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第27回定例記者会見要旨(10月27日)

更新日:2022年10月27日 印刷ページ表示

■日時    令和4年10月27日(木)午後2時6分~2時41分
■会場    記者会見室
■出席者  県:知事、副知事ほか
       記者:記者クラブ所属記者等 16人
■記録作成 メディアプロモーション課(報道係)
 令和4年10月27日定例記者会見動画(You Tube:外部リンク)<外部リンク>
 モニター資料 (PDFファイル:680KB)

 

 

知事冒頭発言

発表項目
1.はじめに
2.新型コロナ 直近の感染状況について
3.2029国民スポーツ大会等の愛称募集について
4.群馬県立夜間中学の校名募集について
5.動物愛護の推進について
6.今週の直滑降ストリームの告知について


質疑応答はこちらをクリック

 

1.はじめに

 それでは定例会見を始めたいと思います。
 今週も知事として重要な行事がありました。まず24日の月曜日、永岡桂子文部科学大臣と面会をしてまいりました。今群馬県が中心となって進めている、温泉文化のユネスコ無形文化遺産への登録について、取り組みの現状を報告させていただきました。
 また、群馬県が国内で唯一参加をしているOECD(経済協力開発機構)の「社会情動的スキルに関する教育調査」の進捗もご報告し、文科省としても応援していただけるように、大臣に直接お願いしてまいりました。
 永岡大臣には、国会審議中のお忙しい中にも関わらず、お時間をとっていただき、真摯にお話を聞いていただきました。この場をお借りして、大臣をはじめ、文科省の皆さんに感謝を申し上げたいと思います。
 今後も、関係省庁、それから様々な関係者と連携して、温泉文化のユネスコ無形文化遺産登録とか、あるいはOECDの教育調査といった画期的な取り組みを、しっかり前進させてまいりたいと考えています。
 また、25日火曜日には、在日米国商工会議所(ACCJ)からのお招きで、講演をしてまいりました。
 在日米国商工会議所にはいろんな部会みたいなものがあって、私が講演をさせていただいたのは、ACCJフォーチュン・5ハンドレッド・CEOアドバイザリー・カウンセルというものだったんですけども、いろいろな分野の方に集まっていただきました。講演後のやりとりも含めて、英語ですべて行ったわけですが、海外のビジネスマンに群馬県をよく知ってもらうことは大事だということを改めて感じました。
 これは絶好の機会だったので、岡田DX推進監からのお話だったんですけども、入念に準備をして臨ませていただきました。終始和やかで、非常にいいコミュニケーションができたと思います。
 ACCJの講演が終わった後も参加した皆さんと名刺交換をしたりして、いろいろ群馬県のPRができたと思っています。
 その後は、東京事務所で少し仕事をさせていただいて、環境省主催の脱炭素に向けた官民連携協議会の発足式にも出席をして、短いスピーチをさせていただきました。
 群馬県としては、2050年までに温室効果ガス排出量を実質ゼロとするために、グリーンイノベーションによって、経済と環境を好循環させる仕組みづくりを推進していきたいと考えています。
 なお、この協議会の発足式で、意見といいますか挨拶をした時に「環境省がやろうとしているこの事業といいますか協議会の趣旨にはもちろん賛成すると、群馬県としても全面的に協力していきたい」という話をさせていただきました。
 西村明宏大臣は、経産省の西村大臣のこともよく知っていますけども、実はこの環境省の西村大臣ともいろんなご縁で、国会議員時代から大変親しくさせていただいておりますので、西村大臣には、「趣旨にはもちろん賛同するけど、この国民運動何とか協議会という名前は余りにもイケてない」と申し上げたら、いくつか記事になっていたのを拝見したんですけども、いろいろまた、サブタイトルを含めて、環境省で考えているという情報もいただきましたので、ぜひ、これは、もし今から変えられないのであれば、もうちょっと国民にアピールするサブタイトルを考えていただきたいと思っています。
 ちなみに、この時、西村大臣と短い対談をした小池百合子都知事からも、この人はクールビズの発案者ですが、同じような指摘があったことも申し添えておきたいと思います。
 
