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令和元年第2回定例県議会の開会に当たり、提案説明に先立ち、一言申し上げます。
天皇陛下におかれましては、国民の祝福の中、めでたく御即位なされました。県民とともに、心よりお喜び申し上げます。
また、上皇上皇后両陛下におかれましては、幾度となく御来県賜るなど、地域の住民と親しく触れ合い、勇気を与えていただきました。県民を代表し、心より感謝申し上げ、あわせて末永い御健康をお祈り申し上げます。
新しい令和の時代が、平穏で希望に満ちた平和な時代となりますよう願い、そのために県政においても力を尽くして参ります。
さて、皆様方には、この度の県議会議員選挙において、めでたく当選され、心からお祝い申し上げます。
今後4年間、県民の代表として、郷土群馬の発展のために御尽力をいただきます。執行部に対しましても、格別の御指導、御鞭撻を賜りますようお願い申し上げます。
本年度は、群馬県総合計画「はばたけ群馬プラン2」の最終年度であり、その基本目標の達成に向け、「ぐんまの未来実現予算」の執行に取り組んでおります。
まず、特別支援学校の整備については、沼田特別支援学校において新校舎を供用したところであり、藤岡でも高等部の新校舎整備を着実に進めます。引き続き、児童生徒の自立と社会参加に向けて、地域と共に歩む学校づくりを推進して参ります。
また、群馬県ドクターヘリについては、この度、運航開始10周年を迎えました。この間、出動回数は7,500回を超え、全国有数の実績を誇るとともに、多くの県民の命を救ってきました。今後も、医療関係者や消防関係者との連携を深め、効果的な運用を図って参ります。
群馬大学医学部附属病院については、医療事故判明以来進めてきた、再生や信頼回復に向けた取組が評価され、今般「特定機能病院」として国から再承認を得ることができました。県としても同病院と連携しながら、更なる県民ニーズに対応した医療提供体制の充実に取り組んで参ります。
今月14日には、国内外の旅行業界の関係者を本県にお招きし、「群馬デスティネーションキャンペーン全国宣伝販売促進会議」を開催いたしました。来年のDCに向けて、温泉や歴史文化遺産、花、自然、食など、本県の多彩な魅力をより一層、国内外に向けPRして参ります。
先日発表されました平成30年工場立地動向調査において、本県の工場立地件数が全国第2位、面積では全国第3位となりました。これは、高速交通網の整備や、「7つの交通軸」の整備によって、ますます高まった本県の交通環境の優位性や、拠点性の高さを評価いただいたものと考えております。
引き続き、本県の優れた立地環境を広く首都圏の企業にアピールし、誘致に努めて参ります。
上信自動車道について、八ッ場ダムの西側で初めて、長野原嬬恋バイパスの8.5kmが、国土交通省の補助事業として事業化されました。引き続き、地元住民の方々が安心して暮らせるよう、また、地域振興につながるよう、早期の全線開通と、八ッ場ダム関連の生活再建事業の一日も早い完成を目指して全力で取り組んで参ります。
それでは、本日提出いたしました議案の大要について、御説明申し上げます。
今回の提出議案は、予算関係1件、事件議案10件の合計11件であります。
はじめに、予算関係であります。
一般会計の補正予算額は、176億4,224万円であり、現計予算額と合算いたしますと、補正後の予算額は、7,688億383万円となります。
主な内容は、社会資本整備総合交付金事業等の公共事業について、当初予算計上額を大きく上回る国費を確保できたことから、早期に予算措置を講じ、上信自動車道や西毛広域幹線道路等の整備を着実に進めようとするものであります。
次に、事件議案のうち、主なものについて申し上げます。
第81号議案は、地方税法の改正を受け、税源の偏在是正に資する法人事業税の見直し、消費税率引上げにあわせた車体課税の見直しなどのため、所要の改正を行うものであります。
第84号及び第85号議案は、コンベンション施設工事について、展示場の空調設備の増強など、契約内容を変更しようとするものであります。
第86号議案は、防災ヘリコプターの新機体の購入契約を締結しようとするものであります。この4月に発足させた「防災航空センター」を中心に、各消防本部と連携しながら、運航再開に向けた準備を進めます。
以上、提出議案の大要について御説明申し上げました。
何とぞ、慎重御審議の上、御議決くださいますよう、お願い申し上げます。
なお、第88号及び第89号議案の監査委員の選任につきましては、事案の性質上、早急に御議決くださいますよう、お願い申し上げます。