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第38回定例記者会見要旨(1月19日)

更新日:2023年1月19日 印刷ページ表示
■日時    令和5年1月19日(木曜日)午後3時4分~3時41分

■会場    記者会見室

■出席者  県:知事、副知事ほか
       記者:記者クラブ所属記者等 18人
■記録作成 メディアプロモーション課(報道係)
 令和5年1月19日定例記者会見動画(You Tube:外部リンク)<外部リンク>
 モニター資料 (PDF:1006KB)

知事冒頭発言

発表項目
1.はじめに
2.新型コロナ 直近の感染状況について
3.愛郷ぐんま全国割の期間延長について
4.2025年国民スポーツ大会冬季大会開催について
5.「湯けむりフォーラム2022」アーカイブ配信開始について
​6.直滑降ストリームの告知について
7.高病原性鳥インフルエンザ(本県2例目)の発生事例について

質疑応答はこちらをクリック

 

1.はじめに

 それでは、定例会見を始めさせていただきます。

 今週15日の日曜日、県議会議員で自民党県連幹事長の中島 篤さんが、病気のために亡くなられました。68歳でした。私も、その日にご自宅を弔問し、ご焼香をさせていただきました。

 中島県議は、2003年の県議選で初当選されました。現在4期目で、産経土木、総務企画、文教警察の各常任委員会委員長などの要職を県議会では歴任されました。自民党としても、県連の総務会長などで活躍され、昨年5月には県連幹事長に就任し、その手腕をこれから発揮されることが期待されていました。

 最近は苦しい闘病生活を続けながら、職務復帰を目指しておられたと伺っています。そんな中での訃報は本当に残念だと思います。中島県議は大変義理人情に厚い人でした。実は、亡くなった私の両親が中島県議の結婚式の仲人を務めるということもあってですね、実は個人的な繋がりもありました。前回の知事選の際は、中島県議から本当に励ましの言葉を多くいただきました。知事になってからも予算編成とか条例制定など、様々な場面でご協力をいただきました。改めて故人のご冥福をお祈り申し上げるとともに、ご遺族の皆さまに対して、心からお悔やみを申し上げます。

 今、県議の後継として、次男の方が立候補されると伺っていまして、まだ正式に手続きが整っているのかよく分かりませんが、私としてはこの方が出られる場合には、政治家としてしっかりと応援をさせていただこうと思っております。

 それでは会見の中身に移りたいと思います。スライドをご覧ください。本日の会見の主な項目です。今日は、「新型コロナの直近の感染状況」、「愛郷ぐんま全国割の期間延長」、それから「2025年国民スポーツ大会冬季大会」などについて発表させていただきたいと思います。

 

2.新型コロナ 直近の感染状況について

 まずは「新型コロナの直近の感染状況」です。スライドをご覧ください。新規感染者数の推移です。直近1週間の新規感染者数は、本日の1,466人を含め、1万1,758人になりました。先週に比べてやや減少しています。全国的にも減少傾向にありますが、まだ多くの感染者が確認されている状況ですので、これからも注視が必要だと考えています。

 続いて、警戒レベル移行の判断基準である医療提供体制の状況についてもご報告いたします。スライドをご覧ください。

 病床使用率は57.2%ということで、前回値よりもかなり下がってまいりました。重症病床使用率、これも重要ですが16.2%ということで前回値よりも下がっています。人数にすると6名ということになります。

 なお、病床については今週新たに11床を追加し、現時点で696床で運用させていただいています。ご協力をいただいた医療機関の皆さまに、この場をお借りして感謝を申し上げたいと思います。

 続いて、ワクチン接種についてです。スライドをご覧ください。

 昨年末からの感染急拡大による接種需要の高まりに対応するため、県では接種機会の拡大を図ってまいりました。現在、接種予約が取れない状況は解消されてきておりますが、地域によってはまだそういう状況が残っています。こうしたことから、群馬県では2月も引き続きワクチン接種を受けやすくするための取り組みを行うことといたしました。

 取り組みは主に2つあります。1つ目は、臨時接種会場の設置です。2月4日と2月5日の週末、伊勢崎市にある商業施設、スマーク伊勢崎の3階、スマークホールに臨時の接種会場を設ける予定です。屋内の施設を使用することで、現在実施しているワクチンバスよりも多く接種することが可能となります。2日間でおよそ670回分の接種を想定しています。