 それでは、会見の中身に入りたいと思います。スライドをご覧ください。今日の会見の主な項目です。
 「新型コロナ 直近の感染状況」、「2029年国民スポーツ大会等の愛称募集」について、それから「群馬県立夜間中学の校名募集」、こうしたことについて発表させていただきます。
  
 
2.新型コロナ 直近の感染状況について
 まずは、新型コロナ直近の感染状況です。スライドをご覧ください。
 病床使用率は24.0%。ちょっとここに来て少し高めになっています。
 それから、重症病床使用率が2.7%で、本日の新規感染者数は651人ということになっています。
 県内の医療提供体制は、横ばいの状況だと言っていいと思います。
 
 なお、専門家の間では、「この冬は、季節性インフルエンザが例年よりも早期に流行する可能性が高く、より多くの発熱患者が同時に生じる可能性がある」ということも指摘されています。
 
 こうしたことから、同時流行に備えた対策として、群馬県としても、新型コロナの感染・発症予防、重症化予防が期待される新型コロナワクチンの接種をできるだけ進めることが重要であるととらえています。
 そこで本日は、先日の国の分科会等により決定したワクチン接種について、改めて年代ごとに説明させていただきます。スライドをご覧ください。
 1つ目が、「12歳以上向けオミクロン株対応ワクチン」についてです。
 2回目接種を終えた12歳以上の人で、最後の接種から3カ月以上経過した人が対象となります。接種間隔は、先週の審議会等を踏まえ、10月21日以降、5カ月から3カ月に短縮されています。
 接種の対象となった方々には、ぜひ年内の接種をお願いしたいと思います。
 
 2つ目が、「子ども向けワクチンの接種」についてです。
 現在は、「5歳から11歳までの小児ワクチン」と、それから「生後6カ月から4歳までの乳幼児用ワクチン」というものがあります。
 それぞれオミクロン株の流行下において、効果が期待できますので、こちらも早めの接種をご検討いただきたいと思います。
 小児用ワクチン接種は、現在、1,2回目接種及び3回目の接種が行われています。
 また、乳幼児用ワクチン接種についても、10月24日から接種が順次開始されたところです。
 子ども向けのワクチン接種については、保護者の方々が接種に悩まれている場合もあるとお聞きしておりますので、これに対応する形で群馬県では、ホームページとかSNSに加えて、コールセンターでも相談できる体制を構築しています。分かりやすく正確な情報発信に努めております。
 今後も引き続き、接種に関する判断がしやすくなるよう、丁寧な対応を行っていきたいと考えています。
  
 
3.2029国民スポーツ大会等の愛称募集について
 続いて、「2029年国民スポーツ大会・全国障害者スポーツ大会」の愛称募集についてです。
 国民体育大会、いわゆる「国体」については、2018年に法律が改正され、国民スポーツ大会、略して「国スポ」に名称が変更されることになっています。長年、「国体」としてその名称が親しまれてきたわけですが、2024年に開催される佐賀県大会から、名称が「国民スポーツ大会」に変わります。 
 本大会は、今年、隣の栃木県で開催されましたが、7年後の2029年には群馬県で開催される予定です。
 前回群馬県で開催されたのは1983年ですから、実に46年ぶりの開催ということになります。前回の群馬県大会は、「あかぎ国体」という愛称で開催されています。こうした中、この度、2029年に群馬県で開催される「第83回国民スポーツ大会・第28回全国障害者スポーツ大会」の愛称を募集することといたしました。7年後の2029年の開催に向けて、新しい群馬らしさをイメージできる、かつ親しみやすい愛称を設けて、群馬県全体で盛り上げていきたいと考えています。
 それでは、募集の詳細を説明したいと思います。スライドをご覧ください。
 皆さまには、「○○国スポ・全スポ」の、この○○に入る言葉を考え、それを応募していただきたいと思っています。募集期間は11月1日から12月4日までです。応募は、ぐんま電子申請受付システム、または郵送で受け付けさせていただきます。応募作品の中から、最優秀賞1作品には10万円分、それから、優秀賞3作品には1万円分の群馬県内の宿泊券を進呈させていただきます。
 群馬県では、国民スポーツ大会等の開催にあたり、令和2年度に開催基本構想骨子を策定しています。「新しいスタンダード」、それから「未来につなぐ」「アクティブぐんま」、この3つのコンセプトを大会開催の柱として、「共生社会の推進」をという理念の下で、大会を開催することを目指しています。大会のコンパクト化、それからDXの活用、国民スポーツ大会と全国障害者スポーツ大会の融合、こうした新しいスタンダードを目指した群馬らしい大会にしたいと思っています。
 また、アスリートのチャレンジを応援し、スポーツを通じた県民の誇りの醸成と地域の活性化にもつなげていきたいと考えています。
  
