ページの先頭です。 メニューを飛ばして本文へ
現在地 トップページ > 群馬県の財政 > 平成28年第2回定例県議会 知事提案説明

本文

平成28年第2回定例県議会 知事提案説明

更新日:2016年5月26日 印刷ページ表示

 平成28年第2回定例県議会の開会に当たり、提案説明に先立ち、一言申し上げます。

 はじめに、この度の熊本地震により、お亡くなりになられた方々に対し、謹んで哀悼の意を表するとともに、被害を受けられた多くの方々に対し、心からお見舞い申し上げます。
 今回の地震に際し、本県では、他県から参集するドクターヘリの総合調整のため、群馬DMATを派遣したのをはじめ、医師や保健師、建築物等の危険度判定士、避難所運営等を行う職員の派遣、被災した児童生徒の県内学校での受入れなどに、市町村や関係機関と連携しながら、取り組んできております。
 また、国では、補正予算が成立し、今後、復興への動きが本格化するものと期待しております。
一方、現地では、余震活動が続く中、多くの方々が不安を感じながら避難生活を余儀なくされている状況にあります。引き続き、国や全国知事会の調整のもと、被災県への支援にしっかりと取り組んで参ります。

 なお、今回の対応を通じ、被災した高齢者や障害者などへの福祉的支援の重要性を改めて感じたところであります。今後、都道府県の枠を超えた施設利用者の受入れの仕組みづくりなどについて、知事会等を通じ、国に対し要請して参りたいと考えております。

 さて、本年度から、県政の新たな羅針盤である、第15次県総合計画「はばたけ群馬プラン2」をスタートさせ、また、「群馬県版総合戦略」に本格的に着手いたしました。
 回復基調にある県内経済を支えつつ、人口減少が本格化し、今後も人口構成の大きな変化が見込まれる中にあっても、県民や企業に御理解をいただき、県議会や市町村とも連携しながら、総合計画と総合戦略に位置づけた施策を着実に推進し、オール群馬で力をあわせて人口減少に立ち向かい、「魅力あふれる群馬」の実現に全力で取り組んで参ります。

 次に、これまで整備を進めてきた東毛広域幹線道路についてでありますが、現在、暫定2車線で開通している、玉村伊勢崎バイパスの一部を、この8月に、4車線で開通させます。
 これにより、高崎駅東口から館林インターチェンジまでが全線で4車線となり、物流面などで、本県の優位性がより高まることとなります。
 さらに、西毛広域幹線道路についても、本年度から、高崎安中工区、安中富岡工区に着手し、これで全線を事業化することとなります。
今後、この効果を十分に生かし、さらなる企業立地の促進や雇用環境の充実、交流人口の増加につなげて参りたいと考えております。

 それでは、本日提出いたしました議案の大要について御説明申し上げます。
 今回の提出議案は、予算関係2件、事件議案9件の合計11件であります。

 はじめに、予算関係であります。
 一般会計の補正予算額は、45億5,441万円であり、現計予算額と合算いたしますと、補正後の予算額は、7,261億9,241万円となります。
 主な内容ですが、館林市及び板倉町の法定合併協議会への支援を行うほか、地域医療介護総合確保基金について、基金の積み増しや、介護人材確保のための新たな事業を追加するなど、当初予算編成後に制度概要が判明した国庫補助事業等について、予算化しようとするものであります。
 債務負担行為の補正については、道路整備に係る工事請負契約など3件で、それぞれ、期間が来年度以降に渡る契約を締結しようとするものであります。
 企業会計については、団地造成事業会計について、所要の補正を行うものであります。

 次に、事件議案のうち、主なものについて申し上げます。
 第129号議案については、税制の抜本改革に伴い、地方法人課税の偏在是正等を図るため、法人の県民税等の税率を改正するとともに、自動車取得税を廃止し、自動車税環境性能割を創設するなどの改正を行おうとするものであります。
 第131号議案は、本県独自に個人番号を利用する事務に、新たな事務を追加しようとするものであります。
 また、第133号議案は、効率的な病院運営により患者サービスの向上と経営改善を進めるため、心臓血管センターの病床数を変更しようとするものであります。

 以上、提出議案の大要について御説明申し上げました。
 何とぞ、慎重御審議の上、御議決くださいますよう、お願い申し上げます。