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第19回定例記者会見要旨(9月1日)

更新日:2022年9月1日 印刷ページ表示
  • 日時 令和4年9月1日(木曜日)午後2時5分~2時58分
  • 会場 記者会見室
  • 出席者 県:知事、副知事ほか
    記者:記者クラブ所属記者等 20人
  • 記録作成 メディアプロモーション課(報道係)

令和4年9月1日定例記者会見動画(You Tube)<外部リンク>

モニター資料(PDFファイル:1.2MB)

知事冒頭発言

発表項目

1.はじめに
2.新型コロナウイルス感染症対策本部会議の結果について
3.令和4年度9月補正予算案について
4.トップITアスリート研修への協力
5.「旧統一教会」主催イベント等への県の後援
6.直滑降ストリームの告知

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1.はじめに

 それでは、定例会見を始めさせていただきたいと思います。
 まず、嬉しい報告からさせていただきたいと思います。
 「夏のDigi田甲子園」で、前橋市と嬬恋村が入賞したニュースからお話をしたいと思います。
 夏のDigi田甲子園は、皆さんご存知だと思いますが、デジタル田園都市国家構想の実現に向けて、都道府県ごとに域内の市町村の取り組みを選考・推薦し、そのうち特に優れたものを内閣総理大臣が表彰するというイベントです。このたび、インターネット投票及び有識者による審査を経て、入賞団体が決定いたしました。
 群馬県からは、三つの自治体、前橋市、安中市及び嬬恋村が出場しており、実装部門では、嬬恋村が優勝、前橋市が準優勝、さらにアイディア部門で前橋市が優勝となりました。4部門中2部門で群馬県の市町村が優勝、1部門で準優勝という結果になりました。
 今回の結果は、日本最先端クラスのデジタル県を目指す群馬県にとっては、追い風となるものだと思います。知事としても本当にうれしく思っておりますし、誇らしく感じています。この場をお借りして、関係者の皆さまに対し、心からのお祝いを申し上げたいと思います。
 デジタル関係者というか、インターネット関係者の間では、すごく評判になっていて、昨日、ある会合でも話が出たんですけれども、かなり群馬県が目立ったらしくて、「これ、いいですね」ということを、いわゆるその分野の専門家の人たちから言われたんですよね。
 「群馬県どうなってるんだ」と、「何か群馬いろいろなことが起こってる」みたいな話が、今回のDigi田甲子園の4部門のうち2部門を群馬県がとったので、さらに口コミで広まっていくんじゃないかと感じています。
 もう一回言いますが、何人かの人が言っているんですけど、「群馬県やっぱり何かきてますね」と言われたことは、皆さんに報告しておきたいと思います。
 それでは、会見に移りたいと思います。スライドをご覧ください。
 本日の会見の主な内容です。
 新型コロナの直近の感染状況、9月補正予算、それからトップアスリート研修等について発表させていただきます。

