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今回、新型コロナウイルス感染症の感染拡大に対応するための補正予算案を御審議いただくため、臨時県議会を招集させていただきました。審議日程の決定に際し、議員の皆様に御配慮いただきましたことを、心から感謝申し上げます。
新型コロナウイルス感染症に関しては、年末年始の人の動きや、オミクロン株への置き換わりなどにより、感染が急拡大しています。1月9日からは、広島県、山口県、沖縄県の3県において、まん延防止等重点措置の適用が開始されました。
群馬県においても、年明け以降、新規感染者数が急増し、1日当たりの感染者数が過去最多を更新するなど、これまでと桁外れの速度で感染が急拡大しています。それに伴い、病床の使用率も、ここ数日で急速に高まっています。
こうした状況を踏まえ、県内全域での「まん延防止等重点措置」の適用を国に要請し、本日からその適用が開始されることとなりました。
これにより、県民の皆様、事業者の皆様には、感染リスクの高い場所への外出自粛や営業時間の短縮など、多大な御不便と御負担をおかけすることになります。知事として、まさに苦渋の決断です。しかしながら、これ以上の感染拡大を防ぎ、県民の生命、暮らしを守るためにも、是非とも御理解と御協力をお願い申し上げます。
これまでも申し上げてまいりましたが、第6波の感染を早期に抑え込むためには、3回目のワクチン接種が最も有効だと考えています。3回目接種に関しては、先般、政府が新たな方針を表明されました。群馬県では、この方針を踏まえ、全ての県民の皆様が1日でも早く「6カ月間隔」で接種できるよう、取り組むこととしました。
現在、市町村において、接種券の早期発送、接種体制の拡充等に取り組んでいただいております。県においても、既に運営を開始している県営ワクチン接種センターの接種能力を適宜拡充し、対応したいと考えております。
県、市町村がしっかりとスクラムを組んで、「6カ月間隔での追加接種」に向けて、全力で取り組んでまいります。
県民の皆様には、感染防止、また、重症化予防のためにも、積極的にワクチン接種をしていただきますようお願い申し上げます。
それでは、本日提出いたしました議案について、御説明申し上げます。
提出議案は、一般会計補正予算1件です。
補正予算額は、157億2,595万円であり、現計予算額と合算いたしますと、補正後の予算額は、9,523億8,132万円となります。
その内容ですが、営業時間の短縮に御協力いただいた飲食店等に対して協力金を支給します。
具体的には、まず「ストップコロナ!対策認定店」については、感染対策が適切に行われていることから、2つの選択肢を用意いたします。営業時間を21時まで、酒類提供を20時までとする場合には、1日当たり2万5千円から7万5千円の協力金を支給します。営業時間を20時までとし、酒類を提供しない場合には、3万円から10万円の協力金を支給します。
その他の店舗については、営業時間を20時までとし、酒類を提供しない場合に限り、3万円から10万円の協力金を支給します。
以上、提出議案の大要について御説明申し上げました。
本件は、早期に執行する必要があることから、早急に御議決くださいますよう、お願い申し上げます。