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高病原性鳥インフルエンザQ&A
鳥インフルエンザウイルスの人への感染の可能性や、自宅で飼っている鳥が死んでしまった場合の対処方法などについて正しい知識を身につけましょう。
県民の皆さまへ
- 鳥インフルエンザウイルスは、野鳥観察など通常の接し方では、ヒトに感染しないと考えられています。
- 日常生活においては、野鳥などの野生動物やその排泄物等に触れた後に、手洗いとうがいをすれば、過度に心配する必要はありません。
- 正しい情報に基づいた、冷静な行動をお願いいたします。
どんな病気?
鳥類のインフルエンザは「鳥インフルエンザ」と呼ばれ、ヒトのインフルエンザウイルスとは別のインフルエンザウイルスの感染症です。このうち感染した鳥が死亡したり、特に強い病原性を示すものを「高病原性鳥インフルエンザ」と呼びます。
1878年にイタリアで初めて確認され、ニワトリ、七面鳥、うずら等が感染すると、全身症状をおこし、鳥類が大量に死亡することもあります。
高病原性鳥インフルエンザQ&A
以下のQ&Aは、鳥インフルエンザに関するQ&A(国立感染症研究所)<外部リンク>からの抜粋です。詳細は国立感染症研究所のホームページをご覧ください。
鳥からヒトに感染しますか?
鳥インフルエンザウイルスに大量に暴露された場合以外には、鳥からヒトに容易に感染することはなく、ヒトからヒトへも容易には感染しないと考えられます。
どのような場合に鳥からヒトに感染しますか?
感染源は、鳥インフルエンザウイルスに感染した病鳥や死鳥の排泄物や体液や羽毛ですが、アヒルなどでは感染しても無症状の場合もあります。感染した家きんあるいは野生鳥などの体液・排泄物への濃厚な接触、あるいはこれらからの塵埃や飛沫を吸入することによりヒトへ感染しています。
ヒトからヒトへ感染しますか?
これまでにも、中国、パキスタン、タイ等からヒトからヒトへの感染が疑われる事例の報告がありますが、ヒトからヒトへの感染があるかどうかを証明するのは容易ではなく、これまでのところ(2011年1月時点)、効率的な持続的なヒト-ヒト感染の証拠はありません。
ヒトが感染したときにはどのような症状がでますか?
一般的には、突然の高熱、咳などの呼吸器症状の他、全身倦怠感、筋肉痛などの全身症状を伴います。ほとんど疾病名を付けられないほどの軽症例、通常のインフルエンザ様症状、そして重篤な肺炎、急性呼吸窮迫症候群(ARDS)、多臓器不全などにより、急激に悪化して死に至るものまで様々です。
ヒトの鳥インフルエンザウイルス感染の予防法はありますか?
鳥が鳥インフルエンザウイルスに感染していると疑われている場合に、これらの鳥との濃厚な接触を避ければ、感染の危険性はありません。
鳥インフルエンザの流行が鳥の間で起こっている国や地域に出かけなければならない時には、生きた鳥を扱っている市場に立ち入ること、あるいは、集団発生が見られている鶏舎などへの出入りは避けて下さい。
外部リンク
- 鳥インフルエンザ(H5N1)について(厚生労働省)<外部リンク>
- 鳥インフルエンザ感染が疑われる患者に対する医療機関での対応(国立感染症研究所)<外部リンク>
- 鳥インフルエンザに関するQ&A(国立感染症研究所)<外部リンク>