、あるいは現状についていろいろと担当の職員からも聞き取りをしながら、考えていく、検討していくというような話もありましたけれど、現段階で群馬県の最大の課題は、何なのかというふうに、何をお考えなのかと、それをどのように解決していこうというふうに思っていらっしゃいますか。

(知事)
 最大の課題はいろいろありますけれども、やはり実力に見合った評価を得てないってことですよね。それは、政見放送をご覧なっていただいたら、そこでも言ってるんですけれども、これだけの観光資源があり、人的資源があり、特産品があり、しかも東京に近くて住環境もバランスが取れてて、温泉もあると。にもかかわらず、やはり、大体ランキングって中間ぐらいですよね。特にその魅力度ランキングっていうものは、これある意味で言うと観光地ランキングなんで、これを見て、なんか群馬県に魅力がないっていうのも、ちょっと短絡的だと思うんですけれども、幸福度調査(「地域しあわせ風土調査」)をね、6年前にやった、確か博報堂と慶応大学がやった共同調査で最下位だったりしたと。こういう指標は納得できないですよね。だからもっともっと群馬県の持つ潜在力を生かして、きちっとした評価を得ると。これがやはり例えばインバウンドにも繋がっていくし、県民の新しいプライドにも繋がっていくと。心の元気が実は経済活性化に繋がっていくみたいなね、サイクルをつくることが、ものすごい大事だと思います。
 もう一つは、やはり財政の問題で。これはですね、実は群馬県議会の新しい執行部と政策合意って言ったら大げさですけど、確認を取った時にも財政健全化っていうのは向こうから案として出していただいたんで、これはやはりちゃんとやんなきゃいけない。中期の見通しは、これを作らなきゃいけないと思いますね。ここらへんはやはり財政の問題は、大事だと思ってます。

知事記者会見のライブ配信について

(記者)
 今回から知事の強いご意向ということで動画の生配信が始まっています。先ほど会見については、すべて実況中継でというお話ありましたが、それはどういう理由でそういったことを強く希望されたんでしょうか。

(知事)
 総理の会見も官房長官の会見も実況でやってるわけですよね。やっぱりこのメディアの方々との一問一答っていうのは、私にとっても真剣勝負なんで、それ、やはり全部をきちっとを流すことによって、お互いにやっぱり緊張感が生まれるというふうに思います。だからメディアの皆さんも堂々と、もちろん会見に出てきて質問されるわけなので、これ別に実況生中継されることについて、全く記者クラブからも異論はありませんでしたから、これは非常にいいと思います。それから例えば報道でもね、一部切り取ってっていう時あるでしょ。その時、私としては、やっぱり全体のコンテキストさっきのね、理解してもらうためにもやっぱり全部撮ってもらうってことは、とっても大事だと思っています。ただ、ネットメディアみたいなものを入れる時は、ちゃんと記者クラブの了解を得るとか、皆さんから提案されたルールをちゃんと守っていきたいと思います。記者会見の模様も中継することによって群馬県の県政に興味を持ってくれる人が1人でも増えたら、それ群馬県のためだと思っています。

新潟県知事訪問について

(記者)
 先ほど安倍総理や大臣の皆さんとお会いした理由を聞かせいただきましたけれども、就任初日に新潟県知事とお会いになったということですけれども、最初に新潟県知事とお会いになった理由についてお聞かせください。

(知事)
 さっき言い忘れましたが公約の中にですね、公約っていうか政策集の中で、北関東三県の連携を強めるっていうのがあったんですよね。だから茨城県の大井川知事とは早速、お目にかかってきました。これもブログに書いて、すいません、全部ブログに書いちゃって。ちょうど全国知事会が富山であるということで、とても忙しい時間だったんですけれども、15分間だけ時間作ってくれて。こういったところ、さすがだと思いますよね、学びたいですね、こういうフットワークを。15分なら作れるっていうことで、都道府県会館でですね、お目にかかりました。そこでは、これも書きましたが、すいません、全部書いちゃって。やはり北関東三県の連携は大事だということでは認識が一致しました。特に我々が注目してるのは、特に観光の可能性を広域観光ということで言うと、この3県全体をうまく周遊するルートを開発するっていうことはいいんじゃないかというような話もさせていただきました。
 それから細かいこと言いませんけれども、ここで話した、ここで出たかどうかちょっと覚えていませんが、やはり茨城県とか栃木県、栃木県じゃないや新潟県、近いから。特に新潟県みたいな近いところ、空港とかね、港湾がありますよね。こういうものをもっと、せっかく大澤知事の時代に群馬県は基幹交通軸の整備が進んでいるので、もっとなんていうか、他県の空港とかも群馬県の観光にうまくね、結びつけてウインウインになる関係を作るべきじゃないかなと個人的には、そう思っています。栃木県知事ともお目にかかろうと思ったんですが、さすがにやはりお忙しくて、なかなか時間取れなかったんで、改めてこれはお約束を取っていこうと思います。
新潟県知事に会いに行った理由は、花角(はなずみ)さん、花角知事は大変真面目ないい方で、去年大変厳しい選挙を勝ち抜かれたときに、応援に行ってウグイスボーイまでやりましたから、選挙、結構選挙カーに乗って伝説的な応援をしたので。以来、知事にもしなったら、まず花角知事に会いに行きたいと思っていました。
 何かお聞きしたところだと、5~6年前から上田知事(埼玉県知事)のイニシアチブで3県の知事会議っていうのを定期的にやってるというふうにお聞きしました。花角知事とご飯食べながら1時間半ぐらい話したんですけど、まず近いですよね。ブログ書いてたら着いちゃったから。ブログ書いてちょっと寝たら着いちゃったっていうことで、この近さには非常に実は可能性を感じたっていうのと、新潟市内のホテルの和食レストランでご飯食べながら話をしたんですが、花角知事が言ったのは、これ言っても怒られないと思うんですけど、例えば医療協力、これが可能性があるっていうことで、どうもその三県知事会で話をしてるって言ったんですけど、埼玉県は小児医療、子供病院みたいなものが充実してると。新潟は新潟で非常に強い分野があって、群馬県には重粒子線があると。こういう意味の連携は、とても意味があるんじゃないかとおっしゃってました。既に、防災ヘリ、ドクターヘリか、確かもう協定結んでやっていますので、新潟県はあらゆるところと周りとやっていると思いますが、こういうこともですね、少し広域の観点からもいろいろ協力できることがあるんじゃないかというお話でした。あとは言いませんが、1年知事として先輩なんで、知事になってみて、いろいろ、やはりこういうことだったのか、みたいなお話をですね、伺ってまいりました。

