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総合計画に関する特別委員会(12月15日)
総合計画に関する特別委員会 委員長 中沢 丈一
委員長 中沢 丈一
総合計画に関する特別委員会に付託されました第158号議案「新・群馬県総合計画(ビジョン)の策定について」の審査経過と結果について、ご報告申し上げます。
本委員会は、令和元年第3回前期定例会において設置され、「次期総合計画の策定に関すること」を付議事件として、慎重に審査を重ねてまいりました。令和2年第1回定例会までの審査経過については、本年3月18日の本会議における中間報告のとおりであります。
次期総合計画は、20年後の目指す姿を描く「ビジョン」と、これを踏まえて、今後10年間に重点的に取り組む具体的な施策を体系化した「基本計画」の2つを合わせた、新たな総合計画として策定する方針が示されており、今回、先行して議案が提出された「新・群馬県総合計画ビジョン」については、検討の段階から、本委員会において活発な議論が行われてまいりました。
令和2年第2回定例会の委員会では、「新・総合計画ビジョン検討案」が示されたことを受けまして、
- 新たな「始動人」の考え方に対する、これまでの「皆が走る競争で強い人」の評価について
- 「始動人」輩出のための具体策について
- 教育イノベーション推進のための市町村教育委員会及び私立学校との連携について
- 地域別懇談会の実施方法について
- ビジョンの検証方法について
- 教育のデジタル化による人材育成の考え方について
- ビジョンの基本的な考え方について
- ソサエティ5.0とSDGsをビジョンの軸とした考え方について
- 「県民の自立」の定義について
- 県民アンケートや関係団体意見のビジョンへの反映について
- デジタルトランスフォーメーション推進のための通信環境の整備について
- ビジョン実現のための市町村との連携について
- ビジョンにおける高齢者や中山間地域に対する考え方について
- 群馬らしさを取り入れた分かりやすいビジョンとすることについて
などの項目に関して質疑が行われました。
続いて、第3回前期定例会の委員会では、これまでの委員会の議論や各地域で行われた地域別懇談会等を踏まえたビジョン検討案が示され、
- ビジョンにおける「アナログ」の考え方について
- 3年以内に目指す「日本最先端クラスのデジタル県」の具体的なイメージについて
- 教育委員会における「教育イノベーション」や「教育のデジタルトランスフォーメーション」など、新しい理念の整理について
- 新・総合計画ビジョンを若い世代に発信する方法について
- 魅力度向上と幸福度向上の考え方について
- 第15次総合計画の評価、検証結果の反映について
- 「2030年には、県内SDGsの完了を宣言する」とした理由について
- 県民意見を反映する方策について
- ビジョン策定後における県の取組の変化について
などの質疑が行われました。
また、審査と並行して、11月6日には県内調査を実施し、ビジョンにおいて、「3年以内に日本最先端クラスのデジタル県を目指す。」とされていることから、今後、さまざまな分野で活用が期待されている第5世代移動通信システム(5G)について、株式会社NTTドコモの取組や群馬産業技術センターにおける「ローカル5G」の取組を調査しました。
そして、12月11日開催の委員会では、「新・総合計画ビジョン」の最終案に対して、
- ビジョン決定後の公表方法について
- ビジョンの文書化について
- ビジョンにおける「人口減少」の考え方について
- 総合計画策定の意味について
- 総合計画見直しのタイミングについて
- 官民共創コミュニティの定義について
など、最終的な質疑が行われました。
以上のような審査・調査を踏まえ、採決した結果、本委員会に付託されました第158号議案は、全会一致をもって原案のとおり可決すべきものと決定いたしました。なお、本委員会では、新・総合計画(基本計画)の策定に関しても、11月に3日間の集中審査を行うなど、議論を深めており、引き続き、しっかりと審査を行っていく予定であります。
以上、申し上げまして委員長報告といたします。