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環境農林常任委員会(令和5年10月11日)
環境農林常任委員会委員長報告
委員長 森 昌彦
環境農林常任委員会に付託されました案件の審査経過と結果について、ご報告を申し上げます。
はじめに、付託議案の審査についてでありますが、第98号議案「令和5年度群馬県一般会計補正予算」に関し、農政部関係では、製糸工場光熱費高騰対策支援における更なる補助について質疑されました。
次に、酪農経営緊急対策支援における県内酪農経営の現状や、飼料高騰対策として今後予定される国の補正予算の見通しについて質疑されました。
次に、良質堆肥流通促進モデルにおける分析機関やモデル畜産農家の選定方法について質疑されました。
また、環境森林部関係では、赤城山景観ガイドライン策定事業に係る具体的な内容ついて質疑されるとともに、赤城山の魅力向上などを図るためにも、過去の歴史を検証し、それを活用することや、関係団体の意見も検討するよう、要望されました。
以上をふまえ採決した結果、本委員会に付託されました第98号議案は、全会一致をもって、原案のとおり可決すべきものと決定いたしました。
引き続き行いました請願の審査結果につきましては、お手元に配付の報告書のとおりであります。
続いて、「低コスト配合飼料自家製造推進緊急対策についての意見書」の発議についてですが、低コスト配合飼料自家製造推進緊急対策により、自家配合農家が購入している、農林水産省所管の関税割当制度による輸入とうもろこしだけではなく、財務省所管の承認工場で自家配合用として使用される輸入とうもろこしについても、補助対象とするよう、国に強く要望するものであり、採決の結果、全会一致をもって、本委員会から発議することに決定いたしました。
このほか、委員会の所管事項について、各般(かくはん)の議論が行われましたので、以下、その主な項目について申し上げます。
まず、農政部関係では、
- 全国和牛能力共進会の好成績を踏まえた畜産振興について
- カワウによる被害の現状認識及び対策について
- 豚熱対策としての河川内緩衝帯(かんしょうたい)整備について
- ぐんまフラワーパークのリニューアル工事の進捗状況と指定管理者の公募について
- 偽装の疑いがある側溝の使用について
- 新規就農者の確保及び定着について
- スマート農業の推進状況について
- 施設園芸の燃料価格高騰対策について
- ぐんまエコファーマーの現状について
- 気候変動に対応する試験研究機関の取組について
次に、環境森林部関係では、
- ぐんまゼロ宣言住宅促進事業の進捗状況と課題について
- 安中総合射撃場の整備状況と課題について
- ぐんまハンタービジョンで掲げる捕獲の担い手の確保及び育成について
- 群馬県水源地域保全条例に基づく森林の土地の所有権移転等の事前届出の状況と周知について
- 県立赤城公園におけるボーリング調査の状況について
- みかぼ森林公園の管理運営状況について
- 県内の食品ロスの現状と推移、削減に向けた取組について
- 桐生市新里町(にいさとちょう)地内における廃棄物の不適切な保管について
- 県内におけるスマート林業の取組状況について
これらの事項につきましても、活発な議論が行われました。
以上、申し上げまして委員長報告といたします。