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■日時 令和4年12月15日(木)午後2時10分~3時6分
■会場 記者会見室
■出席者 県:知事、副知事ほか
記者:記者クラブ所属記者等 14人
■記録作成 メディアプロモーション課(報道係)
令和4年12月15日定例記者会見動画(You Tube:外部リンク)<外部リンク><外部リンク>
モニター資料 (PDF:928KB)
発表項目
1.はじめに
2.新型コロナの感染状況について
3.愛郷ぐんま全国割の再実施について
4.マイナンバーカードの申請状況について
5.PoliPoli Gov(ポリポリ ガヴ)第6弾意見募集について
6.今週の直滑降ストリームについて
それでは定例記者会見を始めさせていただきたいと思います。直前に大事な電話があったもので、少し遅れてしまったことをお詫び申し上げたいと思います。
冒頭ちょっと申し上げますが、長年の格闘技ファンだから言うわけじゃないんですけども、一昨日ですね、プロボクシングのバンタム級の4団体統一王者を決めるタイトルマッチで、井上尚弥選手が英国のポール・バトラー選手を11回TKOで破って、バンタム級としては初めての4団体統一王者になりました。この井上選手のモンスター的な強さに、本当に私は感動いたしました。ちょっと前には、例のワールドカップでサムライブルーが大変活躍をしたと。ベスト8には行けなかったんですけども、やっぱり彼らの活躍がどれだけ多くの日本人に元気を与えたかというふうに思いますし、昨日のブログにもちらっと書いたんですけども、アメリカのメジャーリーグでは、大谷翔平選手がある意味革命児のような活躍をして旋風を巻き起こしていますし、こういう大谷選手とか井上選手と同じ時代に生まれて、彼らの活躍を目撃できるというのは、本当に幸せだなと思いましたし、ボクシングも、広義の解釈でいうとスポーツですから、やっぱりスポーツが、なんていうんでしょうかね、周りに与える影響といいますか、このポジティブな影響というのはものすごいなと思っています。
知事になって打ち出した新しいベクトルの一つが、スポーツの振興によって地域を活性化するということなんですけども、これからもですね、群馬県の3つのプロスポーツチームや、あるいはソフトボールという全国に誇る種目もあるわけですけども、こうしたスポーツを通じた振興に、知事としてしっかり力を入れていきたいなと改めて、一昨日の井上選手の偉業を目撃して感じたことをまず皆さんにお伝えしておきたいと思います。
それでは定例会見を始めたいと思いますが、昨日ですね令和4年度第3回後期定例県議会の日程が終了いたしました。今議会に提出していた11月補正予算をはじめとする各議案を無事に議決いただきました。知事として、審議に当たられた県議の皆さんに改めて感謝を申し上げたいと思います。
本日は恒例により、会見の中身に入る前に、昨日の本会議における討論の中身、それから知事としての所感の一部を簡単に述べさせていただきたいと思います。
穂積県議には自民党を代表して、賛成の立場から討論をしていただきました。物価高騰対策とか、ぐんまちゃん家の事業終了に伴う原状回復工事、さらには全国旅行支援の延長など、すべての補正予算案の項目に賛成いただき、今回も最大会派の自民党から力強い後押しをいただきました。
日本共産党の酒井県議からは反対の立場からの討論をいただきましたが、一部の条例議案とか請願に反対意見はあったものの、補正予算案全体についてはですね、大筋ご理解いただけたものと考えています。
新型コロナ対策、それから物価高騰対策、県政の課題は山積しています。皆さんから頂戴したご意見とかご要望はですね、これまでどおり、これからも、真摯に受けとめて、今後の県政運営に当たっていきたいと考えていることも、ここで申し添えておきたいと思います。
今後はご議決いただいた補正予算を速やかに執行し、そして、事業効果をしっかり高めていけるように、県庁一丸となって取り組んでまいることをお約束したいと思います。
それでは会見の中身に行きたいと思います。スライドをご覧ください。本日の会見の主な項目です。
今日は、「新型コロナ直近の感染状況」、「愛郷ぐんま全国割の再開」、「マイナンバーカードの申請状況」等について発表させていただきます。
まずは、新型コロナの直近の感染状況です。スライドをご覧ください。新規感染者数の推移です。
直近1週間の新規感染者数は、本日の2,956人を含め、1万7,941人ということになりました。先々週、先週と比べて、ずっと上がってきていることが分かります。
続いて、警戒レベル移行の判断基準である医療提供体制の状況です。スライドをご覧ください。
病床使用率は75.6%まで上昇してきました。前回値が67%ですから、10ポイント近く上がっていることになると思います。
重症病床使用率は16.2%ということで、前回値と変わりません。人数は6名ということになります。
なお、病床ですけども、今週の12日から新たに5床を追加させていただいて、今、681床で運用しています。人口比の病床数、新型コロナ向け病床数ということで考えると、全国的にものすごく高い順位にあるわけではありませんが、関東では、東京に次いで群馬県が2番目に高いということになっています。
引き続き、これはなかなか難しいんですけども、健康福祉部にも努力をしてもらってですね、この専用病床は、これからも増やしていく努力を続けたいと思っています。
先ほどちょっと述べたとおり、病床使用率が75%を超えた状況が何日か続いています。さらには、皆さんもご存知のとおり、過去最多の感染者数を記録した日もあって、医療提供体制の負荷は、確実に高まっています。外来、入院、救急それぞれの現場で、県内医療における逼迫の度合いは高まっていると言っていいと思います。
県民の皆さまには、医療従事者の皆さん、救急隊の方々が置かれている大変厳しい状況を是非ともご理解をいただきたいと思っています。
