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国際大会で活躍する選手を育成するためには、ジュニア期からトップレベルに達するまでの期間に、一貫した適切な指導や支援をすることが必要です。
そのため県は平成23年度から、体力・運動能力に優れたジュニア選手を発掘し、世界に通用する選手を育成する「ぐんまスーパーキッズプロジェクト」を実施しています。
この事業では、県内の小学4年生を対象に募集・選考し、小学6年生まで継続して専門的な技術指導などを行います。今年は新たに89人の子どもがスーパーキッズに選ばれました。プロジェクト出身者には、全国大会や国際大会などで優秀な成績を収めている選手もおり、今後も活躍が期待されます。
馬術
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「ぐんまスーパーキッズプロジェクト」で水球の指導をする、群馬ジュニア水球の志賀さんに伺いました。
志賀築子(しがつきこ)さん
「水球はプールで行われるハンドボールに似た球技です。ボールを扱う技術はもちろんですが、泳力がとても大事になるため、練習では泳ぎに力を入れています。子どもたちには、運動能力の大きな伸びが期待できるこの時期に、泳ぎのスピードとスタミナを身に付けてもらいたいと考えています。
『ぐんまスーパーキッズプロジェクト』で水球を始める子どもたちは、水泳の経験はあっても競技自体は初心者です。しかし、今では群馬の代表として国体で活躍している選手もいます。このプロジェクトのように、子どもの頃から整った環境で競技に取り組むことで、力を最大限に伸ばすことができると思います。
6年生になると子どもたちは精神的にも強くなり、たくましく成長してチームを引っ張ってくれます。将来は、ここで育った子どもたちが国際大会で活躍してくれることを期待しています。そして、次世代の子どもたちを育てる指導者になって、群馬の水球競技の発展に貢献してほしいです」
水球のスーパーキッズ(6年生)
水球を始めて3年目になりました。練習は大変ですが、みんなで力を合わせて試合に勝てたときはとてもうれしいです。また練習をたくさんしているので持久力が付いたり、我慢強くなったりするなど成長できたと思います。
今年の目標は、夏の全国大会で優勝することです。将来は、日本代表に選ばれて、オリンピックに出場したいです。
練習風景
前橋育英高等学校2年 古澤一生(ふるさわ かずき)選手
高崎市出身。小学4年時に「ぐんまスーパーキッズプロジェクト」に参加し、棒高跳びを始める。小学5年、中学1年~3年の学年別の日本記録保持者。親や指導者への感謝の気持ちを胸に練習に励む。
小学4年生から始めた棒高跳びは、バーを越えたときの爽快感や達成感が大きな魅力で、楽しく競技に取り組んでいます。スーパーキッズの頃に身に付けた技術が基礎となり、昨年のユースオリンピックでは良い成績を収めることができました。
今年の目標は、インターハイで、自己ベストの5メートル30を更新して優勝することです。また将来はオリンピックで活躍したいです。
子どもたちには、スポーツでも勉強でも何か真剣になれるものを見つけて、一つの目標に向かって頑張ってほしいと思います。
スポーツ施策全体について…県庁スポーツ振興課 電話 027-226-2079
障害者スポーツについて…県庁障害政策課 電話 027-226-2634