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第37回定例記者会見要旨(1月12日)

更新日:2023年1月12日 印刷ページ表示
■日時    令和5年1月12日(木)午後2時5分~2時50分

■会場    記者会見室

■出席者  県:知事、副知事ほか
       記者:記者クラブ所属記者等 17人
■記録作成 メディアプロモーション課(報道係)
 令和5年1月12日定例記者会見動画(You Tube:外部リンク)<外部リンク>
 モニター資料 (PDF:1.01MB)

知事冒頭発言

発表項目
1.はじめに

2.新型コロナウイルス感染症対策本部会議の結果について

​3.「群馬パーセントフォーアート」推進条例について

4.アニメ「ぐんまちゃん」シーズン2について

5.今週の直滑降ストリームについて

 

質疑応答はこちらをクリック

 

 

1.はじめに

​ それでは定例会見を始めさせていただきたいと思います。

 今週10日の火曜日、新型コロナで打撃を受けた観光の需要喚起策、愛郷ぐんま全国割を再開いたしました。正月明けのこの時期は、一般的に閑散期になりますが、宿泊施設の予約状況は概ね順調だという報告を受けています。今回から割引率が変更になるなど実施内容が変わりましたが、特段大きな混乱もなく、再スタートできたと考えています。

 現在、感染状況は決して楽観視できませんが、私としては、県民の命と健康を守ることと同じように、一人一人の県民の皆さんの生活を守ることも大事だと考えています。従って群馬県としては引き続き、感染防止対策と社会経済活動の両立の観点から、観光需要の喚起に取り組んでいきたいと考えています。

 それと、今週から、令和5年度当初予算の知事査定ヒアリングが本格的に始まりました。県政が今直面する課題は非常に多くあります。連日長時間にわたって真剣な議論を行うという流れになっています。

 知事はまさに現場のプレーヤー、県民の皆さんの先頭に立って走る現場のプレーヤーですから、県民の幸福度を向上させるという目標に向かって、この予算編成も含めて、これからも全力で取り組みたいと思います。

 

 それでは会見の中身に移りたいと思います。スライドをご覧ください。本日の会見の主な項目です。

 本日は、新型コロナ対策本部会議の結果、それから、「群馬パーセントフォーアート」推進条例、それからアニメ「ぐんまちゃん」シーズン2について発表させていただきます。

 

 

 

2.新型コロナウイルス感染症対策本部会議の結果について

 まずは新型コロナ対策本部会議の結果です。本日、第100回目となる新型コロナウイルス感染症対策本部会議を開催し、警戒レベル等について検討を行いました。その結果からご報告いたします。スライドをご覧ください。

 全県に適用されている県のガイドラインに基づく警戒レベル2を継続することといたしました。期間については、1月14日から1月27日までの2週間ということにさせていただきます。

 それでは今回の決定に至った理由を説明させてください。まずは新型コロナ直近の感染状況です。スライドをご覧ください。新規感染者数の推移をまとめました。

 直近1週間の新規感染者数は本日の2,623人を含め1万8,038人ということになりました。先週は年末年始の検査数の減少に伴って感染者が一時的に減少しましたが、再び多くの感染者が確認されている状況になっています。

 続いて、警戒レベル移行の判断基準である医療提供体制の状況です。スライドをご覧ください。

 病床使用率68.0%ということで、高止まりが続いています。重症病床使用率は29.7%ということで、前回値と同じですけども、人数が11名ということになります。

 以上のとおり、感染者は増加している一方で、病床使用率は60%台の後半にとどまっているということです。

 病床の新たな確保や効率的な運用など、医療関係者の皆さまのご尽力によって、病床使用率の上昇を抑えられているという状況だと思っています。こうしたことを総合的に判断して、現状の警戒レベル2を継続するという決定をいたしました。

 なお、警戒レベル2における要請内容は変更ありません。ただし今後、学校の再開や連休などの影響で感染が拡大する可能性は十分にあると思っています。

 県民の皆さまにおかれましては、基本的な感染防止対策の徹底を、改めてお願い申し上げたいと思います。

 特に再三申し上げているように、ワクチン接種は、感染予防・重症化予防対策として有効です。また、オミクロン株対応ワクチンの接種を受けていない方は、早めに接種いただきたいと思いますので、この点も重ねてお願いしたいと思います。

 

 今回の第8波では、以前から国の専門家組織などが、季節性インフルエンザとの同時流行について警戒を呼びかけてまいりました。このことが群馬県においても現実味を帯びた状態になっています。県内の1月2日から8日までのインフルエンザの患者数は、1医療機関当たり3.01人ということで、先週の倍近くになっています。流行期の基準である1.00人を超えているということです。現在は流行の初期段階ではありますが、今後本格的に同時流行ということになれば、すでに厳しい状況となっている外来医療をさらにひっ迫させることにも繋がります。