こうした状況の中においてもですね、群馬県としては、社会経済活動は維持しなければいけないと思っておりまして、社会経済活動を維持しながら、医療のひっ迫を抑制していかなければならないととらえています。
そこで、年末年始に向けて、知事から県民の皆さまに感染対策について、改めて次の3つをお願いしたいと思います。
1つ目が「オミクロン株対応ワクチンの早期接種」、2つ目が「定期的な換気の徹底」、そして3つ目が「検査キットや解熱剤の事前準備」ということです。
まず、ワクチンの早期接種ですが、年末年始にかけて、多くの方々が帰省や旅行などに行かれると思います。また、大人数で飲食をする機会も増えるのではないかと思っています。ぜひ帰省や旅行前には、オミクロン株対応ワクチンの接種を強くお願い申し上げたいと思います。
なお群馬県では、感染拡大と年末年始における接種希望者増加への対策として、12月24日土曜日、クリスマスイブの日ですが、群馬県総合交通センターに臨時のワクチン接種会場を設置することといたしました。予約方法などの詳細は、群馬県のホームページで確認をいただきたいと思います。
次に換気のお願いです。暖房器具の使用や節電の呼びかけもあって、これからさらに、窓を締め切ることが多くなると思います。屋内で換気が十分にされていない環境だと、言うまでもなく感染のリスクが高まります。そのため、室内の温度に留意しつつも、定期的に換気を行っていただくように注意していただければと思っています。
最後が、抗原検査キットや解熱剤の事前準備です。年末年始は、通常よりも医療提供体制が手薄になります。お正月休みなどで、薬局をはじめ店舗が開いていない場合もあります。そうしたことを考えてですね、医療のひっ迫を防ぐために、抗原検査キット、解熱剤、生活物資などは事前に購入していただいて、症状が現れた場合でも、重症化リスクの低い方は自宅療養ができるように、そうした備えを改めてお願いしたいと思います。
以上、県民の皆さまには、コロナに「うつらない」、「うつさない」、そして、医療のひっ迫を防ぐ、このために改めて、基本的な感染防止対策の徹底、このためのご協力を重ねて強くお願いを申し上げたいと思います。
また、お願いの中身については、県のホームページにも掲載をさせていただきますので、そちらの方もご覧をいただきたいと思います。
続いて、愛郷ぐんま全国割です。10月からスタートした全国を対象とした観光需要喚起策、愛郷ぐんま全国割については、その期限を12月27日とし、現在まで、非常に多くの方々にご利用いただきました。こうした中、一昨日、観光庁から年明け以降の全国旅行支援の実施について方針が示されました。これを踏まえ、年明け以降の群馬県としての方針を決定いたしましたので、発表させていただきます。
群馬県では、年明け1月10日火曜日から、愛郷ぐんま全国割を再開いたします。割引適用期間は2月28日の火曜日までということにさせていただきます。
これまで、愛郷ぐんま全国割の実施によって、県内観光地の景況は確実に回復しつつあると分析しています。また、適用がない年末年始においても、各温泉地の宿泊施設の予約状況は好調だという情報が集まってきておりまして、その点、私としても大変安堵しているところです。
そうした中で、今回の制度延長決定、国の制度の延長の方針を受けて、年末年始の旅行需要が落ち着く1月10日から、愛郷ぐんま全国割を再開することといたしました。
他県は、適用期間を3月までとしているところが多いことは皆さんご存知だと思いますが、そうするとですね、需要が大きい春休みの予約が先行して、閑散期である1月、2月に割引がないという状況も想定されます。県内各地の宿泊事業者ともいろいろ相談し、現場の状況も伺った上で、群馬県では、現時点での割引適用期間を2月末までとさせていただきました。
今後、国に対して予算の追加配分を求めてまいります。そして、予算の執行状況を踏まえ、できる限り期間の延長をしていくという方針で臨んでいきたいと思います。
それでは割引内容等を説明いたします。年明け以降の愛郷ぐんま全国割では、割引内容が変更となります。スライドをご覧ください。
まず対象要件、ここは変更ありません。
割引率は20%になります。割引の上限額についても、鉄道、バス、タクシーなどの交通と宿泊をセットにした旅行商品の場合は1泊当たり5千円、宿泊費のみや日帰り旅行の場合は3千円ということになります。
また、県内全域で利用できるクーポン券については、平日の旅行の場合は2千円、休日は千円ということになります。なお、クーポン券は電子クーポンを基本としますが、スマートフォンをお持ちでない方も利用が可能となっています。
予約方法についてはこれまでと同様です。予約の受け付けなど、詳しくは、愛郷ぐんま全国割のホームページをご覧いただきたいと思います。また、旅行会社や宿泊予約サイトは、各社で割引再開の有無などの対応が異なります。この詳細については、各社のホームページ等でご確認をいただきたいと思います。
群馬県としてはこの制度を最大限に活用して、全国の方に、群馬県を観光していただけるように、しっかりと取り組んでまいりたいと考えています。皆さんご存知のとおり、これからの季節は、スキーやスノーボードなどの、ウィンタースポーツが盛んな時期となります。ぜひ冬の群馬にお越しいただきたいと思っています。
続いて、マイナンバーカードについてもご報告をしたいと思います。
群馬県では、先月18日からマイナンバーカード申請促進キャンペーンを実施し、県内各地の商業施設でカードの申請をサポートしています。前回の会見でも、そのことをご説明させていただきました。
本日は、その利用状況とカードの申請率について、直近の状況がまとまりましたのでご報告したいと思います。スライドをご覧ください。
まずは、申請サポートブースの利用状況です。特設ブースの開設以来、一昨日までの26日間で約3万2千件のご利用をいただきました。実に多くの皆さまにご利用いただいたことを大変ありがたく思っています。
