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(先生)
今日は高崎市にある長野堰用水について勉強します。
(生徒)
は~い
(先生)
最初に見学するのは頭首工です。
頭首工は、川をせき止めて田んぼなどに使う水を取り入れるための施設だよ。
(生徒)
わー
(博士)
この頭首工から群馬の森の方までずーっと水路が続いているんですよね!先生!
(先生)
よく知っているね!
そして長野堰用水は、歴史がとても古いんだよ。
約1100年前に水路のもとが造られたといわれているよ。
(生徒)
え~! 1100年も前から?
(先生)
そうだよ。
昔は機械がなかったから、水路を掘るのは全部手作業で、とっても大変だったんだよ。
(博士)
長野堰の役割が書かれた大きな石碑も建てられているよ。
(生徒)
この水路を通って、田んぼなどにお水が流れていって、お米が育っているんだね。
(先生)
次の場所に着きましたよ。
さて問題です。
これは何でしょうか?
(生徒)
噴水かな?
でもちょっと違うなあ。
なんだろう?
(博士)
これは【円筒分水堰】といって、水を4つの方向へ平等に分ける施設だよ。
(先生)
川から水路を通ってきた水は、ここでいったん地下にもぐって、真ん中からあふれ出ているんだよ。
ここに仕切りがあって、自然に4つの方向に分かれるんだ。
(生徒)
どうして4つの方向に分けなきゃいけないの?
(先生)
お米は水がないと育たないから、昔は水を奪い合う争いがたくさんあったんだ。
その争いをなくすために造られたんだよ。
(先生)
今では水路沿いに遊歩道を作ったり、花や木を植えたりして、みんなの憩いの場所になっているよ。