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令和4年9月22日定例記者会見動画(You Tube)<外部リンク>
1.はじめに
2.新型コロナ 直近の感染状況について
3.Gメッセ群馬ドライブインシアターについて
4.Gunma Retreat Marche(グンマ リトリート マルシェ)in草津温泉について
5.直滑降ストリームの告知
それでは、定例記者会見を始めたいと思います。直前に打ち合わせが入ってしまいまして、10分ほど遅れてしまったことをお詫び申し上げたいと思います。
先週末から今週にかけて、稀に見る大型の台風14号が、日本列島を横断しました。九州南部をはじめ、西日本各地で大きな被害が発生しています。死傷者や建物の損壊など、被災された皆さんに心からお見舞いを申し上げたいと思います。
群馬県でも警戒体制を整えておりましたが、最終的に、特段大きな被害はなかったという報告を受けておりまして、この点は、ほっとしております。
今後も台風シーズンが続きます。県民の皆さまの命と暮らしを守るため、引き続き緊張感を持って、防災対策に全力で取り組んでまいりたいと思います。
そして、昨日記者発表させていただきましたが、板倉町内の農場で、県内9例目となる豚熱(CSF)が発生いたしました。昨日21日に、防疫措置を開始しております。本日の正午までには401頭の殺処分が終了し、近日中に全頭約700頭の殺処分が終了する見込みになっています。農場及び周辺の消毒作業を含むすべての防疫措置は、来週27日に完了する見込みになっています。
養豚協会や市町村など、関係機関の皆さまと協力して、再発防止の取り組みを進めてまいりましたが、またしても県内で豚熱の発生を許してしまいました。特に今回は、東毛地域の県境ということで、これまでとは違う地域で発生したということには、しっかりと注目していかなければいけないと思っています。
今後、しっかりと原因の分析を行うとともに、他県とも連携して、発生予防に向けた対策もしっかり進めていきたいと考えております。
それでは会見の中身に移りたいと思います。スライドをご覧ください。
本日の会見の主な項目です。今日は、「新型コロナの直近の感染状況」「Gメッセ群馬のドライブインシアター」それから「Gunma Retreat Marche(グンマ リトリート マルシェ)in草津温泉」等について報告いたします。
まずは、新型コロナの直近の感染状況について、ご説明いたします。スライドをご覧ください。新規感染者数の推移をまとめたスライドです。
直近1週間の新規感染者数は、本日の1,042人を含め、6,368人ということになりました。スライドのとおり、8月下旬以降、減少傾向が続いています。これで、4週連続で前週を下回るということになりました。
続いて、客観的な数値です。スライドをご覧ください。上段の感染状況からです。
(1)の1日当たりの新規感染者数は957.9人となりました。
続いて、下段の医療提供体制ですが、病床使用率は29.1%となっています。警戒レベル2の基準をわずかに下回って、レベル1の水準になっています。
一方、(2)の重症病症使用率は5.4%ということで、2名の方が重症になっています。
また、この1週間で5名の方がお亡くなりになりました。心からお悔やみを申し上げたいと思います。
続いて、新規感染者数の年代別の状況です。スライドをご覧ください。
先週までは、学校が再開した影響から、10代以下の割合がやや増加しておりましたが、今週はすべての年代でほぼ横ばいの状態になっています。
続いて、療養者の状況です。スライドをご覧ください。
昨日時点の療養者数は8,538人です。感染者数の減少に伴って、入院、宿泊、療養を含め、療養者数は全体として少なくなっています。
以上のとおり、県内の新規感染者は減少傾向が続いており、療養者数についても、改善傾向が見られることを分かっていただけると思います。
また、今週の20日からオミクロン株に対応した改良型ワクチンの接種が始まりました。先週の記者会見でもご説明いたしましたが、当面4回目の接種となる60歳以上の高齢者などを優先して接種を行い、順次対象を拡大してまいりたいと思います。お住まいの市町村から情報が届いたら、速やかに接種をお願いいたします。