コンベンション施設について

(記者)
 もう一点、コンベンション施設についてお聞かせください。先週、大澤知事の退任のセレモニーの中で、大澤知事がコンベンション施設については、人・モノ・情報を呼び込む拠点施設として今後活用を継続して、ぜひお願いしたいっていうようなことを職員の皆さんに話されていたんですけれども、改めて活用について今お考えがあれば教えてください。

(知事)
 何度かコンベンションについては発言をさせていただきましたが、これはおそらく280億円ぐらいの予算で、もう完成することが決まってますから、これはもう完成する以上は、新しい知事としてあらゆる知恵を絞って活用を、どう活用できるかっていうことを考えたいし、これはもちろん群馬県の発展に資するような形をとれるかどうか、努力したいと思います。ただ一方で、なかなか大変だと。これも一貫して言ってるんですけど、なかなか大変だと思います。コンベンションについては実は1カ月ぐらいに渡って、私のよく知っている経営コンサルタントとか、あるいは他の県の首長とか、経済人とか、いろんな人たちにお話を聞いてきました。まだ、コンベンション課っていうか、これを進めてこられた現場の人たちの声を聞いていないので、それを聞くまではちょっと結論出すの早いと思うんですけれども、かなり厳しい評価が多かったんですね。
 このコンベンション、本当にフライするのかっていうことについて言うと、相当慎重で厳しい意見が多かったんで、もちろん例えば県の経済、交流人口を増やす起爆剤にできればと思いますが、今の段階で起爆剤にできる確信ありません。これから本当に知恵を絞って、どういうことができるか考えてみたいと思います。活用しなきゃいけないんですけれども、これ非常に大変だっていうことはちゃんと県民の皆さんに分かってもらいながら進めたいと思ってます。

副知事等の人事について

(記者)
 これも繰り返しで恐縮なんですが、まことに心苦しいですが、今日、副知事二人が、記者会見にいらっしゃらないんですけども、お二人は、今日付けで退任したっていうことですか。

(知事)
 そうじゃないですね。だって、一応新しいチーム任命するのに、ここにお二人並べておく必要がないと思って。

(記者)
 なるほど。

(知事)
 だって、必ずそういう質問が出るでしょう。だから、そんな他意はありません。だけどお二人を一応ね、本当にいい仕事をやっていただいたのを変えようと言っている中で、その、しかも会見で人事の話が出るのに、ここにお二人に座っていただく必要はないと判断しました。それだけです。とにかく副知事の任期がある以上は、できるだけ手伝っていただこうと思っています。

(記者)
 そうしますと、ご確認させていただきますと、反町副知事に関しては8月下旬まで任期にあるんですが、任期までは、そのまま頑張ってもらおうと。

(知事)
 そうですね。任期までは、それはそのままいていただくってことだと思います。

(記者)
 荻澤副知事の方ですが、中央官庁からいらっしゃっているわけですが、そろそろ時期的に、ちょっと一定してないんですけどもね、そのうちあちらから、中央官庁から打診が来るかと思うんですが、それまでは務めていただくということなんでしょうか。

(知事)
 それは、ちょっと新しい副知事をいつ任命できるかっていうことにも関わってくると思うんで、ちょっと考えたいと思います。来週ぐらいかな、総務大臣に会ってきますから。石田大臣に今日、電話して来週ぐらいに会いたいって申し上げたら、喜んでって言ってるから、その時に、また、よくお話してきたいと思っています。

(記者)
 白紙だっていうことで、その後はあまり変わりありませんか。

(知事)
 白紙。

(記者)
 ちょっとそれで、突っ込まさせていただきますが、県庁職員の副知事が就任するってことは、県庁職員にとっても一つの士気に関わることでもあると思うんですが、それもまた、県庁職員の出身者の副知事、また別の方にするっていうのも選択肢の中に・・・。

(知事)
 あの、それはとにかく、あらゆる選択肢を考えて、今これから、目処としては、そうですね、お盆明けぐらいまでには、何とか二人を任命できればと思ってるんで、今努力してるところなんで。あらゆる可能性を考えてやってるんで、それが答えですよ。

(記者)
 もう一点、中央官庁からはですね、一度、その恐縮ですが、これを断ってしまうと、次が来ないっていうこともありますので、これがなかなか優秀な方が多いわけですから、そこはどうするかって、ちょっとその辺はどうでしょうか。

(知事)
 それはすべて白紙です。あらゆる選択肢を頭に置きながら、今、考えてます。

(記者)
 今、知事の方から8月下旬が目処とおっしゃいましたけれども、そうすると臨時議会、それを招集して、9月の定例会じゃなくて、臨時議会を招集したいと。

(知事)
 それはちょっとこれからよく相談したいと思うんですね。例えば大澤知事の時は、8月8日(※実際は平成19年8月9日召集)に招集してたわけでしょ。

(記者)
 はい。

(知事)
 8月8日でもいいと思うんですが、そこまでに例えばね、人事が固まらないとすると、もしそれ、まだちょっとよく相談していないんだけど、なかなか8月に2回開くって難しいと思うんですよね。場合によっては、これからいろいろご相談をして、時期も少し、事務方とも相談をして、県議会とちゃんと相談して、その上でちょっとね、どうするかっていうことを考えたいと思いますが、2回開けないとすると、少し遅らせるっていうケースもあるのかなと思って、まだ決めてません。

