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第31回定例記者会見要旨(11月24日)

更新日:2022年11月24日 印刷ページ表示

■日時    令和4年11月24日(木)午後2時4分~2時41分
■会場    記者会見室
■出席者  県:知事、副知事ほか
       記者:記者クラブ所属記者等 15人
■記録作成 メディアプロモーション課(報道係)
令和4年11月24日定例記者会見動画(You Tube:外部リンク)<外部リンク>
モニター資料 (PDFファイル:779KB)

知事冒頭発言

発表項目
1.はじめに
2.新型コロナウイルス感染症対策本部会議の結果について
3.「ぐんまちゃん家」の事業終了について
4.マイナンバーカード申請促進キャンペーンについて
5.ぐんまちゃん図柄入りナンバープレートについて
6.今週の直滑降ストリームについて


質疑応答はこちらをクリック

 

1.はじめに

 それでは定例会見を始めたいと思います。
 今週の21日月曜日に、温泉文化ユネスコ無形文化遺産登録を応援する知事の会が発足をいたしました。この日が設立総会ということです。
 先々週の11日金曜日に発足した国会議員連盟とともに、これから登録推進を強力に後押しする体制が整ったと考えています。
 この会は、意を同じくする県が連携して、温泉文化の保護・活用、発信を図り、ユネスコ無形文化遺産登録に向けた活動を応援していくという趣旨です。設立にあたっては、全国17道県の知事にご参加をいただきました。事務局は、私と、石川県の馳知事が努めさせていただきます。これだけ多くの知事にご賛同いただけたということを大変うれしく感じています。ご賛同いただいた知事の皆さんには、この場をお借りして改めて心から感謝を申し上げたいと思います。
 総会では、事務局次長の石川県の馳知事の司会進行のもとで、会長を務める熊本県の蒲島知事から、大変力強いごあいさつをいただきました。また、幹事長をお願いした、全国知事会の会長でもある鳥取県の平井知事にも、大変お忙しいところご出席をいただきました。事務局長は山本一太ということで、私からは、温泉文化の登録を推進する意義について、熱く語らせていただきました。
 温泉文化をユネスコ無形文化遺産へ登録する動きというのは、ご存知の方もいると思いますが、5年前に群馬県の自民党県議団が中心となって始まったものです。その後、私が知事となって、県議団からの強い要請もあって、自ら旗振り役で、これを推進したいと思っておりましたが、新型コロナ対策とか、豚熱などの対応で忙殺されて、なかなか手をつけられない状況でした。
 こうした中で、国会議員時代からの盟友といいますか、参議院時代の当選同期である馳浩知事が石川県の知事になったということで、2人で久々に会って、この問題を前に進めていこうと意気投合いたしました。2人で協力して、この運動を一気に加速してきたということです。
 群馬県が持つ力をフルに使って、ここ数カ月間、国会議員や各県知事への働きかけを進めてまいりました。担当部局の努力には、知事として本当に感謝をしたいと思っています。
 世界に誇る日本の固有の文化である「ONSEN」を世界に発信していくことは、草津温泉出身の私としても、大変意義のあることだと思っています。今後は、登録の早期実現に向けて、関係省庁への政策要望も行っていく予定です。
 また、他の全国の知事にも呼びかけを行い、より多くの知事にご賛同いただくようにしたいと思います。これをさらに大きな動きにできるように努めてまいります。
 さらに、この動きを官民挙げたものにしていく。これはフィンランドを訪問したときに、フィンランドのサウナ協会の副会長にも会いましたが、「いろんな分野を巻き込んで、国民運動として盛り上げていくことが大事だ」というアドバイスもいただきました。
こういうことも踏まえて、来年3月を目途に、民間企業、研究団体の方々の協力をいただいて、全国推進協議会と言ってもいいと思いますが、この設立を働きかけてまいりたいと考えています。
 この一連の取り組みは、ここでも何度も申し上げていますが、地方から政府に働きかけていく。そうやって国を動かしていくという、山本県政が最初から目標にしている新たなモデル、群馬県の独自のモデルで世の中を変えていくというモデルを体現したものであるとも言えると思います。
 引き続き、温泉文化のユネスコ無形文化遺産への登録の早期実現に向けて、全力で取り組んでまいる所存です。
 
