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ぐんま認定介護福祉士養成研修の受講にあたり、当初は、介護福祉士の延長線上にある研修なのだろうと捉えておりました。実際の講義・演習では多彩な講師陣のもと、もっと広範囲で学びの深い知識や技術を得て、他施設・自施設実習では新しい視点を持つ機会となりました。私は専門的学校の出身ではなく、介護経験を積んで介護福祉士・ケアマネージャーの資格を取得し、一歩ずつステップアップしながら業務に邁進してきました。今回、ぐんま認定介護福祉士養成研修の受講により、ケアマネージャーとして従事しているからこそ見えた視点や気づき、介護福祉士のあるべき姿、現状と課題から今後すべきこと等が明確になり、介護福祉士が他職種とどのように連携していくのかその意義についても理解が深まりました。同じ目的を持つ仲間と共に学びながら、自己成長も感じることができ、大きな一歩を踏み出せた様に感じています。特に他職種連携という分野では、本人・家族を含め、地域や医療、その他の関係職種との連携について、包括的でより大きな視野で物事を捉えていく力が求められています。このような視点を持った介護職が増えていくよう、今後は、管理者という立場から介護職員の育成にも関わり、日々を大切に過ごしてまいりたいと思います。
本人は居宅介護支援事業所の介護支援専門員でしたが、将来、小規模多機能型居宅介護の管理者を務めることが決まっておりました。そのため本人のスキルアップのみならず、将来管理者を務める事業所のために『ぐんま認定介護福祉士養成研修』の受講を自ら決断したと知り、働きながら学ぶことの難しさを知っている私としては、その熱意に頭が下がる思いでした。
昨年の11月に予定通り管理者になりましたが、リーダーとしての意識が高まり、職場環境の改善、理念に沿ったケアの実践、率先した新人教育など頼もしい限りです。本人の努力で介護サービスの質や職場環境は各段と向上したことを言うまでもありませんが、今後は法人内の各事業所に研修を受講して学んだことを伝えていって欲しいです。
ぐんま認定介護福祉士養成研修受講終了から1年が経とうとしている今、ぐんま認定介護福祉士の目的をもう一度振り返ってみました。すると、
・介護施設、事業所等における介護チームリーダーとしての組織運営能力の修得及び介護の知識、技術の向上
・介護福祉士の意識向上と職場定着を図り、介護の質を向上 とありました。
「私はこれらのことを念頭に置き研修に取り組んだだろうか?資格取得後に目的を持って業務に取り組んでいるだろうか?」改めて自問自答すると決してイエスとは言えません。
しかし、現在の職場に一番必要性を感じていた「チームリーダーとしての組織運営」に関しては力を入れてきたつもりです。ぐんま認定介護福祉士の資格を取得した私一人が介護の知識を持ち、質の高い介護を提供したところでそれはチームにとってもご利用者にとっても快適とは言えません。チームをまとめる統率力とコーチング力が必要です。そこで、私は法人内の介護技術向上委員会のメンバーであることも活かしながら今後もチームで質の高い介護を提供していきたいと思います。
当施設の社会福祉法人はるな郷さわら荘は、知的障害を持った方が暮らす入所型の障害者支援施設です。利用者様の障害の特性により、ご自身の体調不調を伝えることが困難な方、高齢化が進み身体機能の低下や持病の悪化等で入退院を繰り返す方もおり、介護技術の取得や向上が望まれる状況です。
令和3年度は、2名の支援員が「ぐんま認定介護福祉士養成研修」で学ばせていただきました。新型コロナウイルス感染症の拡大を受け、研修対応のご苦労もあったかと思います。そのような厳しい状況下で、受講した2名の支援員にとって得るものが大きかった研修であったと報告を受けました。
今回受講した田村順子さんは、同じ部署で働く支援員の中でも中堅どころの立場であり、研修会で学んだことを業務に活かし、利用者様や同僚から頼りにされている存在です。
今後も、養成研修で培った知識を発揮して、より良い利用者様の支援と一緒に働く仲間にも学んだことを共有し、支援の底上げと共に今後の活躍に期待しています。
令和3年度は新型コロナウイルス感染症が拡大する中、研修がスタートしました。慣れないオンライン研修など、最初は戸惑うこともありましたが、私たち受講生は不安を分かち合い共に励まし合い、乗り越えたことを記憶しております。また、他施設の受講生との意見交換を行う機会があり、自分に無い考え方や価値観など聞くことができとても参考になりました。
研修を始めて、根拠のあるケアについて深く学ぶことができました。その中で、私は今までの経験や知識の中でケアを行っていたことに気づきました。そして、講義や演習を重ねるにつれ、気づきや発見があり学ぶことの楽しさを改めて感じました。それと共に介護福祉士として役割の理解が深くなり、介護という仕事に対する自信と誇りが日に日に大きくなってきたことを感じ取れました。
私は現在、ご利用者の疾患に注目するだけでなく、ご利用者を主体に考え、その人らしさや想いを探り根拠に基づいたケアを実践し、安心して暮らしていける環境を作ることを目指しケアを行っています。そして、ぐんま認定介護福祉士として知識や技術を研鑽し、介護福祉サービスの質向上に務め、当施設や地域に貢献していきたいと考えております。
藤原さんはホテルマンの経験があり、接遇については皆の模範となるところでしたが、今回の研修で「教える」意識が高まったと感じます。特に認知症ケアに興味を持ち、自ら希望して認知症療養棟担当となり、学びを活かしています。自信を持って更に研鑽を積みつつ、チームを牽引するリーダー格として頑張ってほしいと願います。
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