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令和6年第3回後期定例県議会 知事提案説明

更新日:2024年11月25日 印刷ページ表示

 令和6年第3回後期定例県議会の開会に当たり、提案説明に先立ち、一言申し上げます。

 去る10月10日から15日にかけて、ベトナムを訪問しました。25社の県内企業にも同行していただきました。今回の訪越にあわせる形で、複数の企業がベトナムへの進出を決め、具体的な投資計画を策定してくれました。
 ファム・ミン・チン首相とは3回目の会談となります。その中でチン首相から、投資手続の簡素化や人材の質の向上など経済分野における投資環境の整備をはじめ、文化や人材面での交流などの提案があり、さらに連携を深めていくことで合意しました。
 ベトナム計画投資省のグエン・チー・ズン大臣とも、昨年に引き続き2回目となる会談を行いました。ズン大臣からは、群馬県の企業団の投資に対する具体的支援に加え、企業同士の事業連携等について提案がありました。ベトナムと群馬県で連携し、自治体外交の先駆けとなるような実証プロジェクトを検討したいと思います。

 次に、昨年に引き続きハナム省の行政トップであるチョン・コック・フィー委員長と会談を行い、覚書に基づく連携を確認しました。ハナム省から最新の投資環境に関する説明があるなど、具体的な議論ができ、企業団にとっても有意義な場となりました。
 さらに、ベトナム最大手のIT 企業が設立したFPT 大学を訪問し、日本語教育の充実化やインターンシップの受け入れなど、今後の連携について提案をいただきました。FPT はこれまでの訪越の結果、群馬県への進出を決め、今月太田市にオフィスを開設します。
 今回の訪問では、政府要人や関係機関の幹部との会談を次々に行い、群馬県とベトナムの関係をより深めることができました。また、経済や教育などの分野の交流発展に向けても、改めて確認できたと考えています。

 続いて11月7日から17日にかけて、欧州を訪問しました。
 まず、イギリスのロンドンでは、クリエイティブ産業のトップクラスの人材を輩出する美術系大学院「ロイヤル・カレッジ・オブ・アート(RCA)」を訪問しました。
 RCA では、企業に対する社会課題を解決するためのサポートを行っており、デジタルクリエイティブ人材の育成が様々な産業に寄与することを改めて確認できました。
 そして、群馬県との連携の可能性についてもRCA 側から強い関心が示されており、デジタルクリエイティブ人材の育成施策の充実など、具体的な連携に向けた検討を始めたいと思います。

 続いて訪れた、ハンガリーとフランスでは、群馬県と高崎市が掲げる「堤ヶ岡飛行場跡地活用構想」の実現に向けた知見を得るため、高崎市の富岡市長にも同行いただきました。
 ハンガリーではブダパート及びグラフィソフトパークを訪問し、新しい場所でゼロから進める「グリーンフィールド型」のまちづくりを視察しました。そしてフランスでは、欧州最大のスタートアップ・インキュベーション施設で、スタートアップ1,000社以上が在籍する「STATION F」を訪問しました。また、群馬県に日本法人の本社を移転した「ミシュラン」の本社を訪問し、「企業城下町型」のまちづくり、さらに「ミシュラン」が来年末に開始するオープンイノベーションの取組を視察しました。
 官民共創のまちづくりについてヒントを得られ、双方の良い点を堤ヶ岡飛行場跡地の活用に活かしたいと思います。
 さらに、ハンガリーでは、欧州イノベーション技術機構(EIT)の本部を訪問しました。群馬県の魅力と投資環境の素晴らしさや、堤ヶ岡飛行場跡地の活用についてもPRしました。
 EITでは、今後のスタートアップ支援プログラムの展開についての説明や、環境・気候変動分野やアーバンモビリティー分野などのスタートアップ企業及び大学からのプレゼンがありました。
 EITからは群馬県との連携に関して、具体的な提案もありました。群馬県として、今後の連携について、スピード感を持って検討していきたいと思います。
 今回の欧州訪問は、デジタルクリエイティブ人材の育成や堤ヶ岡飛行場跡地の活用を検討する上で、参考となる知見を得られるなど、群馬県にとって大いに意義のあるものとなりました。
 今後も知事自らが先頭に立って、自治体独自の地域外交を進め、群馬県の取組を世界に発信し、群馬県の新たな飛躍につなげてまいります。

 さて、先の衆議院議員総選挙を経て、先日、第2次石破内閣が発足しました。石破総理には、早期に政治を安定させ、しっかりと政策決定ができる体制を作っていただきたいと思います。
 群馬県としては、今後も政府との連携を重視し、新内閣の閣僚に対しても知事自ら直接訪問し、要望を伝えるなど、連携を図っていきたいと思います。
 それでは、本日提出いたしました議案の大要について、御説明申し上げます。
 今回の提出議案は、予算関係8件、事件議案22件の合計30件です。

予算関係

 はじめに、予算関係について御説明いたします。

 一般会計の補正予算額は、53億5,396万円です。現計予算額と合算いたしますと、補正後の予算額は、7,969億8,516万円となります。
 その主な内容ですが、人事委員会勧告に基づく給与改定に伴う増額を行うほか、県立高校での施錠可能なロッカーの整備や、群馬病院内に分教室を設置するための整備を行います。
 次に、債務負担行為の補正ですが、県有施設の指定管理に関する協定や、伊勢崎特別支援学校の北棟・南棟建設工事など、来年度以降にわたる契約を締結しようとするものです。
 企業会計については、一般会計と同様に、給与改定に伴う増額を行います。
 また、施設管理事業会計では、板倉ゴルフ場のクラブハウス建設工事について、資材価格高騰の影響等に伴う増額を行います。

事件議案

 次に、事件議案のうち主なものについて申し上げます。
 第172号及び第181号は、人事委員会の勧告に基づき、職員の給与改定等を行おうとするものです。
 第177号は、ぐんまフラワーパークのリニューアルに伴い、入園料の上限額を改定しようとするものです。

 以上、提出議案の大要について御説明申し上げました。
 何とぞ、慎重御審議の上、御議決くださいますよう、お願い申し上げます。