 2つ目は、群馬県ワクチン接種加速化センターの拡充です。12月から実施している加速化センターは2月以降も延長し、接種回数を拡大したいと思います。時間・予約方法などの詳細は県のホームページやLINEデジタル窓口等でお知らせしたいと思います。

 まだ、オミクロン株対応ワクチンの接種を受けていない方は、早めに接種いただきますように重ねてお願いを申し上げたいと思います。

 

3.愛郷ぐんま全国割の期間延長について

 続いて、愛郷ぐんま全国割についてです。1月10日から再開した、この全国を対象とした観光需要喚起策、愛郷ぐんま全国割ですが、この期限を群馬県は2月28日までとしておりました。これは、この会見でもご説明しましたが、予算に限りがある中で、県内各地の宿泊事業者の意見も踏まえて、まずは閑散期である1月の連休明けから2月に予約を入れていただきたいと、そう思ったからです。それと同時に、国に対しては予算の追加配分を求めてまいりました。この度、予算の追加配分があったことから、この執行状況も踏まえ、群馬県として、3月1日以降の方針を決定しましたので発表いたします。スライドをご覧ください。

 群馬県では、現在実施している愛郷ぐんま全国割を3月31日金曜日の宿泊分まで延長することといたしました。なお、対象要件及び内容については変更ございません。3月分の予約受け付け開始日ですが、宿への直接予約の場合は、1月27日の金曜日からということになります。旅行会社などを通じた予約については、各旅行会社の準備が整い次第、販売開始となります。詳細は各社のホームページでご確認いただきたいと思います。

 なお、今回の期間延長に必要となる予算については、新ぐんまチャレンジ支援金の申請見込みに合わせた増額補正とともに、本日付で専決処分を行わせていただきました。このことも報告させていただきます。

 先週の記者会見でも質問がありましたが、一部の旅行予約サイトなどでは、割引適用分が売り切れ、予約をできない状況というものがあります。しかしながら、他の旅行予約サイト、旅行代理店、宿への直接予約では販売している場合もあります。皆さまにはお手数おかけすることになりますが、そちらもぜひご利用いただきたいと思います。いずれの場合であっても予算の上限に達し次第終了ということになります。早めの予約をお願いします。

 今回の期間延長によって旅行需要が大きい春休み期間も割引の対象となりました。群馬県としてはこの制度を最大限に活用して、全国の皆さまに群馬県を観光してもらえるように、取り組んでまいりたいと思います。

 

4.2025年国民スポーツ大会冬季大会開催について

 続いて、2025年国民スポーツ大会冬季大会についてです。2年後の2025年に行われる国民スポーツ大会の冬季大会について、急遽皆さんに報告しなければならないものがありますので発表させていただきます。スライドをご覧ください。

 この度、2025年国民スポーツ大会冬季大会のスピードスケート競技を群馬県で開催することといたしました。冬季大会が本県で開催されるのは10年ぶりということになります。

 スライドをご覧ください。大会の概要です。開催期間は、2025年の1月下旬から2月上旬を予定しています。場所は高崎健康福祉大学伊香保リンクで、先ほど申し上げたとおり、競技はスピードスケートです。なお、ショートトラック、フィギュアスケート、アイスホッケー競技は岡山県で開催されることになっています。

 今回の決定に至った経緯について少しご説明させてください。昨年の12月、日本スポーツ協会から2025年1月に行われる国民スポーツ大会冬季大会のスケート競技の一つであるスピードスケートについて、何とか群馬県で開催していただけないかという、緊急の強い要請を頂戴しました。そもそも冬季大会をやるということは群馬県では予定をしておりませんでしたから、通常であれば、もしやるとなっても開催年とか会場とか大会コンセプトを検討しながら実施に向けて計画的に取り組むのが普通の姿、望ましいやり方だと思っています。しかしながら、開催地が決まらずに競技会が開催できないということになると、競技者の皆さんが日々の鍛錬を発揮する場所が失われることになります。スピードスケートで多くのオリンピック選手を輩出している群馬県ですから、群馬県としては、競技力の向上、人材育成の観点から、こういうことはやはり避けるべきではないかと思います。こうした諸般の事情を考慮して、群馬県として、この度開催要請を受諾することといたしました。