(記者)
 あと、一問忘れてしまって、これも重要なんですが、教育長と企業管理者の特別職なんですが、この2人はどうなさいますか。

(知事)
 これはまだどうするか考えていません。

(記者)
 そうですか。

(知事)
 これもどうするかっていうことを、今、考えてないっていうか、いろいろ考えてます。いろいろ考えてますっていうのは、どんな形になるっていうのをちょっと今、頭の中でシミュレーションし、いろいろ情報集めています。

(記者)
 必ずしも続投が前提ではないという。

(知事)
 あらゆる選択肢、チームだから。あらゆる選択肢です。結構、突っ込んできますね、人事(についての質問を)。

SNSによる発信について

(記者)
 先ほどお話のあったSNSのチームを作りたいというお話とご自身のブログの兼ね合いなんですが、ずっとこれまで続けておられたご自身のブログをそのまま続けて、また別途にSNSのチームということなのか。あとは、そうであった場合には、使い分けといいますか、意味合いの違いというのが出てくるのかどうか、その辺りどうお考えかをお聞かせください。

(知事)
 そこは、これからちょっと、いいポイントだと思うんですけど、いろいろ考えていかなきゃいけないと思うんですよね。まず、都道府県知事で毎日ブログを更新している人ってあんまりいないし、おそらくソネットの時は毎日ずっと一番だったんですけど、昨今、アメブロになってから、時々しか政治部門のトップ取れないんですけど、それでも相当視聴率が高いブログをこれだけ更新している首長っていないんで、当然これは続けていきます、知事としての発信の装置として。SNSのチームはブログを書いてもらうわけじゃなくて、ブログは私しか書けないんで、そうじゃなくて、例えばインドのモディ首相が毎日やっている、いろんな行事を動画とか写真と一緒にですね、常にツイッターで発信しているみたいな形を考えていて、それもですね、やっぱり広報課を含めた現場の職員の人たちと、どういうやり方が可能なのか、どういうやり方が適切なのかっていうのをちゃんとよく協議して決めたいと思います。SNS、ネット戦略のチームなんで、もちろんSNSもね、ツイッター、フェイスブック、インスタグラムだけじゃないから。いろんな新しい何かツールが出てきているんで、どういうやり方でやればいいかっていうのは、ちょっとご相談しますが、必ず起こることは、知事のチームができて、例えば1週間の日程でもですね、定期的に何をやっているかってことを積極的に発信すると。それは写真と文章の時もあるし、動画の時もあると思います。
 もう一つ、直滑降ストリームっていうネット番組があって、これも続けたい。ただ、おっしゃったとおり、その公式な立場と、知事の私的な活動の住み分けっていうのは、あまり知事のレベルでは、トランプ大統領じゃないんで、経験してないんですけど、これはよく考えながら、なんか物差しを決めていきたいなと思いますが、直滑降ストリームは続けたいと思います。

(記者)
 ストリーミング放送も続ける。

(知事)
 もちろん。エフエム群馬、頑張ってください。ラジオ注目されてるから、昨今。

情報発信について

(記者)
 非常にですね、知事の今日の様子を見ていますと、発信ということについて、非常に重きを置いているということがよく分かりました。発信するという部分ですね、逆に群馬を良くするために発信するという観点と逆に、群馬を良くするために取り入れるべきものっていうのもあるんじゃないかなと考えられますが、そういったものについて何かお考えがあればお聞かせください。

(知事)
 ちょっと質問の趣旨がよく分かんないけど、まず発信するっていうことはどういうことかっていうと、どんなに良いことやっていても知られないと意味がないわけじゃないですか。例えば、インバウンドを増やしたいと言っても、いい観光地があると知らせないと意味がないわけじゃないですか。例えば、群馬で先進的な試みがあると知らせないと、実は新しいモデルにならないから。まず知らせる、発信するっていうことは、もう原則的にものすごく大事で、どの、おそらく首長も市町村も県も国もやってることだというふうに思います。新しいものを取り入れるっていう、そのちょっと関係性が分からないんですけれども、県庁の中にね、やはりベストプラクティス、いろんな県でいろんな試みをやっていますよね、あるいは外国の自治体がいろんな先進的な取り組みをやっていますよね、こういうのを研究する部署は作りたいと思うんです。
 県知事の一つの目標、そんな簡単じゃないんですけれども、野望、野望っていうと大げさだけど、やっぱり群馬県が先進的なモデルを発信していく、例えば医療の包括ケアみたいな話もそうだし、例えば外国人労働者の問題でもね、本当に、この人たちをどうやって受け入れるかっていうコンセプトをちゃんと作った所ないですよね。だからこういう新しいモデルを発信していくためには、ゼロからじゃなくて、まず、いろんな所でやっている先進的な事例、このベストプラクティスを集める必要があると思うんで、これは県庁内にチームを作って、これもよく相談しますけど、企画から広報から、みんないい人をね、総務から取って、これはなんて言うんでしょうか、チームを作りたいと思います。実はヨーロッパのちっちゃい町でこんな例がありますとかね、あるいは日本の市町村でもこんなことやってる例がありますと。いいものは、仰ったとおりり、取り入れて、しかしそれを一歩進化させて群馬モデルにする、これ大事だと思います。そのチームの名前だけは、決めてあって「自我作古(じがさっこ)」っていうチームにしようと思って。「自我作古」って太田の清水市長のモットーなんですけれども、福沢諭吉翁がですね、若い書生にずっと説いていた言葉で、「自我作古」っていうのは、つまり人まねするんじゃなくて、自分が先祖になるようなことをやると。つまり今日も出てましたけれど、前例にとらわれず、自らがモデルを作るっていうね、この精神が大事だと思っておりますので、今言った話でいうと、おっしゃったとおり、良いものをどんどん取り入れる。もっと言うのであれば、これまでの県政で積み上げてきた、良いものはしっかり引き継ぐと、変えるべきものは勇気を持って変える、こういうつもりです。