2.新型コロナウイルス感染症対策本部会議の結果について

 まずは、本日開催した新型コロナ対策本部会議の結果です。
 現在の警戒レベルの期間が、2日の金曜日で終了するということを受けて、本日、第91回新型コロナウイルス感染症対策本部会議を開催し、警戒レベル等について検討を行いました。
 その結果から、ご報告したいと思います。
 全県において、県のガイドラインに基づく警戒レベル2を継続することといたしました。期間は9月16日金曜日までの約2週間ということにいたします。
 それでは、今回の決定に至った理由をご説明したいと思います。
 まずは、新型コロナ直近の感染状況から説明したいと思います。
 スライドをご覧ください。新規感染者数の推移をまとめたスライドです。
 直近1週間の新規感染者数は、本日の1,926人を含めて、1万3,650人ということになりました。先週の1万7,368人から減少しています。毎回言いますが、そうは言っても、まだ多くの感染者が毎日判明している状況ですので、予断を許さない状況だと捉えています。
 続いて、客観的な数値についても、ご報告したいと思います。スライドをご覧ください。
 まず、上段の感染状況ですけれども、1日当たりの新規感染者数は2,060.9人です。先週よりもかなり下がっています。
 それから、感染経路不明の割合は79.4%ということで、先週とほぼ横並びということです。
 (3)の検査の陽性率は80.7%ということで、依然として高い数値が続いています。
 今週先週比ですね、これもとても大事なデータですが、0.82ということで、下がってきています。
 続いて、下段の医療提供体制についてです。
 (1)の病床使用率ですが、現時点で55%ということで、先週より少し下がっている状況です。
 それから(2)の重症病床使用率ですが、これがやはり少し上がってまして、21.6%ということになりました。
 また、この1週間で14名の方が亡くなりました。心から、お悔やみを申し上げたいと思います。
 続いて、新規感染者の年代別の状況です。スライドをご覧ください。
 全体的に大きな傾向に変化はありません。若い世代の感染が多いという状況が続いています。
 続いて、療養者の状況です。スライドをご覧ください。
 昨日時点の療養者数は、2万1,350人ということで、減少傾向にあります。そのうち入院されている方は2%という結果です。
 続いて、入院されている方の年代です。次のスライドをご覧ください。
 60歳以上の方の入院が多い状況が続いています。これも全体の75%になっています。また、20代から30代の若い世代で、妊婦の方の入院が増えています。
 妊婦の方、あるいは身近に妊婦がおられる皆さんは、特に感染対策に注意を払っていただきたいと思っています。
 続いて、入院されている方々の症状についてです。スライドをご覧ください。
 入院者の症状ですが、重症の方が少し増えて8人になりました。重症者が増えていることは、やはりしっかり注意していかなければいけないと思っています。
 他方で、中等症の人数は、やや減少しているという傾向があります。
 以上のとおり、県内の新規感染者数は、少しずつ減少傾向に転じてきましたが、いまだに、先ほど申し上げましたけども、日々、多くの感染者が確認されている状況です。ということは、依然として医療機関に大きな負担がかかっているという状態だと捉えています。
 こうした、今皆さんにご説明したことを総合的に判断して、今回の決定に至ったということです。
 それでは、警戒レベル2における、県民の皆さまあるいは事業者の皆さまに対する要請内容についてご説明したいと思います。
 スライドをご覧ください。警戒レベル2における要請内容のスライドです。
 まず、県民の皆さまへの要請内容です。これは、これまでと変更はありません。県民の皆さまにおかれましては、引き続き、感染リスクの高い場所への外出は、十分注意をしていただきたいと思います。
 特に、大人数・長時間での会食や飲み会は、感染リスクを高めるということなので、ここも慎重に判断していただきたいと思います。
 県立学校については、通常登校とし、部活動は、感染防止対策を徹底した上で、通常の活動を継続してもらいます。市町村立、私立学校に対しては、こうした県立学校の対応を参考に、適切な対応をお願いしたいと思います。
 加えて言うと、現在の医療提供体制のひっ迫を防ぐには、毎回申し上げてますが、やはりワクチン接種を進めることが大事だと考えています。3回目接種はもちろん、4回目接種をまだ受けていない方は、ぜひ積極的な接種をお願いしたいと思います。
 以上が対策本部会議の結果となります。
 夏休みシーズンが終了し、経済活動が本格化してまいりました。まだまだ暑い日が続きます。場面に応じたマスクの着脱はもちろんですけれども、加えてこまめな換気の徹底、基本的な感染防止対策を、しっかりお願い申し上げたいと思います。
 群馬県としては、引き続き医療提供体制のひっ迫を防ぎながら、経済活動との両立を維持できるような取り組みをしっかり進めてまいりたいと考えております。