 今回、受諾するにあたっては、県内のスポーツ団体、会場地となる渋川市などからご意見をいただきながら決定させていただきました。急遽の決定にはなりましたが、受諾した以上はすばらしい大会にしていきたいと思います。これが地元の伊香保温泉の活性化にも繋がるように、しっかり取り組んでいきたいと思っています。

 2029年には、皆さんご存知のとおり、国民スポーツ大会の本大会が群馬県で開催されることになっています。まずは、この2025年の冬季大会、スピードスケート競技のみですけれども、これを成功させて、本大会への足がかりにしたいと考えています。

 

5.「湯けむりフォーラム2022」アーカイブ配信開始について

 続いて、湯けむりフォーラム2022のアーカイブ配信開始についてお知らせします。

 湯けむりフォーラム2022については、世界に新たな価値を発信することを目的に、昨年12月16日、17日の2日間にわたり、草津温泉で開催させていただきました。当日は、河野デジタル大臣に、これは急遽オンラインなってしまったんですが、オンラインの基調講演をしていただいたほか、分科会とかクリエイティブな企画で、非常に各分野で活躍している方々に集まっていただいて、大変活発な熱い議論が行われました。

 そして、議論だけで終わらせるのではなくて、生まれたアイディアの実現に向けて動き出すことがコンセプトですので、そういうこともできたのではないかと思っています。改めて、この湯けむりフォーラムにご参加いただいた皆さまに、この場を借りて心から感謝を申し上げます。

 そしてこのたび、基調講演をはじめとした様々なプログラムでの議論を、多くの方々に知っていただき、当日の会場の雰囲気もお楽しみいただくために、プログラムのアーカイブ配信を開始いたします。

 スライドをご覧ください。第1弾として、私のウェルカムスピーチと河野大臣の基調講演を群馬県公式チャンネルtsulunosで、1月27日から配信させていただきます。このほかのプログラムについても、今後続々と配信してまいります。具体的な配信スケジュールは、モニター資料に表示されているQRコードから、湯けむりフォーラムのホームページをご確認いただければと思います。

 またアーカイブ配信に加えて、日経テレ東大学とコラボレーションして実施した「Re:Hack」特別セッションについても配信が開始されます。

 YouTubeの日経テレ東大学チャンネルにて1月24日から配信を開始する予定です。こちらもぜひ多くの皆さんに、ご覧いただきたいと思います。

 

6.直滑降ストリームの告知について

 続いて、今週の直滑降ストリームです。スライドをご覧ください。

 今週は「となりの始動人」のコーナーをお送りします。

 ゲストは、モデルとして活動する傍ら、今注目のアイドル「FRUITS ZIPPER(フルーツジッパー)」の総合プロデュースをされている館林市出身の木村 ミサさんです。

 木村さんの手がけるアイドルプロジェクトは、世界に向けて発信することをコンセプトにしています。Tiktokの活用戦略など、情報発信力も強化している群馬県にとっても、非常に参考となるお話を伺うことができました。Tiktokで大きな反響を呼んでいる「FRUITS ZIPPER」、確か視聴回数が1億回とか2億回とかそんな感じだったと思いますが、この楽曲についても、この中で詳しくお伺いをしています。

 前編は、明日20日金曜日の19時からYouTubeのtsulunosチャンネルで配信します。ぜひこちらも皆さんに、ご覧いただきたいと思います。

 

7.高病原性鳥インフルエンザ(本県2例目)の発生事例について

 最後に1点。前橋市内の農場において発生した本県2例目の鳥インフルエンザについて、その後の状況をご報告いたします。

 昨日、この件に伴う臨時会見を行いました。対応いただいた記者の皆さまには、改めて感謝をしたいと思います。

 昨日18日水曜日、前橋市内の養鶏場で高病原性鳥インフルエンザが疑われる事案が発生しました。この件については、本日の12時に、疑似患畜であることが確定いたしました。県内の養鶏場での発生はこれで2例目ということになります。