その一方で、現在の第7波を収束させるためには、接種時期が到来している方々の接種を進める必要があると考えています。3回目、4回目のワクチン接種を受けることができる方は、今打てるワクチンを早期に接種いただきますようにお願い申し上げます。
続いてGメッセ群馬のドライブインシアターについて発表したいと思います。
この度、10月29日の土曜日と30日日曜日の2日間、Gメッセ群馬の西側の壁面スクリーンを使用して、ドライブインシアターを開催することといたしました。これは屋外スクリーンとしては、日本国内最大ということになります。
上映作品は、Gメッセ群馬で撮影の一部が行われて、劇団ひとり監督が手がけたNetflix映画の「浅草キッド」になります。大泉洋さんと柳楽優弥さんが共演し、芸人ビートたけしの誕生秘話を描いている作品です。
今回の上映にあたっては、この映画の版権を持つNetflix様に、大変ご協力いただきました。この場をお借りして、Netflixの関係者の皆さまに、改めて心からの感謝を申し上げたいと思います。
Gメッセ群馬については、令和2年6月の開所以来、様々な屋外展示場の活用方法を検討してまいりました。
しかしながら、時を同じくして、新型コロナウイルスが流行し、当初計画されていた事業ができず、延期となっておりました。
こういう中で、知事のトップセールスによってNetflixとの会談、そしていろんな連携の議論を進める中で、今回のドライブインシアターの実現に至ったことを大変うれしく思っています。
Gメッセ群馬については、今回の9月補正予算で、デジタル映像制作に必要な環境整備費用を予算計上しています。今後、デジタル映画産業の創出を目指して、新たなGメッセの取り組みというものも進めているところです。
今回、Gメッセ群馬でドライブインシアターを実証的に実施する、しかも国内最大のドライブインシアターということになりますので、こうすることによって、デジタル映画産業の推進を目指す群馬県を、しっかりと印象づけたいと思います。
さらに、スタジオ機能を強化するGメッセの存在感というものを、こうしたことを通じて高めてまいりたいと考えています。
次に、上映の詳細についての説明をいたします。開催日は、10月29日と30日の2日間、両日ともに、午後5時に開場、午後7時に上映開始ということになります。会場は、Gメッセ群馬の屋外展示場になります。
自動車で直接お越しいただけます。当然ドライブインシアターですから、車の中から映画をご覧いただけるということです。
なお、映画の音声については、FMラジオを使用させていただきますので、ラジオ聴取が可能な環境を整えた上で、ご来場いただきたいと思います。
そして今回、初の試みということで、各日、約100台の無料招待を実施したいと思います。申し込みの詳細は、群馬県のホームページをご確認いただきたいと思います。
ドライブインシアターは、コロナ禍において、密にならない屋外イベントとして、県民の皆さまに安心して楽しんでいただける、そういう空間だと考えています。
県民の皆さま、ぜひ、ご興味ある方にはご応募していただきたいと思います。たくさんのご応募をお待ちしております。
続いて「Gunma Retreat Marche in草津温泉」の開催についてご報告したいと思います。
これまでも様々な場面でお伝えしてきましたが、群馬県は、忙しい日常生活から離れて、心と体をリセットする「リトリートの聖地」というものを目指しています。その取り組みの一つとして、今年度は、群馬県で元気になるというコンセプトのもとで、Gunma Retreat Marcheというものを開催しています。
このイベントは、群馬県の農畜産物をはじめとした「食」による癒しと、大自然の中で行う「ヨガ」、それから、「温泉」の力で心身をリフレッシュしていただくことをコンセプトとしたイベントになっています。
8月にはその第1回目として、川原湯温泉を会場に開催させていただきました。この時も多くの方にご来場いただき、たいへん好評をいただいています。
