本文
(女の子)
あの池、水がいっぱいたまっているね。
(ぐんまちゃん)
何の魚がいるんだろう。
(女の子)
あれ~!?
この前は空っぽだったような気がする~。
(ぐんまちゃん)
そうだね、近所のおじさん達が池の中の草刈りをやっていたよね。
(ぐんまちゃん、女の子)
この水ってどこから来たんだろう?
(おじさん)
こんにちは、ふたりで散歩かい?
(ぐんまちゃん、女の子)
こんにちは。
(ぐんまちゃん)
おじさん、この水ってどこから来たの?
急にいっぱいなったような気がするよ。
(おじさん)
ここは遊水池といって、この水は昨日の台風の雨がたまったんだよ。
(ぐんまちゃん、女の子)
え~、こんなにいっぱい?
(おじさん)
上流で降った雨もあの水路から流れてきたんだよ。
(おじさん)
ちょっと水路を探検してみるかい?
(ぐんまちゃん、女の子)
うん。行く行く。
(おじさん)
少し前までは、この水路が小さくて大雨が降るとすぐあふれていたんだよ。
だから、周りの田んぼや畑が水びたしになって、稲が倒れたり、野菜が泥だらけになってしまっていたんだ。
(おじさん)
だけど、今は水路が大きくなってあふれる心配がなくなったんだよ。
(女の子)
ホントだ~。おっきいね~。
(ぐんまちゃん)
でも、落っこちたらケガしそう…。
(おじさん)
おじさんの背より高い水路もあるんだ。
フェンスを登ったり、危険なことはしちゃいけないよ。
(ぐんまちゃん)
うん。
(女の子)
どうしてこんなに大きな水路が必要なの?
(女の子)
昔より雨が多く降るようになったの?
(ぐんまちゃん)
ゲリラ豪雨?って聞いたことあるよ。
(おじさん)
確かに雨が強く降るようになったね。
それと、昔は田んぼや畑だったところが、家や工場になって、雨が地面に染みこまなくなったんだよ。
(女の子)
水路を流れる水の量が多くなったってこと?
(おじさん)
そうなんだ。