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「西上武幹線新設工事(西群馬渋川区間)他事業に係る環境影響評価準備書」に対する知事意見

更新日:2011年3月1日 印刷ページ表示

群馬県環境影響評価条例第20条第1項の規定に基づく標記準備書に対する意見は、下記のとおりです。

1 騒音・振動について

 騒音について予測・評価するにあたり、特定建設業の基準値及び自動車騒音の限度と比較し評価しているが、環境基準との整合性が図られているかについても評価書に記載すること。

2 水環境について

(1)箱島湧水の水質調査結果では、大腸菌(群)は陰性とある。過去の検査では大腸菌群が検出されたため、工事着手前の状況を再確認し事後調査に反映させること。また、鉄塔建設による長期にわたる影響を確認するため、生物調査の必要性を検討すること。

(2)事業地周辺には、簡易水道・小水道等の利水施設が点在する。工事の実施にあたっては、汚濁水の流入防止に細心の注意をはらうこと。

3 生物環境について

(1)植生に対する保全対策について「標高、地形、地質、土壌等の環境条件を十分考慮して適切な緑化を行い」とあるが、さらに環境保全の観点から「在来種」を用いた緑化に努めること。

(2)植物について、注目すべき種に対する保全対策を実施するにあたり、その内容について具体的に評価書に記載すること。

(3)希少な野生動植物の生育情報は、違法捕獲や盗掘を招く恐れがあるため、今回確認された注目すべき種の詳細な生息位置情報については、管理を徹底し漏洩防止に取り組むこと。また、このことは保全対策としても重要な取り組みなので評価書に記載すること。

4 文化財について

 5番鉄塔地点(内山城址内)と7番鉄塔地点(桑田城址内)の発掘調査について、中之条町教育委員会と再度調整を図ること。また、18番鉄塔地点における試掘調査についても、吾妻町教育委員会と再度調整を図ること。

5 その他

 対象事業の215番及び、関連工事及び撤去の12番、13番、14番、18番の鉄塔においては、近接する美野原用水に工事による排水及び建設後の雨水等による影響が懸念されるため、農業用水を管理する美野原土地改良区と協議を行うこと。

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