3.令和4年度9月補正予算案について

 続いて、今月開催される令和4年度第3回定例県議会に提出予定の「令和4年度9月補正予算案」について、発表させていただきます。
 今回提出させていただく補正予算案のキャッチコピーですが「物価高騰対策+未来投資予算」ということにさせていただきました。
 現在、私たちの社会は、コロナの再拡大に見舞われております。そんな中、ウクライナ情勢の影響などによって、原油価格・物価高騰などの問題に直面していることは、皆さんご存知だと思います。
 従って、こういう状況の中で、県民や事業者の皆さまにとっては大変厳しい状況が続いているということです。
 次のスライドをご覧ください。こうした状況を踏まえ、9月補正予算では、物価高騰により、経済的に厳しい状況に置かれている県民の皆さまや、特に影響を受ける事業者の方々に対する支援など、物価高騰の影響を緩和する対策を緊急的かつ機動的に実施してまいります。物価高騰対策については、これまで、5月補正において、新ぐんまチャレンジ支援金など、商工業分野を中心に対策を講じてまいりました。
 今回、これに加えて、農林業、保育・教育現場、福祉現場に対して、追加の支援を行います。支援にあたっては、価格上昇分の一部を緊急的に後押し、支援させていただきます。あわせて、今後も続く価格の高騰に対するレジリエンス(適応能力)を高めなければいけないということから、農業分野を中心に、設備投資などの構造改革を促すような支援も行ってまいります。
 また、こうした時代の変化に対応し、群馬の未来を切り開くための未来への投資もあわせて行っていきたいと思っています。
 予算案の総額は256億7,712万円。大きな柱は、このスライドにあるとおり、第一に「原油価格、物価高騰対策」、第二に「新しい群馬を切り拓くための未来への投資」。第三として「喫緊の課題への対応」、そして「財政健全化」これを加えた4本柱となっています。
 それでは、個別の内容について、順を追ってご説明したいと思います。まず一つ目の「原油価格、物価高騰対策」についてです。スライドをご覧ください。
 まず、農林業に対する支援です。
 「酪農経営緊急対策支援」では、飼料価格高騰の影響を受けている酪農家に対して、飼料価格上昇分の2分の1相当を補助するとともに、県産飼料の増産に向けて必要となる農業用機械の導入を支援いたします。
 また、「ぐんま施設園芸省エネ転換緊急対策」では、燃料を多く必要とする施設や園芸農家に対して、燃油価格高騰の影響を受けにくい経営体制への転換を図るため、省エネ設備や装置などの導入費用の一部を補助いたします。
 次に、保育・教育、福祉現場に対する支援です。
 保育・教育現場への支援ですが、給食の食材費とか光熱費の高騰に対して、保育所、幼稚園、私立学校等を支援するほか、県立特別支援学校における給食食材費高騰に対しても、保護者の皆さまの負担軽減を図ってまいります。
 次に、福祉現場への支援としては、児童養護施設や障害児施設における物価高騰に対して支援を行います。
 また、物価高騰の影響を受けた障害者就労事業所に対しても、利用者の工賃をしっかり確保するために必要な支援を行ってまいります。
 以上が、一つ目の柱「原油価格、物価高騰対策」の主な事業です。予算額としては、13億8,285万円を計上いたしました。
 続いて、二つ目の柱「新しい群馬を切り拓くための『未来への投資』」についてです。次のスライドをご覧ください。
 今回の補正予算では、こうした物価高騰対策に取り組む一方で、時代の変化に対応し、新しい群馬を切り拓くための前向きな取り組みも進めていく必要があると考えています。
 これまで、トップセールスや未来構想フォーラムなどを通じて、様々な業界や立場の方々から伺ったご意見を参考に、早急に取り組む必要があると考えた「未来への投資」について、9月補正予算で対応させていただくことといたしました。
 それでは主な事業を説明いたします。「デジタル映像クリエイティブ拠点化推進」ですけれども、新・群馬県総合計画のビジョンに掲げた、クリエイティブ産業の育成を進めるための一歩として、Gメッセ群馬にデジタル映像制作に必要な環境を整備いたします。これによって、デジタル映像産業の創出を目指そうとするものです。
 また、知事就任にあたって掲げた政策、アートを活用した地域振興として「群馬県版1% for art」の実現に向けた検討を開始いたします。「1% for art」とは、一般的には、公共建築費用の1%を、その建築に関連、付随する芸術・アートのために支出するという考え方です。
若いアーティストを育て、またアートを軸に地域の活性化につなげていく取り組みを、群馬県でいち早く実現していくために、具体的な制度の検討を行わせていただきます。
 次に、「県庁前の県民広場の再整備」です。
 県庁周辺の県民広場を、もっと人が集まる場所にしたいと考えています。そのために、県民広場に今設置されているモニュメントの撤去と、それから芝生の張り替えを考えています。あわせて県民広場の新たな活用策を検討してまいります。
 他にも、ここに掲げたような事業にいち早く取り組むことで、さらなる群馬県の発展につなげていきたいと思います。
 予算額としては、1億4,285万円を計上させていただきました。
 続いて、喫緊の課題への対応、「財政健全化」についてです。スライドをご覧ください。
 物価高騰対策や未来への投資のほかに、喫緊の課題の対応については、県内での発生が続く豚熱への対応とか、頻発する災害への備えなど、足元の課題に対しても、しっかり対応してまいります。
 豚熱対策では、今後の豚熱の発生を防ぐために、イノシシ捕獲の強化に取り組むのは当然ですが、イノシシの出没や移動を抑制する緩衝帯とするために、河川内の伐木や除草を進めたいと考えています。
 「リトルベビーハンドブックの作成」について言うと、体重1,500グラム未満の子どもを産んだ保護者の不安な気持ちや苦労を少しでも緩和するために、経験者の体験談などを記載した冊子を作成いたします。
 県立夜間中学の設置については、現在令和6年4月の開校に向けて様々な準備を進めておりますが、施設面の準備として、伊勢崎市にある総合教育センターの改修を進めていきます。
 また、補助公共事業については、災害レジリエンスNo.1の実現を初め、引き続き県土整備プランの政策を着実に進めてまいります。
 こうした取り組みを通じて喫緊の課題に対して、しっかり対応していきたいと思います。予算額としては、67億7,247万円を計上しています。
 そのほか、財政の健全化に向け、令和3年度決算剰余金の一部を財政調整基金に積み上げることによって、災害等の不測な事態にしっかり備えてまいります。
 以上、今回編成した補正予算案について申し上げました。
 なお、この予算をご審議いただく第3回定例県議会は、9月20日の火曜日に招集する予定です。県議会に対して、事業の必要性などをしっかりと説明し、ご了解をいただけるように努力をしてまいりたいと思います。
 今回の予算が、物価高騰等によって、経済的にも苦しんでいる県民の生活の一助となることはもちろんなんですけども、群馬県の未来の基盤づくりを着実に進める予算にもしたいと考えています。
 引き続き県庁が一丸となって、県民幸福度の向上のために取り組んでまいりたいということも申し上げておきたいと思います。