そしてこのたび、第2回目として、日本有数の温泉地である草津温泉において、Gunma Retreat Marcheを開催する運びとなりました。開催日は10月1日の土曜日及び2日日曜日の2日間で、草津温泉の天狗山周辺が会場となります。
次のスライドをご覧ください。まずは、食のイベントです。天狗山レストハウスの前で、県内17の事業者が、有機農産物や農家手づくりの加工品、食材を厳選して作ったお弁当など、地球環境や人々の健康に配慮した食などを提供するマルシェを開催いたします。
次に、ヨガのイベントです。日本における著名なヨガインストラクターなどによるヨガクラスを、全17クラス開催いたします。ヨガクラスは有料と無料があります。有料クラスでは、ヨガの第一人者であるケン・ハラクマ先生。この方もヨガの世界では非常に有名な、アシュタンガヨガ(ヨガの流派の一種)の第一人者ですが、このハラクマ先生とか、ヨガをやっている人はみんな知っていると思うんですが、人気YouTuberのMariko先生。こうした著名なヨガインストラクター7名にお越しいただき、ヨガを行います。
どなたも、大型のヨガイベントに出演された方とか、SNSで多くのフォロワーを持つ方々、非常に人気のあるインストラクターの人たちばかりです。
有料クラスに参加する場合は、直接ウェブサイトから事前の申し込みが必要になります。まだ定員に空きがあるクラスもありますので、ぜひ皆さん、奮ってご参加いただきたいと思います。
一方、無料クラスでは、天狗山の山頂やゲレンデといった、自然に囲まれたロケーションで、地元のボランティア講師にもご協力いただいて、ヨガを実施いたします。天狗山山頂からの絶景を眺めながら、大自然に囲まれたヨガは、唯一無二の体験になると確信をしています。無料クラスは、当日ご来場いただければ、先着順で参加できる形になっています。
このほかにも、ケン・ハラクマ先生と群馬県知事である私との「リトリートの聖地」をテーマとしたトークショーとか、ヨガインストラクターと交流しながら県産食材を満喫できる特別宿泊プランなどもご用意しています。
Gunma Retreat Marcheの詳細、あるいは最新の情報については、特設のウェブサイトをご覧いただきたいと思います。
今回、こうしたヨガ界の第一線で活躍する方々が一堂に会するイベントを群馬県内で開催できることを知事として、たいへんうれしく思っています。また、今回のような、心のこもった「食」と大自然の中での「ヨガ」そして「温泉」の三つの要素がそろったイベントというのは、他の地域ではなかなか例がないと思います。
ぜひ、何度も言いますが、多くの皆さんにご参加をいただき、群馬県の、心と体を癒やすリトリートを体感していただければ幸いに存じます。
最後に、今週の直滑降ストリームです。スライドをご覧ください。
今週はとなりの始動人のコーナーをお送りします。ゲストは桐生市で「田中商店」を営む貝之瀬賢人(かいのせ・けんと)さんと、沙季(さき)さんご夫妻です。
田中商店は約10年前に一度お店を閉じました。しかしながら、昨年、最後の経営者の孫にあたる沙季さんが賢人さんとともに、アウトドアスタイルのコンビニとして復活させました。
対談では、田中商店で行われている取り組みや、復活までの歩みについて伺っています。かなり、これ面白い対談でした。YouTubeのtsulunosチャンネルで、明日19時から前編を配信いたします。前編後編、2回に渡ってお届けしたいと思いますので、ぜひ多くの方にご覧いただきたいと思います。
私からは以上です。何か皆さんの方からご質問があればお受けしたいと思います。
(記者)
今日の発表からいくつか質問させていただきます。
まず、Gunma Retreat Marcheなんですけれども、2回目ということで、集客の方はどれくらいを見込まれているんでしょうか。
(知事)
担当職員の方から。
(ぐんまブランド推進課 担当職員)
草津会場の集客につきましては、有料ヨガクラスは定員が約550名となっております。
マルシェにつきましては、定員というものがございませんので、実際に開催をしてみてというところなんですけれども、より多くの方々にお越しいただきたいと、今周知を徹底しているところです。
(記者)
Gメッセ群馬でのドライブインシアター、非常にユニークな取り組みだなと思いますけれども、国内最大級のスクリーンというのは、縦横で言うと、どのぐらいのサイズになるのでしょうか。