 それでは会見の中身に移りたいと思います。スライドをご覧ください。本日の会見の主な項目です。
 今日は、新型コロナ対策本部会議の結果、「ぐんまちゃん家」事業の終了、マイナンバー申請促進キャンペーン等について発表させていただきます。

 

2.新型コロナウイルス感染症対策本部会議の結果について

 まずは新型コロナ対策本部会議の結果です。
本日、「第96回新型コロナウイルス感染症対策本部会議」を開催し、警戒レベル等について検討を行いました。その結果から、まずご報告したいと思います。
 (フリップを掲げて)こういうことです。全県に適用されている県のガイドラインに基づく警戒レベル2を継続することにします。期間は11月26日の土曜日から12月9日金曜日までの2週間ということにさせていただきます。
 
 それでは今回の決定に至った理由をご説明したいと思います。
 まずは、新型コロナ直近の感染状況です。スライドをご覧ください。新規感染者数の推移をまとめました。
 直近1週間の新規感染者数は、本日の1,035人を含め1万1,796人ということになりました。先々週、先週から比べても着実に、残念ながら、増えていることが見て取れます。
 
 続いて、警戒レベル移行の判断基準である医療提供体制の状況です。スライドをご覧ください。
 病床使用率58.7%ということで、前回よりも5ポイント上がっています。これについてはちょっと6割も行ったこともありますけれども、そこら辺を前後してまた少し下がったということですけれども、前回よりも5ポイントが上がりました。
 (2)の重症病床使用率は8.1%ということで、前回よりも下がっておりますが、人数にすると3人です。
 以上のとおり、県内の医療提供体制は、病床使用率が60%を超える日もあるなど、警戒レベル3の基準に達しています。一方で、重症病床使用率は比較的低い状況が続いています。
 また、入院の延期、救急患者の受け入れを制限している医療機関はまだ少なく、一般医療への大きな影響は現時点では出ていない状況です。
 以上を総合的に判断し、現状の警戒レベル2を継続することといたしました。
 この判断は、設定した指標を超えた場合に機械的に判断するというのではなくて、保健医療への負荷などを十分に勘案して、総合的に判断するという群馬県のガイドラインの考え方に基づいたものです。
 この考え方は、今月の11日に開催された政府の新型コロナ対策分科会で取りまとめられた対応の中身とも合致しています。これまで運用してきた群馬県のガイドラインの考え方を、むしろ国においても取り入れていただけたものではないかと評価をしています。
 
 それでは、警戒レベル2における、県民の皆さま、あるいは事業者の皆さまへの要請内容をご説明します。スライドをご覧ください。警戒レベル2における要請内容のスライドです。
 要請内容について変更はありません。県民の皆さまにおかれましては、基本的な感染防止対策を徹底していただくとともに、引き続き、早期のワクチン接種をお願いいたします。
 なお、先週ご質問があった、ワクチン接種の予約状況についてですが、確認を改めてしましたけども、特定の地域、週末・休日に予約が取りにくい状況だということが改めて確認できました。
 一方、場所とか日時の選択肢を広げていただくことで、早期の接種予約が可能な場合もあります。予約にあたっては、ぜひ県民の皆さまには、日時とか場所の選択肢も広げた上でご検討いただければと思っています。
 すでに複数の市町村で予約枠の拡大等に取り組んでいますが、より多くの県民の皆さまが希望の場所・日時で接種できるよう、市町村や関係機関などと対応を今現在、検討しています。これについても方針がまとまり次第、お知らせさせていただきます。 

 