4.トップITアスリート研修への協力

 続いて、「トップITアスリート研修」です。スライドをご覧ください。
 情報サービス産業の分野で、国内最大の業界団体であるJISA(ジサ・情報サービス産業協会)は、今年7月からトップレベルのIT人材を育成する研修「トップITアスリート育成プログラム」というものを実施しています。
 このたび、このプログラムの「課題探索研修」の実施場所として、群馬県が選ばれたということをご報告したいと思います。
 この研修には、14名の若手ITエンジニアが参加をすることになっています。データサイエンスやAIなどの高度なスキルの習得のほか、群馬県のリアルな地域課題をテーマに、解決策の企画・立案をしていただくということになっています。
 こうした研修を通じて、参加者には、将来、社会のデジタル化をリードする「トップITアスリート」を目指していただくということです。
 先日、JISAの原会長にお目にかかりました。(原会長は)「IT人材のダイヤの原石が日本にはいっぱいいる。それを他流試合で磨いて、世界で勝負できるITアスリートにしたい」という思いを熱く語っていらっしゃいました。
 この「ITアスリート」っていい言葉だなと思っています。
 こうしたことを、情報サービス産業の最前線にいるJISAの方々が、力強く進めていくこの姿勢に大変感銘を受けました。これは素晴らしいことだと思います。
 また、実施場所の選定にあたっては、日本最先端クラスのデジタル県を目指す、群馬県の姿勢を評価していただきました。このことは、私自身、たいへん光栄に思っていますし、一緒にできることがあれば、ぜひ後押しをさせていただきたいと思っています。
 群馬県での研修は9月から11月まで行われます。これに先立ち、9月5日月曜日には、県庁32階のNETSUGENでキックオフイベントが行われます。ぜひ、皆さんにもご注目いただければ幸いです。
 そして研修の最後には、群馬県の地域課題に対して、ITを活用した解決策を提案していただく予定です。ここから、どんなアイディアが生まれるのか、知事としても大いに期待をしているところです。

5.「旧統一教会」主催イベント等への県の後援

 それから、もう一つ大事なことがありました。8月10日の定例会見で、記者さんからご質問があった、旧統一教会主催イベント等への県の後援実績について、調査結果がまとまりましたので、ご報告を申し上げます。スライドをご覧ください。県の後援に関するスライドです。
 まず、結論から申し上げますが、今回の調査において、少なくとも令和元年度以降、旧統一教会等が主催する行事に県が後援を行った事実はありませんでした。今回調査の対象としたのは、関係の文書が残っている、令和元年度から令和4年8月10日までの間に、群馬県が後援したイベント、全3,235件です。
 こうしたイベントの主催者等について、旧統一教会との関係が疑われるものかどうか、全庁的に確認してもらいました。
 その結果、他県で報道されているような、例えば「ピースロード」のような関連団体も含めて、旧統一教会との関係を疑われるイベント等への後援は該当事例がありませんでした。ひとまず、今回の結果には安堵しています。
 しかしながら、今後についても、県がこうした団体の事業を後援することは一切ありません。そのためにも、まずは、行事の後援に関する庁内での標準的な取り扱いを定めていきたいと考えています。その上で、疑問のある団体については、審査の際に聞き取りを徹底し、社会的に問題が指摘される団体と関連がある場合には、これを除外できるような仕組みを考えていきたいと思います。
 こうした団体に、県行政が利用される、翻弄されるということがないように、引き続き毅然とした対応をとってまいる所存です。

6.直滑降ストリームの告知

 最後に今週と来週の直滑降ストリームについてお知らせします。スライドご覧ください。
 今週は「となりの始動人」のコーナーです。ゲストは、トレイルランナーとしても活躍しつつ、県内初の低酸素ランニングジム「ラングリー」を経営する白川裕登(しらかわ・ゆうと)さんです。
白川さんとは、2週にわたってトレイルランニングや低酸素ランニングジムでのトレーニングをテーマに対談しています。今回はその2回目となります。
 明日の配信では、低酸素ランニングジムの特徴とか、効果的なトレーニング方法について、いろいろと伺っております。ぜひご覧いただきたいと思います。
 次のスライドをご覧ください。来週9日の配信についてもお知らせをしておきます。
 ゲストは、群馬大学大学院の医学系研究科で、初めて女性教授に就任した、小和瀬桂子(こわせ・けいこ)さんです。
 小和瀬さんには、「総合診療医」について、その役割、求められる知識など、そこら辺について詳しくお話を伺いました。
 いずれの放送も19時からYouTubeのtsulunosチャンネルで配信いたします。ぜひご覧ください。
 私からの説明は以上です。何かご質問があればお受けしたいと思います。

質疑応答

財政再建について

(記者)
 補正予算に関連してですが、その財政再建についての進捗や考え方、ご見解についてお聞きしたいと思います。

(知事)
 財政再建については、知事に就任した当初から重要な項目の一つにしっかり掲げてあります。これについては、これまでも努力をしてきましたが、今回の予算の中でも、財政再建に対する配慮というものをしっかりと組み込んでいると思っています。

オミクロン株に対応したワクチンの接種について

(記者)
 コロナに関連してですけれども、政府は、オミクロン株に対応した新たなワクチン接種を前倒しして9月中にも実施する方針を示しています。
県として、どういう準備になるのか、あるいは、この件についてのご見解をお聞きしたいと思います。

(知事)
 まず、新型コロナワクチン接種推進局長の方から、現状について説明していただいて、その上でコメントさせてください。
(新型コロナワクチン接種推進局長)
 国の方から、報道ベースですけれども、(接種開始予定を)10月中旬から9月中に前倒しするというお話がありました。
 大きな方針としては、そのとおりでありまして、私どもも、それに向けて準備しているのですけれども、自治体の立場からすると、やはり接種対象がどうなるか、接種の間隔がどうなるか、それからワクチンの配分計画、そういうような細かいところが今後国の方から示されると思いますので、今、シミュレーションしながら、すぐ対応できるように準備をしているところです。
 接種希望者の皆さまにすぐ(接種機会を)届けられるように、市町村と一緒になって、準備を進めたいと思っています。

