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令和3年1月28日定例記者会見動画(You Tube)<外部リンク>
※「新型コロナワクチン接種の準備」スライド(10枚目)を修正しました。高齢者への接種券発送を追加(1月29日14時)。
発表項目
1.はじめに
2.直近の感染状況について
3.ワクチン接種について
4.再生可能エネルギー導入推進に関する取組について
5.始動人Jr.キャンプについて
6.ぐんまちゃんアニメ化の告知動画について
7.直滑降ストリームの告知について
それでは、定例会見を始めさせていただきたいと思います。
今週の25日の月曜日に、新型コロナウイルス感染症対策について、県内の医療関係者の方々と3回目の意見交換を行いました。
日本医師会、県医師会、現場の病院の先生方などから、多くの前向きな提案やご意見をいただきました。
医療関係者の皆さまからは、病床ひっ迫への対応策として、新型コロナ感染症から回復された患者の「転院・退院先の確保」、あるいは「患者の受け入れ先に関する調整」などに関するご提案を数多くいただいています。
いただいたご提案は一つ一つしっかり検討し、形にできるものから速やかに実行していきたいと考えています。
その他、PCR検査の拡充に関するご意見、新型コロナウイルスのワクチン接種についての情報など、様々な話題がありました。大変有意義だったというふうに感じています。
今後も、節目節目で、知事と県内医療関係者の方々との意見交換会を定期的に開催し、医療現場の声を直接伺ってまいりたいと思っています。
それでは、定例の会見を始めさせていただきたいと思います。
スライドをご覧ください。
本日の会見の主な項目です。
本日はまず、新型コロナウイルスに関して、直近の感染状況を報告させていただきたいと思います。また、再生可能エネルギーの導入推進に向けた取り組み、さらには、ぐんまちゃんのアニメ化の告知動画等についても発表させていただきたいと思います。
それでは、新型コロナの直近の感染状況についてです。
これが一番わかりやすい新規感染者の推移をまとめたスライドになります。
直近1週間の新規感染者数は、本日の新規感染者33名を含めて242名ということになりました。
先週の426名からは大きく減少し、300名を下回ったのは、昨年の12月以来となります。これは県民の皆さまに様々な場面でご協力をいただいた成果だというふうに思っています。知事として改めて感謝を申し上げたいと思います。
しかしながら、昨日は52名、今日は33名ということで、これだけの数の新規感染者の方々が確認されています。このまま減少をしていくとも言い切れない状況です。まだまだ予断を許さないということは、お伝えしておきたいと思います。
次のスライドをご覧ください。
毎週発表しておりますけれども、客観的な数値をまとめたスライドです。
赤枠で囲んだ部分をご覧いただきたいと思います。
昨日までの1週間における各項目の最新の数値です。
(1)の1人当たりの新規患者数は39.1人です。先週の60.1人から、20ポイント減少いたしました。
(2)の経路不明の感染者については、29.6%ということで、先週までは40%前後で推移しておりましたが、この数値も減少しています。
(3)の検査の陽性率は6.5%です。基準の7%を1カ月ぶりに下回ったことがわかります。
続いて、新規感染者の傾向等について、ご報告したいと思います。
新規感染者の状況をまとめたスライドです。
1週間の新規感染者について、年代、推定感染経路を整理しました。
年代を見ると、各世代に満遍なく発生していることがわかります。これは推定感染経路にもあるとおり、今まで比較的少なかった20歳未満と60歳代以上の年代において、学校や高齢者福祉施設等で集団感染が発生したことによるものです。
多くの事業者の皆さまには、時短要請にご協力をいただいてるおかげで、夜の街でのクラスターは抑えられていると言っていいと思います。 一方、社会全体の感染拡大に伴って、感染者数の多い地域の学校等でも、集団感染が見られるようになっています。
その集団感染から各家庭に持ち込まれているケースも多く、家庭内感染がご覧のとおり推定感染経路の4割を占めています。
家庭内感染を防ぐためには、何より家庭に持ち込まないということが大事です。学校や職場等では、寒い中でありますが、換気、手洗い等の感染防止対策に取り組んでいただいてると思いますが、改めて徹底をお願い申し上げたいと思います。
次のスライドをご覧ください。
これも毎週発表させていただいております。客観的な数値のうちの医療提供体制についてのスライドです。
