本文
光回線など電気通信サービスのトラブルにご注意ください!
光回線やインターネット回線をはじめとした電気通信サービスの勧誘や契約に関するトラブルが、多く寄せられています。光回線の卸売りサービスが始まったこともあり、今後競争の過熱によってこのようなトラブルが一層増えていくことが予想されますので、トラブルにあわないよう十分ご注意ください。
実際の相談事例
相談事例1
先日、訪問販売で来た業者に、「近いうちに、この地域の光回線業者はうちが担当することになったので変更の手続きをしないと、電話が使えなくなる。」と言われた。電話が使えないと困るので、すぐに契約をすることになった。契約にあたっての説明や内容はよく分からなかったが、月々の料金が安くなることや、工事費は無料で、工事などの手続きも日程を決めれば業者がやってくれること、また、今使ってる回線は2年契約で解約料がかかるようだが、業者が負担してくれるということは分かった。月々の料金が安くなり手続きも簡単ならと思い契約をした。しばらくすると、娘が帰ってきたので、先ほどのことを話したら、「業者が変更されるなんておかしい」と言われた。不安になり、今使っている業者に、「近いうちに業者の変更があるのか」と聞いたところ、そのようなことはないと言われた。また、契約の内容を娘に見てもらったら、電話回線の他にもインターネットサービスなどがついており、工事の費用も月々の料金に上乗せされていて、安くなるどころか、今使っているところよりも高くついてしまうことが分かった。インターネットは使わないし、安いままの方がいいので、新しく結んだ契約をキャンセルして今使っているところを使い続けたい。どうしたらよいか。
相談事例2
光回線を契約している大手電話会社を名乗り、「新しいサービスが始まるため、光回線を契約してるなら、今使っているプロバイダよりも料金が安くなる上に、セキュリティーも上がり、速度も速くなる」との電話勧誘があった。大手電話会社が新しいサービスを始めて、お得なプランへの変更の勧誘をしているのかと思い、早速契約した。その後、登録書が届いたので、内容を見てみると、光回線卸売りの別業者との新たな契約だったことが分かった。驚いて、契約している大手電話会社に確認すると、そのようなプランの勧誘はしていないと言われた。手続きなども面倒なので、使い慣れた今までの会社の方がいいと思い、新しく契約した会社にキャンセルの連絡をしたところ、「契約は成立している。2年縛りの契約なので、それ以外の期間でキャンセルするなら解約料が必要」と言われ、高額な解約料を請求された。契約する会社が変わるなら契約はしなかった。どうすればいいのか。
トラブルにあわないためには?
- 勧誘が必要なければ、「うちには必要ありません」など毅然とした態度で断るようにしましょう。あいまいに返事をしてしまうとトラブルになる可能性があります。
- 自分の契約している会社と勘違いして話を進めてしまい、契約してしまうケースもあります。どこの会社の勧誘の電話なのかをはっきりさせた上で話を進めるようにしましょう。
- 「安くなる」、「速度が速くなる」、「セキュリティーがあがる」と言う言葉に乗せられ、安易な契約はしないようにしましょう。使用状況や環境、オプションサービスの追加などによっては勧誘された時の話と違ってしまう可能性もあるので、今使っているところを含め、他の会社のプランなどと比較するなどして、よく検討した上で契約することが大切です。
- 話が難しい、または、複雑で把握できないときは、安易に返答しないようにしましょう。もし、契約したい場合は、勧誘員に質問したり、誰かに相談するなどして、自分の契約内容を把握した上で契約しましょう。
- 電気通信サービスの契約については、クーリング・オフが適用されません。解約する場合は、契約した会社との話し合いが必要になります。不安な場合や、会社の対応に納得できない場合は、最寄りの消費生活センターにご相談ください。
- その他、不安なこと、気になることがありましたら、最寄りの消費生活センターへご相談ください。