(記者)
 発信の中でですね、各都道府県、自治体、発信というところはですね、非常に心がけているところだと思われます。そういった中で群馬県として、差別化していきたいところ、とりわけ他の自治体と比べて差別化していきたいところがあればお聞かせください。

(知事)
 それも非常にいいポイントだと思うんですよね。誰もがみんなやっぱり、その自分のところを発信しようとしていると。だから、これもそんな簡単じゃないんですけれども、群馬県ならではの、やはりメディアミックスを作っていきたいと思いますよね。まず一つは、ネット戦略でいうと、何人かの実は、知事、現職の知事、知事経験者に話を聞いたら、本当にネット戦略を展開してるところはないと。みんな結構まだこれだけネットがなんでしょうか世界の主要になってから時間が経ってるのに、本当の戦略を展開した所がないと。最も先進的なネット戦略を展開できる県になりたい。それが一つの差別化、ツール的にもそうだし。それからみんなトップセールスっていうんですけど、なかなか簡単にできませんよね。今、言った三つのトップセールスでいうと中央へのトップセールスという点ではね、すでに差別化できたと思うんですね。多分、6日間で総理を含めて5人の閣僚に会える人っていないし、幹事長に会える人もいないと思うんで。言い方ちょっと悪いんですけれども、やっぱり、なりふり構わず群馬県を本当にPRする、アピールする、それが知事だというふうに思ってるんで、そういう姿勢を持ちつつ、差別化できるように、どこの市町村も発信してるから、それと違う発信ができる仕組みを県庁の担当者の皆さんと相談しながら作り上げたいと思うし、作り上げられると思います。

知事の政策方針について

(記者)
 先ほど、前例踏襲をすべきではないという話と、あと守るべきものは守っていくというお話だったかと思うんですけれども、現時点で明確に前の知事が取り組んできた政策の中で、山本知事が踏襲しないというふうにもう決めてらっしゃるようなことっていうのがありますでしょうか。

(知事)
 それは現時点でやっぱりちょっと言わない方がいいと思うんですね。いろいろ事前に調べて自分の感覚を持ってるものはあるけど、これはやっぱり、まだ担当部署の説明も聞いていないんで、それを全体見た上で判断していかなきゃいけないと思っています。それは正直言うと、これはこうした方がいいんじゃないかとか、これは続けるよりもこうした方がいいんじゃないかとかいうことは結構ありますが、現時点ではちょっとまだ結論を出していません。

(記者)
 あとは、幸福度を上げるということを選挙戦の間もですね、あと今日、訓示の中でもおっしゃっていたかと思います。知事の作られた政策集を拝見すると、日本総合研究所のランキング22位というのがあるんだと思うんですが、例えばその具体的にどれぐらいになればですね、あるいはどれぐらいにしたいというような目標みたいなものがありますか。

(知事)
 ランキングの目標を言うってのは、あんまりよくないと思うんで申し上げません。ただ幸福度ランキング自体はいろんなランキングがあるんですけれども、かなりね、いいランキングだと思うんですよ。五つぐらいの健康とか仕事かとかね、いろんな分野に分かれてるんですけど、2012年から2年ごとに作っている日本総合研究所のね、もうご存知だと思うんですけれど寺島実郎さんが監修してるんですけれど。世の中のいろんな流れを踏まえて新しい要素を入れているから、これなかなかいいランキングだなと。例えば財政公債比率まで入ってるわけですよね、健康事業だけじゃなくて。だからこのランキングの数値みたいなものを上げたいと思いますが、その何位までっていうのはね、あえてそんなこと、なんかランキングを上げるためみたいに全部やるみたいになっちゃうから申し上げるつもりはありませんが、幸福度を上げるっていうのは政策集の中でも書いたように、いろんな要素があってね、やっぱり生活を支える、安心・安全を支えるインフラ整備が繋がるとすれば、それがある意味もちろんまず最初に来るのは、社会保障だと思うんですよね。それから教育環境も子育てもそうだけど、生活の利便性を上げるための道路整備だって幸福度に繋がるから、そこら辺のところをよく考えてやりたいと思いますが、表面的な経済数値だけ上がっても、県民がやっぱりここに住むことを幸せに思わないと意味がないので、それは本当に山本知事としての大事な政策的哲学の支柱に掲げて頑張りたいと思います。今、ランキング何位とかいうことを申し上げることは、控えたいと思います。

理想とする知事像について

(記者)
 それと、理想とする知事像ですね、例えば過去も含めて、他の都道府県で実在された知事の中で目指したいと思ってらっしゃるような方っていうのはいらっしゃるんでしょうか。

(知事)
 公約っていうか政策集もそうだし、パンフの中でね、世界でたった1人の知事を目指すって書いたんですね。誰がどう考えても大言壮語というか、大風呂敷っていうかこんなこと言う人いないから、笑われるかもしれないけれど、そのぐらいのやっぱり覚悟でやらないといけないと思ってるんです。覚悟の印でもあるんで、世界に1人しかいない知事っていうのは、ナンバーワンの知事、ナンバーワンって分かんないから。基準が。世界に1人しかいないような、やはり個性、独自の発想力を持った知事になるっていう、意味なんですよね。だから、どんな知事なりたいのか。世界でもあまりいないっていうか、本当に1人しかいない個性とイノベーティブな発想を持った知事になりたい。
 それからあんまり細かく言うと反発も受けると思うんですけども、知事は絶対に選挙に強くなければいけないと思います。どの国会議員よりも選挙に強くなければいけないと思います。ブログを読んでいただければ分かると思います。それからもう一つは、民意をしっかりと得て当選するのが知事だっていう話に繋がるけれど、やっぱり県民に身近じゃないと。大澤知事も素晴らしい仕事をされた、これまでの知事もいい事なさってきたと思うんですけども、やっぱり県民にとって遠い存在だったと思うんですよね。だからさっき言ったSNSで毎日活動を発信するだけでずっと身近になると思うし、例えば、こうやって南牧にすぐ行くとか街頭演説をやるとか、県民が身近に感じる、それがさっき言ったように県民の県政に対する関心に繋がって、もしかしたら、それが投票率の上昇に繋がって、それが実は究極的にはいつも言ってる巻き込む力になるんだと思います。