こちらも赤枠で囲んだ部分をご覧いただきたいと思います。
上の2段にあるとおり、現在、人工呼吸器を使用する方が12名、そのうち、ECMO、人工肺装置を使用してる方が1名いらっしゃいます。
なお、この1週間で新型コロナウイルス感染症によって、残念ながら7名の方がお亡くなりになっています。感染拡大に伴い多くの尊い命が失われています。謹んで哀悼の意を表するとともに、改めてご遺族の方々に、心よりのお悔やみを申し上げたいと思います。
スライド中段の病床の稼働率をご覧ください。
これは58.5%ということになっています。新規感染者数の減少に伴って、60%を下回ってまいりました。
しかしながら、この数字については、「4割の余裕がある」というのではなくて、「依然として約6割が埋まってしまっている」と捉らえていただくのが正しいと思っています。
なお、県においては、さらなる病床確保に向け、県内複数の病院と個別に相談・協議を行っております。これは前回の記者会見でもご報告をさせていただきました。
現在、確保している病床数335床、これはそれぞれの病院が、スタッフ、あるいは、病室のレイアウトなど、実は様々な形でやりくりをしていただいて積み上げた数字です。
各病院の取り組みに、知事として、改めて感謝申し上げたいと思います。大変な努力をしていただいてるということは、皆さんにわかっていただきたいと思います。
その上で、さらに病床を確保することは、簡単なものでありません。これも何度も申し上げてまいりました。
今、健康福祉部を中心に、日々、調整の努力を行っているところです。既に一部報道もなされていますが、高崎市内においては、追加で6床を確保できる目途が立ちました。
これに加えて、県としても率先して、県立病院で新型コロナ患者の病床を増やすことといたしました。
具体的には、現在も新型コロナ感染者を受け入れている県立がんセンターにおいて、さらに21床を確保したいと考えています。
また、医療関係者との意見交換でも提案をいただいた、回復患者の転院・退院先の確保についても、民間病院等と連携した具体的な方策について、今、検討を進めています。
さらなる病床の確保とあわせ、回復患者の退院促進も図りながら、新型コロナに感染した患者を受けるために必要となる病床の数というものを努力してまいりたいと思います。
新型コロナとの闘いが、相当の長きに渡っています。医療現場の疲弊は、毎週申し上げてますが、これは数字以上のものがあると思っています。
医療を守るため、県民の皆さまには、ぜひ気を緩めることなく、感染防止対策の徹底にご協力をいただきたいと思います。
スライドの一番下をご覧ください。宿泊療養者数については、135人になっています。
先週、お伝えしたとおり、25日の月曜日から3棟目の宿泊療養施設の運用が開始されました。
3棟目の開設と新規感染者数の減少により、病院や宿泊療養施設への調整中の方も大幅に減少いたしました。昨日の時点で39名となっています。入る施設の調整等には、ある程度の時間を要しますので、新規感染者が発生してる限り、どうしてもこういう数字が出てしまいますが、長期間自宅で待機いただければならないような状況は、群馬県では発生していないということは申し上げておきたいと思います。
今後も宿泊療養施設の積極的な運用に努めてまいりたいと考えています。
続いて、これも毎週ご報告をしておりますが、保健所別の感染状況について、ご説明いたします。
保健所別の感染状況をまとめたスライドがこれです。直近1週間の人口10万人当たりの新規感染者数ということになります。
クラスターの発生によって、藤岡保健所管内の数字が一番高くなっておりますが、この地域では、ほとんど感染経路が追えています。
現在11市町(正しくは、9市町)に対し、時短営業の要請をしておりますが、ほとんどの地域で新規感染者数の減少が認められ、高崎市、太田市、高崎市と太田・桐生保健所管内でですね、数値基準である人口10万人当たり2人というものを下回ってきています。
時短要請の延長・解除等については、今後の感染状況を注視しながら、来週、危機管理チームの専門家にもご意見を伺って、検討してまいりたいと思います。
以上が直近の感染状況ということになります。
県内の感染状況は、先週、先々週から比較すると、やや落ち着いてきたと言っていいと思います。
ただし、ここからが肝心だと思います。感染拡大も随分収まってきたので大丈夫だろうと、そうしたふとした気の緩みが、感染の再拡大を招く原因になってしまいます。
繰り返しになりますが、県民の皆さま方には、ここで油断することなく、改めて気を引き締めていただいて、引き続き、感染防止対策の徹底をお願いしたいというふうに思っています。