 インフルエンザの感染対策は新型コロナと同じです。県民の皆さまには、先ほど申し上げましたが、基本的な対策の徹底をお願いしたいと思いますし、季節性インフルエンザのワクチン接種についても、ぜひご検討いただきたいと考えています。

 

 

 

3.「群馬パーセントフォーアート」推進条例について

 続いて、「群馬パーセントフォーアート」推進条例について説明したいと思います。

 これが実現すれば全国で初めての試みになりますけども、「群馬パーセントフォーアート」推進条例です。

 群馬県では、「他にない価値を持ち、人を惹きつける求心力を持つ群馬県」を実現するために、「群馬パーセントフォーアート」推進条例の制定を目指すことといたしました。

 モデルとなっているのは、欧米などですでに法制化されている、「1パーセントフォーアート」という考え方です。これは一般的に言うと、公共建築の費用の1パーセントを、その建築に関連する芸術・アートのために支出しようというものです。

 今回群馬県としては1パーセントに固定はしませんが、県予算の一定割合をアートの振興に資することを条例に位置付けたいと考えています。

 先ほど申し上げましたが、これが実現すれば、全国の都道府県でも、政府もやっていませんから、全国でも初の試みということになります。

 なお、条例案は「1パーセント」という形にはしていません。「パーセント」という形にしています。これは、欧米のように公共投資に限定して1パーセントを支出するのではなくて、より広く予算全体から一定割合を支出するという趣旨を明確にするためです。

 

 私は前回の知事選に立候補した際に、アートを活用した地域振興、特に、1パーセントフォーアートの実現を政策集の中で掲げていました。

 令和2年には、私自らが座長となって、中之条ビエンナーレの総合プロデューサーとか、いろいろな他の美術分野の有識者の方々を集めて、アートによる地域創造会議というものを作り、その中でこの議論を進めてまいりました。

 知事としては、始動人をはじめとした多彩な人材が数多く生まれる群馬県を作る。多くのクリエイティブな人材が集まって地域が活性化していく。そういう空間を作りたいと言ってまいりました。

 その拠り所の一つになるのが今回の条例だと思います。パーセントフォーアートですね。これは1パーセントフォーアートの精神を生かしながらも、群馬ならではのモデル、群馬モデルのアートによる地域の活性化を図ろうとする政策です。

 

 それでは条例の中身を説明したいと思います。次のスライドをご覧ください。

 特徴としては、県の予算による安定的な財源供給を条例に位置づけるというところにあります。

 アート教育による始動人の育成とか、アーティストが自立できるような環境づくりを進めて、アートを触媒に新たな価値の創造とか地域経済の活性化を促すと。そしてそこで生み出された資金が次のアート振興へと繋がる、アートによる好循環を生み出すことを狙いとしています。

 市町村や県民、民間事業者もアート振興の主体であるとこの中で位置付けています。群馬県だけではなく、各主体が積極的に取り組むことで、様々なエリアで好循環を生み出したいと考えています。

 例えば、中之条ビエンナーレ。今県議になっている、当時の入内島町長が先頭に立って実現したものですが、これは2007年から始まりました。

 このビエンナーレでは、他では見られない美しい里山文化に触れながら、アーティストが滞在して制作を行うと。そこから生まれた作品を地域全体で展示するという形のイベントになっています。こうした芸術祭に実は、県内外から多くの来場者が訪れています。コロナ前の2019年は、延べ39万人もの方が来訪し、にぎわいを創出いたしました。

 さらに、滞在制作をした作家が移住した例もありますし、海外も含めた作家と地域住民との交流が生まれたケースもありますし、全体としても、地域の活性化に繋がっています。こうした、中之条ビエンナーレに代表されるような好循環を、県内の各地で生み出していきたいと思っています。

 なおこの条例案についてはパブリックコメントを実施し、広く県民の皆さまの意見を募集したいと考えています。募集期間は本日、1月12日木曜日から2月10日金曜日までの30日間とさせていただきます。県のホームページをはじめ、各行政県税事務所などで閲覧することが可能です。県民の皆さまからのご意見をお待ちしております。

 そして皆さまからのご意見を踏まえた上で、2月に開催される県議会に提案し、条例制定を目指していきたいと考えています。

 

 

 