知事の任期について

(記者)
 知事が出馬を決意された時の会見でも一度伺っておるんですが、任期について、何期やるとかそうことは考えてらっしゃらないという話なんだと思います。これについては変わりがないでしょうか。

(知事)
 これは例えば、自分が3期でやめるとか2期にやめるとか、そういう一応なんか公約を立てて、それを守る人、これは立派だと思うんですね。そういう、例えば、多選批判もあるから、そういうことを考えてなる人もいて、これ全然否定するつもりはないんですね。ただ私は最初から8年やるとか12年やるとか、支持者の方々の中ではね、知事になってもまともに仕事の成果が出てくるのは3期ぐらいかかるから、12年ぐらいあるんで落ち着いてやれっていう人がいるんですけど、それは考えておりません。任期っていうのは、そもそも何期って言うこと自体が不遜な気がしますよね。それは、県民が決めることなんで。私はこの4年間できるだけのことをやって、あまり肩を張らずにやりますけれども、もともとこうなんで、みんなに張り切り過ぎだって言われますけれども、もともとこうだから、このまま、できる限りのことをやって、4年経った時に、県民の皆さんがもっと続けてくれと言えばできるし、そこで、もし及第点をもらえなかったら終わりだと思います。だから、最初から何期でやめるとか何期までしかやらないとか言うつもりはありません。

(記者)
 そうしますと、今、山本知事が掲げられてる政策の数々というのは逆に言えば、1期で必ずそれを実現させるという意気込みか。

(知事)
 いや、1期でできないこともいろいろあるでしょうね。例えば、群馬県のプライド、県民のプライドを4年間で作れるかどうか分かりません。しかし、いろんな政策に着手して、一つ一つ具体的な成果を上げていかなきゃいけない。その時に県民が見て続けて欲しいと思うかどうかですよね。4年間で全部できるって、それはなかなか難しいところもあると思うし、4年でできるものもあると思うし、ただ4年で目処がつかなければできないこともあると思うし、それぞれだと思います。

業務改善について

(記者)
 二点あります。一点目がちょっと先ほどの答えにも重なるんですけれども、午前中の訓示の中でそのコスパが悪いものについては、見直していくというお話があったかと思います。知事にとってのコスパというのはどういったことを指すんでしょうか。

(知事)
 大変いい質問していただいてありがとうございます。これ、庁議でもね言葉が足りなくて、申し上げたんですが、県の政策っていうものは、すべて別に効率だけじゃなくて、コスパがいいから、必ずやるとか、コスパが悪いからやらないっていうもんじゃないと。例えば、その社会保障関係の問題については、コスパじゃなくて、やはり県として、例えば弱い立場にある人をサポートしなければいけないことがあるので、ちょっと言葉が足りなかったとみんなに最初に言いました。コスパっていう言い方はちょっと短絡的な表現だったかなと思うんですけども。例えば、これだけの予算を投じていながら思ったような効果が出ていない、目的に対して。それは、やはり場合によっては見直して、その分のリソースを他に振り向けたほうがいいと、こういう意味です。

初登庁セレモニーについて

(記者)
 もう一点がですね、初登庁のセレモニーの件なんですけれども、歴史的な得票数をとられたということで、自民党、公明党支持者以外からも多くの票をとられたと思うんですけれども、主催が選対だったということで、来られた方は皆さん自民党関係者だったと思います。そのことについてどのようにお考えですか。

(知事)
 そうですね。選対関係者の中には、自民党関係者ではない人もいると思うんですね。各地域の後援会、実は、私の個人的な支援者っていうのも結構いるので、おっしゃったように今日来た人たちが全部、例えば、関係者かっていうと、そうじゃないというふうに思います。そうじゃない方とかもいて、例えば、高校の同級生の中では違う政党を応援してる人もいますけど、山本一太しか応援しないっていう人もいるので。選対の主催は、まさしく各地域中心になっていただいて選挙を応援してくださった方々の行為なので、ありがたくお受けしましたけども、何かこう偏ってやってもらってるっていう感覚は持ってません。ただ、私も自分で調査しましたけど、無党派は圧倒的な支持だったんで、これはやっぱり知事としてしっかり頭に置いておかなきゃいけない。知事は1人しかいないので。もちろん、これから政策を実現していく上で最大会派の自民党、もちろん大事にしなきゃいけない。自民党議員ですからね、27年。もちろん友党の公明党も大事にしなきゃいけない。だけど、やっぱり知事なので、いろんな人たちの意見も聞かなきゃいけないと思うし、例えば働く立場の方々の意見に耳を傾けていきたいと。これは、しっかりと知事として肝に銘じていきたいと思います。

(記者)
 関連してなんですけれども、今回のセレモニーに関連して私もちょっと他の自治体を調べたんですけれども、選対主催ってかなり異例だと思います。だいたい、やはり県の職員さんたちが中心になってやられていて、職員さんから花束贈呈があるっていうのが一般的なケースかと思います。今回、準備に当たって、山本知事から選対の方々と相談、話し合いをされたのでしょうか。

(知事)
 それはもうほとんど、私が入って、こうしてくれ、ああしてくれと言ったことはないので、応援した方々が考えていただいて、こういう流れになったんだというふうに思います。常に同じじゃなくてもいいじゃないですか。とにかく、これは私が例えば、こうしてくれとかああしてくれって言ったことではありません。

(記者)
 そうしますと違和感とかお感じにはならなかった。

(知事)
 特に違和感は感じません。それぞれ、ずっと昔から苦しい時も応援していただいてる方々が多かったし、特に生まれ故郷のふるさとの草津からも、ずっと子どものころから知ってる方々も来ていただいたので、それについての違和感はありませんでした。
よろしいでしょうか。毎週(会見)やるので、あんまり急がなくても。

