本文
県総合計画に基づき、人づくりや社会基盤づくりなど未来への投資を着実に進め、群馬らしさを活(い)かした豊かな社会の実現に向けた「ぐんまの未来創生予算2」を編成しました。
当初予算の編成に当たっては、県総合計画「はばたけ群馬プラン2(ツー)」における三つの基本目標である「地域を支え、経済・社会活動を支える人づくり」「誰もが安全で安心できる暮らしづくり」「恵まれた立地条件を活かした産業活力の向上・社会基盤づくり」の実現に向け、引き続き13の政策を着実に推進することを基本方針としました。
主な財源である県税収入は、昨年度の当初予算を上回る2,480億円を見込みましたが、一昨年度決算の水準には届いていません。また財政調整基金や減債基金といった積立金の残高は年々減少する一方、社会保障関係費などの歳出は増加し、厳しい財源状況となりました。
そのため、地域福祉基金を新たに取り崩し、本県の未来に向けた事業にはぐんま未来創生基金を活用し、残高の抑制に努めつつ必要な額の県債を発行することで財源を確保しました。なお財政調整基金は10億円の残高を確保し、災害などの緊急時に備えることとしました。
県総合計画の3年目となる今年度は、本県の人口減少対策の要となる群馬コンベンションセンターの建設が本格化します。
13の政策をさらに推し進め「人・モノ・情報」を呼び込むという新たな発想で本県の未来を創生し、県民の皆さんが安心して幸せを実感でき、将来にわたって住み続けたくなる「魅力あふれる群馬」の実現を目指して、当初予算の効果的な執行に全力を挙げてまいります。
(第1回定例県議会知事発言から)
※「ぐんまの未来創生予算2」「はばたけ群馬プラン2」の2は正しくはローマ数字ですが、ローマ数字が機種依存文字のため、算用数字で表記しています。
予算の提案説明をする大澤正明知事
本県の優れた拠点性を活かし、県内産業の活性化や雇用の場の創出などを図るため「人・モノ・情報」の交流拠点となる「Gメッセ群馬」の建設工事を進めます。またロゴの制作や指定管理者の選定など、32年春の開所に向けた準備を進めます。
さらに県内全域へのコンベンションの誘致や開催支援を行う他、県内事業者のコンベンション関連産業への参入を支援します。
群馬コンベンションセンター「Gメッセ群馬」完成イメージ図
31年度の八ツ場ダムの完成に合わせ、引き続きダム湖を中心とした生活再建事業を着実に進めます。
地元の人たちが安心して豊かに暮らせるよう、道路や下水道・地域振興施設などを整備します。
また多くの人に訪れてもらえるよう、川原湯温泉をはじめダム周辺地域の周遊ネットワーク化を図り、魅力ある地域づくりに取り組みます。
建設が進む八ツ場ダム(30年2月)
群馬の未来を担う子ども・若者や、地域の安心を支える医師・看護職員・介護人材などを育成する他、女性や障害のある人、高齢者、外国人など誰もが活躍できるための施策を進めます。
「ジョブカフェ・マザーズ」での職業相談
認知症施策の推進や、有害鳥獣による農林業被害の防止、自然災害に対する防災・減災対策、振り込め詐欺などの消費者被害防止などに取り組みます。
消防団員による消火活動
県産農畜産物の販路拡大や中小企業の海外ビジネス支援など、群馬の強みを活かした産業振興を図ります。また道路交通網の整備や、歴史文化遺産を活用した本県のイメージアップを推進します。
イタリアで上州和牛などをPR