4.アニメ「ぐんまちゃん」シーズン2について

 続いて、アニメ「ぐんまちゃん」についての報告です。

 自治体が作る初めての本格アニメとして作成したアニメ「ぐんまちゃん」は、一昨年のテレビ放映の際、これは皆さんにもご報告しましたが、ツイッターで全13回中10回トレンド入りするということで、全国的な話題になりました。

 放送後は、ぐんまちゃんの認知度、好感度がかなり上がったほか、大きな経済波及効果を生んだと見ています。

 この成果をさらに広げていくため、これまでアニメ「ぐんまちゃん」の続編の放送に向けた準備を着々と進めてまいりました。

 この度、続編の詳細が決定したので、お知らせしたいと思います。

 

 アニメ「ぐんまちゃん」は、2023年4月からシーズン2のテレビ放送を開始いたします。

 シーズン2のキャッチコピーは、「明日の今日はちょっと楽しい」です。毎回いろいろなことが起こるんですが、今日より明日はちょっと楽しくなると。こういう日々が続いて欲しいというメッセージを込めました。

 シーズン1と同様に、ぐんまちゃんと個性的なキャラクターとの触れ合いを通じて、明日への活力が湧くような作品に仕上がっています。

 今回も、子どもだけでなく大人が見ても楽しめる作品ですので、ぜひ多くの皆さんに、ぐんまちゃんシーズン2を見ていただきたいと思っています。

 

 次のスライドです。シーズン2の制作陣はシーズン1と同じです。

 監督と脚本はシーズン1と同じく、クレヨンしんちゃんなど、数々の人気作を手がける本郷みつるさんです。それからアニメーションの制作も、シーズン1から引き続き、株式会社アセンションにお願いしました。

 シーズン1は、業界のトップを走る方々の手により、素晴らしい作品に仕上がったと思っています。同じ制作陣にシーズン2もお任せできるということで、知事としては大変頼もしく思っています。

 

 次にメインキャスト。メインキャストもシーズン1でお馴染みの皆さんに努めていただきます。ぐんまちゃん役は高橋花林(たかはし かりん)さん、あおま役は内田彩(うちだ あや)さん。そしてみーみ役は小倉唯(おぐら ゆい)さんです。皆さん、大変素晴らしい演技で、キャラクターの魅力を引き立ててくださいました。シーズン2でも、好演に期待したいと思います。

 

 続いて、テレビ放送の詳細です。

 今回は、群馬テレビ、TOKYO MX、そしてBSフジで放送予定となっています。

 シーズン1では関東と関西圏のみでの放送でしたが、今回は全国どこでも視聴ができるように、新たにBSでの放送を決定いたしました。なお、各局の詳細な放送時間などは、今後決まり次第、発表させていただきたいと思います。

 本日から、アニメの公式ホームページと公式ツイッターでも、シーズン2の情報を即時配信してまいります。ぜひフォローをお願いしたいと思います。

 また、今後放送開始に向けたプロモーションを展開します。放送開始までの間も、ぜひぐんまちゃんに注目してください。よろしくお願いいたします。

 

 

 

5.今週の直滑降ストリームについて

 最後に今週の直滑降ストリームです。スライドをご覧ください。

 今週のゲストもダンス&ボーカルグループ「Da-iCE」(ダイス)のパフォーマーである伊勢崎市出身の和田颯(わだ はやて)さんです。

 今回配信の後編では、コロナ禍の活動を通じて感じたこととか、グループとしての今後の目標、さらにグループ以外の活動についても伺っています。

 また、和田さんから直接ダンスをご指導いただいた場面もあるので、ぜひ皆さんに見ていただきたいなと思っています。

 明日13日金曜日の19時からYouTubeのtsulunosチャンネルで配信します。ぜひご覧ください。

 私からは以上です。何か皆さんからご質問があれば聞きたいと思います。

 

 

 

 質疑応答

●日本維新の会 馬場代表との面会について

(記者)

 今日の発表内容とは違うので恐縮なんですけれども、(知事の)ブログでも書かれていたように、今日の午前中に日本維新の会の馬場代表と面会されたということで、どのようなお話をされたのかというのと、その後記者クラブの方でも馬場代表は会見されまして、知事に対する印象については「改革マインドがあって、協力していくこともやぶさかではない」というふうな前向きなコメントがあったんですけれども、知事自身の維新の会との向き合い方、付き合い方、どのように考えておられるか教えてください。

 

 

(知事)

 先ほど、少しお昼に時間があったのでブログにも書いたんですが、まず、私の目から見ると知事の仕事って群馬県の森羅万象にかかっているので、あるいは森羅万象は全部群馬県に繋がってくるので、知事としてあらゆる人脈を開拓していくというのは大事だと思うし、当然政治家にも興味があるし、中央政界で活躍されている野党の党首と会うというのはとても意味があると思って今日表敬をお受けしました。

