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外国人との共生・共創に関する特別委員会(3月19日)

外国人との共生・共創に関する特別委員会 委員長 久保田 順一郎

委員長 久保田 順一郎 様子写真
委員長 久保田 順一郎

 外国人との共生・共創に関する特別委員会における審査経過及び付託されました第15号議案「群馬県多文化共生・共創推進条例」の審査結果について、ご報告申し上げます。
 本委員会は、外国人労働者への対応、外国人住民の生活支援、外国人材の活躍推進、外国人児童生徒の教育、外国人との共生・共創についての条例の審査に関することについて、一体的、横断的、集中的に審査を行うことを目的に、昨年5月に設置されました。
 以来、委員会において、付議事件に関し、活発に議論してまいりました。
 また、付託議案についても、第2回定例会以降、素案の段階から活発な質疑が交わされてきました。
 以下、その主な項目について申し上げます。

  • 条例制定に関する懇談会や有識者ヒアリングの内容について
  • 県、市町村、県民、事業者の責務について
  • 多文化共生・共創推進基本計画の策定について
  • 多文化共生・共創推進月間について
  • 市町村との連携について
  • 多文化共生・共創を進めていく推進体制について
  • 災害時やコロナ禍における外国人への情報伝達の条例上の位置づけについて
  • 条例に規定する財政措置について

 以上の質疑を踏まえ、採決した結果、全会一致をもって、原案のとおり可決すべきものと決定いたしました。
 なお、3月5日の委員会におきまして、今定例会をもって、本委員会における付議事件の審査を終了するとともに、3月16日の委員会において、知事あてに提言書を提出することを確認いたしました。
 提言書は、全14項目からなる「外国人との共生・共創に関する提言」とし、これを全会一致をもって決定したところであり、以下、項目を申し上げます。
 はじめに、生活に関することでは、

  • 日本社会のルールを守る意識付けを行う機会を設けること。
  • 就学前の子どもに日本の習慣を知る機会や集団生活に慣れることができる機会を設けること。
  • 通訳ボランティアについて、利用できる医療機関の拡大と通訳ボランティアの十分な確保を行うこと。
  • コロナ禍での情報発信について、外国人向けの活動をしている民間企業や医療機関などと連携し、取組を強化していくこと。

 教育に関することでは、

  • 外国人との共生・共創の実現には、日本の文化・習慣の理解と相互のコミュニケーション向上が必要であり、国が進める夜間中学校各県設置は、そのために必要な手段の一つである。本県での設置に向け、取組強化を検討すること。
  • 国籍や民族等にかかわらず、お互いの文化的違いを認め合い、対等な関係を築こうとしながら、安心かつ快適に暮らしていくため、多文化共生教育を推進すること。
  • 日本語指導が必要な児童・生徒への日本語教育、一般の日本語教育や就職について、NPOや民間団体などとも連携し、必要な支援を行うこと。
  • 日本語指導が必要な外国人児童・生徒の支援を行うため、外国語による母語支援員等を派遣する制度を検討すること。また、外国人未就学児童に対しても必要な支援を検討すること。
  • 日本語指導が必要な外国人児童・生徒の学習機会を保障し、一人一人の進路実現に向けて、安心して学べる環境を整えること。
  • 日本語指導を行う人材について、情報を集約化し、人材バンクのような仕組みを運営できないか検討すること。

 次に、労働に関することでは、

  • 技能実習生受入れの監理団体については、団体との意見交換等により経営状況や技能実習生の状況等の把握に努めること。
  • 留学生の就職先に群馬を選んでもらえるよう就職支援を拡充すること。

 次に、条例に関することでは、

  • 多文化共生・共創推進基本計画について、評価や見直しなど多文化共生・共創推進会議が評価していく中で、県民に対して情報を公表し、周知した上で、意見等が寄せられれば柔軟に見直しを行うこと。
  • 多文化共生・共創推進月間については、市町村や関係機関等と取り組んでいくため十分な意見交換を行うこと。

 以上のとおりであります。
 なお、審査終了に伴う委員会報告書につきましても、内容審査を行い、全会一致をもって決定し、過日、議長あてに提出したところであります。
 以上、申し上げまして、委員長報告といたします。


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