 防疫措置は、本日から開始しています。防疫作業にあたっては、群馬県の職員はもちろん、前橋市や関係団体の皆さまなどにも、ご協力いただくことになっています。また今回は、疑似患畜の確定を受けて、陸上自衛隊第12旅団に災害派遣要請をさせていただきました。

 まずは、鳥インフルエンザの感染拡大を防止するために、早急に防疫措置に取り組んでいくことが必要だと考えています。県内の農場主の皆さまにおかれましても、全国で、鳥インフルエンザが多発しておりますから、これまで以上に、昨日の会見でも申し上げましたが、飼養衛生管理基準の遵守徹底を重ねてお願いしたいと思います。

 私からは以上です。何かご質問があれば、お受けしたいと思います。

 

 質疑応答

●鳥インフルエンザ防疫措置における自衛隊への派遣要請について

(記者)

 鳥インフルエンザについて、今知事もおっしゃったように、陸上自衛隊に災害派遣要請をされたということですが、群馬県において、災害派遣要請というのは、初めてなんでしょうか。(初めてでなければ)いつ以来なんでしょうか。

 

(知事)

 危機管理監から、まず正確に事実関係をお答えしたいと思います。

 

(危機管理監)

 鳥インフルエンザにつきましては、災害派遣要請は初めてということになります。

 過去、豚熱の発生の中で、2回災害派遣要請をしたことがあると記憶しております。

 

(記者)

 改めて、殺処分の数が大規模であるとか理由があると思うんですけれども、自衛隊に災害派遣要請した狙いについて、一言お願いします。

 

(知事)

 これについては、ちょっと危機管理監からフォローしてもらいますが、実は野村農水大臣からも、お電話をいただいて、大変ご心配いただきましたが、やはり規模が大きいので、鳥インフルエンザは、できるだけ早急に防疫措置をすることが大事ですので、自衛隊の皆さんも本当にいろんな形で多忙だし、大変だと思うんですが、ここはぜひ、早急に殺処分を行うために助けていただきたいと思って、我々としては支援要請をさせていただきました。

 何か付け加えはありますか。

 

(危機管理監)

 内容については、今知事が申し上げたとおりで、もう今日の午後から早速殺処分の方に入っていただけるということで準備に入っていただいております。本当にありがたいと思っております。

 

●鳥インフルエンザ発生による市場への影響について

(記者)

 昨日の臨時会見でも出た質問なんですけれども、今回周辺区域の制限も含めると、かなり大規模になるということで、市場への影響についてはどのように見られていますか。

 

(知事)

 畜産課長の方から答えます。

 

(畜産課長)

 今回、採卵養鶏場の中でも、県内の中でも大きい農場さんですので、やはり卵自体が、どのように市場に出回らなくなるのか、注意深くこれから監視していきたいと思っております。影響については、まだ図りかねております。

 

●新型コロナ感染者数の減少傾向について

(記者)

 新型コロナについて、知事の説明にもあったとおり、(感染者数に)減少傾向が見られるということですが、この減少している背景について、どのように考えていらっしゃるのかというところと、全国的にも(感染者が)減っている中で、群馬県においてもピークが過ぎ去ったという認識なのかどうか教えてください。

 

(知事)

 健康福祉部長の方から、少し現状の分析をさせていただいて、そのあとコメントさせていただきます。

 

(健康福祉部長)

 今、減少傾向ということで、数日、先週同日比をかなり下回る状況でございますけれども、減少している要因については、今後このまま本当に減少を続けるかということも不透明でございまして、今のところ、ちょっと評価が難しいかなと考えております。

 また、病床使用率なんかもまだ高い状況でありますので、まだ減少という形で捉える、また、そのような評価をするのは難しい状況かなと私は思っています。

 

(知事)

 記者さんがおっしゃったように、全国的には少し下がりつつあり、群馬県も、(病床使用率が)7割近くだったものが、6割前半になって、今ちょっと6割切っているぐらいだったでしょうか。これはこれでいい傾向だと思うんですけど、まだ分からないと思うんですよね。いつも言っているように、この感染者数の発表は目安であって、あまり正確な数字じゃない(と思う)ので、一応、増減で傾向を見てたりしているんですけれども、例えば感染者数の発表が少ない日でも、入院する方が急に増えたりとかもあるので、そうすると(病床使用率が)上がっちゃったりするんですね。だから、まだまだ油断できない状況かなと思っています。

