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文教警察常任委員会(令和6年12月13日)
文教警察常任委員会委員長報告
委員長 大林 裕子
文教警察常任委員会に付託されました案件の審査経過と結果について、ご報告を申し上げます。
はじめに、付託議案の審査についてでありますが、はじめに教育委員会関係では、第161号議案「令和6年度群馬県一般会計補正予算」に関して、赤城特別支援学校群馬病院分教室設置について、分教室の設置状況及び要件、精神疾患等の生徒が在籍している分教室の状況が質されたほか、授業を受ける児童生徒数や教員の配置について質疑されるとともに、可能な限り保護者や病院等からの希望に沿った体制整備、配置される教員の人材育成の推進及びサポート体制の構築がなされるよう要望されました。
次に、伊勢崎特別支援学校整備に関して、近年の児童生徒数の推移や今後の見通しについて質疑されました。
次に、県立高校BYOD推進に関して、個人所有端末の活用開始状況と今後の対応策について質疑され、生徒や保護者に不便を掛けることがないよう要望されました。
続いて、警察本部関係では、第170号議案「刑法等の一部を改正する法律の施行に伴う関係条例の整理に関する条例」に関して、条例改正の概要と刑法が改正された趣旨について質疑されるとともに、「懲役」及び「禁錮」が廃止され、「拘禁刑」に改正される目的は、受刑者の改善更生を主眼としたものであると認識していることから、その趣旨に沿い、再犯者を生み出すことなく、受刑者の速やかな社会復帰につながる対応となるよう要望されました。
次に、第182号議案「群馬県道路交通法及び自動車の保管場所の確保等に関する法律関係手数料条例の一部を改正する条例」に関して、道路交通法施行令の改正に伴う運転免許証とマイナンバーカードの一体化について、制度の概要、マイナ免許証保有のメリット、運用開始に伴う機器整備に対する国からの補助の状況、運転免許証更新時期以外のマイナ免許証への切替手続の方法、警察官によるマイナ免許証の確認方法、オンライン講習の概要が質疑されるとともに、マイナ免許証制度の県民への周知に向けた取組を要望されました。
以上の点を踏まえ採決した結果、本委員会に付託されました各議案は、いずれも全会一致をもって、原案のとおり可決すべきものと決定いたしました。
引き続き行いました請願の審査結果につきましては、お手元に配付の報告書のとおりであります。
このほか、委員会の所管事項について、各般の議論が行われましたので、以下、その主な項目について申し上げます。
はじめに、教育委員会関係では、
- デジタル教科書を利用した授業の取組状況や採用状況について
- 生涯学習センターのトイレの洋式化への対応状況について
- ぐんま昆虫の森とぐんま天文台の利用者数の状況、広報活動及び公共交通機関との連携等について
- 教員選考試験におけるスポーツ特別選考の採用状況と採用した教員の競技種目の状況について
- 競技力向上に参画する教員に対する環境整備について
- 来年度実施する教員選考試験におけるスポーツ特別選考の周知について
- 部活動地域移行や国スポなどの推進に関し、関係部局・団体との相互協力について
- 群馬県読書活動推進計画(第2次)素案におけるNIEの取組の位置付けについて
- 不登校児童生徒への支援に関する「つなサポ」の現状、成果及び取組状況や、スクールソーシャルワーカーの増員配置について
- 「地域・全国から選ばれる学校づくり」のモデル校の嬬恋高校の今後の取組と知事の発信力を生かした全国へのPRについて
次に、警察本部関係では、
- 信号機撤去の現状、各警察署別状況及びその方針などについて
- 県内の暴走族の実態、取締り状況及び対策について
- 自転車による酒気帯び運転の検挙について
- 大規模災害に備えた県警察の準備や訓練について
- 広域緊急援助隊の合同訓練の具体的な内容について
- 県警察が取り扱う拾得物の現状、過去の取扱い状況、拾得物として動物を取り扱う課題や問題点及び県民に向けての注意喚起について
- 認知症行方不明者の届出受理状況と推移、受理時の対応及び自治体との連携について
- 児童が自らを撮影した画像に伴う犯罪被害状況とその防止対策、今後の県警察の取組及び学校等との連携について
これらの事項につきましても、活発な議論が行われました。
以上、申し上げまして委員長報告といたします。