続いて、新型コロナウイルスのワクチン接種について、ご報告をしたいと思います。
今回のワクチン接種については、これまでの予防接種と比べて、様々な面で前例のないものとなります。
県では、これを滞りなく進めるために、今月から、新型コロナウイルスワクチン接種準備室を設置いたしました。
円滑な接種に向けた準備を今進めております。県が進めている準備の状況について、様々な方面からお問い合わせをいただいておりますので、本日は、現時点で把握している情報をもとに、今後の予定について、お話をさせていただきたいと思います。
スライドをご覧ください。ワクチン接種の役割についてのスライドです。
これが役割の基本になります。国と県と市町村の役割はこういう形になります。
今回のワクチン接種については、国はワクチンの確保や必要な財政措置といった予防接種の主導的な役割を担い、住民に身近な市町村が実施主体として、接種を行うという形になります。
県としては、県内において円滑に予防接種を行えるよう、市町村に対する支援、広域的視点に立った調整を行うということになります。
現在、市町村とは、毎週意見交換の場を設け、情報共有に努めています。
ワクチン接種に関しては、まだまだ具体的な情報が少なく、また解決しなければならない様々な課題もあります。
その課題の一つとして、市町村における予約受付業務の膨大さというものが挙げられると思います。このことから、県では、デジタル化による予約業務の効率化を図るため、県公式LINEアカウントを活用した予約システム導入の検討も進めています。
円滑なワクチン接種実施のため、県として必要な施策や支援をしっかりと行ってまいりたいと考えています。
スライドをご覧ください。これはワクチンの接種の優先度についての考え方をまとめました。
今回のワクチン接種は、重症化のリスクの大きさと、医療提供体制確保の観点等を踏まえ、優先順位をつけた上で進めるということになっています。
このスライドは、現時点での方向性を示したものです。
まず、最優先となるのは、病院、診療所、薬局等で患者に接する機会の多い医療従事者、加えて、特急退院(正しくは、救急隊員)や保健所の職員の方々も対象になります。
その次は、65歳以上の高齢者の方が対象になります。さらに、その次に、基礎疾患のある方や高齢者施設の職員が対象となる予定です。一般の方々は、それ以降に接種が行われることになります。
次のスライドをご覧ください。ワクチン接種の準備についてのスライドです。
ワクチン接種のスケジュールについては、ワクチンの薬事承認や供給が、速やかに行われるということを前提としますが、国が実施する医療従事者の先行接種について、2月下旬からスタートすることが目標とされています。
また、高齢者の方々への接種開始については、昨日、河野大臣が4月1日以降になるというふうに表明をされています。
県においては、ワクチンが供給されれば速やかに接種が開始できるように体制を確保してまいります。
なお、高齢者以降の優先順位の方については、4月以降に接種券の発送、ワクチンの接種が行われるというふうに見込んでいます。
新型コロナウイルスから県民の命と健康を守るため、国との調整はもちろんですが、市町村、医師会といった医療関係団体等とも、しっかり連携をしながら、円滑なワクチン接種を実施してまいりたいと考えています。
次に、2050年に向けた「ぐんまの5つのゼロ宣言」に関連した取り組みを2件、ご報告させていただきます。いずれも、再生可能エネルギーの導入を推進するためのものです。
最初のスライドをご覧ください。太陽光発電設備の共同購入事業についてまとめたスライドです。
群馬県では、2050年に向けた「ぐんま5つのゼロ宣言」のうち、「温室効果ガス排出量ゼロ」、「災害時の停電ゼロ」を実現するため、今、再生可能エネルギーの普及に取り組んでおります。
その一環として、県民の皆さまに、住宅用太陽光発電設備、蓄電池、電気自動車、および、電気自動車から家庭に電力を供給するコンバーターを、より安価に導入していただけるような共同購入事業というものを実施したいと思います。
購入希望者の募集や施工事業者の選定といった、事業のコアとなる部分は「支援事業者」に担っていただくこととし、今月26日から募集を開始したところです。
県民の皆さまからの購入希望は、5月からの募集を予定しています。この機会にぜひご検討いただければ幸いです。
次に、県施設における再生可能エネルギー100%の電気の調達についてです。
このスライドに、再生可能エネルギー100%電気の調達について、まとめました。
「温室効果ガス排出量ゼロ」の実現に向けて、まずは県が率先して取り組んでいくため、県有施設における「再生可能エネルギー100%の電気」の導入を進めてまいります。