(知事)
 今、正に新型コロナワクチン接種推進局長が言ったとおりなのですけれども、今のところ私も報道を見てると、9月中ぐらいに前倒しされるんじゃないかと。まだ何か決まったわけではないので、政府の方針をしっかり見極めておかないと、途中で(政府の方針が)変わっても困るので、そこの中身、特に今、新型コロナワクチン接種推進局長が言った点について、正確な情報を把握した上でしっかり対応していきたいと思います。

安倍元総理の国葬について

(記者)
 27日に執り行われる安倍元総理の国葬についてですが、知事はご参列になるのか、それから、どういう見解を持っていらっしゃるのかをお聞きしたいと思います。

(知事)
 まず安倍元総理の国葬については、国民の皆さまの中でもいろいろな意見があると思いますが、私は国葬については全く違和感がありません。安倍元総理の業績等々いろいろなことを考えれば、国葬にすることには何の違和感も持っていません。
 まず国葬に参加するかどうかというのは、何か基準が示されたみたいなんですけれども、まだ群馬県に招待が届いていないので、それを見極めた上じゃないと、なかなかお答えできませんが、個人的には、招待が来たならば、ぜひ出席させていただきたいと思っています。

Gメッセの映像拠点としての期待について

(記者)
 予算の関係で、Gメッセにグリーンバックをつけるような予算がつきましたけれども、改めましてGメッセの映像拠点としての期待について伺えればと思います。

(知事)
 まず、Gメッセを映像拠点にするという新たな目標を掲げて、今回の補正予算に載せましたので、これをまずしっかり県議会で説明して、県議会で議決してもらうと、これがものすごく大事だと思っています。まずは、ちゃんと理解をしてもらえないと予算がつかないので、そこはまず全力を挙げたいと思ってます。
 それから、Gメッセについてはいろいろな議論があると思うんですけれども、これを映像拠点化することによって様々なメリットがあるし、こういう視点で整備することによって、ワン・オブ・ゼムからオンリー・ワンになるんですね。
 だから、そういう意味では、この映像拠点化というのは、今の世の中のいろんな流れを見たり、あるいは群馬県として、クリエイティブの発信源を目指すということを宣言していることから考えても、非常に理にかなった話だと思っています。
 これがうまくいけば、より群馬県の魅力を発信できるし、あるいは、より群馬県に多くのクリエイターが集まるような、そういう場所にもすることができるとも思いますので、ここはしっかりですね、この事業を展開して、必ず成果を生み出したいと思っています。

県民広場のモニュメント撤去について

(記者)
 県民広場のモニュメント撤去の関係なんですけれども、当初の構想からちょっと頓挫して、20年にわたり設置されてきたわけですけれども、改めまして撤去に対する思いと今後どうしていきたいかについて伺えればと思います。

(知事)
 このモニュメントは、小寺元知事の時に制作が始まって、途中で大澤前知事に代わられたと。大澤前知事の時代にも撤去の議論があったようなんですけれども、まず、芸術作品自体にはもちろん価値があるものだと思っているんです。
 その上で、今回は、この芸術作品を手がけられたアーティスト、東京芸術大学の名誉教授である先生としっかりお会いしました。それで、いろいろお話をした結果、群馬県が目指しているものとか、時代の流れみたいな中で、この撤去についてご同意をいただきました。このことを、まず本当に感謝したいと思っています。
 群馬県は、小寺元知事の時代に、結構いろいろなアートを導入しているんですよね。こういうことについては、もうちょっと県民の人たちにお知らせしたいということを先生にも申し上げました。
 ちょうど県庁に入るところに、鶴舞う形の群馬県の噴水みたいなモニュメントがあるじゃないですか。これは私が知事になる前は、水も止まっていたんですね。芸術作品自体が、やっぱり噴水があることを想定して作られているので、そういう点を考慮して水を出すようにしました。そのことは評価していただいているし、改めてその先生と一緒に、今群馬県庁内にあるアートを拝見したんですけれども、これはもう群馬県にとってはアセット(財産)なので、これはもうちょっと県民の皆さまに、伝える努力はしたいと(思っています)。
 ただ、今あるモニュメント自体は、ちょっと撤去させていただいて、一部を移転させていただくような形で、広場を有効活用をするような状況を作りたいと思っています。

(記者)
 有効活用については、どういうふうにするか、方向性みたいなものがあるんでしょうか。

(知事)
 それは、これからいろいろ議論しようと思うんですけれども、やっぱりいつも言っているように、広場を活用することによって、群馬県の存在感を高められる、群馬県の魅力を発信できる、それから多くの人たちが集まる、そういう場所にするように、いろんな独自の面白いアイディアを出していきたいと思います。

ワクチン接種の大規模接種会場の設置予定について

(記者)
 オミクロン株対応のワクチンの関係で、県としては大規模接種会場とかは設置しないという認識でよろしいでしょうか。

(知事)
 はい、現時点では。一応、正確に新型コロナワクチン接種推進局長からの説明をお願いします。

(新型コロナワクチン接種推進局長)
 現時点では、(オミクロン株対応のワクチン接種について)具体的なお話がまだ決まっていないということもありますので、そういうことが決まってから、いろいろ検討を今後していくというところでございます。