11月末時点の県民全体の申請率は55.7%ですが、10月末時点から3.3ポイント上昇しました。11月1カ月の伸びとしては、全国で13番目に高い実績となっています。瞬間風速的ではあるんですけども、11月28日からの1週間では、申請率が全国1位でした。
また、県の特設ブースを開設する前の1週間の申請件数が1万5千件でしたが、開設した翌週は3万2千件ということで倍増いたしました。
これは、各市町村での懸命な取り組みに加えて、群馬県が特設ブースの開設や広報にも積極的に取り組み、申請機会の拡大に努めてきたことによる成果だと思っています。12月の申請率についても期待をしているところです。
ただし、全体の申請率とか交付率はですね、もともとの数字が低かったので、まだ低い順位にとどまっている、低い数字にとどまっているというのも事実です。デジタル先進県を目指す群馬県にとっては、何度も申し上げますが、マイナンバーカードの取得率を向上させることは急務だと思っています。
まだマイナンバーカードをお持ちでない県民の皆さま、特設ブースの設置終了まで、本日を含めて残り12日間ということになりました。特設ブースでは、写真撮影を含め無料での申請サポートを行っています。さらに、利用していただいた県民の皆さまには、クオカード500円分をプレゼントさせていただいています。
また、県の特産品があたるプレゼントキャンペーンも用意しています。こちらはすでに発表しているとおり、12月26日月曜日から応募の受け付けを開始いたします。
特設ブース、プレゼントキャンペーンの詳細は、スライド記載のQRコードから特設ページをご覧いただける仕組みになっています。
ぜひこの機会に特設ブースをご利用いただき、早めにカードを申請していただきますようお願いしたいと思います。
5.PoliPoli Gov(ポリポリ ガヴ)第6弾意見募集について
続いて、PoliPoli Gov(ポリポリ ガヴ)による意見募集です。
群馬県では、政策形成や地域課題の解決に、多様な意見を取り入れ官民共創によって取り組んでいこうと考えております。
オンライン上のプラットフォーム PoliPoli Govを活用しているということは、代表の伊藤さんに来ていただいて、共同で会見をさせていただいたということもありましたが、今、PoliPoli Govと連携して、このプロジェクトを進めています。
このたび第6弾の意見募集を開始しましたので、ご報告させてください。
スライドをご覧ください。第6弾となる意見募集のテーマは、「群馬県でのんびり数日間過ごすなら何をしたいですか」です。
群馬県は、忙しい日常生活から離れ、心と体をリセットする「リトリートの聖地」を目指しております。
まず温泉をキーワードとし、長期滞在を実現するために、3泊旅の定着に向けて、今取り組んでおります。
リトリートに関する施策を推進するにあたっては、広く県内外の皆さまからの視点からアイディアをいただきたいと考えています。そこで今回は「数日間過ごすなら群馬で何をしたいか」というテーマ設定をいたしました。
ご意見は、来年1月10日の火曜日まで受け付けを行います。皆さまからのご意見は、リトリートのモデルプラン作成の参考にさせていただきたいと考えています。
スライドに表示されているQRコードやPoliPoli Govのサイトから簡単に投稿できる仕組みになっておりますので、ぜひ奮ってご意見をお寄せください。皆さまのご意見をお待ちしております。
最後に、今週の直滑降ストリームについてのお知らせです。
スライドをご覧ください。今週は先週に引き続き「となりの始動人」のコーナーです。ゲストは南牧村で林業の会社を営む株式会社サンエイト企画代表取締役の古川拓(ふるかわ たく)さんです。
古川さんからは、会社の事業である「とらのこぱん」の製造とか、南牧村自然公園キャンプ場の運営等についてお話を伺っています。さらに、群馬モデルの森林資源の活用を考える上で、第一線の当事者の視点から貴重なご意見をいただきました。
なお、この対談を機に実現した古川さんの林業現場視察の模様についても、後日番外編として配信をしたいと思っております。
対談の模様は、12月16日金曜日の19時からYouTubeのtsulunosチャンネルで配信いたします。ぜひ1人でも多くの皆さまに見ていただきたいと思っております。
私からは以上です。皆さんからご質問があればしたいと思います。
●コロナ対策について
(記者)
まずコロナの状況についてですが、ピークがいつ来るのか見通せない状況かと思うんですけども、普通に考えると年末年始で会合ですとか、人の移動が増えれば、さらに(感染者が)増えていく恐れもあるのかなと心配をするわけなんですが、県としてどのように見通していらっしゃるか、まず教えてください。
(知事)
少し前の会見で申し上げたとおり、群馬県も第8波に見舞われていることは間違いないと思いますし、感染者数も過去最多を記録していることになると思うんですね。
ただ、感染者数はどのぐらい正確なのかは、なかなか今の状況下では、全国と比べてもよく分からないので、やっぱり一番大事なことは医療提供体制だと思うんですよね。
だから病床使用率だけは、しっかりと見ていかなければいけないと(思います)。その病床使用率が、やはり7割を超えているっていうことは、かなり深刻に受け止めております。
他の県でも、これまでのコロナ禍で、(病床使用率が)8割を超えたところは結構あるんですよね。例えば東北でいうと青森県とか、あるいは大都市でいうと、神奈川県とか、愛知県もそうだったと思いますし、確か沖縄県もそうだったと思いますし、第8波になってから80(%)になったところも結構あるので、そういう場合も、一応いろいろと想定しながらいろいろなシミュレーションをやっているんですが、冷静に対応を取っていくということだと思っています。
例えば、数日前に過去最多の3,500人ぐらいの感染者が出た日の新規感染者の入院した方(の人数)を調べてみたら、確か17人か18人ぐらいだったと思うんですよね。そして、退院した人が6、7人少なかったということで、(病床使用率が)ちょっと上がっているんですけれども、入院する方は大体そのぐらいの感覚なんだということをよく考えて、もう1回言いますが、冷静に必要なことをしっかりやっていくということだと思います。