県有施設における温室効果ガスの排出は、電気によるものが約7割を占めています。これを再生可能エネルギー100%の電気、RE100に切り替えることで、温室効果ガス排出量を大幅に削減することが可能となります。
今回、まず、環境森林部が所管する林業試験場など13の施設を対象とし、現在、電気供給契約に関しての入札公告というものを行っています。
今回の13施設への切り換えによって、年間236トン、一般世帯でいうと、約53世帯分の二酸化炭素を削減することができると見込んでいます。
今回の結果を踏まえ、今後、さらに他の県有施設にも広げていく予定です。
続いて、教育イノベーション事業の一つとして進めている「始動人Jr.キャンプ」についても、ご報告したいと思います。
スライドをご覧ください。
12月4日の記者会見でご紹介した、中高生対象の地域課題解決型学習プログラム「始動人Jr.キャンプ」が、いよいよ1月31日に開講いたします。
参加者は、コロナ対策ということもあって、22名に絞らせていただきました。応募総数は40名を超えたことは、ご報告しておきたいと思います。
初めての取り組みにもかかわらず、多くの応募いただいたことは、中高生の意欲の高さの表れであり、知事として大変心強く思っています。
このプログラムでは、人工知能等の先端技術に関する学習とか、AIプログラミング体験の他、地域・社会課題の解決策を考える「アイデアソン」などを行います。
講師には、群馬大学の浅尾高行(あさお たかゆき)教授、高崎健康福祉大学の中村賢治(なかむら けんじ)講師、こうした方々をお招きし、AI解析とか、プログラミング等に詳しい6名の大学生にも、メンターとしてご参加をいただきます。
最終的には、3月13日の土曜日に、県庁32階「NETSUGEN」において、成果発表を行っていただく予定です。
2カ月にわたるプログラムの中で、子どもたちには、「自由な発想で新たな価値を生み出す力」を身につけていただきたいと思っています。
また、県民の方々にも広く、中高生の新たな取り組みにご注目をいただきたいと思います。
メディアの方々には。ぜひ取材の協力をお願い申し上げたいと思います。
続いて、ぐんまちゃんアニメ化の告知動画について、お話したいと思います。
スライドをご覧ください。ぐんまちゃんアニメ告知動画に関するスライドです。
現在、県のマスコット、ぐんまちゃんを主人公にしたアニメ作品を製作中です。
この度、アニメ作品のプロモーション第1弾として、アニメ化の告知動画を製作いたしました。
本動画には、群馬県出身で声優や歌手としてご活躍されている内田彩(うちだ あや)さん、小倉唯(おぐら ゆい)さんにもご出演いただき、ぐんまちゃんと一緒にアニメ化を盛り上げていただいています。
本日1月28日木曜日の17時から、県の公式YouTubeチャンネル「tsulunos」で公開をいたしますので、ぜひご覧いただきたいと思います。
なお、アニメ作品の具体的な中身は、今後、詳細が決まり次第、随時、皆さまにお知らせしていきたいと思います。ぜひ楽しみにお待ちいただきたいと思います。
最後に、来週の直滑降ストリームについて、お知らせしたいと思います。
今週はですね、群馬県出身の総合格闘家、堀口恭司(ほりぐち きょうじ)選手をお迎えして45分の特別対談を行いました。
堀口選手の、不屈の闘志というか、諦めない姿勢とか、ポジティブシンキングに大変勇気を与えていただきました。
来週は、群馬県出身のエアロビック選手、斎藤瑞己(さいとう みずき)さん、それから2019年に引退された北爪凛々(きたづめ りり)さんにご登場いただきたいと思っています。
お二人とも世界的にご活躍をされてまして、世界選手権での優勝経験もお持ちです。
オンラインでの出演となりますが、エアロビックの魅力、認知度向上などに関して意見交換をさせていただきたいと思います。
番組の後半では、宇留賀副知事と武藤健康福祉部長を交え、今回も新型コロナに関する情報を、時間を取って丁寧に発信をさせていただきたいと思っています。
放送は、19時から1時間程度、群馬県動画・放送スタジオのtsulunosからライブ配信を行う予定です。ぜひご覧いただきたいと思います。
(記者)
がんセンターに病床確保、21床ということですけれども、この内訳は、重症者向けとか、中等症向けとか、今分かっている範囲でお聞きしたいと思います。
(知事)
今出せる情報について、病院局長の方から。
(病院局長)