 
4.群馬県立夜間中学の校名募集について
 続いて、「県立夜間中学」についてです。
 群馬県では、新・群馬県総合計画において、「年齢や性別、国籍、障害の有無等に関わらず、すべての県民が、幸福を実感できる自立分散型社会」の実現を目指しております。そうした社会を実現するために、何らかの理由で十分に教育を受けられなかった方々、あるいは、外国人の方々、学び直したい方々などが共に学べる場として、伊勢崎市に夜間中学を設置することとしています。
 この度、令和6年4月に伊勢崎市にある県総合教育センター内に開校する群馬県立夜間中学の校名を募集いたします。募集期間は、来週10月31日(月)から11月25日(金)までです。
 今回、夜間中学について、まずは県民の皆さまに中身をよく知っていただき、そして県民の皆さんから愛される学校とするために、校名を募集することにいたしました。
 選定にあっては、群馬県が考える夜間中学のイメージが伝わるもの、そして響きや文字が、地域の人々から親しまれ、愛されるもの、こういったものにしたいと考えています。
 応募は県のホームページのほか、郵送、ファックスでも受け付けます。どなたでもご応募可能ですので、ぜひご応募いただきたいと思います。
 ご応募いただいた校名案を参考にして、教育委員会での協議をした上、正式に決定するという流れになります。詳細は群馬県のホームページをご覧ください。
 年齢や国籍にかかわらず、多様な人々にとって安心して学べる環境を整え、一人一人の思い、願いを自らの力で実現できる人材を育成できるように努めてまいりたいと思います。
  
 
5.動物愛護の推進について
 続いて、「動物愛護の推進」についても一言申し上げたいと思います。
 皆さんご存知だと思いますが、先日高崎市内の民家で約170匹もの猫が飼育されていたことがニュースで取り上げられていました。この猫の飼い主の方は、一人暮らしの60代男性で、体調を崩すなどして十分な世話ができずに、いわゆる「多頭飼育崩壊」と呼ばれる状態に陥ったと見られています。飼育していた民家は、大量のふんが散乱するなど、大変劣悪な状況であったと報道されていました。また9月にも、沼田市内で劣悪な環境で犬48頭を飼育し、病気やけがの処置をせず、死骸を放置するなどにより、飼い主の男性が動物愛護法違反の疑いで逮捕されています。群馬県内において、立て続けにこういう多頭飼育崩壊のような不適切なペットの飼育に関するニュースが報じられ、知事としても大変心を痛めています。
 群馬県では、関係者と連携して、多頭飼育状態になる恐れがある飼い主の情報を早期に探知し、適正な飼い方になるように指導してまいりたいと思います。
 
 スライドをご覧ください。「動物愛護推進」に関するスライドです。
 県民の皆さんにお願いです。ペットを飼い始めたら、一人一人が最後まで責任を持って飼っていただきたいと思います。
 また、犬や猫はとても繁殖力の強い動物なんです。ですから、飼育可能な数を超えて、増やさないように、例えば、去勢避妊手術などの対策をすることも飼い主の皆さんの責任の一つだと思います。もし適正にペットを飼えない、飼えていないのではないかと不安に思うような場合は、動物愛護センターに情報をお寄せください。
 また、飼い主の皆さんからの相談も受け付けております。現在群馬県では、犬猫の殺処分のない社会を目指すとともに、もう少し大きなコンセプトで、「ペットとの共生社会」づくりに向けて有識者会議を設置しています。ここで今いろんな検討を進めているところです。
 人とペットがパートナーとして共生する未来を目指すために、市町村や関係団体等と協力し、ペットの適正な飼育の普及啓発に引き続き取り組んでまいります。
  