私の方からは、健康福祉部長には、まずは退院のプロセスをさらにスムーズにするような努力をしてもらうということと、当然ですけども、今日も言いましたが、ワクチン接種をしっかりとやっていただくこと、それから、病床も、先ほども言ったように、関東ではかなり多い方なんですけれども、さらに増やしていくといったことをしっかりやって、とにかく病床使用率がこれ以上上がらないように抑えていくことにしっかり力を注いでくださいということを話しています。
(健康福祉部長)何か、どうぞ。
(健康福祉部長)
病床の確保につきましては、いろいろな病院と(更に)交渉を進めていきたいと思っております。
また、病床の効率的な運用ということで、早期退院とか、そういったことで重症化リスクの高い方を受け入れられる体制をしっかりと整えていきたいと思っております。
(記者)
その上でお伺いしますけれども、今回の会見では、県民への三つのお願いということで示されたところなんですけども、県として、年末年始に向けて何か特別な対応、いつもの年末年始は違う対応をご検討されているところはありますか。
(知事)
(健康福祉部長)どうぞ。
(健康福祉部長)
こういった呼びかけをすることと、県として、特に年末年始に向けてというのは、年末年始は、やはり検査の体制が弱くなりますので、そういった中で、やはり自己検査のための用意をしていただくとか、検査できる機関についても、なるべく多くなるような調整もしていきたいと思ってます。
(知事)
記者さんがおっしゃったように、特にこの年末年始は気をつけなければいけないと思っていますので、あえてこうして、三つのお願いということでまとめさせていただいて、今日の会見で県民の皆さまにも呼びかけているわけですけども、いろんな機会を捉えて、いろいろな形で、県のホームページとか、自分のブログ等もそうですけど、あらゆる形、手段でこの三つのことをしっかり訴えていきたいと(思います)。やっぱりここの三つをしっかりと進めていくことが大事だと思います。
(記者)
警戒レベルの判断については、今回「2」のままだと思うんですけれども今後どう考えていかれますか。
(知事)
これはもう前から申し上げているとおり、状況を見ながら全体的に総合的に判断していくしかないだろうと思っています。
これも何度も申し上げているとおり、ようやくにぎわいも戻ってきた、観光地に人も戻ってきた、もちろんコロナを根絶することはできない、今第8波に襲われているとはいえ、何となくみんなウイルスと共生する社会の状況が成り立ってきた中で、やはり経済活動を制限するのは、どの県もおそらく難しい。群馬県よりも、病床使用率が高いところもやっていませんから、そこはなかなか難しいところだと思うんですけれども、できる限り経済を回しながら抑えていくことが基本だと思います。
警戒レベルの話は、「これからの状況もよく見ながら、総合的に判断していく」と言うしかないと思います。
今、ほとんどの(都道府県は、警戒レベル)2ですよね、群馬県より、もう一回言いますが、病床使用率が高いところ、かつてもっと高かったところもずっと2ですから、全体の状況を見ながら判断していきたいと思います。
●マイナンバーカードについて
(記者)
マイナンバーカードについて一点お伺いいたします。
政府の方で、デジタル田園都市国家構想交付金の申請とか優遇の基準について、新たに示されたと聞いております。今までの交付率から申請率に(基準を)切り換えて、53.9%以上であれば対象になると方針を変えたということのようですが、まずそのことについて、知事はどう評価されるか教えてください。
(知事)
これも宇留賀副知事からもサポートがあればと思いますけど、まず政府が、いわゆる対応を、地方自治体に罰則を与えるんじゃなくて、もうちょっとインセンティブを与えながら一緒にやっていこうという姿勢になってきたことは、ありがたいことだと思っております。
そもそも私は、これを条件にすること自体に賛成していませんけども、それでも、何度も言うように、河野大臣が勇気を持って決断され、しっかり政府としての方針を出した以上は、やっぱり県知事としても全力でやっていかなければいけないと思っています。
もう1回言いますが、本来こういうことで地方を動かそうというアプローチ自体やめて欲しいと(思います)。むしろ、ポジティブなインセンティブを与えるやり方にして欲しいと思っていますけども、少なくとも申請率になったことは、流れとしては悪くない方向にきているのかなと(思います)。
これからも知事会を通じて、「こういう考え方自体は改めて欲しい」と言いたいと思いますが、そこら辺は、政府も知事会の意見とか、各地域の都道府県の知事の意見も踏まえた上で、いろいろ改善を図っていただいているんだなということは思っています。
(宇留賀副知事から)申請率のことで何かありますか。
(宇留賀副知事)
まず、交付率から申請率に変わったということで、群馬県という団体としては、デジタル田園都市国家構想交付金の申請をできるようになったところであるんですけれども、一方で、県内の市町村の中では、いまだに申請できないというところがあって、今、知事から申し上げたように、本来国がやるべき申請率や交付率を上げていくというところに罰則を与えて、市町村に、ある意味プレッシャーをかけていくような形は、やはりよくない方向だと思っていて、このデジタル田園都市国家構想交付金は、マイナンバーカードの利便性を高めていく、むしろ申請率とか交付率が低いところが、利便性を感じていないというところがあると思うので、そういったところがちゃんと使えるようにしていくために使っていく予算だという側面が強いと思いますので、やはり今の交付率であっても申請率であっても、少し考え方が地方公共団体に寄り添ってきたという部分があるんですけれども、まだ全体として言うと、申請できないところが多くて、利便性を向上させていくっていう方向性には十分なっていないと思っています。
(記者)