がんセンターですけれども、これまで1病棟で最大19床受け入れ可能としてまいりました。今回のさらなる病床確保をという要請に応えるために、病院内で、がん専門病院としての機能維持、あるいは必要となる人員確保、さらには感染防止のためのゾーニング等を検討しまして、1病棟で20名、2病棟で40名を確保することとしたものであります。
(知事)
あまり細かいこと申し上げませんが、いろんな工夫をして、これまで19名というふうな感じで計算をしてたんですが、21名まで何とかなったと。
(宇留賀副知事)
21名追加ですね。
(知事)
ごめんなさい。19名だったのが21名になったということですね。2人増やして、21名余分に何とか病床を確保していただくめどがついたということです。
(記者)
19から21追加で、40人受け入れ可能になったと。
(病院局長)
そのとおりです。40床です。
(知事)
全部で40でしょ。21人増やしてもらうということですよね。
(病院局長)
はい。19+21で40ということです。
(宇留賀副知事)
記者さんの質問にたぶん答えてないと思うんですけど、40床になったんだけど、それは中等症とか重症とか、そういう内訳はどうなんですかという質問だと思います。
(病院局長)
申し訳ございません。基本的にはがんセンターでは、呼吸器の専門医もおりませんので、基本的には中等症の方までを受け入れて、もし重症化すれば、それはまた別の病院にお願いするという対応をしております。
(記者)
いつごろというのはお聞きしても大丈夫ですか。
(病院局長)
先ほど申し上げたとおり、中での体制整備がございますので、できる限り早くというふうには考えておりますけども、体制が整い次第、なるべく早くということで今調整をしているところであります。
(記者)
知事にお伺いしたいんですが、飲食店などへの時短要請は第5弾ということで継続していると。警戒度「4」についても、まだ引き下げということにはなかなかなっていないと。この解除なり、引き下げの今後の見通しですね、前回もちょっとお伺いしたんですが、見通しについてどう見てるかお聞かせください。
(知事)
前回も申し上げたんですけども、一つはもちろん、新規感染者数というのは、しっかりと見ていかなければいけないと思うんですけども、全体の状況を見て判断するということに尽きるというふうに思います。
昨日から比べて今日は減ったんですけども、まだ明日からどうなるか分からないので、ここら辺をよく見極めつつ、我々として警戒度の判断もやらせていただきたいと。
2週間に1度だからまた来週ですね。来週の時点で、いろんな情報を集めた上でまた、どうするかということを判断することになると思います。
(記者)
国会で今、論戦中で、緊急事態宣言も2月7日までという一応区切りにはなっていますが、慎重論なり延長論も出てきてます。こうしたことについてですね、知事はどのように受けとめておられるか。まだ続けた方がいいとかですね。
(知事)
そこは国の方で判断をされることなんで、全体の状況を見極めてやっていくということだと思います。
(記者)
県民会館ですね、行財政改革の一環として廃止検討という方針を打ち出しておられます。先日、市民団体の方から2万筆以上の署名も出されたところですが、知事、今のところその受けとめをお聞きしたいと思います。
(知事)
県民会館の問題についてはこの記者会見でも何度か言及していますが、県民の方々の間に、この県民会館を存続して欲しいという声があると、そういうことはしっかりと受けとめたいというふうに思います。
今回、2万人ぐらいの署名が集まったということで、中身は総務部の方でもチェックをさせていただいてますが、もう1回言いますが、こういう県民の方々の気持ちがあるということは、しっかり受けとめたいと思います。
その上で、何度も申し上げてますけども、果たして30億円かけて改修するということが群馬県のためになるのか、その後の施設の運用をどうしていくのかも含めて、今、前橋との間でプロジェクトチームを作って、個別にしっかりと協議をしていますので、その中で最も我々としてベストだと思う方法、方針を決めていきたいというふうに思ってます。
何か付け加えることありますか。
(総務部長)
私の方で署名はお預かりをさせていただいたところであります。
2団体の方々から署名をいただきました。数につきまして、団体の発表もありますけれども、私どもの方で改めて集計をさせていただきまして、20,420人の方の署名をいただきました。市内の方につきましては、2団体合わせて12,288人ということで、約60%の方が市内の署名。県内ですけど市外の方が7,488ということで約37%。県外の方が640人ということで約3%、不明の方が4人いらっしゃいましたけども、そういったことでの署名をいただきました。要望(書)もいただきましたので、そういったことも踏まえて、検討をさせていただきたいと考えています。
