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健康福祉常任委員会(令和5年12月14日)
健康福祉常任委員会委員長報告
委員長 斉藤 優
健康福祉常任委員会に付託されました案件の審査経過と結果について、ご報告申し上げます。
はじめに、付託議案の審査についてでありますが、第130号議案「群馬県特定非営利活動促進法施行条例の一部を改正する条例」に関して、手続きのオンライン化の内容について質疑されるとともに、県民への周知と手続の簡素化につなげるよう要望されました。
次に、第135号議案「群馬県病院事業の設置等に関する条例の一部を改正する条例」に関して、がんセンターが紹介受診重点医療機関となった理由や制度の趣旨、料金改定の参考とした医療機関等について質疑されました。
その他の議案についても慎重に審議の上、採決した結果、本委員会に付託されました各議案のうち、第135号議案は多数をもって、その他の議案は全会一致をもって、それぞれ原案のとおり可決すべきものと決定いたしました。
引き続き行いました請願の審査結果につきましては、お手元に配付の報告書のとおりであります。
続いて、「保育士の配置基準の見直し及び処遇改善を求める意見書」の発議についてですが、保育士等は職責に見合う賃金となっておらず、全産業平均との賃金格差の拡大により、保育士不足が更に深刻化することが懸念される一方で、現場での子どもをめぐる事故や不適切な対応事案により、子育て世帯が不安を抱えており、安心して子どもを預けられる体制整備を急ぐ必要があります。
そこで、保育サービスの担い手を適切に確保するためにも、国に対して、保育士の配置基準について、1歳児は6対1から5対1へ、4・5歳児は30対1から25対1へと改善することや、民間給与動向等を踏まえた保育士等の賃金水準を引き上げ、更なる処遇改善を図ること等を強く要望するものであり、採決の結果、全会一致をもって本委員会から発議することに決定いたしました。
このほか、委員会の所管事項に関して、各般の議論が行われましたので、以下、その主な項目について申し上げます。
まず、生活こども部関係については、
- 思春期保健対策事業の充実について
- 結婚・子育て応援パスポート事業の認知度向上について
- 保育士の配置基準を充実させた場合に必要となる予算について
- ぐんま赤い糸プロジェクトの課題や今後の取組について
- 「第5次ぐんまDV対策推進計画及び困難な問題を抱える女性への支援計画」の目標値について
- ボランティア実践者の確保・育成に係る県の取組や成果について
- 「第3次群馬県消費者基本計画」に係る特殊詐欺被害防止への取組について
次に、健康福祉部・病院局関係については、
- 障害者手帳のマイナンバー情報総点検結果に係る紐付け誤りの再発防止策について
- 小児医療センターにおけるキッチンカーの出店状況について
- 高校生リバースメンターにおける子宮頸がんに関する提言について
- 障害者サービスステーションへの支援について
- 帯状疱疹ワクチンの接種に係る補助について
- 群馬県ドクターヘリとドクターカーの役割分担について
これらの事項につきましても、活発な議論が行われました。
以上、申し上げて委員長報告といたします。