3.「ぐんまちゃん家」の事業終了について

 続いて、「ぐんまちゃん家」の事業終了です。
 群馬県のアンテナショップ「ぐんまちゃん家」は、首都圏に向けて群馬県の魅力を総合的にアピールし、イメージアップを図る情報発信拠点として、平成20年度に東京銀座に設置されました。
 平成30年度に現在の場所に移転してからも、非常に多くの方々にご利用いただきました。また、多くの県内市町村や関係団体の方々にもご利用いただき、様々なイベントやメディア向けの情報発信も実施してまいりました。
 しかしながら、社会情勢の変化等を踏まえて、令和2年度に「県有施設のあり方見直し」の対象施設として調査をさせていただいたところです。その結果、デジタル化の推進などの環境の変化、高額な賃貸料、それから、人通りが少ない立地。この3つの課題が浮き彫りになりました。そこで、「現在の施設を維持する必要性は低い」という最終報告を出しました。
 このことを踏まえ、令和2年度末に県の地域機関としての「ぐんま総合情報センター」は廃止いたしました。そして、アンテナショップ事業については、店舗の建物賃貸借契約が満了する令和4年度末までに方向を検討するということになっていました。
 スライドをご覧ください。様々な観点から検討を重ねてきた結果、アンテナショップ事業は、令和4年度末に終了することといたします。「ぐんまちゃん家」1階のショップは、12月末をもって閉店することといたしました。
 建物の賃貸借契約は令和4年度の末までとなりますが、原状回復工事を実施するために、閉店は12月末にさせていただきたいと思います。これまでご利用いただいた皆さまには、改めてこの場を借りて感謝を申し上げたいと思います。
 
 事業終了の判断に至った理由についてもご説明いたします。
 まず、令和3年度の「ぐんまちゃん家」の年間来場数は13.5万人ということで、来場者数が最も多かった平成25年度の57.5万人から、約8割の減少ということになっています。
 次に、売上額は9,298万円で、ピーク時である平成27年度の1億6,763万円から半分近くまで減少をしています。
 これはもちろん、コロナ禍による影響は大きいものの、デジタル化の進展により、物産販売がECサイトにシフトするなど、社会情勢が大きく変化していることも大きな要因だととらえています。
 そして、もう一つの理由が、高額な維持コストです。現在の店舗では、年間約7千万円という高額な賃貸料が発生しています。群馬県は、都内からの距離が近いことが魅力の一つです。そのため、高額な賃貸料の支払いが必要な都内拠点に誘客するのではなくて、戦略的に群馬県へ直接誘客する施策へと転換していくべきだと考えています。
 以上が今回の決定に至った理由です。
 
 なお、「ぐんまちゃん家」が閉店した後も、パブリシティ活動や観光誘客促進事業については、東京事務所を中心に継続をしてまいります。
 「ぐんまちゃん家」2階のレストラン「銀座つる」の1月以降の営業については、店舗運営事業者の意見も確認しながら、現在調整を行っているところです。
 なお、1階ショップの閉店日などの詳しい情報は、後日「ぐんまちゃん家」公式ホームページに掲載いたしますので、そちらをご覧いただきたいと思います。
 事業終了に向けては、まだ関係各所との調整が残っておりますので、この点は丁寧に進めてまいりたいと思っています。また、知事によるトップセールス、オンラインの情報発信によって、今後も、群馬県の魅力をいろいろな形で広く発信していきたいと考えています。

 

4.マイナンバーカード申請促進キャンペーンについて

 マイナンバーカード申請促進キャンペーンについてです。
 群馬県では、マイナンバーカードの取得率向上のために、先週18日の金曜日から県内各地の商業施設に、マイナンバーカードの申請をサポートする特設ブースを開設しています。
 スライドをご覧ください。特設ブースは大変好評いただいています。開店日の18日から週末の3日間で2,840名の方々の申請をサポートしました。中には、1日280名を超える、申請希望者にお越しをいただいたブースもありました。
 特設ブースを開設して、早々に多くの県民の皆さまにお越しをいただき大変感謝をしております。
 これから12月末まで、県内各地の様々な場所に特設ブースを設置してまいります。カード申請者の特典として、クオカード500円分もプレゼントしております。
 ぜひ、ご利用をいただきたいと思います。
 
