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県が主催するDET(ディーイーティー)研修(障害平等研修)の進行役を務める、DET群馬の飯島代表にお話を伺いました。
※DET研修…1990年代後半にイギリスで始まった障害学習。障害のある人が進行役(ファシリテーター)を務め、参加者同士の話し合いにより、問題を発見し解決のための行動を考える「発見型学習」を取り入れているのが特徴。
飯島邦敏さん
「10万人に1人といわれる神経難病を患っていて、8年前から車いすで生活しています。3年前に、車いすで生活する仲間2人と共にDET群馬を設立しました。これまでに140回以上のDET研修を開催し、約5400人が受講しています。
研修では『気付きと発見』を大切にしているため、進行役が何かを教えることはしません。自分で考え気付くことが大切なのです。
また進行役が必ず障害のある当事者であることも特徴です。障害がある人の姿に実際に触れ、対話をしながら進めるからこそ、受講者に多くのことが伝わると思っています」
「研修では最初に『障害とは何か』について考えてもらうため、車いすで街に出掛けた人の絵を見て、障害はどこにあるのかを議論します。研修を受ける前は、障害がある人に視点を向けた答えがほとんどですが、研修を受けると、障害とは社会が生み出したものであることに気付きます。そしてその後障害を取り除くための方法を考えます。
意識が変わり、具体的に行動することで、初めて地域や社会が変わっていきます。DET研修の最終目的は、世の中に多様な人がいることを認め合い、共に生きていく社会をつくっていくことです。普段、障害について他の人と数時間も話し合う機会はあまりないと思います。心のバリアフリーを実現するために、一人でも多くの人にこの研修を受けてもらいたいです」
受講者と対話しながら研修を進める飯島さん
県が進めている、誰もが支え合う共生社会の実現に向けた施策の一つに「農福連携」があります。
「農福連携」とは、人手が足りない農業分野と働ける環境を求める福祉分野を結び付ける取り組みです。福祉事業所や障害のある人を雇用する法人が、農作業を請け負ったり農業に参入したりしています。
県は昨年、JA甘楽富岡に農福連携相談窓口を設けました。農家から相談を受けたJAの依頼により、障害者施設側の窓口(共同受注窓口)がマッチングします。施設に通う障害のある人は、施設外で働く機会を得ることで新たなやりがいが持てるなどの効果があります。8月には、JA佐波伊勢崎に2カ所目となる相談窓口を開設し、体制を強化しました。
県庁農業構造政策課(電話 027-226-3024)
日程 | 時間 | 場所 | 定員 | 備考 |
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10月25日(金曜日) | 午後1時30分~4時30分 | 東吾妻町コンベンションホール(東吾妻町原町) | 30人 | なし |
11月14日(木曜日) | 午後1時30分~3時 | 高崎商科大学(高崎市根小屋町) | 60人 | 講義形式 |
12月19日(木曜日) | 午後1時30分~3時 | みどり市民体育館(みどり市笠懸町) | 60人 | 講義形式 |
DET群馬のファシリテーター
県民および県内企業に勤務する人
無料
所定の申込用紙
県庁障害政策課(電話 027-226-2634)
障害のある人とない人が支え合う共生社会を実現するため、障害の特性や生活の中で必要な配慮などを分かりやすくまとめています。
県庁障害政策課(電話 027-226-2634)
障害のある人の権利侵害や日常生活における相談に応じます。
※来所相談、弁護士法律相談は、事前に相談先に連絡してください
無料
障害を理由とする差別に関する相談に応じます。
月曜日~金曜日 午前9時~午後4時30分
※祝日を除く
※来所相談は、事前に相談先に連絡してください
無料
県庁障害政策課(電話 027-226-2634)