(知事)
どうぞ、戦略セールス局長から。
(戦略セールス局長)
今回、投影を予定しておりますサイズとしましては、縦が15メートル、横が27メートル、1200インチのサイズになります。
(記者)
今日の会見(内容)ではないんですが、本日の一部報道で、デジタル田園都市国家構想の推進交付金について、マイナンバーカードの取得率が全国平均を上回っていないと、一部、受給申請できないといったような報道もございましたが、群馬県は全国45位ということで、当然これからどんどん取得率を上げていくというような取り組みが必要になると思いますが、そこら辺のところについて、知事のお考えをちょっと教えていただければと思います。
(知事)
少し興奮しないように、丁寧に申し上げたいと思うんですけれども、まず、今、記者さんがおっしゃったようにですね、群馬県の今のマイナンバーカード普及率というのは、全国的に見ても高くないと思っています。
私自身としては、このマイナンバーカードを普及させていくことが、日本のデジタル化推進に向けて非常に大事だと、デジタル化社会を推進していくためには非常に必要だと(思っていて)、こういう国の考え方については、これはもちろん賛同しています。
それから、これまで群馬県の普及率が低い理由は、もちろんそれぞれの市町村には努力をしていただいてるわけなので、少し温度差があるとは思うんですけれども、やっぱり知事である私がですね、本当に先頭に立ってやってこなかったという、努力不足というところもあるので、その点は率直に反省をしておりますし、今度のデジタル担当大臣は、盟友の河野太郎大臣ですから、まさしく未来の総理候補の1人なので、河野大臣がデジタル担当大臣になって、ここからいろんな形でデジタル化の指揮を振るということを考えると、やはり群馬県の、このマイナンバーカードの普及率というのは、さらに上げていかなければいけないと思うので、今日もちょっと副知事等々とも相談したんですけれども、いろんな作戦をやって、すでにいろいろ市町村を回っているんですが、さらにこれを普及させるように努力していきたいと(考えています)。
まず、そのことを申し上げた上で、少し私の感じていることを申し上げたいと思うんですよね。
まずですね、マイナンバーカードというのは、国の根幹に関わる、国の制度ですよね。マイナンバーカードの普及ということについては、政府がまず一義的にしっかり責任を負わなければいけないと思うんです。本当にマイナンバーカードが必要ならば、おそらくこういうことを思っている自治体の長って多いと思いますけれど、義務化すればいいと思うんですよ。本当に日本に必要だと思ったら、政府がしっかり義務化すればいいんだと思うんですよね。だけど義務化してないわけですよね。結局、取得は任意になっているわけですよね。
その義務化していない、任意になっているマイナンバーカードを普及させるのはそれぞれ都道府県の責任でやってくださいということで、義務化はしていないけれど、この任意のマイナンバーカードを普及させる責任というのは、都道府県が負ってくださいと。 それで、その都道府県の中で成績が悪かったら、国からの補助金とか、こういった交付金みたいなもので冷遇しますよと。ほとんどこれ、上から恫喝するみたいな形で、これを広めようとするアプローチ自体が、やっぱり間違っていると思います。
まずは、国の根幹となる制度なんだから、本当ならば、いろいろ反発もあると思いますけれど、しかしいろんな反発があっても、国の根幹の制度なんだから義務化すると。国がまず前面に立って責任を持ってやると。反発を受け止めて、しっかり説得してやるという覚悟をまず示してもらって、その上で都道府県に対して、どうしてもこれは国の将来に関わることだから必要であると。だから、この義務化について、都道府県も一緒に責任を負ってくださいと、こういうのであれば、知事としても、国がそれだけの覚悟でやってくれるならば、うちはマイナンバーカードの普及自体は必要だと思ってるから、それは協力して、その反発の責任も負って、いろんなことを言う方がいるかもしれませんけれど、それは知事として、一生懸命努力して説得していくことになると思うんですけれど、もう1回言いますが、義務化していない(じゃないですか)。例えば、コロナ給付金の時に、これをセットにすれば、(マイナンバーカードは)普及したわけじゃないですか。そういうことをやっていないわけですよね。義務化していない、任意のものをやらせるのに、都道府県に責任を負わせて、やらなかったら罰を与えますみたいなアプローチは間違っていると思いますね。極めて不愉快です。この件は。