県は基準を満たした形になったわけなんですけども、県内市町村で満たしているところと満たしてないところ、割合とか、数とかどのくらいあるのでしょうか。
(知事)
知事戦略部長の方から答えてもらいます。
(知事戦略部長)
今言われたように、国の方は、交付率ではなくて、基準を申請率に変えたわけなんですけれども、総務省の方が、交付率は、直近で言いますと11月末の分は公表しているんですが、個別の市町村の申請率については、全ては公表していないものですから、また県としても、市町村に競わせるという考えはありませんので、ちょっとまだ公表されてないということで、数字については、ここではコメント(を控えます)。
(記者)
まだ余裕は若干あるようですけども、大体すべての市町村が間に合いそうな見通しですか。
(知事戦略部長)
知事が言ったように、今、県の方もキャンペーンでやっていますし、独自で市町村の方も頑張っていますので、県とすれば、引き続きサポートをしっかりしていきたいというところでございます。
(知事)
マイナンバーカードについては、私の方から各市長にもお願いしていますし、あるいは市町村も含めると、手分けして協力をお願いしていますので、今一生懸命やっていただいていますから、しっかり協力しながら、各市町村の数字も少しでも伸ばしていけるように頑張っていきたいと思います。
●県庁前広場の活用について
(記者)
県庁前の広場について、(工事中の)囲いが取れて、更地になったところが、今見られるようになっていますけども、今後の見通し、どういうふうに活用していかれるか、あるいは、そのスケジュールについてお話いただけるところで教えてください。
(知事)
県庁前広場が平たんになったというか、ある程度整備されたことを見て、ものすごい可能性を感じますよね。これだけの大きな空間ができたことで、ここでどんな活用をするかというのは、相当しっかりとした議論をしなきゃいけないと思って、今県庁の中でも、いろいろなブレーンストーミングとか議論がありますので、知事の決断で実現したと。いろいろありましたけれども、県議会にも認めていただいて、決めてから、ものすごいスピードで撤去したので、これは最大限に生かしていきたいと思いまして、今、これとこれをやるとは言いませんけど、いろんな角度から、どんなイベントをやったらいいのか、あるいはイベントでどんな使い方をしたら最も群馬県の存在感を上げられるか、群馬県をPRできるか、あるいは県民に喜ばれるのか、あるいは新しい事業に繋がるのかみたいなことを総合的に議論してますので、これはしっかり検討を続けて、しかるべき時に発表していきたいと思っています。
(記者)
予算措置は、そうしますと来年度の当初予算に入ってくるようなイメージでしょうか。
(知事)
総務部長どうぞ。
(総務部長)
予算については令和5年度の当初予算で必要なものを措置したいと思っています。
●ワクチンの臨時接種会場について
(記者)
知事の方から発表がありました、臨時接種会場の関係で確認させていただきたいんですけれども、今回接種会場を予約できる方は、加速化センターやワクチンバスの関係と同じように、市町村関係なく予約できるという形でよろしいでしょうか。
(知事)
新型コロナワクチン接種推進局長どうぞ。
(新型コロナワクチン接種推進局長)
今おっしゃったとおり、県内全域の県民の方が、予約できることになっています。
●新型コロナに関する医療機関への申入れについて
(記者)
新型コロナの関係で2点ほど伺います。
まず年末年始のことなんですが、やっぱり重症化だとか、急変とかあって、病院も休みたいところですが、発熱外来とか、病床とか、頑張っていただかなきゃいけないところだと思うんですけども、医療機関へのどういった申入れとか、お願いというか、県からはしているんでしょうか。
(健康福祉部長)
まず診療検査外来につきましては、やはり医療機関もその間休みになるところが多いですので、なるべく地域で(体制を)確保できるようにお願いをして、開けていただくような形で依頼をしているところでございます。
病床については、病院は、基本的には、休みの日というのがございませんので、スタッフが少し減る中で大変かと思いますけれども、受け入れができないということにはならないと思っています。
(知事)
県は、今、健康福祉部を中心に、医療関係者の皆さん、特に医師会とか病院関係団体とはかなり頻繁に連絡を取り合っているので、その中で日頃からいろんなお願いをしておりますから、今、この年末に向けて突然(何かをお願いする)ということはないので、今、健康福祉部長が言ったようなことをしっかり県としてお願いをしていくということだと思います。
●医療従事者等へのケアについて
(記者)
今、話に出たように医療機関のスタッフの方というのは、コロナの感染拡大で迎える年末年始というのは今年で3回目になると思うんですけれども、やはり県が医療体制とか見るときに、どうしても数字が分かりやすいですし、変化が出るので、そこを見られるのは分かるんですけれども、実際に医療機関の現場の方とかだと、機関内でのクラスターの発生とかも怖くて、旅行とか会食はおろか、週末にデパートすら行くことがはばかられるみたいな声も結構上がっていまして、そういった現場があることへの思いですとか、そういった医療従事者の方やエッセンシャルワーカーの方へのケアみたいなところを考えていることがあれば教えてください。
(知事)
まず、コロナとの闘いも随分長くなってきて、特に第8波で(感染者の)人数が増えているんですけど、(これまでに比べ)重症者が少し少なくなったみたいなこともあって、少し慣れてきている方々もいると思うんですが、今日も申し上げたとおり、やはり医療関係者の方々は今まさしく、記者さんがおっしゃったように、現場で大変な思いをされていると(いう状況があります)。
(その中で、)例えば、愛郷ぐんま全国割もそうですし、今までのいろんなキャンペーンもそうなんですけれども、地域とか、県議会の会派とか、業界とか、もうあらゆるところから続けてくれって言われているわけですよね。やはり経済を一緒に回していかなくてはいけないから、これはもういろんなところから要望を受けて、今回も全国割をやると(決めた訳です)。ほとんどの全国(の状況が)そうですよね。
