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農林環境常任委員会(3月18日)
農林環境常任委員会 委員長 穂積 昌信
委員長 穂積 昌信
農林環境常任委員会に付託されました案件の審査経過と結果について、ご報告申し上げます。
はじめに、付託議案についてでありますが、第1号議案「令和2年度群馬県一般会計予算」に関して、まず、森林環境部関係では、「ぐんまの木で家づくり支援事業」の予算減少と「ぐんま県産木材の利用の促進に関する指針」との整合性について質されるとともに、新たな施策などについて、当局の見解が求められました。
次に、「県有施設のあり方見直し」の対象施設である「緑化センター」及び「憩の森・森林学習センター」について、運営状況等が質疑されました。
また、赤城山の覚満淵の木道整備について、整備手法等について質されました。
さらに、ぐんま再生可能エネルギープロジェクトについて、その内容等が質疑されました。
続いて、農政部関係では、当初予算に係る事業の見直しについて、その内容、理由、対応等が質されました。
以上の質疑を踏まえ、採決した結果、本委員会に付託されました各議案は、いずれも、全会一致をもって、原案のとおり可決すべきものと決定いたしました。
引き続き行いました請願の審査結果につきましては、お手元に配付の報告書のとおりであります。
続いて、「CSF(豚熱)ワクチンの接種に関する意見書」の発議についてでありますが、現行制度では、CSFワクチンの接種は都道府県の家畜防疫員に限定されております。しかし、野生イノシシ感染の収束が見えない中、家畜防疫員以外の民間獣医師による接種を可能とすることや、CSFワクチン接種を行う民間獣医師にかかる費用を国が支援することを強く要望するものであり、本意見書について全会一致をもって可決し、本委員会から発議するものであります。
このほか、委員会の所管事項について、各般の議論が行われましたので、以下、その主な項目について申し上げます。
まず、森林環境部関係でありますが、
- 野生イノシシ駆除の取組について
- 県内の一般廃棄物や産業廃棄物の再生利用率や処理状況について
- 「ぐんま5つのゼロ宣言」及び宣言の実現プランについて
- 大規模災害時に派遣する技術職員を県が確保する場合、その人件費を財政支援する国の新たな制度への対応について
- 東邦亜鉛株式会社安中製錬所から搬出された非鉄スラグについて
- 高性能林業機械の導入状況及び稼働率について
- クビアカツヤカミキリ対策について
- 林業用苗木における生産技術の開発について
次に、農政部関係では、
- 「肥料取締法」の改正による影響等について
- 米の品種「ゴロピカリ」及び「いなほっこり」の生産状況等について
- 蚕糸振興対策について
- 野生鳥獣の食害を受けにくい農作物の栽培について
- CSF対策について
- 野生イノシシの今年度の捕獲対策の実績と来年度の取組について
- 台風第19号により被災した農地、農業用施設の復旧状況について
- 県職員獣医師の確保について
- 日米貿易協定及びTPP11の影響について
- 主要農作物種子条例の制定の状況について
- 農薬グリホサートの使用について
- 農業現場におけるスマート農業の現状と今後の取組について
- 新規就農者の促進や担い手への支援について
- ドローンによる農薬散布について
- 農林大学校における学生教育以外の取組について
- 秋冬野菜の鳥による食害対策について
- ライスセンターの老朽化について
- 麦わらの適正な処理について
- 農業用免税軽油の利用促進について
これらの事項につきましても、活発な議論が行われました。
以上、申し上げて委員長報告といたします。