 
6.今週の直滑降ストリームの告知について
 最後に、今週の「直滑降ストリーム」についてお知らせします。スライドをご覧ください。
 今週は先週に引き続き、高崎市出身で、未来を創るSDGsマガジン「ソトコト」の編集長、指出一正(さしで かずまさ)さんとの対談をお送りしたいと思います。2回目となる今回は、雑誌の作り方とか、編集長の取材におけるポリシーとか、今回のメインテーマである関係人口についてお話を伺いました。観光以上移住未満、第3の人口と言われる「関係人口」を絡めた、人の奪い合いにならない人口減少対策についていろいろ議論をさせていただきました。
 明日19時からYouTubeのtsulunosチャンネルで配信いたします。ぜひ皆さまにはご覧いただきたいと思います。
 
 私からは以上です。ここからは皆さんからのご質問をお受けしたいと思います。
 

 

 質疑応答

 ●政府の総合経済対策について
(記者)
 先日、政府がおよそ30兆円の総合経済対策を発表しました。評価を伺えればと思います。
 
 
(知事)
 ちょっとまだ中身がはっきりしてないので、それを見てからいろいろと考えたいと思います。
 
 
●自民党県連から党本部への知事選推薦について
(記者)
 政務の関係で、自民党県連が党本部の方に知事選の推薦を申請しました。受け止めについてお伺いしたいと思います。
 
 
(知事)
 こちらの方から、まず7月末に、すでに吾妻支部から県連に申請書が上がっていたんですね。自民党県連の方もこれをしっかりと審議していただいて、今回県連として党本部に、来夏の知事選における候補者、推薦の要請をしていただいたと。これ大変ありがたいと思っています。
 必ず、これは自民党本部の方から、おそらく推薦を頂戴できるというふうに思っています。
 
 
●G7群馬高崎デジタル・技術大臣会合の宿泊場所選定について
(記者)
 最後の質問で、G7デジタル・技術大臣会合推進協議会の設立総会が明日行われると思います。
 改めて、宿の選定状況等の、今後のスケジュールについて伺えればと思います。
 
 
(知事)
 これ今、いろいろ議論している最中で、いろいろ報道もありますけれども、まだ最終決定していませんが、高崎と伊香保と両方活用するという大きな方向性の中で今議論をさせていただいています。
 これは決まれば、記者会見等々で発表したいと思います。
 
 
(記者)
 発表の時に、推進協議会に宿泊地の市町村なんかも入ってもらいたいという話をされていたので、そこら辺がどうなっているのかなというところで。
 
 
(知事)
 今のところ、そんな方向もあるんですけれども、今いろいろと考えているところなので、少し検討させていただいて、これも固まればしっかり報告させていただきたいと思います。
 
 
(記者)
 今おっしゃった、高崎と伊香保両方を活用するという大きい方向性のお話の意味としては、宿泊地が2カ所にまたがる、高崎は会議場だけではなくて、高崎も伊香保も宿泊地とする、そういう方向を考えているということでしょうか。
 
 
(知事)
 群馬県としては、いかなる形でも高崎と伊香保の両方を活用していただきたいということで、政府に対してお願いをしているということで、その方向で、今いろいろな選択肢を議論しています。
 これやっぱり、まだ固まらないとなかなか言えないところなので、決まったらまたご報告したいと思います。
 