でも、そういうことを当然知事として決断しつつ、他方で、今まさに記者さんがおっしゃったように、医療関係者の方々から見れば、自らキャンペーンを活用することもできないと。
なおかつ、責任感から人一倍気をつけなければいけないということで、そこは本当に大変な思いをされているんだと(思います)。
そういう中でも、やはり経済を回すという決断をしなきゃいけないということについては、非常に悩ましいというか、忸怩たる思いがあるんです。
医療関係者の皆さんの声も届いていますけれど、でも、そこはやはり経済を回さなければいけないということをご理解をしていただきながら、我々としても、健康福祉部長が医師会を通じて、いろんな方々のご意見を聞いているので、少しでも負担が軽減できるようなことを、県としてもやっていくしかないかなと。
医療関係者の方を、何とか慰労する方法がないかみたいなことも考えたのですが、これも全体見るとなかなか難しいので、やはりまず一つは、これだけ医療関係者の皆さんに頑張っていただいているということを、まず知事もそうですし、県民の皆さまにそういう意識を持っていただくということも、大事だと思っています。
これから状況に応じて、県の方にこんな支援が必要だみたいな話が出てきたときは、これまでと同様、できる限りの対応をさせていただきたいと思っています。
(記者)
今、知事のお話にあった負担の軽減できることをやっていくというのは、今日、呼びかけのあったワクチン接種だとか、基本的な感染対策とかを県民に何度も普及していくというようなことですよね。
(知事)
そうですね。もうそれを徹底していくということだと思います。とにかく、世の中は動いているので、いろんな状況の変化もあると思いますから、その状況の変化をよく見ながら、必要な対応していくということに尽きると思っています。
一喜一憂はしないんですけれど、しっかりその事実関係というか、数字も(把握して行かなければならないと思っています)。
この数字もどこまで正確なのかという(判断は)難しくて、決して、群馬県の病床使用率が低いとも言わないし、これはこれで我々が掴んでいる(病床使用率)7割以上という数字は、現実として受け止めなければいけないんですけれど、群馬県は相当真面目にやってきたんです。病床使用率は、病床数にもよるじゃないですか。
例えば、この確保病床の数って、相当我々は綿密にやってきて(いますが)、(群馬県とは)違う基準を採用しているところもあるんですよ。他の県のことは言いませんよ。
だから、そこは群馬県としてかなり真面目にやってきているので、ここはやはり正確な情報を県民の皆さまにお伝えをしたいと思いますし、そういう意味でいうと、関東では(病床使用率は)高い方なんですけれど、医療提供体制を確保するために、病床もできるだけ数を確保していかないと(いけないですし)、そういう努力も一緒に続けているということはしっかり県民の皆さまにお伝えしていきたいと思います。
●医療現場の現状について
(記者)
またコロナの関係なんですけれども、医療提供体制の現状について伺いたいんですけれども、医療現場の方を取材していくと、やはりかなり厳しい局面だという話を結構聞きまして、病床使用率7割超えというとこもそうなんですけれども、病院内で発生したコロナ患者を専用病床ではない病床で看ているということが増えてきたりですとか、あとは感染拡大による医療従事者の欠勤とかが結構増えていて、いろいろ、そういう複合的な要因が絡まって、本来入院すべき人が入院できない事態が現実に起きつつあるというような指摘も一部であります。
そういった現場の実態について、どのように受け止められているのかというのをもう一度伺えればと。
(知事)
それは記者さんがご自分で取材して聞き取ってくる声もあると思うけれど、我々もかなり全力で(医療現場の声を)拾っています。
もちろん、健康福祉部長もそうですけれど、医療関係者の方々とはできるだけコンタクトを取って、知事が(直接)意見交換をやっているし、日々本当にその土日も連絡を取り合いながら情報を得ているので、記者さんが、いろんな情報を得るところもあると思いますが、県として全体のいろんな情報を一生懸命収集しているということは、まずご理解ください。
そういう中でいうと、今おっしゃったように、かなり厳しいところまでっていうのは我々も十分把握をしていますし、そもそもこの病床使用率も、じゃあ100(%)までいけるのかと言ったら、多分いけないですよね。100(%)になっている時はもう相当深刻な状況じゃないですか。
だから、そういうところも踏まえて、かなり大変だということは思っていますし、また、何をしたらいいのかということについて言うと、いろいろな議論しているんですけれど、やはりその三つのこと(「ワクチンの早期接種」、「換気のお願い」、「検査キットや解熱剤の事前準備」)を徹底していくということだと思うんですね。
だから、その中でできる限り今言ったように、病床使用率をある程度一定に保つために、退院の手続きをスムーズにしたり、いろんなことをしてかなきゃいけないと(思っています)。
これは、群馬県だけではなくて、全国の都道府県みんな同じものを抱えてると思っています。
ただその中で、本来であれば入院しなきゃいけない人が入院できない状況になっているみたいなことは、できる限り回避しなくてはいけないので、そこは相当真面目にやっているつもりなんですが、今、記者さんが言ったような声も我々もちゃんと丁寧に拾っていかなければいけないと思っています。
でも私としては、いろいろ全体の状況を医師会とかいろんなところから、健康福祉部長が集めてあげてくるので、ここをしっかりと信頼をしているし、あるいは、定期的に県内の医療関係者、医師会だけじゃなくて、大学病院の方とか、あるいはその病院協会の方とか、あるいは実際に医院を経営してお医者さんと、一応定例的に懇談をやっているので、その時も率直なご意見をいただいていますし、あとご存知のとおり、現場でずっとその苦労している保健所長とも(意見交換を)やっているので、そういうところから、とにかくできる限りいろんな声によって、現場の状況を見ながら、県としてできるサポートやってくしかないかなと思っています。