 続いて、申請促進キャンペーン企画のうち、カードをお持ちの県民の皆さまに特典をプレゼントする企画の内容が決定いたしました。この中身を発表させていただきます。
 このたび、「マイナンバーカードお楽しみ抽選プレゼント企画」と題し、マイナンバーカードをお持ちの県民1万人の方々に、群馬県の特産品をプレゼントすることとしました。
 商品は、「新鮮野菜ボックス」、「上州牛もも・肩切り落とし」、レアチーズケーキ・漬物・花豆缶が入った「JAあがつま特別セット」などです。
 どれも群馬県自慢の品を味わえる、もらって嬉しい商品を集めさせていただきました。
 
 それでは企画の概要を説明します。スライドをご覧ください。
 まず対象者です。このプレゼント企画は、群馬県民の方で、マイナンバーカードを既に取得していた方、そしてマイナンバーカードを申請中の方が応募いただくことができます。
 次に応募期間です。期間は令和4年12月26日の月曜日から令和5年2月28日の火曜日までです。
 応募方法については、マイナンバーカードの電子証明書を使って、スマートフォンやパソコンからオンラインで応募する方法など、いくつかの方法を用意させていただく予定です。
 詳しい応募方法や商品の送付方法は、12月下旬頃に特設ウェブサイトやLINEデジタル窓口で公表させていただきます。
 
 続いて、先週から本キャンペーンの特設ウェブサイトを開設いたしましたので、そちらもご紹介します。
 次のスライドをご覧ください。マイナンバーカードについては、カードの申請や、交付の方法など、必要な情報が多岐にわたるため、県民の皆さまが知りたい情報を入手するのに、大変手間がかかるという状態です。
 そこで、マイナンバーカードに関する知りたい情報やお得な情報を集約した特設ウェブサイトを開設することにいたしました。
 この特設ウェブサイトには、クオカード500円分がもらえる特設ブースの開設情報とか、市町村の休日夜間窓口情報とか、あるいはカードのオンライン申請の方法などを順次掲載させていただきます。
 このほかにも、先ほど説明した「お楽しみ抽選プレゼント企画」とか、マイナポイントなどのお得な情報を掲載いたしますので、ぜひ皆さんに、ご覧をいただければと思います。
 マイナンバーカードを普及させていくことは、何度も申し上げていますが、デジタル先進県を目指す群馬県にとっても、国全体のデジタル化を推進するためにも、必要不可欠なものです。マイナンバーカードは将来必ず役に立つ、利便性を感じられるものであるということを、知事として、引き続き県民の皆さまにしっかりとお伝えをしてまいりたいと思っています。
 まだマイナンバーカードをお持ちでない県民の皆さまには、特設ブースを積極的にご活用いただき、お早めにカードを申請していただきますよう、お願いいたします。
 また、今回発表した「お楽しみ抽選プレゼント企画」にも、ぜひご参加いただきたいと思います。

 

5.ぐんまちゃん図柄入りナンバープレートについて

 続いて、「ぐんまちゃん図柄入りナンバープレート」についてです。
 群馬県では、走る広告塔としての役割が期待される図柄入りナンバープレートの導入に向けて、現在準備を進めています。
 図柄については、ぐんまちゃんを採用し、先月、デザインを決定するための県民アンケートを実施いたしました。この件は、会見で発表した覚えがあります。
 本日は、この結果を踏まえ、ナンバープレートのデザインを決定しましたので、発表させていただきます。
 ぐんまちゃんの図柄入りナンバープレートは、G案の「ぐんまちゃんワールド」を採用することといたしました。
 アンケートでは5,110件のご回答をいただきました。この場をお借りして、ご参加いただいた皆さまに、心から感謝を申し上げたいと思います。皆さまから、思い思いのご意見をいただき、改めて図柄入りナンバープレート導入への期待の大きさを感じたところです。
 G案は、ぐんまちゃんのかわいらしい世界感で、豊かな自然を背景に群馬県の魅力を表現したデザインで、全体の57.3%となる2,926件の支持を集めました。
 投票いただいた方々からは「県の魅力が詰まっていて、県全域をイメージしやすい」とか、「郷土愛を感じる」とか、「親しみやすい」といったご意見を頂戴しています。
 私としましても、このナンバープレートを群馬県の認知度向上、県民の皆さまのプライド向上につなげたいと考えています。特にこうしたご意見には、大変心強い感じを持ちました。
 ナンバープレートは、今後国による確認審査を経て、来年の10月ごろから、希望者への交付が開始される予定です。ぜひ楽しみにお待ちいただきたいと思います。