 ただ、いずれにせよ今のところ、健康福祉部に非常に努力してもらって、かなり苦労しながら病床(数)をさらに積み上げて、今700(床)近くにまでなってきているので、そういうことで(病床使用率が)少し下がっているというところもあると思うんですが、全く油断はできないと思ってます。ただ、今いろいろと、報道によると、国の方も、(新型コロナの感染症法上の分類について)5類への移行を検討していて、春ぐらいに決断ということなんですが、もう前から言っているように、これは検討を加速するとかじゃなくて、どこかでちゃんと決断していただきたいと思っています。

 今の仕組みの中で続けていったら、なかなかやっぱり、医療提供体制がもたないと思いますので、どこかでやっぱり、しっかり政治家に決断してもらうことが大事だと思いますので、もちろん、もう1回言いますが、今我々として減少傾向に入った、群馬県は大丈夫だとは言いませんけれども、高止まりではありますけども、このまま推移をしてますので、全体から見て、やっぱり5類への移行を早くしっかり決断していただきたいというのは私の考えです。

 

●新型コロナの5類への移行について

(記者)

 先ほど、政府の今週の5類への移行の方針の関係について、知事の言葉にもありましたけれども、改めてですが、5類への移行についての知事のお考えを伺いたいと思います。

 また(政府が)決断された際、県としてどう対応していくかについて伺えればと思います。

 

(知事)

 もう以前から言っているようにね、もう全数届出を見直したわけですよ。全数把握はしていないわけですよね。そういう意味で言うと、行動制限を最初から前提としている2類相当からは、現実的には、もうかけ離れた状態だと思っています。

 それから重症化率とか、いわゆる死亡率の低下をしているということなので、全体を考えると、やはり5類相当にするべきだと。もうこれも従来からずっとここで言い続けてきたことです。

 先ほども申し上げたとおり、連日報道されているように「政府が春には5類相当への移行を決断する」と言われていますので、これは歓迎したいと思いますし、もうぜひその方向で進めていただきたいと思っています。

 5類とした場合、以前記者さんから、ご質問があったと記憶がありますけども、治療とかワクチン接種の公費負担の問題とか出てきますよね。行政による入院調整とか、あるいは軽症者等の宿泊療養とか、こういう対応をどうしていくのか、こういう課題が出てくると思っていますので、とにかく私は、国が今進もうとしている方向は歓迎しつつ、医療関係者とか自治体が混乱しないように、まず見直しの具体的な中身について、まず国が責任を持って方針をしっかり出して、それをしっかりまず説明していただくことが前提だと思います。それと連携して、しっかり群馬県でも必要な対応を進めていきたいと思います。

 

●鳥インフルエンザの対応について

(記者)

 鳥インフルエンザの関係で、昨日も消石灰を(飼育羽数が)100羽以上の農家に配布するというお話が出ましたけれども、農家の方へ伺うと、やっぱり「早めにして欲しい」とか、「結構負担になっている」というお話を聞くものですから、時期とかが分かれば教えてもらいたいのですが。

 

(農政部長)

 昨日もお話しましたけども、現在、国の枠組みを活用しながら配布の準備、調整をしているところです。なるべく早くしたいと思うんですけれども、まだ時期は確定しておりません。

 

(知事)

 なるべく早くできるように努力します。

 

(記者)

 あと、加えて、運転資金が詰まるというか、大変だというお話もあるので、制度融資を素早くできるようなものについて期待する声もあったので、そこら辺もご検討いただけると、農家の方も助かるのかなと思いますが。

 

(知事)

 現場の声として、今情報としていただいたので、しっかりと我々もまた改めて情報収集しながら対応していきたいと思います。

 

●2025年国民スポーツ大会冬季大会について

(記者)

 スピードスケート大会の関係で、伊香保リンク自体県有施設のあり方見直しの対象にもなって、結構老朽化が進んでいるという話も聞きます。急な話なのであれなのですけれど、改修とかをお考えになったりしますでしょうか。

 

(スポーツ局長)