●対策強化宣言や医療非常事態宣言の発令について
(記者)
それに関連して、警戒レベルの議論とも絡むと思うんですけれども、病床使用率等の状況に応じて、都道府県知事のご判断で「対策強化宣言」ですとか、「医療非常事態宣言」を出せるというふうになっていますけれども、現時点ではそのお考えはないでしょうか。
(知事)
それは今後の状態にもよりますけれど、今の時点でそれを緊急に出すことは考えてません。
ただ、おっしゃったとおり状況というのは変化するので、ここから年末年始にかけてどうなっていくかということをよく見極めて、その状況に応じて、やはり必要だと思う対処をしていくということに尽きると思います。
●県立小児医療センターの老朽化について
(記者)
県立小児医療センターの関係でお尋ねしたいと思います。昨日の県議会最終日に、県立小児医療センターの方向性について早期の結論を求める決議が全会一致で可決されました。
今の県立小児医療センターの老朽化の現状についてどう受け止めてらっしゃるかというのが一つ知事に伺いたいのと、あと、有識者会議からは老朽化の現状を踏まえて全面建て替えですとか、総合病院との統合などのいろんな意見が出されております。
特に、そのセンターの老朽化の解消と、将来の小児医療の現状というのは、非常に重要な議論だと思っていて、財政的にも大きな予算措置が必要だと思いますけれども、今後県としてどういうふうに検討していくのか、知事として思いを教えてください。
(知事)
小児医療センターについては、ご存知だと思うんですけども、知事に就任してそんなに経ってない時期に1回視察をさせていただきました。
それで、建物の老朽化も含めていろんな問題があるということは十分把握をしています。
やはり、今のままの体制で本当に立ちいくのかということも、すごく問題意識があるし、今、記者さんがおっしゃったように、市長会とか、いろんな会派からの要望とか、特に県議会では早期に結論を出してくれみたいな決議もあるので、それはそれで大変重く受け止めています。
ただ、先ほど少し話が出たとおり、かなり大きな財政負担を伴うものなので、なかなか軽々には結論を出せない問題だと思っていまして。今までも、ずっと議論を重ねてきているんですけども、万が一、建て替えるみたいなことがあっても、場所の問題とか、あるいは関係者との調整とか、そういうところも考えながら議論を進めていかなければいけないので、いろんな要望をいただいているんですけれども、要望は要望として十分受け止めたいと思いますが、これからどうするかというのは慎重によく考えていかなければいけないと思っています。
医療ケアが必要な子供たちの施設を知事として見に行ったら、敏腕な記者がすぐに取材して、(関係者が)「知事ポジティブですよ」とか言ったら、どこを取材されているのかは知りませんが、県庁から(方針が)出てないのに、(方針が)固まったとか(記事が)出てしまうので、こういうのは、やはり今回の小児医療センターについては防がなきゃいけないですよね。
だって、どんな結論を出すにしても、やはりプロセスを踏んでいかなくてはいけなくて、そこに関わっているいろんな人たちがいるので。だから今の答えしか、現時点では出せない。これは重く受け止めているんですけれど、やはり県全体のことを考えて、財政のことも考えて、いろいろやらなくてはいけないことの中で、どうするかということを考えていかなくてはいけないので、もう1回言いますが、今までもずっと議論していますが、県議会の決議を重く受け止めているし、いろんな要望を受けとめていますけれども、やはり、しっかりとこれは議論をした上で発信しないといけないと、中途半端な形で、何かこう決まったみたいなことを言われるのは困るということだけ申し上げておきたいと思います。
(記者)
検討委員会を立ち上げるみたいな動きとかはないんでしょうか。
(知事)
病院局長に、せっかく来てもらったんで、はい。
(病院局長)
検討委員会を立ち上げるという話は今のところないんですけども、昨年、あるいは一昨年前に、行いました有識者会議のご意見を十分踏まえまして、県として勉強として検討を進めていくということでございます。
場合によりましては、必要な経費を予算等で措置しながら進めていきたいと思っております。
(記者)
新年度予算で検討するための予算要求をしていくみたいなことでしょうか。
(病院局長)
必要がありましたらそれも考えたいと思っております。
●忘年会自粛等の呼びかけについて
(記者)
コロナの関係で1点だけ、さっき三つの呼びかけってことでお話があったのですけれども、12月も半ばで、年の瀬が迫ってきまして、特に忘年会であったりとかの規制については、知事として自粛みたいなものを呼びかけるご予定はないということでよろしいでしょうか。
(知事)
これは危機管理監からご説明していただきます。
(危機管理監)
先ほど、知事から発表させていただいた三つのお願い、これについては先週末に開かれました、国の新型コロナウイルス感染症対策分科会において、年末年始の感染対策についての考え方というのが示されておりまして、それに沿った形の発表内容になっております。
ですので、検査体制が整うかどうかという問題もありますけれども、帰省前の事前の検査の実施等もですね、体制が整えば呼びかけていくなりして、しっかり県民の皆さまに、どうすればいいのかということについては、発信していけたらと考えております。
(知事)
今のお話のとおりで、とりあえず今日、政府の方針とか政府の分科会の分析も踏まえた上で、県としてこういうお願いをさせていただきました。
