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健康福祉常任委員会(令和6年3月18日)

健康福祉常任委員会委員長報告

齊藤委員長の画像
委員長 斉藤 優

 健康福祉常任委員会に付託されました案件の審査経過と結果について、ご報告申し上げます。
 はじめに、付託議案についてでありますが、第1号議案「令和6年度群馬県一般会計予算」に関して、まず、生活こども部関係では、こどもの生活・学習支援に関して、ひとり親家庭等のこどもへの大学等受験料や模擬試験費用の補助に係る対象者等について質疑されるとともに、住んでいる市町村によって差が生じないよう、制度の周知を徹底することが要望されました。
 次に、医療的ケア児保育支援について、令和6年度の事業実施市町村や補助内容等について質疑され、医療的ケア児等支援センターとの連携や、補助制度の活用により、保育所等における医療的ケア児の受け入れを促進するよう要望されました。
 次に、先天性代謝異常等検査の対象拡大に関して、事業の内容や拡大の理由、事業の財源について質疑されました。
 次に、ケアリーバー支援拡充に関して、令和6年度のアフターケア拠点の機能強化の内容やWeb面接の導入等について質疑されました。
 次に、困難な問題を抱える女性への支援強化に関して、具体的な事業内容について質疑され、アウトリーチによる相談や自立支援を充実し、対象者に支援が行き届くよう要望されました。
 続いて、健康福祉部・病院局関係では、子宮頸がん予防に関して、HPVワクチンの、女性への普及啓発の進め方について質疑されるとともに、男性に対する普及啓発の実施について要望されました。
 次に、医療提供体制支援に係る拠点整備に関して、群馬県医師会が行う、群馬メディカルセンターの整備に対する県の支援内容について質疑されました。
 次に、医師確保対策に関して、県内や東毛地域の医師数の現状や、医師数が少ない理由、県外から医師を呼び込む必要性等について、当局の見解が質されるとともに、医師不足地域の対策としてドクターバンクをしっかりと推進するよう要望されました。
 さらに、循環器系科目の医師確保のための県の取組についても質疑されるとともに、今後増加が予想される循環器病患者に対応するための医師確保について要望されました。
 次に、医療的ケア児等支援センターに関して、地域支援における課題や、小児医療センターと併せた移転の検討等について、当局の見解が質されました。
 次に、ヘルパー人材確保対策について、補助の上限額の引き上げや、申請手続の簡便化の必要性等について、当局の見解が質されました。
 次に、医師の働き方改革について、時間外・休日労働時間の上限に収まらない医療機関への対応や、女性医師への上限規制の適用等について質疑されました。
 次に、性感染症対策について、梅毒、HIV等の感染者数の現状や、梅毒の増加要因等について質疑されるとともに、若者の性感染症予防に向け、教育委員会等と連携して取り組むよう要望されました。
 続いて、第14号議案「群馬県女性相談支援センター設置条例」に関して、女性相談所について、居室の原則個室化への対応、今年度の入所状況や入所者の増加要因等について質疑されました。
 続いて、第42号議案「群馬県動物の愛護及び管理に関する条例の一部を改正する条例」について、犬の社会化の定義のほか、地域猫活動に関する改正内容の周知方法等について当局の見解が質されるとともに、犬の社会化の重要性について、周知方法を工夫するよう要望されました。
 次に、第54号議案「第9次群馬県保健医療計画の策定について」に関して、第8次計画期間における削減病床数や、第9次計画における基準病床数について質疑され、安易に病床数を削減しないよう要望されました。
 以上の点を踏まえ採決した結果、本委員会に付託されました各議案のうち、第1号議案及び第54号議案は多数をもって、その他の各議案は全会一致をもって、それぞれ原案のとおり可決すべきものと決定いたしました。
 引き続き行いました請願の審査結果につきましては、お手元に配付の報告書のとおりであります。
 続いて、「脳卒中・心臓病等総合支援センターモデル事業への群馬大学医学部附属病院の採択を求める意見書」の発議についてですが、群馬県の令和4年の死因別死亡者数は、循環器系疾患による死亡者数が、悪性新生物による死亡者数を大幅に上回る状況で、年々その傾向が強まっています。
 今後の循環器病対策をより一層強化する上で、令和6年度に脳卒中・心臓病等総合支援センターを群馬大学医学部附属病院に設置し、取組を進める必要があります。同病院は、脳卒中・心臓病の高度な診療を担っているほか、モデル事業の実施にあたり、患者相談窓口の強化や多職種連携のチーム体制で患者を支援することなどを計画しています。また、群馬県と綿密に連携し、県内の循環器病対策の一層の強化に取り組むこととしています。
 本意見書は、脳卒中や心臓病・循環器診療に係る医療の向上を図るため、脳卒中・心臓病等総合支援センターモデル事業に群馬大学医学部附属病院を採択されるよう、国に強く要望するものであり、採決の結果、全会一致をもって本委員会から発議することに決定いたしました。
 このほか、委員会の所管事項に関して、各般の議論が行われましたので、以下、その主な項目について申し上げます。
 まず、生活こども部関係については、

  • 1歳児の保育士配置基準の改善見送りに係る、県の検討状況及び配置の充実に向けた取組について
  • 県青少年健全育成条例に係る、青少年の深夜外出を午後10時までとしている理由について
  • 再犯防止における協力雇用主の確保に向けた県の取組について
  • ぐんまこどもの国児童会館再整備について
  • 「第2次人権教育・啓発の推進に関する群馬県基本計画案」のパブリックコメントにおける、同和問題の若年層の認知度の低下傾向に係る意見を踏まえた県の対策について

 次に、健康福祉部・病院局関係については、

  • G-WALK+(プラス)の現在の利用者数及び利用者増加に向けた取組について
  • 小児医療センター再整備に伴う、北毛地域の小児・周産期医療体制への懸念に係る県の対応について
  • 小児医療センターにおけるファシリティドッグの導入の意向について
  • 新型コロナ罹患後症状や、ワクチンによる健康被害に悩む方への支援について
  • 医療機関に対する物価高騰対策支援事業における、マイナ保険証利用加算の申請件数等について

 これらの事項につきましても、活発な議論が行われました。
 以上、申し上げて委員長報告といたします。


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