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本県には、自然や風土、文化、歴史などの恵まれた地域資源を生かした多種多様な地場産業があります。
県では、県内の地場産業のPRと国内外への販路拡大、産地組合などが行う展示商談会への支援など、地場産業の振興に向けた取り組みを進めています。
明治から昭和初期に「桐生お召し」や「伊勢崎銘仙」といった織物が全国に流通し、本県を代表する地場産業として県内経済の発展に大きく貢献しました。
現在も東毛地区を中心に、撚糸(ねんし)、製織、染色、縫製、刺しゅう、レース、ニットなどの繊維関連企業が集まっています。
本県の豊かで特徴ある自然条件は、さまざまな食材・食文化を生んできました。
県内で生産が盛んな小麦、コンニャクイモ、ウメなどを原材料とする製麺業、こんにゃく加工業、漬物・惣菜製造業と共に、良質で豊富な水を生かした酒造業などが根付いています。
県土の3分の2を森林が占める本県では、戦後の高度成長期に前橋、高崎、沼田などが家具の産地として栄えてきました。
また多様な木材資源や、木造が多い日本の住宅事情を背景に、障子、ふすまなどの建具製造業が県内一円に産地を形成してきました。
地域の風土や人々の生活の知恵が作りあげた、だるまやこけし、ガラス製品、竹細工、瓦、和紙などの伝統工芸品が、匠の技と共に受け継がれています。
実用品でありながら、手仕事ならではの繊細さや美しさを兼ね備えていることが、魅力の一つです。
県の試験研究機関では、企業との共同研究による製品開発や技術支援などにより、企業の新製品作りを支援しています。
産業技術分野全般を扱う試験研究機関です。酒造の技術支援もその一つで、研究成果がオール群馬の地酒「舞風」に生かされています。
「舞風」は、県内の蔵元が県で開発した酒造好適米だけを使用して作った地酒の統一ブランドで、産業技術センターが開発した清酒用酵母(群馬KAZE(カゼ)酵母、群馬G2酵母、227酵母)を使用しています。今年も4月に販売が開始される予定です。
オール群馬の地酒「舞風」(写真は昨年の商品)
全国唯一の、繊維分野に特化した公設試験研究機関です。企業からの依頼による各種試験・加工や技術相談の他、繊維に高い機能性を持たせる研究などを行っています。
昨年4月には、企業や大学、試験研究機関などが交流できる場所を設置するとともに、繊維分野の技術を健康・医療などの分野で活用するための研究に必要な、設備や機器の整備を行いました。これにより、未来に向けた新しい技術や商品の開発体制がさらに充実しました。
繊維の表面に粒子を付着させて、高い機能性を持たせる
繊維、食品・酒造、木工、伝統工芸など、県内の地場産業を応援する、県公式インスタグラムです。
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県公式Instagram「Fashionable Gunma」<外部リンク>(QRコードからも読み取れます)
郷土の自然と暮らしの中で育まれ、受け継がれてきた優れた伝統工芸品68品目を「県ふるさと伝統工芸品」に指定しています。また県ふるさと伝統工芸品の製造に携わり、高度な伝統技術・技法を身に付けた人を「県ふるさと伝統工芸士」として認定しています。
詳しくは、県ホームページ「伝統工芸」をご覧ください。(QRコードからも読み取れます)
県庁工業振興課(電話027-226-3358、ファクス027-221-3191)