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(女の子)あれ?田んぼの中で動いているのは生き物?
(男の子)角ばってるし、何だろう?
(?)あれは田んぼの雑草が生えるのをおさえてくれる「アイガモロボット」よ!
(農業女子)「スマート農業」のひとつなのよ!
(女の子)農家のお姉さん!ロボットがスマート?田んぼに必要なの?
農業女子)もちろん!このロボットのおかげで人間の手を使わずに雑草が減って、効率的な農業ができるの。
(男の子)ロボットが農作業するなんて未来の話みたいだ~。あ、あれは何?
(農業女子)あれは、ICT自動給水栓だよ。田んぼの水を自動で調整するから、毎日、朝と夕方に田んぼを見に行かなくてもすむし、メタンガスなどの発生の抑制にも役立つの!
(男の子)メタンガスは温室効果ガスって学校で習った気がする・・・。
(農業女子)二酸化炭素、メタンガスなどが温室効果ガスと呼ばれていて、地球温暖化の原因と言われているわ。農業はその40%を排出していると言われているの。
(女の子)地球温暖化が進んでいるから、夏が暑いのかなぁ・・・。
(農業農女)ICT自動給水栓で細かく水を管理すると、土の中に酸素がうまく入ってメタンガスの発生をおさえられるの。
農業をこれからもずっと続けていくためには、スマート農業や環境に配慮した取り組みによる農業の「グリーン化」が求められているの。
(女の子)グリーン化??確かに稲も緑だし、緑色の野菜も多いよね?
(農業女子)「グリーン化」とは、スマート農業を進めたり、温室効果ガスの削減などを進めていくことだよ。
(男の子)おいしい野菜が食べられるようになるのかな?
(農業女子)それに、農業用水を利用した小水力発電で二酸化炭素の削減も進められているよ。これも「グリーン化」のひとつなの。
小男)え?農業用水で発電?
(農業女子)群馬県では今、4か所※注1で農業用水を利用した小水力発電所が稼働していて、374世帯分※注2の電力を発電しているそうよ。
これから建設する計画のところもあるんだって。
(女の子)見てみたいな!
※注1令和4年度時点、農林水産省の補助事業を活用したもの
※注2一世帯当たりの電気使用量=4,432キロワットアワー/年:24時間待機時消費電力調査報告書(一般財団法人エネルギーセンター)を基に算出
(農業女子)私たち農業者も環境へ配慮しながら、いろいろとチャレンジしたいと思っているし、グリーン化の取り組みはSDGs※注3の考え方にもつながるのよ。
(男の子)SDGsってテストに出るのかな・・・。
※注3持続可能な開発目標(Sustainable Development Goalsの略称)
(農業女子)農業の基盤を整備することがグリーン化につながっていくと言えるわね。
スマート農業や、農業用水を活用した小水力発電によって、温室効果ガスの削減に取り組んでいく必要があるのよ。
(女の子)身近なことから調べてみたいな!