 伊香保リンクについては、今ご指摘のあったとおり、県有施設見直しの対象になっております。施設については、今回、緊急に要請があったところでして、どこが修繕が必要かなど、そういったところを検討しているところです。

 

(記者)

 何がしかの改修はしたいという方向なのでしょうか、それともそこまではまだいってないという感じでしょうか。

 

(知事)

 まず、宇留賀副知事から。

 

(宇留賀副知事)

 まず、改修が必要かとか、改修する場合にどういったところをするかというのは、年末にこういった話があって、これからどういう大会にしていくかということ決めていく中でしっかり検討していきたいと思います。

 

●愛郷ぐんま全国割について

(記者)

 愛郷ぐんま全国割の関係で1点だけお尋ねします。いただいた資料の中に、事前に予約済みの分が延長後に対象にはならないというふうなご説明がありますが、確か全国割が始まる時には、予約済みが対象になるかどうかはOta(インターネット上だけで取引を行う旅行会社のこと)次第ということで、なる場合もあるとのことだったかと思うんですけれど、今回は予約済みは一切対象にならないのはどういう背景があるんでしょうか。

 

(知事)

 戦略セールス局長から、これは説明してもらいます。

 

(戦略セールス局長)

 お話いただいたとおり、昨年の秋に全国割が始まったときには、既存の予約についても対象にするという形だったのですが、年明けからの分につきましては、国の指示のもとで、既存の予約については対象外と、改めてスタート時点から予約いただくというようなそういうルールになりましたので、そうさせていただいています。

 

(記者)

 例えば、予約を取り直すとか、利用者側が何らかの工夫をすれば、また対象として予約を入れ直すことは可能になるんですか。

 

(戦略セールス局長)

 はい、さようでございます。

 

(記者)

 国からの指示というのは、国が「ややこしいから、もう改めて予約済みの分を再適用することはしないで」というような指示が来てるということですか。

 

(戦略セールス局長)

 一応、そういうルールにしましょうということなんですけれども、その背景としましては、やはり10月の時に既存の予約が集中したということがあって、いろいろなシステムがダウンしてしまったというのもあるようなんですね。そういったことも踏まえて、今回はスタート時点を決めて、そこでしっかり予約を取ってもらうという形にしたと聞いております。

 

●新型コロナの5類への移行について

(記者)

 先ほどの感染症分類のことで確認なんですけれども、いくつかの条件がクリアされた上で5類への移行を歓迎するということだと思うんですが、現状はなかなか、高齢者の亡くなられる数が増えているというところを、どうご覧なっているかということと、この見直しに伴って、屋内でのマスクの原則着用自体も見直されるということなんですけども、ここら辺についてもちょっとお考えをお聞かせいただきたいと思います。

 

(知事)

 まず、健康福祉部長から少し説明してもらって、その後コメントしたいと思います。

 

(健康福祉部長)

 亡くなっている方が多いということも含めまして、今、国の方で専門家による審議だとか政府で検討されると考えております。そちらの方も、政府の方でこれから検討するということなので、それを見ていきたいと思っております。

 

(知事)

 これは、過去の記者会見でも同じような質問が出て、その時にも同じことを申し上げた覚えがありますが、(死亡者が多いのは)おそらくいろいろ複合的な原因だと思うんですよね。確かに、第7波のピークであった昨年8月あたりに80人近くだったと思うんすけど、それよりも、もう多くなっていますので、まず冬は少し亡くなる方が増える、多くなるという傾向があるということもあるし、今とにかくクラスターがすごく発生しやすくなっているということもあると思いますし、高齢者施設で。それから冬は、当然換気がしにくくなるというようないろんな状態だと思います。

 私はですね、しかしそういうことに加えて、基本的に、発表されている数字よりもずっと感染している方が多いんだと思うんですよね。もう感染者(数)の母体がものすごく大きくなっているので、ものすごくというか、何倍にもたぶんなっている感じなので、そこでやっぱり亡くなる方も増えているということもあるんじゃないかなと思うんです。これははっきりした理由はよく分かりませんが、これはこれとしてしっかり見ていきたいと思いますし、記者さんがおっしゃったように、5類相当にぜひ移行して欲しいというのは、いくつかの条件をクリアしなきゃいけないということだと思うし、当然専門家の方々の意見も聞きながら慎重にというのも分かるんですが、しかしどこかでやっぱり決断しないといけないと思うんですね。

