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発議条例等の検証に関する特別委員会(3月20日)
発議条例等の検証に関する特別委員会 委員長 南波 和憲
委員長 南波 和憲
発議条例等の検証に関する特別委員会における審査経過と結果について、ご報告申し上げます。
本委員会は、
- 森林環境の保全に係る県民税の特例に関する条例及びぐんま緑の県民基金条例の検証に関すること
- 議員発議及び委員会発議により成立した条例の検証に関すること
を付議事件として、昨年5月に設置されました。
以来、委員会においては、これらの付議事件に関し、「ぐんま緑の県民税」及び、4つの議員発議及び委員会発議により成立した条例について、施行後の施策及びその効果の検証について、活発な質疑、議論が行われてきました。
また、昨年9月には、広島県において、「ひろしまの森づくり県民税」及び「広島県歯と口腔の健康づくり推進条例」の取組について、
高知県において、「高知県森林環境税」及び「高知県がん対策推進条例」の取組等について調査し、今後の本県における取組への参考にすべく認識を深めて参りました。
同年12月には、県立聾学校において、手話を活用した授業の取組等についても調査し、「群馬県手話言語条例」の検証の参考といたしました。
なお、3月6日の委員会におきまして、今定例会をもって、本委員会における付議事件の審査を終了するとともに、知事あてに、提言書を提出することを確認いたしました。
続いて、3月15日に開催された委員会では、これまでの審議や調査などにおける議論を踏まえ、それぞれの条例等に対する提言を取りまとめ、「委員会報告書」と併せて、これを全会一致をもって決定したところであります。
その項目は、次のとおりであります。
はじめに、「ぐんま緑の県民税」については、導入の第一期において、これまでのところ納税に対する県民各位の理解を得られるとともに、事業についても概ね計画どおりに実施され、成果を上げてきていると評価いたしましたが、さらに事業成果の上がるよう、今後、
- 「ぐんま緑の県民税」の第二期に向け、これまでに各方面から寄せられている意見や森林・林業を取り巻く社会状況の変化を十分に踏まえて、制度の積極的な見直しを行うこと。
ほか4項目であります。
次に、「群馬県歯科口腔保健の推進に関する条例」については、
- 歯科口腔保健の実態調査を実施し、成人・高齢者・障害児(者)等あらゆる県民を対象とした県民の歯科口腔の現状の把握に努めること。特に、施設入所要介護高齢者や、一人暮らしで在宅療養している高齢者の歯科口腔保健の実態を十分に把握して、効果的な対策を推進すること。
ほか5項目であります。
次に、「群馬県交通安全条例」については、
- 運転免許の取得は、関係する交通法規等を学ぶ機会でもあるとの考えから、(法律で定められた)取得可能な年齢に達した者が、本人及びその保護者の意思に基づき取得できるように積極的に取り組むこと。
- 私立学校においても交通安全教育の充実が図れるよう、「群馬県交通安全条例」の趣旨の周知徹底に努めること。
ほか4項目であります。
次に、「群馬県手話言語条例」については、
- 県民への手話の普及をさらに推進するため、手話サークルなどの、一般社会人が手話を学べる活動に対し、財政的支援を含めて様々な支援を継続して行うこと。
ほか4項目であります。
最後に、「群馬よいとこ観光振興条例」については、
- 台湾へのセールスプロモーションとともに、シンガポール及びマレーシア等のASEAN諸国や、オーストラリア、欧米へも広くPR活動を行うこと。
ほか8項目であります。
なお、「委員会報告書」につきましては、過日、議長あてに提出したところであります。
以上、申し上げまして委員長報告といたします。