 ただ、最初に申し上げたのは、知事としては自民党の推薦もいただいているし、公明にも当然推薦をお願いしているということで、次の県議会議員選挙は、維新の推薦で出る元県議の方もおられたんですが、これはもう自民党と公明党の県議を応援しますと、こういうことをまず明確に申し上げておきました。

 その上で申し上げたのは、これはブログに書いたんですが、これも国会議員の時代からずっと言っているんですけども、もちろん自民党には思い入れがありますけど、一強多弱は良くないと、余りにも野党が弱いので全然政治に緊張感がないということをずっと前から言っていたので、そういう意味からいうと、維新が存在感を増してきていることには非常に関心があるので、ぜひ維新には頑張ってもらいたいと、政治を活性化するために。そういうふうに申し上げておきました。

 馬場代表の方からは、維新の政策についての話もあったので、それも伺って、少し知事選挙の話にもなったので、いろいろ聞かれたので、こんな準備状況ですみたいなこともお話をして、最後に、これもブログに書きましたが、国会の方の議論も、いろいろあると思うけど、地域への、まさに地方支援の政策を強化するように、国会の方もしっかりお願いしますということを申し上げました。

 現時点で馬場代表に会ったから、群馬県で維新と何かを連携するということは考えていません。もちろん、知事としてこれからいろんな活動をしていく中で、いろんなところと連携ができれば連携をしていくというのはいろんな流れがあると思うんですね。今日も、午前中に連合群馬に行って正式に推薦依頼をしてきましたから。

 ただ、そういういろんなところと連携していくこともあるかもしれませんが、現時点で馬場代表に会ったから、次の県議選で維新と連携するとか、知事選で連携するとか、そういうことは特に考えていません。

 

 

●連合群馬への推薦要請について

(記者)

 今、お話にもありましたが、連合群馬にも今日推薦を正式に要請されたということですが、感触のほどはいかがでしょうか。

 

 

(知事)

 これは年末の会見でも申し上げたとおり、電話ではもう連合群馬の会長にお伝えしていたので、ただ電話では失礼なので、ちゃんと今日伺って、会長と事務局長に出てきていただいて、そこで正式に推薦を要請いたしました。

 これも、ブログも読んでおられるので、理由はあまり細かく説明する必要はなかったと思うんですけれども、最大の理由は、これまで3回連合の要望を受けて、とても役員の皆さんが真面目で真剣にやっているということに非常に感銘を受けたんですけども、結局、目指すべき方向がかなり一致しているんですね。そういう意味でいうと、働く人たちの視点もとても大事ですし、それは今回は十分連携できるかなと思ったので、一応、自民党の執行部と党にもちゃんと断って、一応報告をした上で、連合には推薦を依頼したということです。

 推薦については組織の中でいろいろ話をされるんでしょうけども、感触としては、少なくとも知事として推薦を依頼するということについては、かなり真剣に受け止めていただいたと(感じています)。だから、これだけちゃんと真摯に受けとめていただいたということに感謝しています。あとはもう組織内の判断なので、それをお待ちしたいと思っています。

 

 

●群馬パーセントフォーアート推進条例について

(記者)

 先ほど発表のあった「パーセントフォーアート」の条例についてなんですけれども。事前に一定割合を芸術支援に支出するということで、逆に予算編成に枷をはめてしまう、予算編成の事前の制約になってしまうんじゃないかと思うんですが、そういう考えもある中で、(条例を)制定するメリットについてはどのようなお考えでしょうか。

 

 

(知事)

 まず、今回は「パーセントフォーアート」ということで、公共事業予算の1パーセントみたいな話じゃないんです。もっと支出全体(の話)なので、現行の公共事業予算に影響があるということは、ほとんどないと思っています。

 さらに、これは例えば、何パーセントか分かりませんけど始めて(から)枠を広げていくというときも、いろいろ民間からの協力を受けたりして、工夫しながらやっていきたいということです。だから、年間どのぐらいか分かりませんけど、一定額をそこに振り分けられるというのはとても意味があって、パーセントフォーアートの条例って日本で初めてですから。いろいろ言われているけど、(日本では)全然実現しなかった話ですよね。

 やっぱり群馬県がこれに初めて踏み込むということは、規模とかやり方は「1パーセントフォーアート」とは違ったとしても、これは大変なデモンストレーション効果があると思います。この懇談会を作った時も、すごくアート関係の人達から期待の声があったので、群馬県がこうやってアート振興を本気でやろうとしていると。