 
(記者)
 もちろん、決まってはいないと思うんですけれど、知事のさっきの発言は宿泊地がまたがっているという意味でとらえていいんですか。
 
 
(知事)
 いや、とにかく、ちゃんと使ってもらうということで、お気持ちは分かりますが、ちょっと細かいことまでは決まっていないので、決まったらしっかり報告したいと思いますけれども、我々としては、やっぱり今回のG7デジタル・技術大臣会合は、両方の地域を上手く活用していただきたいと思っています。
 
 
●全国旅行支援に便乗した宿泊費の値上げについて
(記者)
 全国旅行支援について伺います。全国旅行支援の便乗値上げについて、SNS上で意見が出ていることなどについて、知事の受け止めと今後について教えてください。
 
 
(知事)
 これは戦略セールス局長の方から説明してください。
 
 
(戦略セールス局長)
 宿泊費の便乗値上げという話題が今出ているところなんですけれども、そもそも宿泊費というのは、例えば季節、すごく人が動く時期に値段が高かったり、あるいは、物価の動向などそういったものによって変わってくるものでありますので、今この行楽のシーズンということもありますので、全国旅行支援と必ずしも一致するという状況の判断というのは難しいと思っております。
 特に、最近円安の関係もありまして、燃料費も高騰しております。食材費なんかも上がっております。あと人手不足で人件費も上がっていると聞いております。そういった中で、高騰したものを価格に反映していくというのは、そういうふうにせざるをえない状況もあるのだろうと思っております。ですので、必ずしもこの値上げのすべてが悪いとか、そういうことではないと考えております。
 
 
(記者)
 そういった値上げをしているんじゃないかみたいな、苦情、クレームみたいなものというのは県の方に入っていたりとかはするんですか。
 
 
(戦略セールス局長)
 現状、注意して聞いているのですけれども、そういったクレームは今のところ入っておりません。
 
 
(知事)
 今言ったとおりなんですけれども、明らかに、本当に便乗値上げみたいな、本当に目に余るようなことがあれば、それはやはり国の対応も見ながら我々としても対処していくということですけれども、基本的には、今、戦略セールス局長が言ったところを考えないといけないと思っています。
 
 
(記者)
 特に、今後の調査について具体的なこととか決まっていたりするのでしょうか。調査とかを行うような予定とか。
 
 
(戦略セールス局長)
 現時点で、実際に登録をされている宿泊施設に対して「宿泊料金がどういう状況になっていますか」という形の調査はしております。
 それで、価格が上がった場合には、「どういった理由で上がっていますか」というのは尋ねさせていただいていますので、よく状況は把握したいと思います。
 
 
●オミクロン株対応ワクチンについて
(記者)
 オミクロン株対応のワクチンについてお伺いしたいんですけれども、国の方からは最初、BA.1対応のワクチンが入ってきて、その後、BA.5のワクチンも県の方に入ってきていると思うんですけれども、他県の例ですが、自治体の方でBA.1(対応のワクチン)を最初に接種するべきか、あえて明示しないべきかみたいに自治体に戸惑いの声も上がっていたり、広島県知事は厚労省に苦言を呈されたりという一部報道もありますけれども、県内での、市町村からの声だったり、県の今後の方針とか、知事の受け止めみたいなものをお伺いできますでしょうか。
 
 
(知事)
 新型コロナワクチン接種推進局長から。
 
 
(新型コロナワクチン接種推進局長)
 県の方針としては、市町村の事情に応じてということではあるんですけれども、やはり接種を受ける県民の皆さまには(ワクチンの種類を)明示した方がいいんじゃないかと思っております。いろいろな事情で、言えないというところもあるかもしれないんですけれども、基本的には、その辺明示していた方が、やっぱり体に入るものですから、分かりやすいかなと思っています。
 ただ、「あまりそれを前面に出すほどの違いはない」と国の方も言っていますので、「オミクロン株対応二価ワクチン」という形でまず出して、BA.1(対応ワクチン)かBA.5(対応ワクチン)かというように、選択肢として示す感じで捉えております。
 
