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第28回定例記者会見要旨(11月4日)

更新日:2022年11月4日 印刷ページ表示

■日時    令和4年11月4日(金)午後3時5分~3時35分
■会場    記者会見室
■出席者  県:知事、副知事ほか
       記者:記者クラブ所属記者等 16人
■記録作成 メディアプロモーション課(報道係)
 令和4年11月4日定例記者会見動画(You Tube:外部リンク)<外部リンク>
 モニター資料 (PDFファイル:1.05MB)

知事冒頭発言

発表項目
1.はじめに
2.新型コロナ直近の感染状況について
3.新ぐんまチャレンジ支援金支給要件見直しについて
4.令和4年度医師臨床研修マッチング結果について
5.ぐんまちゃん「TikTok」について
6.直滑降ストリームの告知について
7.国の総合経済対策について


質疑応答はこちらをクリック

1.はじめに

 それでは定例の会見を始めたいと思います。
 先週28日の金曜日に、来年4月に予定されているG7群馬高崎デジタル・技術大臣会合に向けた開催推進協議会の設立総会を高崎市内のGメッセ群馬で行わせていただきました。
 本協議会には、開催地の市町村をはじめ、観光事業者や交通事業者を含めて、関係する幅広い分野の方々にご参画をいただいております。群馬県で初めて開催される画期的な国際会議の成功に向けて、オール群馬の協力体制を構築できたのではないかと考えています。
 G7のデジタル会合の開催は、日本最先端クラスのデジタル県を目指す群馬県の取り組みを加速させる契機になると思いますし、また同時に、群馬県自慢の温泉、食の魅力、こういったことを世界に発信する絶好の機会となると考えています。
 会合本番までおよそ半年ということになりました。今後まずは万全な受入れ体制を整えると同時に、開催への機運を醸成するための記念シンポジウムやスクールサミットの実施など、こうした会合の成功に向けた取り組みを全力で進めてまいりたいと考えています。
 
 また昨日、秋の叙勲受章者が発表されました。群馬県関係者でも、五十嵐前伊勢崎市長をはじめ、多くの皆さまが受章されました。
 また、群馬県関係者ではありませんが、以前、直滑降ストリームにご出演いただいた、世界的デザイナーのコシノジュンコさんが旭日中綬章を受けられたということで、これも大変嬉しいニュースとして受け止めました。
 受章された皆さまには、心からお祝いを申し上げたいと思います。
 
