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第3回後期定例県議会の開会に当たり、提案説明に先立ち、一言申し上げます。
10月25日から31日にかけて、欧州においてプロモーションを行い、上州和牛、こんにゃく、日本酒のPRとともに、豊かな自然、世界遺産、温泉など、本県の魅力をアピールして参りました。
ミラノ国際博覧会の群馬県出展イベントには、6千6百人の来場者があるなど、イタリアでの関心の高さもうかがえ、本県の食材への評価に手応えを感じたところであります。欧州での評価が高まれば、本県の国際戦略のターゲットである東アジアや日本国内においても、県産品のブランド力の向上につながるものと考えております。
また、このプロモーションに併せ、ユネスコ日本政府代表部大使を訪問し、上野三碑の世界記憶遺産への登録について協力を要請して参りました。
ユネスコ本部では、世界遺産の登録までの取組や遺産保護について高い評価をいただくとともに、今後の情報発信などについても貴重な意見交換を行ったところであります。
11月3日の「ぐんま県民マラソン」には、1万5千人に及ぶ多くの方々に参加いただきました。御協力いただいた、ボランティアや周辺住民、競技役員などの関係者の皆様に対しまして、深く感謝申し上げます。
今年から導入したフルマラソンには、県外からも多くのランナーに参加していただき、本県の魅力を大いに発信することができたと考えております。
さて、先般、TPP協定交渉が大筋合意されましたが、その影響を懸念する声も聞かれております。このため、国におきましては、現在、TPPの効果を我が国の経済再生、地方創生に直結させるための施策を取りまとめているところであります。
県といたしましても、引き続き、国からの情報収集に努めるとともに、県内産業への影響等について精査したうえで、県民の懸念・不安の払拭に向けて、必要な対策をしっかりと検討して参ります。
それでは、本日提出いたしました、議案の大要について、御説明申し上げます。
今回の提出議案は、予算関係3件、事件議案17件の合計20件であります。
はじめに、予算関係であります。
一般会計の補正予算額は、106億6,616万円であり、現計予算と合算いたしますと、補正後の予算額は、7,330億8万円となります。
主な内容ですが、地方消費税の増収に伴う都道府県間の清算金や市町村への交付金の増額、医療・介護サービスの提供体制を充実・強化するための基金の積み増しなどであります。
債務負担行為の補正は、中小企業向け工事の発注時期を平準化するための「ゼロ県債」や、県有施設の指定管理者の指定に関するものなど、翌年度以降に期間が及ぶ契約を締結しようとするものであります。
次に、事件議案のうち、主なものについて申し上げます。
第163号議案は、いわゆるマイナンバー法の施行に伴い、法律で定められた事務のほかに、県として、独自に利用できる事務などを定めようとするものであります。
第164号議案は、東京23区内の企業が本社機能を本県に移転する場合の、県税の優遇措置を設けようとするものであります。
以上、提出議案の大要について御説明申し上げました。
何とぞ、慎重御審議の上、御議決くださいますよう、お願い申し上げます。