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台所用品による子どもの事故に注意しましょう
更新日:2020年8月19日
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子どもの台所用品による事故
2010年度から2019年度までの10年間に独立行政法人製品評価技術基盤機構(NITE)に通知のあった製品事故情報のうち、0歳から15歳までの子どもが関連する台所用品の事故は、合計49件発生しています。そのうち死亡事故は4件、重傷事故は8件発生しています。
製品別では「ガスこんろ」が15件で最も多く発生しています。
事故は、子どもだけの時や大人が一緒にいても目を離した隙に発生していることがわかりました。
子どもの台所用品による事故があった製品
ガス調理機器
ガスこんろ、カセットこんろ、ガスオーブン、ガストーチ
電気調理機器
電気ポット、ハンドブレンダー、ミキサー、スロージューサー、電子レンジ、IH調理器、オーブントースター、電気炊飯器
その他
食器・容器、なべ、調理用具、ポット
事故事例
- 目を離した隙に子どもが一人でハンドブレンダーを操作し、刃に触れた指を負傷した。
- 電子レンジの扉を開いたままにしていたところ、子どもが扉をつかみ、電子レンジが落下し、負傷した。
- 子どもがガスこんろで調理中、接近しすぎていたため着衣に着火しやけどを負った。
- 電子レンジでクッキーをオーブン機能を使用せず、誤ってターンテーブルを置かずにレンジ加熱したため、金属製の回転受台に乗せられたクッキー生地が過熱して出火し、庫内を焼損した。
事故を防ぐポイント
使用方法の確認
- 保護者が製品の正しい使い方、危険性を認識しましょう。
- 製品の取扱説明書を確認しておきましょう。
安全な製品の使用
- お使いの製品がリコール対象製品でないか確認しましょう。リコール対象製品については、以下の外部リンク先を参考にしてください。
- チャイルドロック機能のある製品を選ぶなど、安全に配慮した製品を使用しましょう。
日常の注意点
- ガスこんろ、IH調理器の火災事故は多いため、普段から、周囲に燃えやすい物を置かない、グリルや受け皿などの油汚れを残さない、異臭や異音はないかなどの確認をしておきましょう。
- 乳幼児が興味を持って台所用品に触れたりすることも想定されます。台所用品を乳幼児の手の届くところに置かないよう対策をしましょう。
子どもと一緒に確認
- 刃物や火を扱う際の危険性について、子どもと一緒に確認する。
- 年齢が上がるにつれ、子どもだけで料理する機会が増えてきますので、普段から注意点などについてきちんと教えておきましょう。
使用時の注意点
- 子どもと一緒に料理をする際は、子どもから目を離さないように注意しましょう。
- その場を離れる場合には、いったん使用をやめさせる、危険な使用方法をしないよう言い聞かせましょう。
その他
- 新型コロナウイルス感染症予防のため、消毒用アルコールを火気の近くで使用したり、手指の消毒直後に火気に近づけないよう気をつけましょう。アルコールは揮発性が高く引火しやすい性質があります。
- 台所周辺を消毒する際は、台所用洗剤を使って消毒することもできます。独立行政法人製品評価技術基盤機構(NITE)のウェブサイトで「新型コロナウイルスに有効な界面活性剤が含まれている製品リスト」<外部リンク>が公開されていますので、参考にしてください。
外部リンク
- 楽しいはずの「おうちごはん」で事故のおそれ(独立行政法人製品評価技術基盤機構(NITE))<外部リンク>
- リコール情報サイト(消費者庁)<外部リンク>
- 回収・修理、払い戻し等(国民生活センター)<外部リンク>
- 製品安全ガイド(経済産業省)<外部リンク>
- 製品安全(独立行政法人 製品評価技術基盤機構(NITE))<外部リンク>