 それでは会見の中身に入りたいと思います。スライドをご覧ください。本日の会見の主な中身です。「新型コロナ直近の感染状況」、「新ぐんまチャレンジ支援金の支給要件見直し」、「令和4年度医師臨床研修マッチング結果」などについて発表させていただきます。
2.新型コロナ直近の感染状況について
 まずは、「新型コロナ直近の感染状況」です。
 スライドをご覧ください。病床使用率と新規感染者数の推移に関するスライドです。
 病床使用率は38.3%、重症病床使用率が2.7%です。本日の新規感染者数は545人ということで、今週先週比が1.43となっており、8日連続で1.0を上回る形になりました。病床使用率がレベル1の基準を超えておりますので、外来医療をはじめ、医療提供体制への負荷がかかり始めていると認識しています。
 一方、重症者は横ばいの傾向にあって、今後全体の状況をよく見極めた上で、群馬県の警戒レベルを判断していきたいと考えています。
 県内と同様、全国的にも感染者数が増加傾向にあります。これから冬にかけて予想される第8波に移行する可能性もあります。今後の感染動向には注視が必要だと思います。県民の皆さまには、基本的な感染防止対策を今一度徹底していただきますようにお願いを申し上げます。
 また現在、2回接種を終えた12歳以上の方々には、オミクロン株対応ワクチンの接種が、生後6カ月から11歳のお子さんたちには、乳幼児用及び小児用ワクチンの接種が実施されております。
 オミクロン株は、重症化リスクが比較的低いという理由から、若い世代での接種が伸び悩んでいる現状があります。
 しかしながら、若い方であっても重症化したり、倦怠感などの症状が長引いたりする可能性もあります。新型コロナワクチン接種は、皆さん自身を守るということはもちろん、ご家族やご友人など大切な方々を守ることにも繋がるものです。感染拡大がこれから本格化する可能性もありますので、その前にぜひ早期のワクチン接種をお願いしたいと思います。
 なお、私自身も本日、5回目となるオミクロン株対応ワクチンの接種を夕方に行う予定です。
3.新ぐんまチャレンジ支援金支給要件見直しについて
 続いて、「新ぐんまチャレンジ支援金の支給要件見直し」です。スライドをご覧ください。
 群馬県では、新型コロナや原油価格・物価高騰などの影響によって、厳しい経営環境となっている中小事業者を支援するため、5月補正予算を組み、新ぐんまチャレンジ支援金制度というものを設けました。8月から申請受付を開始し、これまでに1,600件の申請がありました。
 この事業については、厳しい経営環境下で頑張っている事業者の皆さんに活用していただくことが重要だということで、10月から支給要件を一部緩和させていただいています。
 この要件緩和によって、申請件数自体は伸びておりますけれども、原油価格・物価高騰による影響が継続する中で、中小事業者や経済団体からは、更なる見直しの要望も出ています。
 現在、県内の中小事業者は物価高騰がさらに進む中で、企業努力や価格の一部見直しによって、売上は一定額を確保している場合でも、原材料費の高騰によって収益が改善されていない状況、こうしたケースも多いと伺っています。
 こうした情勢を踏まえて、11月5日からさらなる支給要件の緩和を行うことといたしました。見直しの内容は主に二つあります。
 一つ目は「売上減少の要件廃止」です。支給にあたっては、これまでは「経費の増加」、「売上減少」、「前向きな取り組み」、この三つの要件をすべて満たす必要がありました。これを今回、「売上減少」の要件を廃止をして、「経費の増加」、それから「前向きな取り組み」、この二つの要件を満たす事業者を対象とすることといたしました。
 次に見直しの二つ目は、「申請期限の延長」です。部材や商品不足によって、期日までに取り組みが完了できないこと、また、今後新たな申請が増加することを踏まえて、申請期限を従来の12月16日から令和5年1月31日へと延長することを決めました。
なお、支給の上限額はこれまでと変わらず、法人は40万円、個人事業者は20万円となっています。申請方法も変わらず、オンライン、郵送ともに可能ということにさせていただきます。
 今回の要件緩和によって、今まで要件を満たしていなかった方々も相当数申請が可能になると考えています。今、頑張って売り上げを回復させている事業者の皆さまも、当然のことながら、応援させていただきたいと思っています。今後も厳しい業況は長期化すると言われています。こうした環境の中でも、群馬県としてこの支援金をきっかけとして、中小企業の皆さんの努力を少しでも後押しすることにより、地域経済をしっかり回し続けていきたいと考えています。
4.令和4年度医師臨床研修マッチング結果について
 続いて、令和4年度医師臨床研修マッチング結果です。
 若手医師の確保は、群馬県政における重要課題の一つです。私が知事に就任した時点では、人口当たりの臨床研修医数が全国で最下位レベルにありました。
 そのため、知事就任直後に、「ドクターズカムホームプロジェクト」というものを立ち上げて、様々な取り組みを進めてまいりました。
 
 スライドをご覧ください。こうした中、今年度卒業予定の医学生等の臨床研修先を決める臨床研修マッチングの結果が先日公表されました。その結果、今回は108人ということで、臨床研修医の採用について108人が内定しています。
 一昨年から3年連続で100人以上と、高い水準を維持することができたことは大変よかったと思います。
 臨床研修病院をはじめ、医師会などの関係の皆さまには、新型コロナで厳しい状況にありながら、積極的に見学を受け入れていただくなど、前向きに取り組みをいただきました。知事として、この場をお借りして改めて感謝を申し上げたいと思います。
 ここでも何度かご報告していますが、ドクターズカムホームプロジェクトを通じて、若手医師や医学生の皆さんと直接対話をしてまいりました。今年の5月にも、群馬大学医学部地域医療枠の新入生と知事との懇談の場をを設けさせていただきました。
 こうした現場の声に耳を傾けながら、32階の動画放送スタジオtsulunosを積極的に活用した臨床研修病院の紹介動画の作成とか、病院見学に対する交通費の助成など、様々な取り組みを実施してまいりました。
 それが実際に、こうした成果に結びついていると考えています。
 
