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環境白書の刊行にあたって

更新日:2016年10月20日 印刷ページ表示

 日本は、これまでに経験したことのない人口構成の激変と、人口減少社会を迎えています。人口の減少により、ごみの排出やエネルギー消費等の環境負荷の減少が予測される一方、ライフスタイルの変化や、高齢化とそれに伴う単身世帯の増加により、環境負荷はむしろ増加するとの予測もあります。
 また、人口の減少は、これまで人の手によって維持管理されてきた里地里山等の荒廃をもたらし、生物多様性の損失やごみの不法投棄の増加、景観の悪化につながるなど、私たちを取り巻く環境に直接影響を与えます。

 県では、こうした時代の変化に対応し、新たな環境行政を展開していくため、本県の環境の現状や県民の意識、これまで実施してきた各施策の実績や効果などを踏まえ、第15次群馬県総合計画「はばたけ群馬プラン2(※注)」を環境面から推進する「群馬県環境基本計画2016-2019」を平成28年3月に策定しました。
 この環境基本計画では、『豊かで持続的に発展する環境県群馬を目指して』をメインテーマとしています。これまでは、生活環境や自然環境との調和を図りながら社会経済活動を行う社会でしたが、これからは人々が能動的に環境へ働きかけ、より質の高い環境を創造し、次の世代に引き継いでいく社会へ移行していくことが必要であり、このような社会の実現に向けて、県民の皆様とともに本計画の着実な実行に取り組んで参りたいと考えております。

 この「環境白書」は、環境基本計画に掲げた環境行政の取組を進めた結果として、県の環境の現状や、生活環境、自然環境など多岐にわたる環境問題解決のための施策の実績をまとめたものです。
 県民の皆様をはじめ、多くの方に環境基本計画とともに御覧いただくことで、本県の自然や環境問題、本県が目指す環境の将来像に対する関心や理解を深めていただき、皆様が環境の保全と創造に向けて、能動的に働きかけるきっかけとなれば幸いです。

平成28年9月

群馬県知事 大澤 正明

(※注)数字はローマ数字を示す

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