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少子化対策・Well-beingに関する特別委員会(令和6年3月18日)
少子化対策・Well-beingに関する特別委員会委員長報告
委員長 橋爪 洋介
少子化対策・Well-beingに関する特別委員会における審査経過と結果について、ご報告申し上げます。
本委員会は、
- 少子化対策・子育て支援に関すること
- 健康寿命延伸に関すること
- 直面する教育課題に関すること
- 県民幸福度に関すること
- 多文化共生・多様性社会に関すること
以上を付議事件として、昨年5月に設置されました。
以来、各定例会の委員会においては、これらの付議事件に関し、活発な議論を行ってまいりました。
また、東京都及び和歌山県において、子育て支援や、少子化対策・関係人口増加に係る取組について調査を行い、今後の本県の取組の参考にすべく、認識を深めてまいりました。
こうした審査の結果、3月4日の委員会において、今定例会をもって本委員会における付議事件の審査を終了するとともに、知事あてに提言を提出することを確認し、3月13日の委員会において「少子化対策・Well-beingに関する提言」を取りまとめ、全会一致をもって決定したところであります。
以下、提言の概要について申し上げます。
まず、1点目として、「少子化対策・子育て支援に関すること」に関して、
- 少子化の克服に向け、全庁的に各種施策を推進すること。
- 「こどもまんなか推進本部」等において、結婚支援などについて幅広い視点から議論を行い、従来の枠組みにとらわれない新たなこども・子育て施策の検討を加速させること。
次に、2点目として、健康寿命延伸に関して、
・フレイル予防や、生活習慣病予防対策に市町村や関係団体と連携して取り組むこと。
次に、3点目として、直面する教育課題に関して、
- インクルーシブ教育について、様々な事情をもつ方への対応にも丁寧に取り組むよう努めること。
- 部活動の地域移行について、大学生の参加に当たっての体制整備、保護者の費用負担の軽減、及び教職員の部活動従事に関する制度変更の検討などに努めること。
次に、4点目として、県民幸福度に関して、
・次期教育振興基本計画においてWell-beingの観点を踏まえ、学校が楽しいと思えるような教育の実現に努めるとともに、児童・生徒の意見を聴取、施策に反映させることなどに努めること。
最後に、5点目として、多文化共生・多様性社会に関して、
- 強度行動障害について、受入施設への支援や、学校現場での実態把握などに努めること。
- 医療的ケア児等支援センターの運営について、コーディネーターの確保に向けて継続して取り組むこと。
以上を含め、5項目、39の事項にわたる提言であります。
県当局におかれては、本委員会での議論を踏まえるとともに、引き続き県民の意見を幅広く酌み取っていただき、少子化対策や子育て施策、県民幸福度の向上に取り組まれるよう、強く要望いたします。
なお、審査終了に伴う委員会報告書につきましても、内容審査を行い、全会一致をもって決定し、過日、議長あてに提出したところであります。
以上、申し上げまして、委員長報告といたします。