 また、皆さんご存知のとおり、医師不足に悩んでいるのは群馬県だけではありません。
 すでに一部報道もされていますが、群馬県と埼玉県の県境地域における医師や診療科の偏在という課題に対応すべく、このたび、群馬大学と埼玉医科大学を中心に、未来医療人の育成に向けた協定を結ぶことになりました。両大学の学生が参加する教育プログラムを開発し、総合診療に関する教育などを推進する構想だと伺っています。
 良好な地域医療を維持していくためには、医師の確保、医学生に対する教育の充実などを総合的に進めていく必要があると考えています。
 群馬県としては、引き続き臨床研修医の確保に取り組むとともに、今後は、中堅医師の確保、あるいは医師の県内定着にも一層力を注いでまいりたいと考えています。
 そのため、先月、子育て世代の医師や中堅医師の方々と、直接知事が意見交換をする場をセットさせていただきました。この中で、保育と教育の充実とか、県外から医師を呼び込むための情報発信とか、こういうことについて、実際に現場で働く皆さまから貴重なご意見を伺うことができました。
 こうしたご意見にも耳を傾けながら、すべての医師の皆さんにとって働きやすい環境を整備するということに努めていきたいと思いますし、さらに、本県医療の魅力を発信して、選ばれる群馬県の実現というものを目指していきたいと思います。
 こうしたことをしっかりやっていくことが、若手医師のさらなる確保に繋がっていくと確信をしています。
5.ぐんまちゃん「TikTok」について
 続いて、ぐんまちゃんに関する新たな取り組みについてです。
 この度、群馬県のマスコットキャラクターのぐんまちゃんが、ショートムービーアプリ「TikTok」に興味を持ったために、開始することといたしました。ぐんまちゃんが「TikTokをやりたい」と言い始めたんですね。
 ぐんまちゃんは、これまでTwitterとInstagramを使用して、群馬県の魅力を発信してまいりました。今回これに加えて、若者を中心に情報発信力のある「TikTok」を活用することで、ぐんまちゃんの魅力、県の魅力をより広く発信することになります。
 アカウント名は「ぐんまちゃん」。ユーザーネームはモニター資料に書いてあるとおり、「gunmachan_official」になります。今後、流行のダンスとか、県内各地で撮影した動画を投稿していく予定です。
 ぜひ、ぐんまちゃんが「どうしてもやりたい」と言って始めたTikTokに、ご注目いただきたいと思います。
 
 今年の2月からtsulunosで無料公開している「アニメぐんまちゃん」については、10月28日に全39話の公開を終了いたしました。合計再生回数は210万回以上となっており、多くの皆さんにご視聴いただきました。この場を借りて、感謝を申し上げたいと思います。
 他のtsulunosの動画で、(視聴回数が)100万回を超えているのは、まだ一つなんですけれども、これは「温泉群馬 湯けむりの出会い」という作品なんですけれども、これが123万回になっているということで、二つ目でありますが、半年間で200万回を超えるコンテンツが、さらにこのtsulunosに出てきたということだと思っています。
 こうやって、tsulunosで作った動画で100万回Viewを超えるものを、どんどん幾つも作っていくことによって、全体の発信力を高めていけるんじゃないかと思っています。
 