 ここで、例えばクリエイターとかアーティストの発掘も含めた好循環を作るために、群馬モデルを発信しようとしているというだけで大勢のアーティストが群馬県に注目するし、大勢の方々が群馬県と仕事をしようと思うと思うんですね。そのメリットは非常に大きなものがあると。群馬県のイメージもそうだし、それから芸術を通じた振興についても、大きな発信になるんじゃないかと思っています。

 

 

●鳥インフルエンザ対策について

(記者)

 鳥インフルエンザの関係で、渋川市とか高崎市が石灰の配布を始めたり、前橋市でも消毒についての補助を出すということを発表しました。群馬県として支援のあり方について伺えればと思います。

 

 

(知事)

 鳥インフルエンザについては、我々も最大限の対応をしていきたいと思いますし、これから豚熱も鳥インフルエンザも今まで以上に市町村と連携して、協力してやっていこうということで、市長会でもこの間お願いしたところです。

 そうやって、地域でもしっかり消毒をしていただけるような動きって大変ありがたいと思っています。

 鳥インフルエンザについては、もうこの間、政府の野村大臣の方も、緊急に警鐘を鳴らしていますので、そういうところと連携しながら、必要な手段をしっかり取っていきたいと思っています。これまでも、かなりしっかりやってきているので、当然養鶏農家に対する衛生基準の遵守もそうですし、消毒もそうですし、こういうことをあらゆる形でやっていきたいと思います。

 

 

(記者)

 今のところは、具体的に石灰を配るとか、所得の補助を出すとかという具体的な事業としての補助とかは決めていないということですか。

 

 

(知事)

 いろいろ中では議論していますけども、今記者さんが言ったような具体的な政策はまだ準備していません。議論をいろいろとしているところです。

 

 

●「群馬パーセントフォーアート」推進条例について

(記者)

 パーセントフォーアートということで、これは何パーセントとか定めるのではなくて、一定割合を支出しますよという意気込みみたいなものを示すというような認識でよろしいですか。

 

 

(知事)

 予算全体からある一定額をアートに当てるという考え方です。

 

 

●アニメ「ぐんまちゃん」シーズン2について

(記者)

 あと、ぐんまちゃんアニメの関係で、第1弾はスポンサーを募って県の支出なしに放送したと思うんですけれども、今回も同じような形でしょうか。

 

 

(知事)

 しっかりスポンサーを募って、やりたいと思います。

 

 

(記者)

 放送局については、BSで全国で見れるようにはなりますけども、少し(放送局が)減ったかなという印象もあるんですが、そこら辺についてはいかがでしょうか。

 

 

(知事)

 BSフジ自体が全国ネットで見れるので、見れる対象はすごく増えたと思いますから、ここでどのぐらい見てもらえるかということに力を注ぎたいと思います。前に比べて見てもらうパイが減ったということはありません。BSフジで全体をカバーしているので。

 この体制で、できるだけ多くの方々に見てもらうようにしたいと(思っています)。前と違って、少し事前にキャンペーンをやる時間もあるので、今回はしっかりそこら辺を準備して、大勢の人に見てもらえるようないろんな工夫をしていきたいと思います。

 

 

(記者)

 あとはネット配信なんかでも、追々やっていくようなイメージでしょうか。

 

 

(知事)

 これからよく戦略を相談したいと思います。

 

 

●新型コロナとインフルエンザの同時流行について

(記者)

 インフルエンザ(と新型コロナ)の同時流行について、冒頭知事から言及がありましたけども、改めて県内の状況と知事として受け止めを教えていただければと思います。

 

 

(知事)

 ちょっと状況については、健康福祉部の方から。どうぞお願いします。

 

 

(健康福祉部長)

 インフルエンザの状況でございますけれども、直近の1週間で、定点当たり3.01という状況になっております。その前(の週)は1.57ということなので、大分増加傾向にはあるというふうに考えております。

 今後、また学校が再開されたことなども含めまして、またさらに拡大していくことも少し考えなければいけないかなと思っておりますが、基本的な(感染)対策については(新型コロナと)同じですので、そこをしっかりと周知していきたいと思っています。

 

 

(記者)

 今、部長からもあって、学校も3学期始まってということで、さらなるそういった拡大も懸念されますけども、知事としての現状の受け止めというのは。

 

 

(知事)

 それはもう、健康福祉部長からもあったとおりで、よくちょっと状況見ていかなきゃいけないと思います。あと、ワクチンもね、インフルエンザのワクチンの方ももう少し県民の皆さまに接種を検討していただこうかなと思っています。

 

 

●新型コロナの宿泊療養施設について

(記者)

