開催日時
令和5年10月6日(金曜日)15時22分~16時45分
開催場所
太田合同庁舎会議庁舎303会議室
出席者の状況
技術審査会委員:8名(永井会長、片野副会長、板橋委員、寺内委員、西田委員、前田委員、森田委員、谷畑委員)
事務局(県):4名
環境影響評価実務担当連絡会:9名
事業者:8名
傍聴人:零名
審議の概要
1 開会
略
2 会長あいさつ
略
3 議題
(1)「(仮称)大泉完成車工場整備事業に係る環境影響評価方法書」について
- 現在の手続状況について -事務局より説明-
- 方法書の概要説明 -事業者より説明-
- 質疑
【委員の主な意見】
- 水質分析について、排水が流入する上流と下流で滞留するポイントで調査をするのは適切かと思う。休泊川の場合は群馬県環境審議会の水質部会においてもピンポイントでここのエリアの調査結果ではないがデータがあるため、それをベースに比較するのも良いと思う。
- 方法書131ページ表3.4-33 生活環境の保全に関する環境基準(河川)中の大腸菌数の項目類型Bについて、1,00CFUと記載があるが正しくは1,000CFUであるため訂正をお願いしたい。
- 方法書177ページ表5.8-1 調査手法(水生生物)大型水生植物について計画地の周辺は群馬県の中でも植物調査がほとんど行われなかった地域。休泊川をみると川の中に抽水植物がみられ、沈水植物等が生育している可能性があるため、大型水生植物だけでなく小型の湿生植物や浮葉・沈水植物を含めた調査をお願いしたい。また、目視観察という調査手法になっているが、特に水生植物に関しては十分検討しないと種名がわからないものもあるため、採取しての確認をお願いしたい。
- 工場のベルトコンベア等から振動が発生し、(建物の)構造振動を誘発する可能性が高いことから、供用後において構造物の振動を測定してほしい。併せて、供用前後に工場と南にある市営住宅の間の音波の状況も調べた方がよい。
- 計画地の西側に住居が多いので、騒音・振動の調査について、計画地入り口付近から複数地点設けて調査すること。
- 環境影響評価方法書89ページに記載のとおり、計画地には埋蔵文化財の存在は確認されていない。しかし、方法書93ページの図3.2-23「埋蔵文化財位置図」で明らかなように、大泉工場敷地に接して多くの埋蔵文化財包蔵地が周知されており、これらの分布状審議の概要況から、計画地に埋蔵文化財が存在する可能性がある。工事の実施と埋蔵文化財保護を円滑に進める観点から、埋蔵文化財の有無確認について、できる限り早い時期に、太田市及び大泉町の文化財担当部局に協議をしていただきたい。
- 方法書154ページ表5.1-1(2)調査手法(大気質)の「気象の現地調査」において、調査方法を「『地上気象観測指針』に定める方法とする。」とあるが、当該指針はもうないため、気象庁のホームページに「気象観測の手引き」が掲載されているので活用してほしい。併せて、建物屋上で調査するとなると、建物の影響を受けないよう端から離れた場所で、ある程度高さのある所に観測計を置いて調査してほしい。
- 景観について地域に相応しい緑地の配置等景観に配慮してほしい。
- 方法書12ページ(6)駐車場計画について、方法書10ページ(5)交通計画に記載の開発後の交通量との整合を考慮して、駐車マスの回転率をどのように設定しているのか分かるようにしてほしい。
- 方法書161ページ表5.3-1 調査手法(騒音)に関し交通量調査をカウンター調査によるとの記載があるが、調査員を現地に連れて行って調査するとなった場合、特異日による調査実施の可否に迷うこともあるほか、曜日変動もあるため交通量については自動的にカウント出来るようにした方がよい。なお、平日・休日各1日の調査ではピーク時や平均的な交通量を算出できるかは不明なので、記録は十分にとった方がよい。
- この開発によるインパクトは大きいと想定しているため、騒音に関する現地調査地点について、この地点だけで足りるか懸念が残ることから、方法書165ページNo.4地点の北側のY字路付近の方が自動車の滞留があるためそこも調査地点にした方がよいと思う。
- 自動車交通によって発生する大気質を評価する予定とのことだが、検討の基礎となる開発関連の自動車交通量は、どのように算出するのかを示してほしい。その際、交差点の滞留によって大気質の排出量は変わってくるので、交差点解析やマイクロシミュレーションを行い自動車の動きを明らかにしてほしい。それが大変であれば、搬出入車両、製品の出荷車両、従業員の車両はマネージメントが可能なので、集中するところを分散して、ピークを平らにならしてほしい。全てを行ってほしいというわけではなく、まずは交通量をどのくらい見込んでいるのか分かる資料をいただきたい。
- 交差点解析については難しいが、静的な分析であればそこまで難しくないので、交通量によっては調査しても良いかと思う。
- 水辺環境の調査ポイントとして排水の前後となっているがもう少し広い範囲で調査した方がよいと思う。また、鳥の調査についてもサギやカワセミなどの魚食性鳥類のみでなく調査対象を広げてほしい。
- ほ乳類も調査項目に追加いただきたい。
- ほ乳類調査で、センサーカメラ(自動カメラ)をかけておくと、人間が歩いて調べるよりもはるかに効率がよく、場合によってはイタチや鳥も写るので、そういったものを取り入れると割と簡単に調査できるのではないか。
4 その他
(1)環境アセスメント制度について
-事務局より説明-
(2)今後の予定について
-事務局より説明-
5 閉会
略
群馬県環境影響評価技術審査会へ戻る