 これまでも申し上げているとおり、「アニメぐんまちゃん」は、自治体が作った初めての本格アニメです。制作陣も、アニメ界では一流の方々に携わっていただきましたし、細部にこだわって作り上げました。これだけ多くの方々にご視聴いただき、知事としてはうれしい限りです。
 群馬県としては、皆さんに、いつでもアニメを楽しんでいただくよう、今、再び第1話から無料公開しています。現在は第2話が無料公開されています。ぜひお楽しみいただきたいと思います。
 なお、第2弾のアニメシーズン2については、今放送に向けて準備が進んでいます。中身が決定次第、発表させていただきますので、どうぞご期待いただきたいと思います。
6.直滑降ストリームの告知について
 今週の直滑降ストリームについてです。スライドをご覧ください。
 今回のゲストは、未来を創るSDGsマガジン「ソトコト」の編集長の指出 一正(さしで かずまさ)さんです。
 指出編集長とは、3週にわたって、「群馬における関係人口の可能性」をテーマに対談しておりまして、今回が最終回になります。本日19時からの配信では、ウェルビーイングとか、県庁31階の再整備などについて、詳しくお伺いしています。全3回のシリーズを通してご覧いただけると、さらに楽しんでいただけると思います。まだ見ていない方も、YouTubeのtsulunosチャンネルから、ぜひご覧いただきたいと思います。
7.国の総合経済対策について
 最後に、先週の定例会見で、記者さんから質問のあった、先月28日に決定した国の総合経済対策について、知事の受け止めを述べさせていただきたいと思います。
 対策は、「物価高騰・賃上げへの取り組み」、それから「円安を生かした地域の稼ぐ力の回復強化」、「新しい資本主義の加速」、それから「国民の安全安心の確保」の四つの柱で構成されています。予算規模は国費ベースで約30兆円、それから全体の事業規模では、71.6兆円程度と聞いています。
 先ほど、新ぐんまチャレンジ支援金の要件緩和の発表でも述べたとおり、コロナ禍で疲弊した地域経済が、現下の物価高騰、さらには円安の進行によって、さらに深刻な打撃を受けている状態です。
 こうした現状を踏まえると、電気・ガス料金の負担軽減とか、出産子育て支援の拡充とか、県民・国民生活に直結する対策を政府に講じていただいたことは高く評価したいと思います。
 実施内容や時期についての詳細は、今後、国会審議とともに明らかになっていくと思いますが、引き続き、群馬県としては国と密接に連携しながら、経済対策が着実に確実に実施されるように取り組んでまいりたいと思っています。
 私からは以上です。何か皆さんからご質問があればお受けしたいと思います。

 質疑応答

●新型コロナ対策について
(記者)
 コロナの関係で、前週からの(新規感染者の)数字が伸びているというところで、医療提供体制の負担もかかり始めているということでしたけれども、現在の数字が続くとどうなると見ているか、あるいは今の数字がこのまま行くと、何らか対策を打たないといけないのか、今の数字の伸び具合をどう見てらっしゃるかについて。
 
 
(知事)
 まず、何度も言っているように、感染防止対策と、それから経済を両立していこうという姿勢は、まず県としてしっかり維持していきたいと思うんですけれども、今おっしゃったように、ちょっとここのところ、全国的になんですけど、群馬県でも、感染者数もそうなんですが、病床使用率がかなり上がり始めたっていうのは、これは要注意かなと思っています。
 この要因も、今、内部でよく分析しているんですが、とにかく病床使用率が上がらないような工夫をしていきたいと思いますし、何度も言うように、医療提供体制の強化も合わせて進めていければと思います。
 健康福祉部長の方から何かありますか。
 
 
(健康福祉部長)
 知事が申したとおり、(新規感染者数は)ここのところ増えてきていますけれども、この先どれぐらいの拡大になるかというところは、まだ予想ができないところでございますので、(引き続き状況を)注視していきたいと思っております。
 医療提供体制についても、医療が必要な人には、提供できるような体制をしっかりと維持していきたいと考えております。
 
 
(知事)
 今後どうなるかは、今の時点ではなかなか予想できませんが、やはりその時の状況を見て、県としてできるベストの政策を打っていくということに尽きると思います。
 
 
●新ぐんまチャレンジ支援金について
(記者)
 新ぐんまチャレンジ支援金の関係で、ちょっと細かいんですけれども、基本的に要件の緩和ということで、前向きな話だと思うんですけれど、今までの要件だとリーチできていない業者さんがあったというか、今回見直しに至った要因について、お伺いしたいんですけれども。
 