 コロナの関係で、病床使用率が6割台後半で維持されている一方で、宿泊療養施設は結構低いペースで来ているのかなと思います。これまでは宿泊療養施設を結構活用しながら(来ていたのが)、だんだん自宅療養が主流になってきていると思っていて、今後は今のホテルの維持をするのかとかも検討段階に入っているのかなと思うんですけど、これについて現時点で何かお考えはありますでしょうか。

 

 

(健康福祉部長)

 宿泊療養施設につきましては、療養期間の短縮などもありまして、やはり自宅で過ごされる方が多かったり、また症状がなければ短期の買い物であれば外出できるということにもなっていますので、宿泊療養施設に入る方は今は少ないのが現状です。

 今後、(感染症法上の)分類の見直しに伴いまして、またそういった施設をどういうふうに活用していくか、どうするのかということも含めて、今後国の方でもいろいろ方針が示されるかと思いますので、そこはしっかりと注視していきたいと思っています。

 

 

(記者)

 分類の見直しを待ってということですか。国の方向性が見えたところでどうしていくのかを検討していくということでしょうか。

 

 

(健康福祉部長)

 そうですね。現状でも確保したホテルをすべて開けているわけではなくて、感染者、(宿泊療養施設に)入る方の人数に応じてホテルを一旦閉めたりとか、柔軟に運用しておりますので、しっかりとそういう運用をしながら、今後の国の方針を踏まえたいと思います。

 やはり、費用的なものも国の支援がないとかなり難しいものもありますので、そこはしっかり国と連携していきたいと思います。

 

 

●知事選について

(記者)

 知事選に関してなんですけども、昨日石田 清人さんが出馬の会見を県庁でやりました。知事選の実施が確実になったという報道が各紙でされていますけれども、知事としてそこら辺の受け止めはいかがでしょうか。

 

 

(知事)

 まず、知事選が無投票になることはありえないと思っていたし、それはあってはならないことだと思っていたので、どなたかが出て選挙になるということは当然のことだと受け止めています。

 とにかく後6カ月間、いろいろ今、選挙の体制も整いつつあるので、できる限り自分がやりたいこと、これまでやってきたこと、しっかりと県民の方々お一人お一人に伝えていくと。知事としての公務には1パーセントも手を抜くことなく、相当しんどいですけれども、これも全力を挙げて、やっぱり1人でも多くの県民の皆さまに、これからの4年間、もし再選されたら、何をやるかということをしっかり伝えていきたいと思います。相手候補者の方については、特にコメントありません。

 

 

●愛郷ぐんま全国割について

(記者)

 冒頭であった全国割について質問です。「楽天」とか「じゃらん」とか大手サイトで群馬県の予約ができなくなっている状況なんですが、理由について分かれば教えてください。

 

 

(知事)

 戦略セールス局長、お願いします。

 

 

(戦略セールス局長)

 お尋ねのOTA(オンライン上だけで取引を行う旅行会社のこと)の関係なんですけれども、OTA等については、事業者に売り上げの実績等に応じて予算を配分させていただいています。その中で、こちらが配分したものが、予約の中で、今、旅行会社OTAの方で想定している分が売り切れているという状況だそうです。

 今後、予約されたものがキャンセルされることも出てきますので、そうしますと、また販売を開始するということを繰り返していくようなことになるそうです。

 

 

(記者)

 そうすると、群馬県で全国割を使いたい人たちは、実際の、例えばホテルとか旅館に直接電話して予約を取るようなことを、今県としては推奨しているような状況でしょうか。

 

 

(戦略セールス局長)

 予約の方法としては複数ございまして、OTAのサイトを使うものもございます。それから、例えば県内の旅行会社さんを使うものもございます。それから、今お話のありました、宿に直接予約をするという方式があります。

 その中で、やはりそれぞれ、予算や予約の状況に応じて、あるいはキャンセルの状況に応じて販売できる時とできない時がありますので、ちょっとお手数をかけてしまう部分があるんですが、いくつか複数当たっていただくのがいいのかなと思っております。

 

 

(記者)

 知事に伺いたいんですが、この関連で、この宿泊施設にどうしても泊まりたいとか、群馬にどうしても来たいという人を除くと、大手サイトで空いていないと、他県に流れてしまうような可能性があるんじゃないかなと思ったんですけれども、それについてどう受け止めていらっしゃいますか。

 

 

(戦略セールス局長)

 他の県でも、どちらの県でも、状況としては同じことが起こっているのかなと思います。

 ですので、どちらの県でも、先ほどと同じになりますけれども、使いたい旅行会社さんやOTAサイトもあるかもしれないんですけれども、もしどうしても、ここの宿に(泊まりたい)ということであれば、複数の方法を(用いて予約申し込みをしていただく)。どちらの県でもそういう形になっていると思います。