 
(記者)
 その根本としては、原則として早いものから、期限が迫っているものから打つということなんでしょうけれども、その辺の原則が、厚労省からのお話だと、若干そのBA.1とかBA.5だと曖昧になっているのが、そもそもの要因だと思うんですけれども、そのような戸惑いの声に関して、知事の受け止めだったり要望ですとか・・・。
 
 
(知事)
 まずは新型コロナワクチン接種推進局長から。
 
 
(新型コロナワクチン接種推進局長)
 本県としては、BA.1(対応ワクチン)を活用しつつ、BA.5(対応ワクチン)も使って、とにかくワクチン接種を進めることで、今後の重症化予防ですとか、感染予防に寄与していきたいと思っております。
 ですから具体的には、県内の市町村では大体11月に入って以降、順次BA.5(対応ワクチン)に変わっていきますが、それはBA.1(対応ワクチン)が全部使い終わったからということではありません。接種会場ごとに分けるとか、時間軸で分けるとか、市町村によって対応が違うんですけれども、そのような形でスムーズに進めるように今、体制を組んでいるところです。
 
 
(知事)
 国の方針とか、いろいろな指示については、言いたいこともいろいろあると思うんですけど、はっきり言ってすべて新しい状況の中で、政府も努力していると思いますので、批判するというよりは、お互いに知恵を出して、より良いやり方に変えていくというのが、基本的には群馬県の考えです。
 ちょっとマイナンバーカードについてはいろいろ文句言いましたけれども、基本的にはそのように思っています。
 
 
●診療検査外来について
(記者)
 コロナの関係で、先々週の会見のときに、インフルエンザとの同時流行に備えて、コロナとインフルエンザの両方の検査ができる診療検査外来について、今774医療機関あるのを増やしたいとお話が出てまして、具体的に目標値みたいなものは決まってたりはするんでしょうか。
 
 
(知事)
 健康福祉部長の方からまず。
 
 
(健康福祉部長)
 診療所についても、診療科はいろいろありますので、目標値というのは特に定めていませんが、ご協力いただけるところを一つでも増やしていくという方針で取り組んでおります。
 
 
●県立夜間中学の校名募集について
(記者)
 先ほどお話が出ていた夜間中学のところで、今、校名と合わせてパブコメも募集されているかと思います。県民からこういったところに意見が欲しいとか県民の意見をこういうふうに反映したいみたいな、お言葉をいただければと思います。
 
 
(知事)
 担当課の方から。
 
 
(教育次長)
 知事からも話がありましたとおり、夜間中学について、県民の皆さんに、どういった学校なのかというものをしっかり知っていただいて、そこで学ぶ、義務教育受けられなかった子供たちだとか、あるいは外国籍の皆さんに意欲的に取り組んでもらえるような学校にしたいと思っております。それにふさわしい名前をぜひ応募していただきたいなと考えております。
 
 
(記者)
 パブコメと合わせて、こういうところに、県民の意見を反映したいなみたいな・・・。
 
 
(教育次長)
 校名募集については、31日からということなんですけども、パブコメについて、まだちょっと私の方では、どのような声が届いてるかというのは分かりませんけれども、期待をしております。
 
 
(知事)
 まだ始まってないってことですか。
 
 
(教育次長)
 パブコメは始まっておりますけれども、私の方では、まだ把握していないので、申し訳ございません。
 
 
(記者)
 知事としては、こういう意見が来たらいいなとか、何か期待しているものはありますか。
 
 
(知事)
 パブコメのプロセスの途中だから、パブコメでどのようなものが来ているのか、まだ報告を聞いていないので、申し訳ないんですけども。
 でも、分かりませんが、今日もちょっと発表したように、いろいろ多様な価値感を生み出せるようなところにして欲しいという意見はあるんじゃないかなと思いますし、日本語教育みたいなこともやって欲しいというようなことも、いろいろなところで言われているので、もしかしたらそういう意見もパブコメの中に入ってくるんじゃないかなと思います。
 パブコメの中身については、まだ報告を受けてないので。
 
