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令和6年第2回定例県議会の開会に当たり、提案説明に先立ち、一言申し上げます。
第96回選抜高等学校野球大会において、高崎健康福祉大学高崎高等学校が幾多の強豪との激戦の末、全国制覇を果たし、紫紺の大優勝旗を初めて群馬県にもたらしました。
私も、応援のため現地で決勝戦を観戦しました。試合は手に汗握る熱戦で、健大高崎の「諦めない姿勢」に本当に感動しました。
選抜高校野球大会での県勢初優勝という快挙は、県民に夢と希望、そしてエネルギーを与えてくれました。
去る5月2日には、県民栄誉賞を授与し、群馬県民を代表してお祝い申し上げるとともに、今回の偉業を称えました。
次に、「群馬県未来構想フォーラム NextStage」について申し上げます。群馬県が掲げる未来構想を県民の皆様と共有する場として、3月21日の安中市からスタートしました。半年ほどかけて、県内各地で12回の開催を予定しています。
これまで実施したフォーラムでは、冒頭に、私自身が、群馬県のこれまでの取組や実績、そして目指すべき未来像についてお伝えしました。
続けて行われた、地元の市町村長との対談では、各市町村が進める事業などについて意見を交わしました。
また、その後の参加者との意見交換では、地域が抱える様々な課題について、御意見を伺うことができました。
参加いただいた皆様からの御意見は、知事としてしっかりと受け止め、今後の施策に活かして参ります。
群馬県では、「県民幸福度の向上」を推進するため、様々なリスクや貧困等の問題から、県民の生命と健康、暮らしを守ってきました。
それと同時に、群馬県の更なる発展のためには、「攻め」の姿勢も重要であり、トップセールスをはじめとした様々な取組を、スピード感をもって進めて参りました。
その結果、ふるさと回帰支援センターが3月に公表した「移住希望地ランキング」において、群馬県が「全国2位」と躍進しました。
4 月には、IHIエアロスペースが本社を東京都内から富岡市内に移転したほか、信越化学工業が伊勢崎市内に新たな拠点の設置を決定しました。
このほか、在日フランス商工会議所が地方オフィスとして、大阪、名古屋、福岡に続き全国4番目となる「群馬デスク」の設置を決定するなど、今の群馬県には、確かな「勢い」があります。
群馬県が本格的な「上昇気流」に乗っていく中で、「群馬モデル」という世界最先端の地方行政モデルを数多く打ち出し、発信していくことにより、ダイナミックな未来を創造して参ります。
それでは、本日提出いたしました議案の大要について、御説明申し上げます。
今回の提出議案は、予算関係1件、事件議案17件の合計18件です。
はじめに、予算関係について御説明いたします。
一般会計の補正予算額は、1億1,897万円であり、現計予算額と合算いたしますと、補正後の予算額は7,817億1,897万円となります。
主な内容ですが、まず、ツキノワグマによる人身被害事例の発生を踏まえ、麻酔銃による不動化経費の支援や、適正管理計画を改正するため、生息頭数推定調査等を行おうとするものです。
また、大型映像作品のロケを群馬県内に誘致し、その経済効果等を把握するために行う制作費の補助について、当初の想定を上回る撮影相談があるため、事業費を増額します。
このほか、GIGAスクール構想で整備された1 人1 台端末の更新費用を補助するほか、教員、児童生徒向けのデジタル教材を作成しようとするものです。
次に、事件議案のうち、主なものについて申し上げます。
第109号議案は、県立赤城公園において自然環境に配慮した利用の促進を図り、観光の推進と地域の振興に資するため、大沼キャンプフィールド及び赤城ランドステーションを設置しようとするものです。
以上、提出議案の大要について御説明申し上げました。
何とぞ、慎重御審議の上、御議決くださいますよう、お願い申し上げます。
なお、第123号及び第124号議案の監査委員の選任につきましては、事案の性質上、早急に御議決くださいますよう、お願い申し上げます。