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平成20年12月定例県議会 知事提案説明

更新日:2011年3月1日 印刷ページ表示

 12月定例県議会の開会に当たり、提案説明に先立ち、一言申し上げます。

 このたびの会計検査やその後の県独自の確認調査において、不適正な経理処理が確認されたことにつきましては、誠に遺憾であり、県議会及び県民の皆様に深くお詫び申し上げます。

 原因を分析して、しっかりとした対応策を講じ、県政への信頼回復に職員一丸となって取り組むとともに、国の補助制度における運用上にも問題があることから、全国知事会などを通じて制度の改善を要望していきたいと考えております。

 11月26日から29日にかけて、名古屋市、トヨタ自動車、中国広東省において、企業や観光客の誘致に向けて、トップセールスを行って参りました。

 名古屋市では、本年2月の東京に引き続き、「ぐんま企業立地セミナー」を開催いたしました。中京圏には、規模が大きく、技術力を有する企業が多く、群馬県の交通アクセスの良さ、自然災害の少なさなどの優れた立地環境を紹介して、企業の進出を働きかけました。

 トヨタ自動車においては、「ぐんま新工法・新技術展示商談会」を開催いたしました。本県企業の高い技術力と自動車産業集積地としての層の厚さを中京圏の企業にPRして、受注の拡大、新規取引の開拓を図りました。

 中国広東省では、腰塚県議会議長とともに、現地の大手旅行業者を直接訪問したほか、国際的な観光イベントである「広東国際旅遊文化節」に出席し、また、群馬県観光国際協会と広東省旅遊協会との友好提携調印式に立ち会って、群馬の観光PRを行って参りました。広東省は中国国内で最も日本への観光客が多く、本県では平成16年度から観光客を誘致するための事業を展開しております。今回のトップセールスにより、中国からの観光客誘致に一層の弾みをつけていきたいと考えております。

 また、10月から11月にかけて、市長、町村長、市議会議長とそれぞれ懇談をする機会を持ち、県と市町村とが共有する様々な課題について、率直な意見交換を行うことができました。いただいた御意見はよく検討して、平成21年度当初予算の編成をはじめ、今後の県政運営に反映させていきたいと考えております。

 それでは、本日提出いたしました議案の大要について、御説明申し上げます。

 今回の提出議案は、予算関係3件、事件議案21件、合計24件であります。

予算関係

 まず、予算関係であります。

 みかぼみらい館を藤岡市に移管するに当たり、建物の維持管理に必要な修繕費相当額を、移管に伴う交付金として計上しております。

 また、道路特定財源の暫定税率が失効した期間の減収を補てんする国の臨時交付金が創設されたことから、県税収入の減額などと合わせて、予算の補正を行おうとするものです。

 この結果、今回の一般会計補正予算の総額は、1,323万円となり、現計予算と合算いたしますと、6,606億2,323万円となります。

 債務負担行為の補正については、中小企業の仕事量を確保するため、端境期対策として25億円の「ゼロ県債」を追加するなど、来年度以降に期間が及ぶ契約の締結を行おうとするものであります。

 このほか、流域下水道事業費会計について、繰越明許費の補正を、団地造成事業会計について、債務負担行為の補正を行うことといたしました。

事件議案

 次に、事件議案のうち主なものについて申し上げます。

 第122号及び第126号議案は、前橋市の中核市指定に伴うものであり、第137号議案は、みかぼみらい館を藤岡市に移管するため、県の施設としては廃止しようとするものであります。

 承第3号は、国の第1次補正予算の成立に対応して、直ちに県内経済に効果が生じるよう、補正予算の専決処分を行ったものであります。

 以上、議案の大要について御説明申し上げました。

 何とぞ、慎重御審議の上、御議決くださいますようお願い申し上げます。