 
(副知事)
 パブコメの中身はまた話せる内容で、確認させていただいて、お答えさせていただきます。
 
 
(記者)
 伺いたかったのは知事の期待みたいなところだったので、今のお答えで十分です。
 
 
●インフルエンザとコロナの同時流行の対策について
(記者)
 季節性インフルエンザとコロナの同時流行の対策について、ワクチン接種の推進を呼びかけるということは分かったのですけれども、それ以外で、2週間前も質問させていただいたんですけれども、政府の方針が出ましたので、群馬県として、どう対策していくか、ワクチン接種以外のところでちょっと教えていただければと思います。
 
 
(知事)
 どうぞ、健康福祉部長。
 
 
(健康福祉部長)
 同時流行への備えといたしましては、まず先ほどのご質問にありました診療・検査外来を拡充して、できるだけ多く確保しておくということが一つございます。それに加えて、ワクチンの接種を推進するということを考えております。
 
 
(知事)
 基本的に、この二つをしっかり柱としてやっていくと。それから当然のことだけど、感染予防対策を呼びかけていくということだと思います。感染予防対策は基本的に、コロナもインフルエンザも変わらないですよね。
 
 
(記者)
 政府の方針の中で、一つポイントかなと思ったのが、感染拡大時には、重症化リスクの高い人は、速やかな受診を呼びかけるんだけれども、低い人に関しては、自己検査、あるは自宅療養を呼びかけるという方針になっております。
 この方針だと、群馬県は、これまで原則として発熱外来に行ってもらうということを呼びかけてきましたけれども、「感染急拡大時には」という注釈がつくと思うんですけれども、そこら辺運用として、急拡大した場合に、どういう運用を現状で考えられているかというのを少しお尋ねします。
 
 
(健康福祉部長)
 感染拡大時、特に外来がひっ迫したときにつきましては、これも国の通知の中でもあるんですけれども、「地域の実情に応じて」という判断になるかと思います。流行時については、(重症度に応じて)外来と自己検査という対応に分けるのではなく、そういったこと求めるのでなくて、感染状況あるいは外来医療のひっ迫の状況、そういったものを医師会と密に情報共有しながら、ひっ迫が見えてきた場合に、群馬県としてどういった対応するかということも、今後医師会とも相談していきたいと思っております。
 
 
(知事)
 先ほど言った基本的な話はあるんですけれども、(感染が)急拡大したときには、一律じゃない対応を求められると思うので、その地域の実情に応じた対策をとっていきたいと思います。そのために、医師会等と、日頃から非常に連携してますけども、いろいろな形で情報を集めながら、フレキシブルに対応していくというのが群馬県の方針です。

知事メッセージ

 それでは最後に、また知事の方から県民の皆さんに呼びかけをさせていただきたいと思います。
 先ほども申し上げましたが、ここから冬にかけて、インフルエンザとそれから新型コロナの同時流行みたいな可能性が指摘されています。例えば、日本じゃないんですけど、アメリカだと、さらにここに少し子どもたちの風邪というか、呼吸器系の疾患まで加わって、結構対応が大変だというニュースも流れていますので、こういうことも頭に置きながら、よく政府の方針も確認しながら、この同時流行に対する対策、今日も複数の記者の方からご質問が出てましたけども、しっかりとやっていきたいと思います。
 それにつけても毎回申し上げますが、ワクチン接種(について)、オミクロン株対応(ワクチンの接種間隔が)3カ月に短縮されましたので、ぜひ、該当する方には、早くこのワクチン接種をやっていただくということは、この同時流行に向けての対策にもなりますので、その点改めてお願いを申し上げたいと思います。
 コロナについては、今のところ大体落ち着いておりますけども、やはりここに来て少し増えてきたような形もありますので、我々として、しっかり油断せず、全体をフォローしながら対応していきたいと思います。
 毎回、同じことを申し上げますが、県民の皆さんに、引き続き基本的な感染対策について、ぜひご協力いただきますようにお願い申し上げまして、今日の会見を終わりたいと思います。
 記者の皆さんには最後までお付き合いいただきましてありがとうございました。

( 以上で終了 )
文章中の()内については、メディアプロモーション課において加筆したものです。