これからいろんな状況とも向き合いながら、本当に必要があれば、記者会見でも、さらに、いろいろお願いをしていけると思うんですけれど、もう今までもずっと大人数の飲み会については気をつけてくださいと、もう何度も何度も県民の皆さまに伝えているので、それを繰り返すような話になっちゃうと思うんですけれども、展開によっては、そこまでやらなければいけない必要があると思えば、年末までの記者会見で呼びかけるとか、そういうことは少し柔軟に考えたいと思います。
(記者)
現時点では、忘年会っていうのも大人数での会食っていう意味では、今の要請内容に含めたように、慎重に判断してねっていうところで止まってるってことですかね。
(知事)
はい。
●ワクチン接種加速化センターやワクチン接種巡回バスの定員枠の増加について
(記者)
一点、ワクチン接種を年末に向けて進めたいというお話でしたが、県の加速化センターのホームページを見ると、もうすべて定員に達しましたという形で表示されていて、需要があるとは感じたんですけれど、この定員を増やしたりとか、今後さらに数を増やしたいというお考えはあるのでしょうか。
(新型コロナワクチン接種推進局長)
(加速化センターについては、)予約を開くと同時に(多くの方に)ご予約をいただいているというような状況です。
市町村の接種枠の拡大を、今、一生懸命行っていますので、それで飲み込めればいいんですけれども、そこで足りないということがあれば、また今後引き続き、検討してまいりたいと思います。
(記者)
あと、ワクチン接種巡回バスの予約状況についてはいかがですか。
(新型コロナワクチン接種推進局長)
巡回バスについても同じようにご好評いただいております。この辺何らかの形で拡大するのか、あるいは継続するのか、また市町村の接種能力とかを見ながら、あとニーズの動き、結構動いていますので、その辺よく見ながら検討していきたいと思います。
(記者)
今後、また他の場所に設置をするということも考えたいということでしょうか。
(新型コロナワクチン接種推進局長)
可能性とすればあるかなということで考えております。
それでは、最後に県知事から、県民の皆さまにお願いをさせていただきたいと思います。
今日の会見でもご報告をいたしましたが、ここのところ群馬県内の病床使用率が7割を超えています。なかなか、これはもう厳しい状況だと受け止めておりますし、今日も記者の方からご質問があったように、医療の現場は、実は大変厳しい状況になっています。
知事として、地域経済を回し続けなければいけないと、感染防止対策と同時に、やはり経済を回していかなければいけないと、こういう状況にあることはぜひ県民の皆さまにご理解をいただきたいと思いますが、その反面、この病床使用率7割超える中で、特に現場の医療関係者の皆さん、エッセンシャルワーカーの皆さん、大変な苦労をしながら、お仕事していただいているということは、改めて県民の皆さまにはご認識をいただきたいと思っています。
我々としても、医療現場の声、いろんなところから情報を集めているつもりで、もちろん、今日メディアの方々からもご質問があって、メディアの方でもいろんな取材をして情報を集める、そういうことを持って、やはり行政のいろんな方向性を正すっていうこと自体がもうマスコミの目的なので、これはこれで我々もちゃんとメディアからの情報も、いろんな指摘も参考にさせていただきたいと思いますが、知事としては、医療関係者の皆さんとか、定期的な懇談をやったり、あるいは担当部の方ではもう定期的に医師会とか、関係団体とも、コミュニケーションをとったり、あるいは、その最前線にある、群馬県内の保健所長の皆さんとの会議もずっとやっておりまして、こういう中でできるだけ正確な情報をしっかりと集めて、必要な対応を図っていきたいと思っております。
さっきもちょっとご指摘が出てましたけれど、記者の方の質問の中で、実は今医療機関で、非常に多くのクラスターが発生しておりまして、そうするとさらに現場で治療に当たる、あるいは医療行為に当たる方々の数が少なくなってしまうということで、これは各医療機関の皆さんは本当に大変だと思っています。
そういう中でいうと、国の方で、この新型コロナ対策の方針そのものを転換する動きもあって、分類の問題ですよね。こういうことも、やはり本当にそろそろしっかり考えてやっていただかなければいけないんじゃないかと、現場を預かる知事としては、そんな思いもあります。
また知事会等々を通じて、そこら辺についてもですね、群馬県の現状を踏まえて、政府にはしっかり要望していきたいと思います。
それから、もう一つ申し上げますが、今日マイナンバーの話も出ました。
県民の皆さまには、群馬県が設置したサポートブースを大変よく使っていただいて、そのことは感謝申し上げたいと思います。
申請率はかなり上がってきているんですけれども、やはり今までのことがあって全体の取得率というのはまだまだ低いんですけれども、とにかくしっかり申請率を上げると。それによって、例えば市町村が、国からの支援を受けられないみたいな状況に置かれるということは、これは避けなければいけないと思っていますので、もう市町村長の皆さん、それぞれ頑張っていただいて、先般も高崎市長と会ってきましたが、マイナンバーについてはもうそれぞれの地域で頑張っていただいてるんですけれども、ぜひ、県民の皆さまのご協力をいただいて、この申請率をもっともっと上げていきたいと思っています。
ましてや群馬県は、来年の4月にG7デジタル・技術大臣会合を誘致しておりますので、そういう意味でも、デジタル先進県を目指す上で、このマイナンバーカードの申請率を上げるということは、とても大事なことですので、皆さんのためにも、あるいは知事を助けると思って、市町村長を助けると思って、ぜひマイナンバーカードの申請を積極的にご検討いただければと思います。
今日はちょっと私が直前の電話で遅れてしまって、申し訳ませんでした。1時間ぐらいになってしまいましたが、今日も記者の皆さんには最後までお付き合いいただきまして、ありがとうございました。これにて今週の定例会見を終わりたいと思います。
( 以上で終了 )
文章中の()内については、メディアプロモーション課において加筆したものです。