それで、もう1回言いますけれども、これはことごと最後に言いたいことがあるんですけれどね。
例えば、愛郷ぐんまプロジェクト、いわゆる県民割の問題がありますよね。これは、国の方でも県民割を延長していただいた、それはすごくありがたいと思っています。斎藤大臣は素晴らしい方なんで、国交省も努力していただいたんですけれど、全体の方針として言うと、やはり県民割(の期間を)を伸ばしたということは、国として、県民割観光キャンペーンは必要だと思ったからですよね。だから、いろんなリスクがあったとしてもこれは必要なんだと、国からしっかり説明してもらう必要があると思うんですよ。
それで、これに対して反発があったとしたら、それは地方がそれぞれ決めるんですから、任意ですからというのは、それはおかしいと思います。
まず、国の方から、制度をやるんだったら、しっかりと先頭に立って説明責任を果たしてもらうと。
それは、都道府県だって一生懸命やるけれど、それを全部都道府県に責任を押し付ける、反発は都道府県に行く、国民が反発するから政府は責任取らないけれど、都道府県に委ねる、みたいな、そういうつもりはないかもしれないけれど、そういう構図になっているというのはおかしいと私は思います。
それから、(新型コロナ感染者の)全数把握(見直し)の話も、もちろん各都道府県の地域の実情というものをいろいろ勘案していただいているというのはありがたいと思うんですが、でも、こんな制度の根幹に関わることは、やはり国が一律にきちっと方針を決めて、こういう事情だから必要なんですということを言わなきゃいけないと思います。
それについて、しっかり説明をしてもらって、その中で例えばいろんな特殊事情のある地域については、オプションというか、少し柔軟に対応しますという話にしてもらいたいんであって、これ、やっぱり全数把握の見直しへの対応について、群馬県でもいろいろ議論をしましたけれども、岸田総理が統一的にやるという方針をしっかり示していただいて、国がなぜそれが必要なのか説明責任を果たす先頭に立ってもらうという構図になったことは、すごく私はよかったと思っています。
それから、さっき言ったように、マイナンバーカードのことについては、もちろん知事として努力はしたいと思うんですけれど、まず最初は、国が責任を持ってやる政策において、国民が利便性を感じる制度にするというのが最初ですよね。
マイナンバーカードの使い道を見て、国民一人一人が、これは便利だから取得するというような環境を作っていくのが最初なんですよ。だから、まずマイナンバーカードを貰ったとしても、あんまりみんながメリットを感じないというところから直してくというのが最初だと思っています。
私の盟友である河野大臣も、さすが大臣だと思うんですけれど、まだまだその使い道については広がってないところがあると認めているわけなので、マイナポイントみたいな、こういう特典も、いろいろ考えて政府として出している、その努力はもちろんよくわかるので。
もう1回言いますが、群馬県はもちろん努力をしますけれども、だけど、まずは国民に利便性を感じてもらう制度にする前に、例えば(マイナンバーカード取得を)義務化するみたいな強い措置(国としての覚悟を示すような対応)を出さずに、何となく任意なのに都道府県にやらせて、うまくいかなかったらこんな意地悪しますよというアプローチは間違っていると思います。
これはもう、ぜひ、考え方を変えてもらいたいと思うので、もしちゃんと国が本当に義務化する覚悟でやるというならば、それはもう都道府県知事だって市町村長だって、みんな覚悟を決めてやると思うんですよ。
