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平成21年度認定者及び認定者が所属する施設長等管理職
認定者及び施設長等管理職いずれも58人
※平成21年度認定者61人のうち、3人は調査時点で退職が判明していたため調査から除いた。
平成23年4月6日付け依頼文書にて、認定者本人あて及び施設長等管理者あて別々に調査用紙を送り、別々に調査用紙を回収し集計(無記名回答)。
ア 認定者本人 44人/58人(回収率:75.9%)
イ 施設長等管理職 45人/58人(回収率:77.6%)
【質問:1】質問数24…受講後、意識の変化があったかについて調査。
選択項目
ぐんま認定介護福祉士(基本課程)養成研修(以下「ぐんま認定」という。)を受講したことで、多くの認定者が介護に対して意識できるようになった。
1.質問1は、ぐんま認定を受講したことで、認定者自身が日々の介護現場で、意識の変化があったと思うか、24の質問に対して、それぞれ選択項目を選んでもらいました。
選択項目の1~3の合計を見ると、70.5%~90.9%であり、質問項目で差があるものの、多くの認定者が意識できるようになったことを表しています。
2.複数回答の結果、「業務の中で実践」17人、「スタッフ・新人・実習生への指導」13人、「勉強会等の開催」8人など、いろいろな場面で活かしています。
3.複数回答の結果、「勉強会や事例検討会等の開催」12人、「情報の伝達」11人など。勉強会や事例検討会等を開催し、職場のメンバーとの知識、技術、情報の共有等を通じて、学びを職場に活かすことができると考えています。
4.複数回答の結果、「認知症」9人、「人材育成」8人、「組織運営・管理の方法」6人、「現場研修」5人、「ICF」4人、「認知症ケア」3人、「医療知識」3人などと続いています。
(1)給与・手当について、ぐんま認定介護福祉士認定後に変化はありましたか
ア あった(具体的に)
イ なかった
ウ 今後の予定としてある
5.「なかった」が86.4%、「あった」が11.4%でした。「あった」の具体的には、手当(4,000円)、少し給料が上がったなどでした。
ア あった (具体的に)
イ なかった
ウ 今後の予定としてある
6.「なかった」が90.9%、「あった」が4.5%でした。「あった」の具体的には、事務的な仕事、指導的立場になったとの回答がありました。
ア 上がった
イ 変わらない
ウ 下がった
7.「上がった」が59.1%、「変わらない」が36.4%でした。3人に1人の割合で意欲(やりがい)に変化がないことになりますが、6割の認定者が仕事への意欲(やりがい)が上がったとありました。
ア 向上につながった(具体的に)
イ 向上につながらなかった(具体的に)
8.「つながった」が68.2%、「つながらなかった」22.7%でした。7割近くの認定者が、職場のケアの質の向上につながったことを示し、具体的には、「知識の向上」5人、「物事の捉え方が変化した」4人、「研修への適切な指導」4人、「コミュニケーション能力の向上」3人、「自身の意識の向上」3人などでした。
9.一方、「つながらなかった」が22.7%いました。具体的に見ますと、「研修での知識を実践できる時間や環境がない」3人で、時間や環境の制約により発揮できない状況がうかがえます。
ア 上がった
イ 変わらない
ウ 下がった
10.「変わらない」が75.0%、「上がった」が22.7%でした。評価について、4人中3人が「変わらない」という結果でした。
【質問:1】質問項目数12……受講後、認定者本人に意識の変化があったと思うかについて調査。
選択項目
施設長等の管理職の多くが、ぐんま認定を受講した職員が介護に対して意識できるようになったと見ています。
1.質問1は、ぐんま認定を受講した職員が、日々の介護現場でどのように変化したか、施設長等の管理職に対して12の質問をし、どう見たか選んでもらいました。
選択項目の1~3の合計を見ると、73.3%~82.2%であり、質問項目で差があるものの、ぐんま認定を受講した多くの職員に意識の変化を見ています。
2.複数回答の結果、「指導者・責任者として」が23人で半数近い割合を示し、次いで、「他の職員のレベルアップ」7人でした。
3.複数回答の結果、管理職としては、「情報の伝達」12人、「勉強会や事例検討会等の開催」6人、「職員の資質・意識向上」6人、「役職アップ」6人などと続いています。認定者本人へも同様の質問した結果、順番は異なるものの「情報の伝達」や「勉強会や事例検討会等の開催」など概ね共通の内容でした。
4.複数回答の結果、「介護技術」5人、「コミュニケーション能力」5人、「他施設への実習」5人、「リーダーとしての資質向上」5人、「人材育成」4人、「介護職としての倫理観」4人と続いています。管理職の意向としては、介護技術やコミュニケーション能力が必要と思われるのに対し、認定者本人の意向としては、認知症や人材育成、組織運営や管理の方法などが必要と思われています。
ア あった (具体的に)
イ なかった
ウ 今後の予定としてある
5.「なかった」が68.9%、「あった」が17.8%でした。認定者本人への同様の質問では、「なかった」が86.4%で、管理者の方が17.5ポイント低く、「あった」では認定者本人は11.4%で、逆に管理職の方が6.4ポイント高い数字を示しました。両者の違いについて、一つにはアンケートを回答した管理職と認定者本人が、同一施設・事業所ではない場合の違いがあると思われます。いずれにしろ、給与・手当については、管理職からの回答では7割近くの施設等で変化がない状況です。
ア あった (具体的に)
イ なかった
ウ 今後の予定としてある
6.「なかった」が64.4%、「あった」が24.4%でした。認定者本人への同様の質問では、「なかった」が90.9%で、管理職の方が26.5ポイント低く、「あった」では認定者本人は4.5%で、管理職の方が逆に19.9ポイント高い数字を示しました。この違いは、アンケートを回答した管理職と認定者本人が同一施設・事業所ではない場合の違いだけでなく、認定者本人にとっては目に見えての変化はないと感じている反面、管理職からは、具体的な役職名まではなくとも、指導的立場、責任感が出てきたことの変化も捉えた回答になったことが違いに表れたものと思われます。
ア 以前より意欲的になった
イ 変化は見られない
ウ 意欲的ではなくなった
7.「以前より意欲的になった」68.9%で、認定者本人への同様の質問では「上がった」59.1%でしたが、管理職の7割近くが認定者本人が意欲的になったと見ています。
ア 向上につながった(具体的に)
イ 向上につながらなかった(具体的に)
8.「つながった」が73.3%、「つながらなかった」が17.8%でした。具体的には、「研修への適切な指導」7人、「研修への意欲・責任感の向上」6人、「会議等に積極的に参加・提案」4人、「コミュニケーション能力の向上」4人などでした。認定者本人からの回答も、「つながった」68.2%、「つながらなかった」22.7%と同様の割合を示しています。