新型コロナ感染者の全数把握の見直しについて

(記者)
 2点質問がありまして、コロナと補正予算なんですけれども、まずコロナの関係で、先日から話題に出ている全数把握の見直し、これについて、現在の県としての方針を教えてください。
 それと、コロナについては、9月中旬にも政府の方で、定点把握を導入するのではないかという報道もあるんですけれども、まだ方針がしっかり決まっていない中ではあるんですが、この定点把握の是非、そのこと自体についてお考えありましたらお聞かせください。

(知事)
 まず、感染者の全数把握の見直し、これは少し前に政府の方から方針が出たんですけども、その後ですね、もう釈迦に説法ですが、(保健所で健康観察を行う)感染者をどう定義するかということについて、国の方が都道府県に判断を委ねたということについて、いろいろ複数の知事から批判や戸惑いの声が上がったということで、どうも政府が方針転換をしたようなんですけども、統一的な基準でやるかどうかというのは、多分最終決定してないと思うんですよね。
 記者さんもご存知のとおり、報道をもう1回見直してみたんですけど、「見直す方向で調整に入った」みたいな感じだから、まずは、国がどういう方針を出すのかということをしっかり見極めないといけないと思ってるんですね。
 最初このニュースが出てきた時には、私自身は、やはり医療機関とか保健所の今のいろんな負担を考えれば、方向性としては正しいんじゃないかという発言をしたんですけども、ただ、そういう制度に変えていくためにも、いくつかクリアしなければいけない課題というものがあるんです。
だから、それを政府がどうするのか、どういう考え方なのかということをまず見極めないと、二重手間になったり、リダンダント(redundant「不必要な」の意)になったりするのはよくないので、とにかく今、「9月中旬」と言われてますが、政府が発表する中身をよく見極めてから、最終的に決めたいと思っています。
 なお、これについてはですね、先般、知事と保健所長の意見交換、これまで13回か14回やっていて、今年度は2回目だったと思うんですけども、ここで先生方からいろいろお話を伺いました。その次の日には、医療関係者と知事との意見交換を行い、これもたぶん10回ぐらいやってるんですが、ここでも意見を伺いました。いろいろ見方が分かれているんですね、現場の医療関係者の間でも。できるだけ早く、全数把握の方針は転換して欲しいという方もいれば、今のHER-SYS(ハーシス)の登録の仕組みを簡素化すれば、全数把握できないこともないんじゃないかという意見もあったので、そういう方々の意見も踏まえて、やはり政府が、我々が考えている課題にどう対応するのかということをしっかり見極めた上で、最終的にどうするかを決めたいと思います。

(記者)
 特に定点把握、そのこと自体の是非について何かお考えは。

(知事)
 この定点把握も今の問題に関わってくると思うんですけども、いずれは、全数把握見直しの方向に行くんだと言います。時期は分かりませんけど。いずれはやはり、定点把握的になっていくんじゃないかと。それもたぶん、感染の状況とか、重症化の程度とか、そういうことによってなのかもしれませんが、アメリカもイギリスも全数把握はもう随分前に諦めているので、大きな方向としてはそっちに行くんじゃないかと思っています。
改めて岸田政権にお願いしたいのは、何度も言っているように、我々はしっかり政府と連携をしていきたいと思いますし、私は国会議員もやっていましたので、こんな未曾有の状況の中で、何をやっても批判される中で、安倍政権も菅政権も岸田政権も、全力を尽くしてると思うんですね。それでやっぱりね、この問題はできれば、ちゃんとロードマップを示してもらいたいと思うんですよ。例えば政府が、5類の方に向かって行くのなら、すぐにできないとしても、一気に2類から5類に行かなかったとしても、その中間で少しハイブリッドなことをやるとかも含めて、やっぱりタイムテーブルを示して、政府として方針をしっかり決めてもらうということだと思うんですね。
 どんな決定をしても、必ず批判はあるんです。だからそこは、しっかりロードマップを示していただいて、もちろん私も知事ですから、群馬県民にとってよくないと思うことについてはいろいろ意見を言いますけども、ちゃんと総理が決断したら、場合によっては反発があっても貫いてもらいたい。そういう毅然としたリーダーシップというものを、今の政府には期待したいと思います。
 私は、岸田総理は決断力のある方だと思うので、ぜひそういう形で、ある意味、国として全体を引っ張っていくと。そういう方針をしっかり打ち出してもらった方が、実は地方自治体の長としてはやりやすいと思っています。

県民広場の再整備について

(記者)
 補正予算についてちょっと細かい質問なんですけれども、先ほど話題に出た、県民広場再整備についてですね、再整備事業を実施すると、今「群馬県庁」と書かれている館銘板というんですかね、あれも撤去することになると思います。館銘板は、当時の小寺知事が書かれたものらしいんですけれども、新たに館銘板を設置するとなると、今度は知事が書かれるということになるんでしょうか。

(知事)
 まず、撤去するという大きな方針は決まりました。これを作られたアーティストの方に本当にご理解いただいて、大変感謝しているんですが、それは決まったんですけど、今の話を含めてどうするかというのは、これから具体的な中身を検討していきたいと思っています。まだ決まっていません。