 
(知事)
 産業経済部長から。
 
 
(産業経済部長)
 見直しに至った要因なんですけれども、5月の補正から、この制度を組み立てておりまして、10月には対象月の見直しもさせていただきました。その後も、いろいろと皆さんから、ご意見をいただいておりました。商工団体等々からも、実際のご相談窓口というところですので、お話を聞いている中で、やはり資材の高騰に対応する取り組みというのは企業さんの中で、いろいろな努力をされて、対応してると(いうことでした)。
 「何とか売上は前年と同じぐらいになっているんだけども、やはりそれを上回る資材高騰」というようなお話があって、「ただ、そういう業者さんは該当にならないんですよね」というようなお話が何件か聞こえました。
 また、県議会からもいろいろなご意見をいただいている中で、やはり今の状況に合わせて、できる限りご利用いただく内容に見直しを今回させていただいたということでございます。
 
 
(知事)
 支援の中身については、もちろん他の都道府県に引けを取るようなものじゃないと(思っています)。かなりしっかりと、もちろ ん支援の中身については、我々も練らせていただいたと思うんですよね。
 ただ、条件のところは、こういう業況というのはこれからも長く進むので、全く条件をつけなければいいという意見があるのはよく分かるんですけれども、我々としては、これを契機に、少しでも企業の皆さんに前向きな努力をして欲しいと。そういうことを促したいんですね。何となく予算がついた。じゃあもう何の条件もなく、そのままやれば使い勝手がいいみたいな考え方じゃなくて、これはやっぱり山本県政になってきてから心がけてきたことなんですけども、こういうことを契機に、少しでも将来のことを考えれば、前向きなことをしていただくような流れを作っていきたいというところなので、そこはぜひ分かっていただきたいと思うんですね。
 必ず、ちょっとでも要件をつければ、「いやもうこんな(要件)面倒くさいから」という意見が出てくるのは、もう当然現場では分かるんですけれども、それだったら、結局同じことなので、長く続く中で、中身については、かなりちゃんとしているんですけども、そこに行く要件については、ぜひ一つでも前向きなことを見つけていただいて、頑張っていただくことが、少し先を見ると、個々の企業というか、皆さんのためになると思うんですね。
 ですから、我々としても、そういうことを考えて要件を決めたんですけども、実際には今、産業経済部長からあったように、いろいろなところから、「ちょっとこの要件はきつ過ぎる」とか、「使い勝手が悪い」みたいな話があったので、そこはそれで我々として考えて、見直しをさせていただいてるということですが、それでも一応この前向きな取り組みというのは、とても大事な特徴なので、ここはぜひ、一つでも二つでも先に繋がるようなことを、これを契機に頑張っていただきたいという思いを込めています。
 
 
●ロシア人がマンションへの入居を断られたことについて
(記者)
 まだ報道ベースなので、もしかしたら知事はご存知ないかも分からないんですが、前橋市の地域おこし協力隊に就任されたロシア人の方が、ロシア国籍であることを理由に、マンションへの入居を拒否されるという事案がありまして、ウクライナ人が入っている建物なので、トラブルになるかもというような懸念を伝えられて拒否されたというような話で、ちょっと私もそのロシア人の方とお会いしてきたんですけど、「時代が20年以上戻ったような感じがした」というようなことをおっしゃっていて、すごく悲しがっていたんですけれども、群馬県の「外国人との共生」というところを踏まえて、こうした事案に対してコメントいただけたらと思うんですけれども。
 
 
(知事)
 まず、そのロシア人の方々に何かいろいろ嫌がらせがあったような、そのようなことはちょっと報道では耳にしているんですけれども、正式にちゃんと情報として報告を受けていないので、なかなか、まだコメントできないところだと思うんですけれども、一般論として言えば、やはりこういうことで、ここにいる、例えばロシア人の方々にそういうことがあるというのは、事実であれば、それはやっぱりあってはならないことだと思っていますので、よく現状も改めて確かめながら、こういう事実がある場合には、しっかり県民の皆さんに呼びかけていきたいと思っています。
 
 
●医師臨床研修マッチングについて
(記者)
 (医師臨床研修)マッチングの関係で伺いたいと思います。県内の病院では、かなりマッチングがうまくいっているようなデータでしたけれども、一方で群馬大学さんの方では、マッチング率がいまいち上がっていないという状況がありました。
 さらなる医師確保の拡大には、群馬大学さんの方でマッチング率を上げていく必要があるのかなというのが、数字を見た印象なんですが、知事の受け止めと対応を伺えればと思います。
 
