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歳入総額から歳出総額を差し引いた差額を形式収支といいます。
地方公共団体が実施する工事などが何らかの事情で年度内に終了しないため、残った工事のお金を翌年度に繰り越して使用する場合があります(予算の繰越)が、その繰り越しておく必要があるお金(繰り越すべき財源)を形式収支から差し引いた差額が実質収支です。
1か月の家計でいえば、来月払いのクレジットの引き落とし予定額を除いた黒字(赤字)分です。
前年度の実質収支も繰越金として今年度の歳入に引き継がれているため、今年度の実質収支から前年度の実質収支を引いた金額が今年度だけの純粋な収支である単年度収支です。
1か月の家計でいえば、今月の黒字分から先月の黒字分を引いたお金が今月の純粋な黒字分になります。
歳入、歳出には基金への積み立てや取り崩し、県債の繰上げ償還が含まれているので、そういった収支を調整する要素を除いた収支を実質単年度収支といいます。
1か月の家計でいえば、定期貯金の積立てや解約、ローンの繰上げ償還といった資産の増減による収支は考慮せず、給料と生活費のつりあいで家計の状況をみることです。