新型コロナ感染者の全数把握の見直しについて

(記者)
 先ほどの質問に続けて、全数把握についてなんですけれども、例えば、栃木は、しばらく今のままやりますと明らかにしていたり、茨城はもう9月2日から、全数把握を取り止めますと発表していたり、北関東でも態度表明している知事も多いんですけれども、群馬としては、9月中旬という政府のめどもあるかと思うんですが、いつまでに決めたいみたいな、群馬サイドのめどはあったりしますか。

(知事)
 いつまでに決めるというよりは、まずは、もう1回言いますけど、国の方でどんな方針を出すのかしっかり見極めなくてはいけないと思うんですね。内容も含めて。
 例えば、保健所長会議でも、医療関係者との意見交換会でもそうだったんですけれども、もちろん、賛成の方も慎重な方もいろいろいたんですが、例えば移行するにしても、こういうところがやっぱり一番問題になるんじゃないかと。このことについてはまだ国の方からはっきり方針が出てないんですね。だから、こういうことをしっかり見極めて、国がしっかりとした方針、中身というものを出してくれれば、それを踏まえて、できるだけ早く方針を決めたい、どうするかということを決めたいと思います。

G7関係閣僚会合について

(記者)
 先日一部報道で出てたG7についてなんですけれども、知事が現時点で把握されていることと、所感について伺ってもよろしいですか。

(知事)
 G7の閣僚会合がどこになったかについては、私の方に正式な連絡は来ていません。私自身もそれは確認をしていません。
 一部報道が出て、それはメディアの皆さんの判断なので、それはそれで、いちいち批判することもないし、しっかり取材に基づいていろんな報道をされているのはいいと思うんですけども、もう1回言いますけど、本当に私のところには確認も来てないし、加えて、この間官房長官の会見を聞いていたら、9月中旬に決定すると言っているので、我々としては、そういう流れなのかなと思っています。
 ただ、もしそういう流れになっていて、決まっているのかどうかもよく分からないので、全く油断もできないし、まだ確認も取れていないんですけども、もしそういう流れになっている、例えば群馬県が有力な候補地になっているとすれば、本当にそうだとすれば本当に嬉しいし、それは決まってもらったら、手を挙げた以上はすごく嬉しいので、なるべくそういう方向になればいいなと思って、現時点で確認は取れていませんけども、政府の発表をじっと見守っているというのが実態ですね。

安倍元総理の国葬について

(記者)
 安倍元総理の国葬についてなんですけれども、国葬の日は、県議会の一般質問が予定されているかと思います。安倍さんの国葬があるので、県議会の日程を短縮しますみたいな動きが一部の県で出ているようでして、群馬県として現時点ではそういった予定はあるのでしょう。

(知事)
 何を短縮?

(記者)
 県議会です。

(知事)
 まず国葬に呼ばれてないので、そこを確認してみないと何とも言えない。現時点では、コメントしようがないですね。何度も言ってるように、まだ本当に呼ばれてないので、呼ばれるということになったら、そこの対応はしっかり決めたいと思いますけど、今のところちょっとコメントできない。それが決まるまでは。

(記者)
 仮の話で申し訳ないんですけど、(国葬に)呼ばれて、知事が県議会出席できないとなった場合には、その日は県議会はやらずに(一般質問の日程を)移動させるということになるんでしょうか。

(知事)
 今申し上げたとおり、まずは呼ばれるかどうかなので、それまではちょっと、申し訳ないんですけど、コメントは控えたいと思います。

(記者)
 国葬に関して、政府は、学校に対して特に弔意などを求めないという対応をしてますが、県としてはどのようにお考えでしょうか。

(知事)
 岸田総理が今回、ちゃんと国会で説明をされるということなので、まず、国の考え方をしっかり見極めていきたいと思っています。

(記者)
 学校に対しては・・・

(知事)
 国の方針を見極めながら、その時にしっかりコメントしたいと思います。

(記者)
 国の方針を確かめてから対応を考えると。

(知事)
 その時にまた聞いてくれたら答えます。

警備の強化について

(記者)
 安倍氏の銃撃事件を受けて、警察庁の検証報告書が先週公表されました。模倣犯なども懸念される中で、今後の警備の強化という点で2点お尋ねをしたいと思います。
 一つは、タラレバの話で恐縮なんですが、G7サミット関係閣僚会合が群馬で実現した場合に、海外の要人が集まるという形になりますので、当然警備というのも、課題の一つになるかなと思います。奈良のような事件をこの地で起こすわけにも絶対にいかないという状況になると思います。
 そういう状況で、ホスト役というか、県として、警備の一層の強化ということを基本的に図っていくことになるか、あるいは、当局にそのように要請していくことになるのか、まずこの点についてお願いします。

(知事)
 まだ、閣僚会議は決まっていないので、決まった場合にまたもうちょっと正確に言おうと思うんですけども、私は、群馬県警を信頼していますけども、群馬県警を含めて、あらゆる警察組織は、あの事件を受けてですね、もうすでに警備の強化について議論していると思いますし、すでにいろんな形で、警備強化に着手してると思うんですね。
 あれはもうあってはならないことであって、あれによってですね、やっぱり日本の国際的なイメージも相当傷ついたと思うんですね。
 ですから、まだ閣僚会合も決まってないんですけども、要人の警備体制ということについては、県警にかかわらず、いろいろなところで議論が進んでいると思っています。閣僚会合が本当に決まったら、まだ分からないから、それが決まったときには、またそれについて県警の考え方もお聞きをしながらですね、それはもう当然あってはならないことを起こさないような体制をとっていただけると確信しています。

