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ぐんまの魅力づくりの推進に関する提言 ぐんまの魅力づくりに関する特別委員会(平成30年3月15日)
本県は、草津温泉、伊香保温泉、みなかみ18湯、四万温泉をはじめとした数多くの温泉地を抱える全国に誇る温泉県である。谷川岳や尾瀬などに代表される国立・国定公園や、ラムサール条約湿地である尾瀬、渡良瀬遊水地、芳ヶ平湿地群など豊かな自然にも恵まれている。世界遺産「富岡製糸場と絹産業遺産群」や古代東国文化の古墳群等、歴史的な文化遺産や文化財も数多く存在し、標高差と恵まれた気候条件による多種多様な農林畜産物など数多くの魅力に恵まれている。さらには、平成29年10月に県民の悲願であった「上野三碑」のユネスコ「世界の記憶」への登録も実現し、本県の魅力発信の追い風となっている。
訪日外国人旅行者が2800万人を突破し、2020年東京オリンピック・パラリンピック開催に向け、さらなる増加が見込まれる中、本県の魅力を高め、広く国内外に発信していくことが重要である。
県議会と県当局が連携を一層密にして施策を実施していかなければならないため、県当局において次の事項に積極的に取り組まれるよう強く要望するものである。
記
- ユネスコ「世界の記憶」に登録された上野三碑の歴史的価値と意義を引き続き、国内外に向けて積極的に広報すること。また、上野三碑の保存と活用のバランスに配慮した上での上野三碑の公開日拡大の検討やボランティアガイドの育成支援等、一層の誘客促進に資する取組を関係機関と連携して検討すること。
- 上信電鉄沿線に位置する「富岡製糸場」及び「上野三碑」について、上信電鉄株式会社と連携し、両者を連動させた周遊ルートづくり等の観光誘客や情報発信の取組について検討すること。
- 尾瀬国立公園の貴重な自然環境を保全するための取組を一層強化すること。また、関係機関との連携を進め、増加が見込まれる外国人入山者の受入態勢の整備や適正利用を前提とした入山者の利用促進に取り組むこと。
- 「ぐんま県境稜線トレイル」の全線開通に向け、登山道等の整備を推進するとともに、登山者への安全に対する注意喚起を行うこと。加えて利便性確保のため、登山口や下山口への代行・送迎サービスについて関係機関と連携し検討すること。
- 台湾の本県産農畜産物の輸入規制緩和についての情報を注視しつつ、緩和後は農畜産物、加工品の海外輸出の取組を推進すること。また、統一ロゴマーク「GUNMA QUALITY」のさらなる利用促進を図り、本県の農畜産物のブランド化を推進すること。
- おもてなし料理としての「すき焼き」の存在感を高めるため、ぐんま・すき焼きアクションの取組を加速させること。また、学校給食でのすき焼き提供について支援を検討すること。
- 国による観光ビッグデータの活用検討及び外国人観光客の行動情報収集等の動向を注視しつつ、ビッグデータを活用した戦略的な観光振興に取り組むこと。
- 本県のブランド力強化に向け、部局横断的な情報発信を統括する民間人材の登用も含めて検討すること。また、ウェブマーケティング手法の研究・強化を行い、県民による本県の情報発信を促進するための取組について検討すること。
- 広報・観光関連部局の適材適所による職員の配置及び継続的な人材育成に取り組むこと。
- 県内フィルムコミッションと連携し、本県でのロケ誘致に積極的に取り組むとともに、ロケ実績や経済効果等の関連情報を時期を逃さず発信し、さらなる本県のPRにつなげること。
- 2020年東京オリンピック・パラリンピックに向け、県内観光地のバリアフリーに関する情報の収集を行い、一元的な情報発信を行う取組を推進すること。
- 魅力ある本県の物産の発掘を引き続き、推進すること。また、本県の物産のPRの機会を増やすため、近隣県との連携による観光物産展の開催を検討すること。
- 台湾の自治体との交流にあたっては、議会と連携を図ること。
- 魅力ある観光地づくりを推進するため、県道、河川の管理を推進すること。
以上、提言する。
平成30年3月15日
群馬県議会ぐんまの魅力づくりに関する特別委員会
群馬県知事 大澤 正明 様
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