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平成30年第2回定例県議会の開会に当たり、提案説明に先立ち、一言申し上げます。
県政の第一の基本目標である「人づくり」について、障害のある子どもたちが身近な地域で教育を受けられるよう、特別支援学校の整備を進めて参りましたが、高等部につきましても、この4月に、藤岡、富岡、吾妻及び沼田の各地域に開設し、未設置地域を解消することができました。引き続き、障害のある子どもたちの自立に向けて、環境整備や就労支援に努めて参ります。
次に、「安全で安心できる暮らしづくり」については、県も支援して進めてきた前橋赤十字病院の移転新築工事が完了し、6月に新病院での業務が始まります。救急医療、災害医療の拠点としての機能向上が期待されており、県としても、引き続き、県内全域での医療提供体制の充実に取り組んで参ります。
「産業活力の向上・社会基盤づくり」では、新たな産業創出の契機となる「Gメッセ群馬」の整備を着実に進めるとともに、新設したコンベンション推進局を中心に、全庁を挙げて、誘致活動や関連産業の育成に取り組みます。
イメージアップについては、上野三碑の「世界の記憶」への登録を記念した日中書道展を高崎、上海で開催し、内外にその価値を発信しました。2020年春のデスティネーションキャンペーン開催が決定したことを踏まえ、国内外への群馬の魅力発信を進めて参ります。
国際戦略では、これまで進めてきた東南アジアとの経済交流の成果もあり、この度、ベトナムの国家主席が来日されるのに当たり、本県を訪問することとなりました。主席との会談を通じて、本県企業の同国への進出、経済交流、人材活用を一層支援して参ります。
それでは、本日提出いたしました議案の大要について、御説明申し上げます。
今回の提出議案は、予算関係1件、事件議案13件の合計14件であります。
はじめに、予算関係であります。
一般会計の補正予算額は、130億6,706万円であり、現計予算額と合算いたしますと、補正後の予算額は、7,460億7,208万円となります。
主な内容ですが、社会資本整備総合交付金事業等の公共事業について、当初予算計上額を大きく上回る国費を確保できたことから、早期に予算措置を講じ、上信自動車道や西毛広域幹線道路等の整備を着実に進めます。道路整備につきましては、この春に国道254号バイパス、県道高崎渋川線バイパスが全線開通したところですが、引き続き、整備効果が早期に表れるよう努めます。
また、県内高校生を対象に、SNSを活用した相談体制構築に向けた調査研究を行うなど、当初予算編成後に国から内示のあった事業について、予算化しようとするものであります。
次に、事件議案のうち、主なものについて申し上げます。
第124号議案は、地方税法の改正に伴い、本年10月から、たばこ税の税率を引き上げるなど所要の改正を行うものであります。
第126号議案は、青少年が安全に安心してインターネットを利用できる環境の整備等に関する法律の改正に伴い、有害サイトの閲覧を制限するフィルタリングをさらに普及するための手続等を定めようとするものです。
以上、提出議案の大要について御説明申し上げました。
何とぞ、慎重御審議の上、御議決くださいますよう、お願い申し上げます。
なお、第134号及び第135号議案の監査委員の選任につきましては、事案の性質上、早急に御議決くださいますよう、お願い申し上げます。