(記者)
明日ですね、孔鉉佑(こうげんゆう)中国大使とのオンライン会談をご予定されてると・・・。
(知事)
何ですか。
(記者)
中国大使ですね。ご予定されているということですが、そこでの話題について、今想定されてるものがあるんでしょうか。
(知事)
話題について細かいことは聞いてないんですけども、中国大使の方から会談をしたいというふうに申し入れがあったということですので、お受けをいたしました。
何か知事戦略部長の方でありますか。
(知事戦略部長)
昨年もですね、日中友好協会の新年会の関係でですね、大使が来られて、そのときは知事に直接お会いしました。
今回はコロナの状況があるということで、ぜひオンラインでもよろしいので知事と意見交換をさせていただければということで、特にこの内容をというような、決まった内容はございません。
(記者)
中国大使が群馬県にいらっしゃるということですか。
(知事戦略部長)
オンラインです。
(記者)
病床の確保の関係で、21床の増加を今発表されましたけれども、それも含めてさらに上積みを図っていく考えだと思うんですが、最終的にここぐらいまではいきたいというような目標数値があれば教えていただきたいと思います。
(知事)
そこは武藤(健康福祉部長)さん。
(知事戦略部長)
以前の記者会見の時にですね、毎日100人の感染者が発生した時には、100床あまり足らなくなるというようなことを申し上げさせていただきました。そこが一つの目標にはなります。
ただ、本当に日々ですね、各病院さんといろいろ話をさせていただく中で、やはりなかなか本当に難しいところでございまして、期限を区切りたいのはやまやまなんですが、なかなか難しいところがあります。本当に日々、一床一床積み重ねていくような、そんなイメージを持っております。
(記者)
回復された患者さんの転院先の確保にも力を入れるということで、こちらについてはイメージとして、民間病院というなことを先ほどおっしゃってましたけれども、どれぐらい少なくも確保したいというようなものはあるんでしょうか。
(知事)
どうぞ、武藤(健康福祉部長)さん。
(健康福祉部長)
これはちょっと今、確保というような目標数値を持ってるわけではないんですけれども、厚生労働省の方で出している退院基準というのがありまして、発症から10日間とかですね、解熱とか症状がなくなってから何日間とかというのがありますので、そういった基準を満たされた方については、極力コロナの病床ではなく、(一般の病院へ)退院していただきたいということで、いろいろやらさせていただきます。
その辺の科学的な根拠なども含めてですね、民間も公立も関わりなく、いろいろ説明させていただく中で、スムーズに転院していただくような形で、いろいろ進めさせていただいてるというような状況でございます。
(記者)
今お話にありました転院先、退院先なんですけれども、その先は宿泊療養施設では駄目なんでしょうか。
(健康福祉部長)
ここで転院していただくのは、例えば高齢者の方なんかが分かりやすいかと思うんですけれども、ある程度ADL(日常生活活動)が落ちている方なんかは、1週間、2週間寝ておられると、かなり筋肉的に弱まってしまうものですから、歩くとか日常的な動作をするのがなかなか厳しいようなこともございますので、そういったリハビリ的なものも含めてですね、やっていただくのがメインになってくるものですから、なかなかちょっと、宿泊療養施設にはなじまないかなというふうに思ってます。
(記者)
基本的には病院でということになるわけですね。
(健康福祉部長)
そうですね。
(記者)
ぐんまちゃんのアニメ化のことで知事にお伺いします。YouTubeチャンネルtsulunosで流されるということですけれども、群馬テレビをはじめ地上波で流されるご予定というのはないんでしょうか。
(知事)
そこは知事戦略部長いかがでしょうか。
(知事戦略部長)
まずは今、制作の方を進めているところでございまして、来年度の、時期はまだ言えないですけども、来年度中にはですね、地上波等いろいろなところで流していただくということでありますので、まだその具体的なところは、現状では。一生懸命それも含めてですね、検討また調整してるとこでございます。
(知事)
まずは最初の予告動画なので、今日の夕方に、まずはそれを公開しようということなんで、これからいろいろ、もうちょっと詳細も発表できると思いますし、これは我々として、群馬県の、ある意味でいうと新しい富を作っていくブランド戦略の柱の一つなので、とても重視してますし、もっと具体的になってきたら、群馬テレビも含めた様々なテレビ局等々でも流していただけるように、いろいろと交渉したり、調整したりしようと思ってます。