 
(知事)
 (私が)知事になる前の、おそらく研修医のマッチングは全国で多分最低レベルだったので、そこから比べると相当頑張って、3年連続で100人を超えたというのは、いいことだと思うんですけれども、やっぱりさらに上積みを目指していかなくてはいけないということはあると思うんですね。その意味で言うと、やはり群馬大学の役割はとても大きいですから、今、学長ともいろいろなお話をして、群馬大学はいろいろな意味で、県といろいろな連携を始めていますので、そういう意味で言うと、群馬大学の方にも、さらなるご努力を我々としてはお願いしていきたいと(思います)。やっぱり群馬大学に頑張っていただかないと全体(のマッチング率)が上がっていかないので、そのように思っています。
 
 
●新型コロナウイルス(ケルベロス株)について
(記者)
 コロナの関係で、今日の午後の発表で、ケルベロスという変異株が県内で初確認されたとなっていまして、ケルベロスはアメリカで流行っていて、世界で、他に流行っているグリフォンとともに、感染力が高いとされているということで、今までと同様に、やがて置き換わって、主流になっていく可能性もあると思うんですけど、そこら辺の警戒といいますか受け止めを教えてください。
 
 
(知事)
 健康福祉部長から、まずは状況報告してください。
 
 
(健康福祉部長)
 BQ1.1(ケルベロス株)が(県内で初めて)確認されたということで、(本日)公表させていただきました。これにつきましては国立感染症研究所で出しているレポートによりますと、「アメリカなどでは(ケルベロス株の)割合が上昇している」という言い方をされております。今後も、「占める割合が上昇する懸念がある」という評価でございまして、このレポートの中でも、「この割合の増加による感染者数や、死亡者数への影響は、現時点は不明である」という評価でございますので、これがどんどん拡大するかどうかについては、今後注視していく必要があるかなと思っています。対策につきましては、他のオミクロン株とも同様で、特にこの株について特別な対策があるわけではなくて、基本的な感染対策(の徹底)や換気、あるいはワクチンの接種などを推奨していきたいと考えております。

知事メッセージ

 それでは、会見の最後に、知事の方から県民の皆さまに、また改めて呼びかけをさせていただきたいと思います。
 今日の会見でも発表しましたが、ここのところ、ある意味予想の範囲内と言ってもいいかもしれませんけれども、気候が寒くなると、本格的に冬になっていくという流れの中で、全国的にも新型コロナ感染者の方々の数が増えております。群馬県も例外ではなくて、特にここのところ気になっているのは、病床使用率が3割を超えて、今日もかなり高くなってるということなんですね。
 基本的には、県民の皆さまに何度も何度も呼びかけをしてきたとおり、これはもう「基本的な感染防止対策の徹底をお願いする」と言うしかないんですけども、もちろん群馬県の方でも、医療提供体制の強化を引き続き図っていきたいと思いますが、ここにきて、いつも申し上げているとおり、大事なのはワクチン接種だと思っています。
 何度も繰り返していますが、やはりオミクロン株の症状が軽いみたいなことで、少し若手世代の方々が(ワクチン接種を)逡巡しているんですが、とにかくやはり、接種してもらうということは、皆さんご自身のためばかりではなくて、皆さんにとって大事なご家族の方々、そして周りの皆さん、お友達とかこういう皆さんを守ることにも繋がるという原点にもう一度帰っていただいて、ぜひまだ接種を済ませてない方は、今、接種間隔も3カ月に縮まりましたので、そういうことも見ながら、ぜひ積極的なワクチン接種をお願いしたいと思います。
 特にこれから冬にかけて、さらに、もう一度言いますが、コロナが増えてくる、もしかしたら第8波になるかもしれないということとか、あるいはインフルエンザと同時流行するかもしれないということを考えると、何度も言いますが、ぜひ県民の皆さん、このワクチン接種をしっかりとやっといていただきますように、知事からお願い申し上げたいと思います。
 今日は比較的すっきり35分で終わりますけれども、記者の皆さんには、最後までお付き合いいただきまして、ありがとうございました。
 これにて、定例の会見を終わりたいと思います。

( 以上で終了 )
文章中の()内については、メディアプロモーション課において加筆したものです。