群馬県を回って、いろんな市町村長にマイナンバーカードのことをお願いしたんですよね。(そのとき、)ある市長が、「もう企業関係者に言っても、市民に言っても全然みんなメリットがないと言っている」と(言っていました)。「例えば、自動車免許の取得の機会とか、いろんな形で国が先頭に立って、一気にやればいいんじゃないか」というその市町村長の気持ちは、私は知事として、よく分かります。
それでまた、今回、上(国)の方から、こうやって市町村で進んでいないところについては、デジタル交付金みたいなものもやりませんというような、こういう高圧的なアプローチじゃなくて、もっとリスクを負っても、都道府県が一緒に、一生懸命に国を支えながら、連携してやろうと思うような形にしてもらいたいと(思います)。
これは、ぜひ国民の皆さまにも、そのことを分かって欲しいし、県民の皆さまにも、分かっていただきたいと思います。
もう一度言いますが、マイナンバーカードの取得率が低いのは、知事としてそういう疑問があったので、実はなかなか今まで本気で先頭に立てなかったというとこもあるので、この点は反省して、群馬県は一生懸命やりたいと思いますが、今のことだけは、申し訳ないんですけれど、言わせていただきたいと思います。
ちょっと興奮したので、本当は映像を削って欲しいけど。やや興奮しましたけれども、こういうふうに思っている都道府県知事は、きっと私は首長も含めて多いと思います。以上です。
(記者)
会見の内容から外れるんですが、中体連(県中学校体育連盟)が春季大会を中止することが決まったことに関して、知事の受け止めと、教育長がもしいらっしゃれば、教育長にも伺えればと思います。
(知事)
ちょっと中体連のことは、教育委員会の見解も確認してからにしたいと思います。急いで対応を確認して、お返事するようにします。
※教育長は不在
(記者)
マイナンバーカードの関係なんですけれども、国が都道府県に丸投げして、懲罰的な対応をとることへの批判というのはすごくよく分かったんですけれども、「(マイナンバーカードの取得を)国が義務化すべき」とおっしゃっていた部分は、今回のような政府の対応があるのであれば義務化も必要だということであって、(政府が)補助金を減らすという対応をとらない場合は、国に(マイナンバーカードの取得の)義務化を求めているわけではないのでしょうか。
(宇留賀副知事)
質問が少し分かりにくかったのですが。
(記者)
批判の部分は非常にクリアに分かったんですね。
それで、「そもそも国が、マイナンバーカードの取得を義務化すべし」とも聞こえるようなご発言があったんですけど、そこは、今回政府がこういう対応を取るか取らないかにかかわらず、国は義務化をすべきだとお考えなんでしょうか。
(宇留賀副知事)
少し、自分の方から(補足します)。
知事から先ほど申し上げさせていただいたのは、国としてマイナンバーカードの取得率をしっかり高めていくことの、ある意味、決意だったりとか、戦略として、義務化ということを例示として挙げさせていただきました。マイナンバーカードについてはいろんな議論があることは承知していますので、義務化をすべしということではなくて、国として、普及するためにどういう決意、覚悟、またその説明をするかというところが、今回の話については欠けていると。そういう例示の中で(「義務化」という言葉を)使わせていただきました。
(記者)
そうですよね。
私もそう思いました。絶対に義務化すべきだという主張ではなくて・・・
(知事)
そこは少し極端な例で分かりやすく言ったんですけれども、例えば、究極的にはそういうことがあるわけなんでね。だから、普及率を上げることについては、もっと覚悟を示して、しっかりとした対応をして欲しいという意味です。マイナンバーカードを義務化しろと言っているわけじゃなくて。
(記者)
そういうことですよね。分かりました。
(記者)
今日、日米の金融政策決定会合を受けて、1ドル145円を超えて円安が進みました。
円安については、物価高の原因ともなりますし、SUBARUをはじめ輸出企業にとってはプラスになる面もあると思います。改めて、(円安について)受け止めを伺えればと思います。
(知事)
宇留賀さん、どうでしょうか。
(宇留賀副知事)