(記者)
国会で話が出ている感染症法のことで聞きたいんですけれども、刑事罰については削除する、盛り込まないというような方向で調整をされているようなんですけども、それについて知事のお考えがありますでしょうか。
(知事)
それは国会で野党ともいろんな議論がある中で、どんな形になるかはよく見極めていきたいというふうに思います。
いずれにせよ、知事の立場としてはですね、しっかりと必要な改正を成立していただくということが、大事だというふうに思っています。
(記者)
例えば入院を拒否したりとかですね、療養先から逃げ出してしまうというようなことを想定してのことだと思うんですけれども、県内では実際にそういう事案というのは起こったりしているのかどうかを含めて教えてください。
(知事)
病院から逃げ出すみたいな話は全然聞いていませんけども、例えば初期の頃、外国籍の方々がなかなか言葉が通じないということで、療養施設にうまく入っていただけなかったみたいなこともあったので、これはですね、いろいろ我々も対応を考えて、通訳の方を送ったりとかしながら、そこら辺は随分以前よりも改善されているんじゃないかというふうに思います。
何かその点について、健康福祉部長からありますか。
(健康福祉部長)
入院の場合にはですね、入院の勧告という形で一種の行政処分的な部分があるんですが、ホテルの方につきましては、現在はあくまで協力をお願いするという考え方なんですね。
ですから、ホテルに行きなさいという処分があるわけではなくてですね、そこで療養してほしいということで県として要望(お願い)しているものですから、なかなかこう、そこのところをご理解されない方もいらっしゃいます。
(記者)
その点を踏まえて、知事として今後の法改正の必要性とかについて、お考えはありますか。
(知事)
今の国会の議論をよく見極めていきたいというふうに思います。いずれにせよ、知事として考えることはですね、本当にその必要な対応をせざる得なくなったときに実効性を担保するような形にしてほしいというふうに思いますし、今の改正の流れというのはずっと要望していたことですから。ぜひですね、早く成立させていただきたいなと思っています。
(記者)
特措法の関係で、飲食店の命令に対して違反した場合の過料についても争点になっているんですけれども、飲食店への処罰みたいなものへの知事の考えを教えてください。
(知事)
これも国会の議論をよく見ていきたいというふうに思います。
あまり今はこうすべきだってことを言うべきじゃないかなと思いますが、少なくとも対策を行うときに実効性を担保できる形にしていただくのはありがたいなというふうに思っています。
(記者)
日々の感染者の公表について、ちょっと伺いたいんですけれども。
何々保健所管内というような括りで発表されている事例も多いんですけれども、市町村名を出す出さないというのは、何か基準があってやられているのか教えてください。
(知事)
これは市町村名を出してしまうと、例えば小さい町村だとですね、分かってしまうことがあるんですよね。そういう配慮なんです。
だから、やはり今言った個人のプライバシーとかいろんなことを考えると、ケースによっては市町村を出してしまうと非常に特定されやすくなるということを考えて、そこを配慮して一応、現状は管轄地域別にしてると。
(健康福祉部長に対して)こういうことですよね。
(健康福祉部長)
そうです。基本的にはですね、いわゆる感染が拡大するリスクというものと個人の情報のプライバシーをてんびんにかけながらの判断の中でやらさせていただいておりまして、保健所エリアについては基本的にはそこでやっているわけなんですが、それより細かい市町村別での発表については、ご本人のご了解がなければ基本的にはやらない方向でさせていただいております。
(記者)
例えば館林保健所管内なんかは、その数だけで100何十人とかという数になっていて、発生がごくごく少ない頃はそれでもよかったかもしれないですけど、今これだけ広がっている中で、逆にその市町村名で数えると、あまりにもそこは少なかったりとかするとかえって誤った情報、メッセージを出すようなことにも繋がらないかなという心配があるんですけれども、その対応、今後どういうふうに発表するかについても、ぜひ再検討をお願いしたいなと思うんですけど、いかがでしょうか。
(知事)
今、我々が市町村名を公表せずに保健所管轄地域ごとにやっているということは、これは私は正しい対応だというふうに思っています。
さっき申し上げたとおり、公表すべき情報かどうかということについては相当気を使いながらいつも議論してますから。