 

6.今週の直滑降ストリームについて

 最後に、今週の直滑降ストリームについてのお知らせです。
 スライドをご覧ください。今週は、藤岡市出身の元モノマネタレントで、現在はクリエイターとして活動している、おかもとまりさんと対談をさせていただきました。
 前編では、温泉ソムリエの資格を持つおかもとさんに、県の温泉の魅力、心と体の癒やし方などについて、お話を伺いました。
 明日25日金曜日の19時からYouTubeのtsulunosチャンネルで配信しますので、ぜひご覧いただきたいと思います。
 私からは以上です。皆さんから何かご質問があれば、お受けしたいと思います。 

 

質疑応答

●新型コロナに係る政府の対応強化策について
(記者)
 コロナの関係で、国の方から、新しく「医療ひっ迫防止対策強化宣言」ですとか、新しい枠組みがいくつか出ていて、最近、都道府県の担当者向けの説明もあったと、報道ベースで伺っているんですけれど、その中身を踏まえて、そういったものを活用していく必要性に関して、今どのように考えていらっしゃるか、お願いします。
 
 
(知事)
 危機管理監から説明させていただきます。
 
 
(危機管理監)
 今週の頭に、国の内閣官房が主催する、今回の改正に関する説明会がございました。
 基本的には、警戒レベルを5段階から4段階に見直すとか、あと今お話がありました、「医療ひっ迫防止対策強化宣言」とか「医療非常事態宣言」を都道府県が宣言できるようにするという説明を受けております。
 県が(レベル分類を)どう運用するかにつきましては、今、内閣官房の方と事前の協議を行っておりまして、その協議を進めながら、国の本部会議等での(基本的対処方針の)改正を踏まえて、速やかに対応していきたいと考えております。
 
 
(記者)
 国の方で運用をスタートするタイミングが示されるということですか。
 
 
(危機管理監)
 極力11月中に都道府県での(運用の)対応を決めて欲しいという方針が示されております。
 
 
(記者)
 現時点では、それを踏まえて今調整しているところということですね。
 
 
(危機管理監)
 はい。

 


●ぐんまちゃん家の事業終了について
 ぐんまちゃん家のアンテナショップの件なんですけれど、今年に入って、他県でもアンテナショップを撤退させているという例が、幾つかあるようです。
 
 
(知事)
 他県も?
 
 
(記者)
 他県でも。新潟とか兵庫とか、撤退させているようなんですけれども、知事がおっしゃったように、ある意味こういうアンテナショップのあり方が曲がり角に来ているのかなという気もするんですけれど、オンラインでPRするとなると、また他県との競争になる部分もあると思うんですが、群馬県としてどういう形で、戦略的に誘客というところで、群馬のどういうところを強みとして生かして発信していきたいとお考えでしょうか。
 