 

 

(知事)

 今のことを言ってもらいたかったんですけど、群馬県だけの状況じゃないので、この状況の中で一番いいやり方を選んでもらうということだと思います。

 

 

●「群馬パーセントフォーアート」推進条例について

(記者)

 アートの条例の関係で、(モニター)資料に、「アート×福祉」とか「アート×観光」とか「アート×まちづくり」とあったんですけれど、ちょっと具体的に、どんな事業をイメージしているかを教えていただいてもいいでしょうか。

 

 

(知事)

 どうぞ、地域創生部長から。

 

 

(地域創生部長)

 アートには、いろいろなものを組み合わせることができると思います。

 例えば、「福祉×アート」でいくと「障害者アート」、また高齢者の方ということもあろうかと思います。まちづくりでいくと、例えば、建築物にモニュメント的なものを作るですとか、壁画を置くとかそういったものもあろうかと思います。観光ですと、例としますと、道後温泉の本館にプロジェクションマッピングで「火の鳥」を投影したというのもございますけれども、こういったものも具体的な例になろうかと思います。

 

 

(記者)

 一定額となると、1,000万円単位のものも10万円くらいのものも全部一定額ということになると思うので、規模感がいくら以上って示されてないんですけど、そうするとすごい少ない可能性もないわけではないんですけど、そこら辺はいかがでしょうか。

 

 

(地域創生部長)

 現在、知事とも予算を協議している最中でございますので、その中で、この条例の一定割合というところも検討しているところでございます。

 

 

(記者)

 最終的には、いくら以上あるいは何パーセント以上みたいなことを例示するような形になるのでしょうか。

 

 

(地域創生部長)

 来年度の当初予算においてはこのぐらいということが、当初予算発表時にはお示しできると思います。

 ただ、それはあくまでも出発点でございますので、先ほど知事が申し上げたように、規模的にはもっと大きくしていきたいと考えております。

 

 

(知事)

 今、具体的にどのぐらいということは言えないんですけれども、今言ったように全体の予算の中から一定割合ということで、とにかくまずはしっかり始めて、最初は例えば規模が大きくなくても、いろんな知恵を使って大きくするとか、走りながら考えたいと思います。

 今、これだけとは言えないんですけど、ある一定の規模は何とか確保できればなと思っています。

 

 

●ぐんまパートナーシップ宣誓制度について

(記者)

 昨年の話になるんですけど、性的マイノリティの方のパートナーシップ宣誓制度で、茨城県と栃木県と連携されたという話があったと思います。

 この制度が始まってから2年あまりで、これまで30件少々の利用があったということですけど、現状をどのように評価しておられるのかということと、これから、さらに制度の利便性を高めるために、しようと考えておられることがあったら教えてください。

 

 

(知事)

 パートナーシップ宣誓制度は、群馬県が打ち出したのが、確か全国でも、茨城、大阪に次いで、3番目だったんですけれども、これはこれで、まさに多様な価値を認める社会を作るという意味では、そういう時代の流れに沿った政策だったと思っています。

 今、これがスタートしてから時間が経って、いろんな反応も出てきていますので、それを見ながら、どうやって広げていくかということを考えたいと(思います)。

 まず、その一環として、まずは近県でやっているところと組みながら、使いやすいというか、活用しやすい制度にしていくというところがありましたので、ここから、今県内には(独自に制度を制定したり県の制度に協力している市町村は)どのぐらいありましたかね。(担当部長は)来ているかな。あとで確かめますけど、県内市町村でやるところも増えてきたので、そういう(ところとの)連携も進めていければと思います。全体を見ながら、どうやって広げていくかということも考えたいと思います。

 

 

●愛郷ぐんま全国割について

(記者)

 先ほども話が出た全国割についてお問い合わせをしたくて、発表時にお話が出ていましたが、群馬は他県と違って、まず今回2月末までとされていて、そのあとの延長というのは、いつぐらいに発表されるご予定でしょうか。

 

 

(戦略セールス局長)

 まず2月までとさせていただきましたのは、もともと1月、2月が非常に閑散期であるということもありまして、そちらにしっかり予約を入れていただきたいということで、(2月までと)させていただきました。

 今後につきましては、まず年末までの全国割の予算額が、少し余りそうな感じがありますので、そのあたりの金額を精査しているところでございます。そういったものも含めて、予算の執行状況を見て、この後判断させていただければなと思っております。

 

 

(記者)

