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群馬県は国内でも有数の自動車社会です。県内で排出される二酸化炭素の内訳を見ても、運輸部門からの排出は約32パーセント(平成20年度)と、全国の比率を約10ポイント上回っており、温暖化対策を進める上で運輸部門における対策が重要となります。
そこで注目されるのが電気自動車(EV)などの次世代自動車です。EVは走行時の二酸化炭素排出量が0であるなど、高い環境性能を備えておりその普及を図っていく必要があります。
EV等の普及推進を目的として平成22年度に学識経験者、自動車メーカー、自動車販売会社、自治体などで構成する「群馬県電気自動車等普及推進連絡協議会」を立ち上げました。協議会では、「ぐんま環境森林フェスティバル」などの機会を捉えEV等の試乗会を実施している他、参加団体間の情報交換、充電インフラの整備などについて協議を行っています。
EV等の普及を進めるためには、充電インフラの整備が欠かせません。県では、「地域グリーンニューディール基金」を活用し、急速充電器(30分程度で80パーセントの充電ができる設備)を設置する市町村に対し補助を行いました(計10か所)。
平成23年度末時点で、急速充電器の設置数(一般開放をしているもの)は29か所となっています。
県では、環境情報サイト「ECOぐんま<外部リンク>」を開設していますが、このサイト中で、県内で一般に開放している充電インフラの地図を公開しています(紙ベースでのマップも平成24年7月発行)。
こうした情報の提供により、既にEV等を購入した方だけでなく、これから購入することを検討している方に対しても、EV等の魅力をPRしていきます。
群馬・埼玉・新潟の三県の広域圏では、協働して取り組むべき課題について定期的に協議を行っており、「次世代自動車に関する共同研究」もその議題の一つに取り上げられています。
具体的な取組としては、三県を結ぶ国道17号に急速充電器を整備し、EV等が走りやすいモデル地域としてPRしていくこととしており、三県共通の充電スポット用ステッカーの作成や、国道17号の愛称募集を行いました。
平成24年4月には新潟県朱鷺メッセにおいて、三県知事と大手EVメーカーの幹部の対談やEV等の展示・試乗を中心とした「EV・PHVサミット」を開催しました。