 
(知事)
 まず、他県がアンテナショップを引き揚げているというのは、ちょっと細かく調査してないので、どんな理由があるか、よく分かりませんが、今おっしゃったように、ある意味アンテナショップというもの自体が、少し大きな曲がり角に来ているのかもしれないなとは思います。
 そもそも、先ほど申し上げたとおり、いろいろ理由はあるんですけれども、そもそも群馬県は、例えば高崎で言えば、新幹線で東京に50分の距離にあるわけですよ。こんなに近い首都圏に、わざわざものすごい高額の家賃を払って、アンテナショップを作るということの意味ですよね。例えば、ものすごく遠い場所にあるんだったらともかく、それよりは戦略的に誘客をするのであれば、やっぱり群馬県に、むしろその拠点を作るという方が利にかなっていると(思います)。これは知事になる前からずっと思っていました。
 それから、銀座の今の場所にも、知事になる前に何度か個人的に調査に行って、やはりどのぐらいの方々が来られているのかとか、場所的にどうかとか、そういうことも実は自分なりに調べておりましたので、そういう意味で言うと、今言ったような理由で、これはいわゆる県有施設のいろいろな調査の中でも、今のまま続ける可能性は低いと結論に達したということです。
 これから群馬県、いろいろな方法でアピールをしていますけれども、特にこれから力を入れていきたいのは、やはり、いつも言っているようにネット戦略、SNSとかも、今まで以上にもっと活用して、群馬県の魅力はいっぱいあるんですけども、やっぱりキラーコンテンツは、温泉・自然・農畜産物・ぐんまちゃんみたいな感じで、ありとあらゆる手段で、群馬県の魅力を発信していきたいと(思います)。
 やはり、ちょうどこのポストコロナの時代に、何度も言いますが、東京にこんなに近い、首都圏に近いところに、これだけの自然があって、温泉があって、おいしいものが食べられる場所があるという意味で言うと、今の時代に、非常に、群馬県は強みを発揮しやすい状況にあると思います。
 だからこそ、この移住希望先ランキングでも、過去最高の5位まで上がったんじゃないかと思っています。
 
 
(記者)
 ぐんまちゃん家の関係で、2階の「銀座つる」については事業者と調整と書いてあったんですけれども、テナント契約自体は本年度中になっていると思うんですけど、そこは年度内に廃止する方向なんだけど調整中というのか、それとも、その先もやっていくつもりなのかについて伺います。
 
 
(知事)
 そこは、今、事業に向けた調整をしてるところなので、今の段階であまり外に言うべきではないと思うので、これも丁寧に調整していくということです。まだ、その中でいろいろ方向性が決まってくるんじゃないかと思います。
 
 
(記者)
 ぐんまちゃん家としては廃止という言い方で大丈夫ということでしょうか。
 
 
(知事)
 ぐんまちゃん家自体は、先ほど申し上げましたけれど、報告書の中でもそういう方向を打ち出していますし、これ自体はさっき言ったように、廃止をするということです。
 
 
●ぐんまちゃんナンバープレートについて
(記者)
 あと、ナンバープレートなんですけれども、ちなみに図柄としては知事の推しの図柄になっていたりはするんでしょうか。
 
 
(知事)
 これはいろんな意味で、いいんじゃないですか、ぐんまちゃんワールド。これが一番全体を網羅していていいんじゃないかなと思いました。
 
 
●新型コロナの警戒レベルについて
(記者)
 (新型コロナの警戒)レベル3への引き上げについて、総合的な判断という話にはなっていますが、それこそ前回全国的に100%に近いような病床使用率になったところでもなかなか(警戒レベルの)引き上げまでは至らなかったというようなことがあると思うんですけれども、やはりレベル3への引き上げについてはかなりハードルが高い感じなのでしょうか。
 
 
(知事)
 まず、先ほど申し上げたとおり、警戒レベルの引き上げは何か一つの基準がオーバーしたからとかじゃなくて全体の状況を見て判断すると、これはもう今までも群馬県のスタイルだったんですよね。むしろ、国の方がこっち(群馬県のスタイル)の方に近寄ってきたように我々には見えているんですけども、大変いいことだと思っていまして、これは総合的に判断すると言うしかありません。
 それから、知事の基本姿勢としては、病床使用率も6割になったり、ちょっとまた落ちたりしていて、なかなか厳しい状況でありますが、やはり地域の経済活動は、できる限り制限しない形で、この第8波を乗り切っていきたいと思います。そのためにも、県民の皆さまや事業者の皆さまにも、ぜひご協力いただきたいと思いますし、特にオミクロン株対応のワクチン、これを1人でも多くの方に接種していただくように、これからさらに働きかけを強めていきたい、呼びかけを強めていきたいと思っています。
 