金融政策当局でいろいろな情報を判断しながらやっていると思うんですけど、急激な変化というところは、企業にとっても家計にとっても難しいところがあるので、そのために、我々としても、5月補正、9月補正を考えていますし、また今後も、政府からの支援もいただきながら、しっかりとした対応をとっていって、できるだけ(県民の)生活に悪影響が急激に起こらないということで対応したいと思っています。
(知事)
今言ったことに尽きると思うんですけれども、ここからいろいろな情勢を見極めながら、県としてできることはしっかりやっていきたいと思います。
(記者)
新型コロナの感染状況のことで伺います。先週の段階でも、(第7波は)ピークアウトに向かっているというご認識を示されていましたけれども、現状、改めてどうご覧なっているかということと、感染状況だけを見ると、確かピークアウトになっていて、ただ、例えば第3波とか第6波の状況を見ると、年末年始にまた上がってきているということもありますので、今後どう備えていかれるかということと、第7波の備えという意味では、県も、医療提供体制ですとか宿泊療養体制などをかなり備えてこられたと思いますが、その中でも、1日3千人の感染者が出たりして、大変だったと思いますが、この辺の反省といいますか、振り返りみたいなところでちょっと教えていただければなと思います。
(知事)
振り返りというか、新型コロナとの闘いは長期戦になることは最初から覚悟していたので、数字には一喜一憂しないで、それぞれの局面に合わせて必要な対策を、冷静かつ迅速に対応してきたつもりです。
(対策の)基本は三つの柱しかなくて、とにかくしっかりと感染者数を抑えていくために、県民の皆さまに対して感染対策を呼びかけていくということと、それからワクチン接種の推進です。今回、オミクロン株対応ワクチンの接種が始まるわけですが、これをとにかくしっかりと働きかけていきます。それから医療提供体制のひっ迫を防ぐということで、これは健康福祉部がものすごく努力して、(コロナ専用)病床数をしっかり着実に上げてもらっているので、この三つをしっかり基本としてやっていくということに尽きると思います。
第7波がピークアウトしたかどうかというのは、その定義の問題もあるので、例えば、これから増えていくものが、第7波の残り火なのか第8波なのか、ちょっと判断が難しいと思うんですが、今言われている第7波というものについて言うと、やはり減少傾向が出てきたということで、ピークアウトしつつあるんだろうと思います。
ただ、政府の医療関係者も言っているように、やはり秋から冬ぐらいにかけて、さらにまたはやる可能性もあると。ですから、今我々がやらなければいけないことは、第8波に備えていろいろなことをやっていくことだと思うんですが、非常に大事なのはやはり、医療提供体制をしっかり強化していくことじゃないかなと思っています。
それでは最後に、県民の皆さまにお願いを申し上げたいと思います。
今日はちょっと、マイナンバーカードの件で興奮気味になって大変反省をしておりますが、マイナンバーカード自体は、日本がデジタル化社会に向かっていくために、あるいは、群馬県がこれからデジタル化を推進するためには、必要な政策だと思っています。
今回の国のアプローチについてはいろいろと異論もあるんですけども、ぜひ県民の皆さまには、マイナンバーカードの取得について、ご協力をお願いしたいと思いますし、これからも、いろいろな方策を通じてですね、マイナンバーカードの取得率の増加を目指してまいりますので、その点ぜひ県民の皆さまにもご協力をいただきたいと思っております。
新型コロナについては落ち着いてはきましたが、先ほどもご質問がありましたが、今回の第7波が落ち着いたとしてもですね、秋から冬にかけて第8波が来るという可能性もありますので、そこは油断なく我々も対応していきたいと思います。
そこはしっかり県として対応していきますので、ご信頼をいただければと思いますし、引き続き県民の皆さまには、ウイルスとの闘いに終わりはありませんので、ここはいかに共生していくかということですから、引き続き、基本的な感染対策についてご協力を賜りますようお願いを申し上げます。
これにて定例会見を終わりたいと思います。皆さん、今日は最後までお付き合いいただきまして、ありがとうございました。
(以上で終了)
文章中の()内については、メディアプロモーション課において加筆したものです。