子供医療費無料化について

(記者)
 大澤知事が手がけられていた子どもの医療費無料化の関係なんですけれども、これについては継続するお考えでよろしいでしょうか。

(知事)
 今のことも含めて、まず関係部署からこれまでの経緯とか伺ってないので、それについては、まだここでお答えする段階じゃないと思います。あらゆる政策は、ちゃんときちっと自分なりに、それぞれの課から説明を聞いて、いいものは続けるし、見直すべきものは見直すということで、現段階では、きちっと現場の方々の声を聞いてから判断したいと思っています。

(記者)
 継続ありきではないという。

(知事)
 いや、それは今、言ったように、そういう言い方すると、なんかとてもこう最初から決め付けるみたいだけど、とにかくまだ決めていません。

群馬デスティネーションキャンペーンについて

(記者)
 もう一点。群馬DC(デスティネーションキャンペーン)が来年4月に開かれるわけですけれども、今、頭の中で描いてらっしゃる観光振興って何かありましたら、お教え願いたいんですが。

(知事)
 群馬DCキャンペーン、大事だと思うんですけども、もう一回ちょっと目的とか、これまでの効果とかをよく自分で分析してみたいと思うんですよね。みんながそのデスティネーションキャンペーンっていうんだけど、デスティネーションキャンペーンって意味が分からない人もいて、デスティネーションをドステネーションっていう人もいるし、この間、ダスティネーションっていう人もいたんで、デスティネーションって目的って英語だと分からない人もいるから。まず、もちろんこれ大事なプロジェクトだと思いますけれども、今まで何をやってどういう効果があったのか、もう一回ですね、自分なりに分析をしてみたいというふうに思います。
 観光戦略、これはいろいろありますけれども、やはりインバウンドを増やすためにはですね、やはり今言ったネット戦略をこれまで以上に活用したいというふうに思っています。例えば、水上の宝川温泉もご存知だと思うんですけども、2014年のロイターが発表した世界の十大温泉の一つですよね。群馬県っていうのは、日本では草津とか伊香保の方が有名なんだけど、宝川温泉がロイターが発表する十大温泉の一つに入ったわけですよね。これ完全ネットですよね。最初2000年の初めぐらいに、ご存知だと思うんですけど、ロンリープラネットっていう世界最大の観光雑誌で褒められた。そのあとトリップアドバイザー、これも最大の参加者っていうか、加入者数を持つサイトで高い評価を得た。これで火がついてヨーロッパ人とか来るようになって、テルマエ・ロマエか何かの撮影があってブレークしたんですよね。だから、ネット戦略をちゃんとやるっていうのと、IT系の企業と組むべきだと思いますよね。例えば、草津温泉は一部グーグルと組んでるんですよね。だからちょっとまだ分かりませんが、ロンプラとかトリップアドバイザーとか、いわゆるIT系の企業と連携して、もっと観光戦略をダイナミックに展開するってことはできるんじゃないかと思っています。

インフラ整備について

(記者)
 先ほど公共事業のお話の中で、インフラ整備、道路のお話が出ましたけれども、改めまして知事のインフラ整備に対するお考えと地元建設業に期待されることをお聞かせ願います。

(知事)
 まず建設事業に関してなんですけども、地域で頑張っている建設業にもですね、しっかりと仕事が続けられるように、地域、地域の建設業界にもしっかり頑張ってもらいたいと思っています。なぜなら、もうご存知のとおり自然災害のレベルが明らかに一段二段上がってる中で防災を考えた時に今、建設業界の建設業の人たちの協力がないと対応できない。だからやっぱり地域の建設業が、例えば、なくなっちゃったら建設の技術の継承されないので、これをちゃんと続けられるような施策っていうのはないのかなと今、一生懸命考えてるとこです。
 それからあと、今言ったインフラ整備、道路整備の話だと思うんですけど、今県下にはですね、7つの交通軸関連の大事なプロジェクトってのはいくつかありますよね。西毛広幹道とかね、上信道とかね。こういうものはやはり続けていかなきゃいけないと思うんですが、ただ少し前のブログにも書いたとおり、かなりお金がかかるので、これちゃんと発表されていないから、自分で調べて積み上げて出したんですね、これだけのお金がかかる、しかし、群馬県の財政苦しい。だから、財政状況がこれだけ厳しいということを県民にしっかり示しつつ、その中で知恵を絞って進めていかなきゃいけないと思っています。
 簡単じゃないんですが、ただいくつかの基幹プロジェクトは、とても大事だと思っているんで、これは何とか続ける。ただ今までみたいに、ただ予算を積み上げるんじゃなくて、こういう財政の状況だっていうことを、ちゃんと県民に明らかにしながら、工夫をして推進していくっていうことに尽きると思います。

文化政策について

(記者)
 幸福度の話に関連するかと思うんですけれども、文化的な豊かさというのも幸福度に関わってくるかと思うんですけれども、知事の文化政策に対するお考え、例えば、先ほどちょっと世界遺産のことを、文化庁に依頼してきたっていうお話もあったんですけども、世界遺産も含め、あとはその他の文化遺産だったりとか、あと群馬交響楽団も群馬の場合あるかなと思うんですけども、そういうものをどんなふうに発信したいとか、もっとこんな発信できるものがあるっていうようなものがありましたら、文化に対するお考えとともに教えていただければ。

