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「群馬県交通安全条例」についての提言 発議条例等の検証に関する特別委員会(平成30年3月15日)
「群馬県交通安全条例」は、県民の安心安全と幸せを願い、人命尊重の理念のもとに悲惨な交通事故を撲滅するために「交通安全県・群馬」の確立を目指し、交通安全対策特別委員会において平成26年に制定された。また、併せて交通安全対策として必要と思われる事項について要請する「群馬県の交通安全対策に関する決議」が発議され、全会一致で可決された。
今年度、それらの効果について検証を行ったところ、事故件数は減少傾向が見られるとはいえ、人口当たりの交通事故発生件数は依然として全国的に高い状況が確認できた。また、自転車事故の多さ、電動アシスト付自転車による重大事故の危険性、交通ルール・マナーの問題等も未だ解決できていない課題である。
今後は、以下の事項に留意し、引き続き交通安全対策に取り組まれたい。
- 運転免許の取得は、関係する交通法規等を学ぶ機会でもあるとの考えから、(法律で定められた)取得可能な年齢に達した者が、本人及びその保護者の意思に基づき取得できるように積極的に取り組むこと。
- 交通安全教育をより充実させるため、高等学校及び中等教育学校において、二輪車免許を持つ全ての生徒が二輪車安全運転講習会を受講できるよう努めること。
- 私立学校においても交通安全教育の充実が図れるよう、「群馬県交通安全条例」の趣旨の周知徹底に努めること。
- 高齢者等の安全を確保するため、反射材等その他の交通安全用具のさらなる普及に努めること。また、高齢者講習について、講習体制を拡大すること。
- 高齢運転者の免許返納の状況について、適宜、議会への情報提供に努め、高齢運転者による交通事故防止対策を強化すること。
- 自転車事故による損害賠償額が高額化する事例もあることから、万が一の事故に備え、自転車利用者自身の生活を守るための、損害賠償保険等への加入促進を強化すること。
以上、提言する。
平成30年3月15日
群馬県議会発議条例等の検証に関する特別委員会
群馬県知事 大澤 正明 様
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