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県総合計画に基づき、未来への投資を着実に進め、群馬らしさを活(い)かした豊かな社会の実現に向けてしっかり取り組む予算として「ぐんまの未来実現予算」を編成しました。
今年度は、県政の羅針盤である県総合計画「はばたけ群馬プラン2(ツー)」の最終年度となります。今回の予算編成に当たっても、計画の総仕上げを目指して全力で取り組むこととしました。
特に、来春の開所に向けた群馬コンベンションセンター「Gメッセ群馬」の整備と、今年度の八ッ場ダム完成に向けた生活再建事業について、引き続き着実に推進するとともに、近年、大規模な自然災害が各地で起きていることから、国の緊急対策を積極的に活用した防災・減災対策を集中的に実施します。
また県総合計画の三つの基本目標の実現に向けた取り組みを進めます。
具体的には「地域を支え、経済・社会活動を支える人づくり」では、藤岡特別支援学校高等部の新校舎の整備や、障害者の就労に向けた取り組みの強化の他、東部児童相談所と一時保護所を整備し相談体制の強化と、中央児童相談所の一時保護所の定員超過解消を進めます。
「誰もが安全で安心できる暮らしづくり」では、認知症対策や高齢者施設整備への支援などを拡充します。また防災ヘリコプターの早期の運航再開を目指し、準備を進めます。
「産業活力の向上・社会基盤づくり」では、来年4月から6月に開催される群馬デスティネーションキャンペーン(群馬DC)に向け、本年4月からプレDCを開催する他、外国人材の受け入れ増加に対応するため、情報提供などを多言語で行う相談窓口を開設します。
県民の皆さんが安心と幸せを実感でき、将来にわたって住み続けたくなるような「魅力あふれる群馬」の実現を目指して、当初予算の効果的な執行に全力で取り組みます。
※「はばたけ群馬プラン2」の2は正しくはローマ数字ですが、ローマ数字が機種依存文字のため、算用数字で表記しています。
予算の提案説明をする大澤正明知事
本県の優れた拠点性を活かし、県内産業のさらなる発展や新たな産業の創出、女性・若者の雇用促進を図るため、来春の開所に向けて群馬コンベンションセンター「Gメッセ群馬」の整備を進めます。
またコンベンションの県内への誘致や広報活動を充実させる他、県内事業者のコンベンション産業への参入支援や、来県者の県内周遊を促進するための補助を新設するなど、経済効果を高める取り組みを推進します。
Gメッセ群馬では展示会や大規模なコンサートなどの開催が期待される(JR高崎駅東口付近)
今年度の八ッ場ダム完成を見据え、引き続きダム湖を中心とした生活再建事業を着実に進め、地元の人たちが安心して生活を送れるよう、道路や地域振興施設などの整備を実施します。
また吾妻地域の新しい観光資源として多くの人に訪れてもらえるよう、川原湯温泉の宿泊助成や周辺地域の観光振興に努めます。
建設が進む八ッ場ダム(31年2月)
群馬の未来を担う子ども・若者や、地域の安心を支える医師・看護職員・介護人材などを育成する他、女性や障害のある人、高齢者、外国人など誰もが活躍できるための施策を進めます。
藤岡特別支援学校高等部 完成予想図
自然災害に対する防災・減災対策や高齢者施設などの整備への支援、認知症施策の推進、有害鳥獣による農林業被害の軽減や市街地出没の抑制を図るための取り組みなどを進めます。
河川改修
本県の観光資源の価値や魅力の発信、県産農畜産物の販路拡大など、群馬の強みを活かした産業振興を図ります。また道路交通網の整備や、歴史文化遺産を活用した本県のイメージアップを推進します。
観光キャンペーンの様子