 ここまで、コロナと2年半か3年ぐらい闘ってきて、もうそろそろ本当に共生する段階に入っていかなくてはいけないということを考えると、やはりここでしっかり決断をしていただくと。群馬県は、しっかり医療が必要な方々にはこれを提供する体制をもちろん整えていくんですけども、やっぱりこれから、一人一人がよりリスクを管理しながら、ウイルスと共生してくという仕組みを作っていかないと、なかなか経済は、もう全国的にも回っていかないし、あるいは医療提供体制というのもなかなか維持できないと思うので、いろいろ難しい問題があると思うんですけども、国の方でしっかり決断していただいて、明確なルールを出していただければと思います。

 それからマスクについてはですね、いくつかの条件でもう屋外でも外してくださいということは、ここでもずっと言い続けているんですが、今でもですね、この間、前橋の古墳群に行って、すごい広いところで1人で歩いている人もずっとマスクをつけているから、これはやり過ぎじゃないかと。屋外ではある程度条件を付けて外すというのはよく理解できます。

 例えば犬の散歩ですれ違って、近くで話をするみたいな時はたぶんマスクは要ると思うけど、そうじゃない時は、着けなくてもいいんじゃないかと。群馬県は、マスクについてはかなりちゃんとした基準を出しているので、これをもうちょっと皆さんに理解していただければ、自然に、マスクを付けるべきところと、外してもいいところというのが、感覚的に定着していくのかなと思っています。

 

~知事メッセージ~

 それでは知事の方から最後にまた、県民の皆さまに少しお話をさせていただければと思っています。

 残念ながら、群馬県で2例目となる鳥インフルエンザが発生してしまいました。養鶏業も養豚業と並んで群馬県にとっては大変重要な産業ですし、養鶏農家の皆さんが今大変な窮地といいますか、危機的な状況に陥ってるということも十分認識しております。

 県としてはもうすぐに、すでに準備に入っていますが、防疫措置に着手したいと。もうすでに実質的には着手していますが、できるだけ早くこの防疫措置を進めて、感染拡大を防いでいくということだと思います。

 さらに今回はですね、自衛隊の方にも協力を要請いたしました。自衛隊の皆さんも本当にいろいろ大変だと思うんですけども、今回群馬県の方にも派遣をしていただく方向で進んでいることについては、この場を借りて、本当に自衛隊の皆さんに心から感謝を申し上げたいと思っております。

 何度も申し上げますが、今日も何人かの記者の方からご質問がありましたけれども、3例目、4例目の鳥インフルエンザの発生を回避するために、群馬県としても、あらゆる対策をとっていきたいと思いますし、石灰の話も出ましたので、こういうこともできるだけ早く措置できるように、記者さんの方からも農家の声とかをお聞きしましたけれども、できる限り早く対応できるように努力をしていきたいと思っています。

 最後に申し上げますが、もうこの鳥インフルエンザが発生する前から養鶏農家の皆さんと少し懇談をさせていただいたりして、もう皆さん本当に一生懸命、飼養衛生管理基準とか管理の徹底をしていただいているということも本当に十分伝わってきたので、本当に残念なんですが、しかしながら、こうして2例目も出てしまったということも受けてですね、改めて、飼養衛生管理基準の徹底、管理の徹底をお願いしたいと思います。

 群馬県は国とも連携して、これから市町村とも、発生した市町村とも連携をしてですね、全力でこの鳥インフルエンザを封じ込められるように努力をしてまいりますので、その点は県民の皆さんにはご安心をいただきたいと思います。

 それから、しつこいようですが、鳥インフルに感染した鳥の肉が市場に出回ることありません。万が一、間違って食べた、例えばこれが口の中に入ったとしても、人間の健康に被害はありません。そういう報告は全くありませんので、その点は皆さん、落ち着いてご対応いただければと思います。

 ということでちょうど40分ですが、記者の皆さんには今日も最後までお付き合いいただきまして、ありがとうございました。これにて定例の会見を終わりたいと思います。

( 以上で終了 )
文章中の()内については、メディアプロモーション課において加筆したものです。