 
●ぐんまちゃん家の事業終了について
(記者)
 ぐんまちゃん家の関係で、12月末の具体的な閉店日は、後日、公式で伝えるということですが、30日か31日かなと思うんですけれど、そこがはっきりしないということですか。
 
 
(知事)
 戦略セールス局長からどうぞ。
 
 
(戦略セールス局長)
 現在、その辺りも調整させていただいていますので、まだ具体の日がちょっと出てない状況でございます。
 
 
(記者)
 廃止の理由について知事から、今、ご説明がいろいろあったんですけれども、中高年でアンテナショップが好きな都内の人というのは、依然として、一定数はいると思うんですけれども、新旧のぐんまちゃん家は私も利用したことあるんですが、人通りの少ない東銀座でなくて、もっとアンテナショップが密集している有楽町の交通会館など、そういう人が集まる場所への移転という選択肢は特に検討はしていないのでしょうか。
 
 
(知事)
 それは、もう全体で考えていて、もちろんアンテナショップを好きな人も一定数いるかもしれませんが、これはもう戦略と費用対効果の問題だと思うんです。あれだけの家賃を払って、今、あそこにいるということよりは、別のやり方でやった方がいいというのが我々の判断です。もうこれは、どこかに場所を変えるのではなく、この(東京都にアンテナショップを設置するという)路線自体を見直そうということです。
 
 
●群馬県の新型コロナ感染状況について
(記者)
 あと、全然話が変わりまして、コロナなんですけれども、都道府県別の10万人当たりの感染者数で群馬県が結構上位にあるようですけれども、全国トップテンとかではないと思いますが、その要因について知事はどうお考えでしょうか。
 
 
(知事)
 これは、なかなか分析するのは難しいと思うんですけれども、今の時点で14位ぐらいですかね。一時も40番ぐらいまで。でもこれはずっと一応フォローしていますけれども、時期で(状況が)大きく変わっていくので、例えば、今は最下位の方にある沖縄県がずっと1番だったということもあるので、あまり一喜一憂しないようにしたいと思っています。
 関東では、例えば群馬県がずっと一番低い時期もあったけれど、今、どうもかなり高めなんですよね。だから、なかなか原因(解明)は難しいなと思っていますが、いずれにせよ、我々は一喜一憂することなく、しっかり群馬県の医療提供体制を強化して、この波をしっかり低く抑えて乗り切るということが大事なのかなと思っています。
 
 
●新型コロナ専用病床数について
(記者)
 新型コロナに関してなんですけれど、一時的とはいえ病床使用率6割を超えた時期が続いたということで、今後この病床が今は670床ほどあるということですが、それをさらに増やす方向なのか、あるいは、運用によってカバーしていきたいのか、ちょっとそのあたりの方向性を伺えればと思います。
 
 
(知事)
 データのことはまた健康福祉部長から話をしてもらいますけれども、まず、群馬県の病床数は決して他の都道府県に比べて少なくないと思います。人口比でいったらかなり多いと思います。しかも、相当丁寧に積み上げてきているので、他の都道府県(の状況)は知りませんけれども、かなり確度の高い数字だと思っています。まあそれは、状況にもよりますけれども、引き続き増やしていく努力はしなきゃいけないと思います。ちょっと細かいデータについては健康福祉部長の方から、どうぞ。
 
 
(健康福祉部長)
 病床につきましては、知事が申し上げたとおり、これからも少し確保に努めているところでございます。
 また、病床使用率が6割を一時超えましたけれども、その対策の一つとして、早期の退院促進とか、回復者の受け入れ病院の確保とか、そういったところで病床の回転を少し良くしていくということも考えております。
 