(記者)
 警備という点で、違う場での話なんですが、選挙に関して、特に街頭演説中の警備というのは、政治家側は有権者に近づこうとする、警備側はできれば距離を置こうとするというので、なかなか難しさがあるという話を聞いています。
 来年知事選がある中で、前回の知事選の時には、コロナ禍前でしたけども、知事が一人一人と握手して回るという光景もあったと記憶しております。
 そういう状況の中で、あまり警備が目立つと、せっかく集まってくれた人に対して悪い印象になるというのを懸念する政治家側の方もいらっしゃるという状況で、来年の選挙活動については、その警備のあり方について、現時点でどんなふうにお考えでしょうか。

(知事)
 実は、安倍元総理の事件があった後に、何人か友人からメールが来て、「街頭演説はやらないでくれ」、「お前のことが心配だ」みたいなメールが結構来たんですね。これは本当に難しい質問だと思うんですけれども、やっぱり政治家は、できる限り有権者に近づいていくというのは基本なので、特に街頭演説というのは、できるだけ大勢の方に聞いてもらって、1人でも多くの方に自分の思いを伝える。その中で握手をしたりとか、コロナになってから握手は全然していませんけれども、例えばグータッチするとかみたいな話なので、これは非常に難しいと思うんですよね。やっぱり個々の政治家の判断じゃないでしょうか。
 私自身のことを言えば、全体の状況を見て、柔軟に対応するしかないかなと。ただ、今までよりは気をつけて、どこまでできるかということは、よく冷静に、その場の状況も踏まえ、あるいは現場の皆さんのご意見もお聞きした上で、play it by ear(「臨機応変」の意)と言いますけども、現状に応じて、どこまでできるかということをよく考えて対応していきたいと思います。

(記者)
 誹謗中傷であるとか脅迫に至るものであるとか、そういったものの標的になってしまった過去もありますので、心配をなさっている方もいらっしゃるのかなと。県を代表する立場としていなくなっては困る立場についていらっしゃるわけですので、やっぱり(警備を)強化していくという方向でよろしいでしょうか。

(知事)
 今までよりも十分注意していきたいと思いますけども、ただ、こういうことがあったから街頭演説が一切できないとか、それはあってはならないと思うんすよね。
 だからまさに、民主主義の仕組みが脅かされることがあってはならないと皆が言っているのはそこであって、暴力に訴えるような恫喝があったからといって、その恫喝に屈して、例えば一切そういうことをやらないみたいなことがあってはならないと思うので、そこはだから、もう1回言いますけど、自分自身で、よく気を付けて、しかし基本は崩さず、できる限り有権者に近づく方法をいろいろ知恵を絞りながら考えていきたいと思います。
 よろしいでしょうか。

知事メッセージ

 それでは最後に、知事から県民の皆さまに、いつものようにお願いをさせていただきたいと思います。
 今週もですね、感染者の現状について、この会見でご報告をさせていただきました。ここに来て、第7波で感染者が急拡大したんですけれども、急拡大のペースは鈍って、何となく落ち着いてきたような感じはあるんですけれど、今日何度も申し上げているとおり、毎日2千人前後の、場合によっては2千人以上の感染者が確認され続けているということでいうとですね、これは全く油断のできない状況だと思っています。
 今日も申し上げましたが、ここから休みが終わって、経済活動も盛んになりますので、ぜひ、リスクの高い行動は避けていただきたいと思っています。
 昨今、いろいろなメディアを含めた情報を見ていると、随分ウイルスの正体も分かってきて、最も重要なものが換気だということも分かってきているので、やはり最新の情報を踏まえて、我々もいろいろな注意の呼びかけを県民の皆さまに出していかなければいけないと思いますし、県民の皆さまもですね、何度も言いますが、できる限りの感染防止の努力を引き続き続けていただければと思っています。
 片や経済はですね、いろいろあっても地域経済は動き続けているということで、何度も言いますが、この両立を図っていくということが何よりも大事だと思っています。そのためにも、県民の皆さまのご協力が必要だということで、改めて、基本的な感染防止対策をお願いすると同時に、毎回同じことを言うなと言われるかもしれませんが、やはりワクチン接種が感染防止のために、あるいは、万が一感染したときの重症化を防ぐために極めて有効だということは、いろいろな形で実証されています。皆さまにそのことを伝えるために、私自身の抗体価も公表いたしましたけれども、4回目の接種をやったことによって何倍も抗体価が上がっていると。まさにブースター効果があるということなので、ぜひですね、3回目接種が終わってない方はできるだけ早く接種していただきたいと思いますし、4回目の接種の対象になっていて、まだできていないという方はですね、できるだけ早く接種を受けていただくようにお願いをしたいと思います。
 今日も1時間ぐらいになりましたが、記者の皆さんには最後までお付き合いいただきまして、ありがとうございました。これにて定例会見を終わりたいと思います。

(以上で終了)
文章中の()内については、メディアプロモーション課において加筆したものです。