(知事)
 これもとってもいいご質問で、文化の発信、とっても大事だと思うんですね。国会議員24年間やってきたんですけど、過去3年間は自民党のクールジャパン特命委員長っていうのやって、日本のコンテンツをいかに海外に売り込むかってことばっかりやってきたんで。そういう中で言うと、やっぱりその文化の発信っていうのはね、いわゆる昨今サブカルチャーとか死語だから、文化にハイエンドも何もないんで。漫画だってハイエンドのものがありますから。そのコンセプトからちょっと変えるためにクールジャパン基本法を作ったんだけど、通す前にこうなっちゃったんで、それだけは心残りなんですけど、やっぱりいわゆる文化コンテンツみたいな発信はね、しっかりと考えていきたいと思います。
大澤知事の時代に富岡製糸場が世界遺産になったのは、すごいことだと思うんですよね。イコモスを説得したそのプロセス、ほんとにすごいと思うんですけど、やっぱり遺産っていうのは、これをアピールするのに、何て言うんでしょうかね、そのままじゃ駄目だと思うんで、これだけの日本に17~19しかないうちの世界遺産でしょう。やっぱり富岡製糸場へのお客さんって減ってるわけじゃないですか。これをどうやって市と協力して、てこ入れするかっていうのは、なかなか難しいけど相当大きな問題だと思うんですよね。群馬県の宝だから、富岡製糸場は。もう一歩何ができるかっていうのをちゃんと考えたいと思います。
 それから文化っていう点ですごく注目してるのはね、高崎市は音楽の街ですよね。映画にもなった群響がある。市長と協力してもっと発信するべきだと思うんですね。なかなかあれだけの交響楽団がある所ってないし、ただそれは、(高崎市の)富岡市長さんが非常にダイナミックな方なんで、今度、芸術劇場ができるんで、これがホームグラウンドになるわけなんで、これはもちろん知事としても市町村と協力しながら、もっと発信したいと思います。
 私が注目しているのは、アートですね。高崎(※会見では前橋と発言)は音楽の街。例えば、ストリートミュージシャンの聖地になるかもしれないと思ったんで、わざわざ(高崎駅の)デッキの上でギター弾いてきましたんで。やっぱり知事として音楽の街に群馬県をやろうっていうからには弾かなきゃいけないんで。見てください動画を。頑張ってスタンドバイミーを唄ってますんで。
 高崎は音楽。前橋はアートがいいんですよね。これはまだ県庁の方々と相談してないんでどこまでどうできるかわかりませんが、1% for art(ワンパーセント・フォー・アート)というの政策集に入れました。公共建築物を作ったら(その)1%はモダンアートを置く。これはないから、日本の法律にまだ。ヨーロッパとかの国々は、ずっと前からやってるんですけど。これ私、いいと思っていて、当然、県の財政課は反対すると思いますよね。1%、なんで(アートを)余分にしなきゃいけないんですかと。でも、こういうことで、何となくアート対する理解も進むのかなと思って、1% for artはちょっと考えたいと思うし。あとね、もうこれ、まだはっきりしないんですけども、美大生がけっこう日本にはいっぱいいて、意外と就職に困ってたりすると。実はものすごく才能のある芸術家がいるので、そういう人たちを集めて町おこしをしようっていうプロジェクトをやってる人がいるので、これもちょっと興味ありますね。まだ具体性ないんで、そんな適当には言えないんですけど。おっしゃったとおり、文化発信はとっても大事にしていきたいと思います。
 もう一つはスポーツ。知事選に向けて作った動画の中で、61歳なのにザスパのようなユニフォーム着て、ザスパがそのままでは駄目だって言うから、ザスパのようなユニフォーム着てシュートしたりとか、あとクレインサンダーズのユニフォームを着てシュートしているシーンを無理矢理撮ったんです。無理して。やっぱりスポーツ振興っていうのも、もうちょっと今までよりも、なんていうんでしょうかね、地域振興の中心になれるっていう考え方でいくべきじゃないかと思っていますんで。何ができるかよく考えますが、おっしゃったとおり、文化とかスポーツは、地域振興には結構、役に立つのじゃないかと思っています。

知事の価値について

(記者)
 知事は選挙中、よく、どの大臣よりも知事は価値があるとお話されておりました。知事は大臣も経験されていますよね。私は沖縄県民で(知事は)沖縄担当大臣だったってことなんですけども、そういう価値観っていうのは、いつからお持ちだったんですか。

(知事)
 沖縄担当大臣だったことは誇りに思ってますよ。やっぱり思い入れはものすごくあるし、沖縄の可能性はいつも考えてるし、何か自分にできることがあればっていう思いはすごくあります。今まで、なんか本土並みにしようみたいなところから、もうちょっと進んでフロントランナーになれるんじゃないかと、今でも思っていて、やっぱり担当大臣やったっていうこともあるけど、特別な思いがあるっていうことをまず申し上げておきたいです。
 大臣を2年やれたことはとてもよかったし、もちろん総理にも感謝しているし、政治家として本当によかったと思うんですね。どこまで話したらいいのかわかんないけど、特命担当大臣やりましたよね。もしかしたらもうちょっと重い大臣だった可能性もあるんですけども、特命担当大臣になりたかったんです。それは、答弁の比重がそんなに重くなくて、いろいろな勉強ができるからと思ったんですよね。
 特命担当大臣2年、終わりそうになった時に、もし、本当に例えば大臣何年もやりたいと思ったら、当然、留任を総理にお願いしたと思うんですね。でもその時にやっぱり、一旦、ここでいろいろ勉強させてもらったけど、引いて違うことやろうと思ったのは、何回も大臣やって、そうするとだんだん力もついてきて、優秀な新聞記者も周りに増えて、番記者とか。でも、何となく先が見えて、これでいいのかなとも、正直言うと大臣を終わった時に思ったんですね。群馬県知事は、どんな大臣よりも価値があると。これも総理がおっしゃってることなので、言ってもいいと思うんですけど、電話で話した時にね、「これからもっといろいろ党とか、あのね、政府でも活躍して欲しかった」と言ってくれたんだけど、それとってもありがたいんですが、やっぱり、今こうやって選挙戦って知事として皆さんの前に立っている。今日もいろんな、なんていうか群馬県の問題について臨場感を持って接せられる。やっぱり、思ったとおりだと思いますね。今の私にとって、どんな重要閣僚やれって言われるよりも、群馬県知事になる方が意味があると思います。

公立学校等の男女別学問題について

(記者)
 公立学校の男女別学の問題について伺いたいんですが、知事は、ご出身は今も男子校の渋川高校でいらっしゃるかと思います。それで、群馬県の公立高校の別学率は全国一ということなんですけれども、先日、長野県教委で県立高校の願書に性別の欄を書かないというような配慮、それは性的マイノリティの中学生のためにと聞いてますけれども、その性別で、性差で行けない学校があるということ、公立学校、県立学校があるってということは、合理的に説明できるというふうに知事はお考えですか。