 
(記者)
 その運用と病床を増やすことを並行しながら、今後進めていくということでしょうか。
 
 
(健康福祉部長)
 そうですね、両方の対策を進めていきたいと思ってます。
 
 
●ぐんまちゃんナンバーに関する寄附金について
(記者)
 あと、話は変わるんですが、ぐんまちゃんナンバーのことなんですけれども、確かフルカラーを希望する人は1,000円だったかの寄附金が必要だと思うんですけれど、この寄附金の使い道についてはどんなふうにお考えでしょうか。
 
 
(知事)
 地域創生部長からどうぞ。
 
 
(地域創生部長)
 寄附金の使い方につきましては、県と市町村で協議会を作っております。そこの中で決めていこうと考えているところでございます。
 
 
(記者)
 今後決めていくということですか。
 
 
(地域創生部長)
 今後(決めていくこと)になります。
 
 
(記者)
 使い道は公表されていくのでしょうか。
 
 
(地域創生部長)
 そうですね、できるだけ公表したいと考えております。
 
 
●国政の状況について
(記者)
 県政の話題とはちょっと変わって、国政の件なんですけれども、先日、寺田総務大臣が辞任をして、1カ月以内に閣僚が3人辞めるという異常事態となっております。
 県政を行う上では、政権与党の安定というものも大事だと思うんですけれども、知事から見て、今のこの国政の状況をどのように(見ているのか)、何か思うところありましたら教えてください。
 
 
(知事)
 政治とお金の問題というのは、今までもずっと、特に自民党の中では、(私も)20何年間は自民党だったんですけれど、やっぱり政治活動では意外とグレーゾーンというのがあるんですよ。どっちにするかという判断でグレーゾーンのところもあって、これをなるべく透明にしようと思って、国会議員の時代からかなり戦ってきたところもあるんですけれども、改めて、この問題をしっかりと党として取り組んでいただいた方がいいと思うし、さっき記者さんがおっしゃったように、やはり知事として望んでるのは政治の安定なので、しっかりと党としても説明をしていただいて、もっと大事なことも山程あるので、これはこれでやはり国民にとってしっかりと説明するというのは大事なんですけども、もうちょっとしっかり安定して、いろいろ大事なことをやっていただきたいなという気持ちを持っています。

知事メッセージ

 それでは、最後に知事の方からまた県民の皆さまにお願いしたいと思います。
 今日も発表させていただきましたが、(新型コロナ)感染者数の増加はなかなか止まらない状況です。病床使用率も先般6割を超えたんですけれど、今5割台に落ち着いていますが、なかなか厳しい状況が続いております。
 今日も記者の皆さんからいろんなご質問が出ましたけども、群馬県としては様々な対応を取りつつ、とにかくこの第8波をできるだけ(感染者数を)低く抑えたまま乗り切るということに全力を尽くしていきたいと思いますし、何度も申し上げているとおり、知事として、この地域の経済活動を制限するということは、これは是非とも避けたいと思っています。
 そういう意味でも、何度も同じことを申し上げますが、県民の皆さまに基本的な感染防止対策の徹底をお願いしたいと思いますし、今日も申し上げましたけども、ワクチンの接種体制というのは、県としても市町村と協力しながらしっかりと整えていきたいと思いますし、さらに県民の皆さまへの呼びかけも強めていきたいと思いますが、ぜひ、このオミクロン株対応のワクチン(接種が)まだという方は積極的に受けていただければ大変ありがたいと思っています。
 群馬県としては、引き続き県民の皆さま、事業者の皆さま、あるいは医療関係者の皆さま、いろんな皆さまと協力をしながら、この試練を乗り切っていきたいと、必ずこれを乗り切れると思っています。県民の皆さまの協力を改めてお願いを申し上げたいと思います。
 今日も大体40分ということなんですけども、記者の皆さんには最後までお付き合いいただきまして、ありがとうございました。これにて本日の定例会見を終わりたいと思います。

( 以上で終了 )
文章中の()内については、メディアプロモーション課において加筆したものです。