やはり、個人のプライバシーはしっかり守っていかなければいけない。しかし、感染の広がりを考えたときに、公表しなければいけない情報もあるということで、今、個人の方の情報を発信するのに健康福祉部長が言ったように、細かい市町村まで言っていないわけですよね。
だから、そこは気をつけなければいけないと思いますが、いろんな状況の変化の中で、どんな方法が一番いいのかというのは、全体の流れの中でいろいろまたこれからも議論を続けていきたいというふうに思っています。
(記者)
栃木県とか埼玉県なんかについては、今、新しいものについては、市町村別で発表している。すべて出していただいているようなので、その辺、ぜひ検討いただければと思います。
(知事)
他県の状況、特にその近隣の県のいろんな状況というのは、常に我々として研究したり参考にしていますけども、それはともかく、群馬県として何が一番いいのかということで、最後は判断をしたいというふうに思っています。
(記者)
今週の月曜日に臂さんが伊勢崎市長になられたんですが、その際に会見がありまして、そのときに伊勢崎市で独自の保健所というものに意欲を見せていたんですが、県として、独自の保健所を伊勢崎市が持ちたいという意向について、どのようにお考えなのかというのを伺います。
(知事)
朝日の群馬版かなにかに出たんですかね、その話って。とにかく、その記事が出た日だったでしょうか、臂市長から電話をいただいて、「これは一応、市の中でいろいろ議論していることで、これから本格的に県とも協議をしていきたい。そのほかにも保健所の問題だけじゃなくて、いろいろと伊勢崎市として、県に要望したいこともあるので、どこかで一度ゆっくりお話をしたい」ということでしたので、「わかりました。近く会って、その時にいろんなご要望もお受けします」というお話をしました。
健康福祉部長、保健所の問題はいかがでしょうか。
(健康福祉部長)
あくまでですね、中核市は必ず保健所を持たなければいけないんですが、中核市の規模でない市につきましては、独自で持つことが法律上許されていることですので、それは市のご判断ということになってくるのかと思っております。
(知事)
どういう方針なのか、どんなふうに進めようとしているのかも含めて、市長のお考えを直接お聞きして議論したいというふうに思っています。
よろしいでしょうか。
それでは最後に知事からまた、県民の皆さまに会見を通じてお願いをさせていただきたいと思います。
先ほども感染状況について、いろいろご報告させていただきましたが、ここのところ新規感染者の数がですね、かなり落ち着いてきているというのは、これは間違いありません。
今日もですね、33人ということで、これはもう何度も申し上げていますが、県民の皆さんがですね、知事が呼びかけている、県が呼びかけている様々なお願いに対してですね、応えていただいていると。感染防止のためのさまざまな方策、あるいは生活様式を徹底していただいているおかげだというふうに思っています。
その点については、時短に協力をしていただいている事業者の皆さん、そして県民の皆さんに重ねて感謝を申し上げたいと思います。
しかしながら、先ほども申し上げましたが、このままずっとですね、減っていくということはまだわかりません。
昨日が52人、今日は33人ということなんですが、この後、スーっと減っていくかどうかというのはまだわかりません。
何度も申し上げておりますが、冬になってかなり新型コロナウイルスの感染力が高まっている可能性があります。
これはですね、簡単に収まるようなものではなくて、この感染拡大の流れが下がっていくということについても、ある程度時間がかかると思うんですね。
先ほど申し上げたとおり、県内の医療関係者の方々との意見交換会というのをやっているんですが、そこでもですね、複数の方から出ていたのは、今、何となく少しずつ減っている感じはするけども、ここからが大事だと。ここから、本当に2週間、3週間が本当に大事じゃないかというお話もいただきました。
特に県民の皆さまには、大変長い間、いろんなご不便をおかけしておりますが、ようやく減少傾向に入ってきた今が一番大事なときだというふうに思っています。
ぜひですね、油断せず、新しい生活様式を心がけていただきたいと思いますし、前回の会見でも申し上げましたが、ちょっとした油断が感染拡大に繋がりますので、何とかこのまま群馬県で感染拡大を抑えていくためにもですね、さらなるご協力をお願い申し上げたいというふうに思います。
それでは、これで今日の会見を終わらせていただきたいと思います。ありがとうございました。
(以上で終了)
文章中の()内については、秘書課において加筆したものです。