(知事)
 それはもうご存知で質問しているのだと思うんですが、県内にもいろんな意見があると思うんですね。ですから、もうちょっとその問題の背景を調べてよく考えたいと思います。それについて、今ちょっとコメントするというのはもうちょっと、両方の立場の人たちの意見も聞きながら、判断したいというふうに思います。

(記者)
 知事もご存知かと思うんですが、宮城県でですね、浅野知事が就任以来、トップダウンでそれは何とか実現するというこだわりを持ってやられて実現したという経緯もあるかと思うんですけども、現時点でどちらかというのはないという・・・

(知事)
 それは、やはり、いろんな意味で、これまで政策を議論して積み上げた人たちがいるので、私なりの考えがないって言えば嘘だけど、それはやっぱりここで言うのはちょっと控えたいと思いますね。
 それからさっき思い出したけど、どんな知事像っていう(質問)のがありましたよね。例えば、橋下知事(大阪府知事)とか東国原知事(宮崎県知事)って唯一無二だと思うんですね、なかなかああいうことができる人たちはいない。だから、私は目指すべきところは、多分、山本モデルなんだと思うんですね。この2人はすごい知事なんだけど、また違う意味で、今さっき言った独自の発想と行動力を持った知事像を目指していくのかなと、そんな気がしてます。浅野さんには浅野さんのトップダウンの手法があったんだと思います。

(記者)
 男女別学の問題は、まだ実は大学にもありまして、県立女子大(県は)持っています。県費で維持している大きな大学が男性だと入れない大学なんですよね。そのIターンであるとか、優秀な人材が確保できずに、あるいは優秀な人材を呼び込むこともできないということにも繋がるように思うんですが、これについてのご意見はいかがでしょう。

(知事)
 それはもうさっき申し上げたとおり、私なりの意見がないわけじゃないですが、やっぱりよく現場で政策を作ってきた人たちの意見を聞いてからコメントしたいと思います。おっしゃってることはわかります。問題意識っていうものは常にそういうことについてはあると思うんですけど、この場では何か申し上げることは控えたいと思います。

スタートアップ支援について

(記者)
 知事の公約集の方に、民間との連携としてスタートアップの支援という言葉があったりですね、産業誘致という言葉も出てきています。スタートアップ支援であれば、どのように進めていきたいのかということと、産業誘致であればですね、(産業)団地不足がかなり深刻な状況になってると思いますが、どのようなスピード感を持って進めていきたいかについて伺えればと思います。

(知事)
 企業誘致はどういうやり方で今までやってきてたのかっていうことはちょっとしっかり調べたいと思うんですよね。この間、大井川知事に会った後、ちょうど2階くらい下が群馬県(東京)事務所だったんで寄って来て、所長に会ってきました。その時に、群馬県(東京)事務所で、多分3~4人、4~5人かな、企業誘致の方に充ててるっていうことだったんで、まず群馬県がどういう形で企業誘致に取り組んでいるのかっていうのをちゃんと調べてからと思うんですが、一つはっきりしていることは、やはりここでも知事のトップセールスがものすごく大事だと思うんですよね。
 例えばある企業がどこに進出しようとしているか、どこに工場を建てようとしてるか。これってやっぱり自治体の熱意によるところがあると思うんで、これは、もうちょっと、大澤知事がどういう形でやってこられたのか調べてみないととわかりませんが、知事がトップに立って、企業誘致をやっていくということはとても大事だと思います。そういう意味で言うと、これからおそらく県職の人たちにお願いして、群馬県といろんな繋がりがある 企業をリストアップしてもらって、そこら辺のところはもう最初からトップセールスを仕掛けていきたいなと思っています。
 スタートアップ支援もですね、政策集に書いたとおり、神戸みたいにね、相当、本格的にやってるところがあるんで、今ちょっとベンチャー起業家の人たちに、いろいろ相談をかけてるとこなんで、まだあまり具体的なところにはなってないと思いますが、いわゆる神戸型の本格的なものにしたいなというふうに思ってます。県内にもいろんな動きがありますからね、ベンチャー支援については。民間でも頑張ってる人もいるから、そういうところと例えばコラボできるかとか、そういうものを生かせるかどうかとかそういうことも含めて考えていきたいと思います。

働き方改革について

(記者)
 いろいろな施策を新しくやっていきたいというのが非常に感じられ期待してるんですけれども、一方で働き方改革というお話もありまして、
労働時間はそんなに極端に増やせないという中で、訓示の中にもありましたが新しいものとコスパ、費用対効果を見て、やめるものはやめるという話もありましたが、まずこれをどう進めていくのかについてお聞かせください。

(知事)
 働き方改革もいろんな意見があると思うんですけども、いずれにしろ率先垂範で群馬県の働き方改革、県庁の働き方改革からしっかり始めようと、こういう思いはあります。ただこれも働き方改革の法案の時にかなりの激論になりましたけれども、いろんな考え方があるんで、やっぱり知事として現場に戻ってきたわけですが、国会議員の時代も、いろいろ今、県内で頑張っている中小企業の皆さんに聞いた実態っていうのがあるから、その実態とどうやって合わせていくのかっていうことをですね、少し慎重に考えていきたいと思います。
働き方改革の方向性については、もちろん賛成なんですけども、やはりよく県内の企業の実態とかを見ながら進める必要があるのかなと感じています。

(記者)
 県庁内については進めていくということで。

(知事)
 そうですね。ちょっとそれも調べないとどういう状況になっていて、職員の皆さんがどう感じているのか。そこは、ちょっとまだ全く説明を受けてないから、その現状をまず把握するところから始めて、何ができるのかを考えたいと思います。
(次回の会見は)来週の水曜日にやりますので。毎週ありますから、焦らずにお願いします。

(以上で終了)
文章中の()内については、広報課において加筆したものです。