 例えば、ぎりぎりというよりも今月中ぐらいの感覚にはなりそうですかね。

 

 

(戦略セールス局長)

 執行状況も含めて、執行予定っていうんですか、それも見極めてという形になると思いますので、ちょっとまだ時期がいつか、お約束できないところではありますけれども。

 

 

(記者)

 年末までの余っていた予算プラスまた追加で国にもいくらか補助金を申請することになるんでしょうか。

 

 

(戦略セールス局長)

 現時点で、12月の時に、追加で議決いただいた予算がありますので、その予算とそれから12月までの残額分を合わせて、そこの中で、執行率や執行予定を見ながら協議させていただければと思っております。

 

 

●中国のビザ発給停止措置による県政への影響等について

(記者)

 中国との関係でいくつかお問い合わせをしたくて、中国は、今日本人に対してビザの発給をちょっと止めたりということがあって、例えば群馬県の上海事務所とか含めて、県政に影響が出たりとかはなさそうですか。

 

 

(知事)

 上海事務所の様子が分かる方いますか。

 知事戦略部長どうぞ。知事戦略部長からちょっと答えてもらいます。

 

 

(知事戦略部長)

 現時点で、上海事務所の業務に何か影響あるということは聞いておりません。

 年末までの状況も、コロナもまた流行っていましたので、そういう中で、業務についても特には影響なく進んでいるということで聞いております。

 

 

(記者)

 22日に春節を迎えるということで、また中国の方から、かなり観光客もいらっしゃるかなと思います。

 中国に限らず、インバウンドの方がこれからどんどん増えてくるかと思いますが、コロナ対策等について、外国人観光客について何か考えていらっしゃることとかありますか。

 

 

(知事)

 まず、インバウンドがすごく戻ってきているのはいいことだと思うので、ただ政府の方針をよく見ないといけないと思うんですが、特に中国から来られる方については、少し検査を強化してるわけですよね。当然科学的な根拠も理由もあると思うんだけど。

 ですから、政府の対策はどうなっているのか、しっかり見極めていかなきゃいけない。各地域の感染状況もあると思うんですが、それ以外は今、インバウンドが戻ってきていますから、これまでと同様に対応するということで、今何か急に厳しくするみたいなことは考えていません。

 

 

(記者)

 特に群馬県独自で、何か国の対策に追加するみたいなことは予定としては・・・。

 

 

(知事)

 それは考えていません。

 

 

~知事メッセージ~

 それでは最後に、また県民の皆さんに、知事の方から改めてお願いさせていただきたいと思います。

 第8波が、依然として、猛威を振るっているようなところがあります。

 群馬県も病床使用率が、先週の会見で申し上げましたけども、7割前後ということなんですけども、ここのところ何とか6割台の後半ぐらいで収まっています。

 これは毎回申し上げますが、外来診療は大変なんですけども、とにかく県内の医療関係の皆さんが、本当に現場で頑張っていただいてるからだということを、改めてまた県民の皆さんにも、ご理解をいただきたいと思いますし、その中でも、とにかく経済を回さなければいけないということで、医療関係者の皆さまに対して本当に申し訳ないと思うんですけども、負担がかなり高まっていく中でも、なかなか行動制限とか、経済活動を制限することはできないと思うし、できる限り回避しなきゃいけないと思っています。

 同時に、やはり医療体制を維持していかなきゃいけない、医療のひっ迫を回避しなきゃいけないということで、最後はやっぱり一人一人の県民の皆さんに、感染対策を心がけていただくと。それから感染防止のために、特に重症化を防ぐために、ワクチン接種をやっていただくしかないと思っておりますので、重ねてその点、皆さんからのご協力をお願いをしたいと思います。

 新しい年になりました。今年初めての会見でも申し上げたとおり、県内には、かなりにぎわいが戻ってきました。なかなかコロナとの闘いはまだ厳しい状況ですけども、にぎわいが戻ってきました。

 今年こそ、しっかりコロナウイルスというか、三つのウイルスにしっかり対応して、コロナとちゃんと共生する状況を作って、経済をしっかり回していくと。皆さんの生活を取り戻せるように、改めて全力を尽くしていきたいと思っています。

 毎回同じことで恐縮ですが、ぜひコロナ対策には、十分注意をしていただいて、その上で、この観光需要喚起策も、積極的にご利用いただければと思います。

 ということで、今日も記者の皆さんには最後までお付き合いいただきまして、ありがとうございました。これにて今週の定例会見を終わりたいと思います。

 ありがとうございました。

 

 

( 以上で終了 )
文章中の()内については、メディアプロモーション課において加筆したものです。