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文教警察常任委員会(警察本部関係)平成29年10月2日(月曜日)
1.開催日時
平成29年10月2日(月曜日)12時58分開始 14時23分終了
2.開催場所
302委員会室
3.出席委員
委員長:原和隆、副委員長:金井秀樹
委員:関根圀男、委員:新井雅博、委員:星名建市、委員:伊藤祐司、委員:水野俊雄、委員:後藤克己、委員:多田善洋
4.欠席委員
なし
5.主な質疑
(1)特殊詐欺の現状と警察の取組について
関根委員
特殊詐欺の現状と警察の取組について伺いたい。
神尾生活安全部長
平成28年中の特殊詐欺の被害は、認知件数は222件と前年から28件増加し、被害金額は約5億7,440万円と前年から約9,910万円減少している。取組については、NO!詐欺コールセンターや巡回連絡による注意喚起のほか、金融機関等による声かけなどの未然防止対策に加え、本年はATM機における振込制限対策等の水際対策の強化を実施している。
関根委員
高齢者に対する広報啓発活動について伺いたい。
神尾生活安全部長
高齢者が集まる場所に赴いて広報啓発活動を行っているほか、防犯協会等、関係機関と連携し防犯チラシの配布等を行っており、自主防犯意識の高揚に努めている。
関根委員
実行犯の検挙に至っているのか伺いたい。
神尾生活安全部長
騙された振り作戦等により受け子の検挙を行っており、最近では主犯格の検挙事例もあるが、犯行グループは多く、全国的にも検挙してもさらに発生している状況にある。
関根委員
犯行グループの数は把握しているのか伺いたい。
神尾生活安全部長
はっきりとした数については判明していない。
関根委員
迷惑電話チェッカーの導入について伺いたい。
神尾生活安全部長
有効性について検討中であり、電話機から被害に遭わないための対策についても進めたい。
関根委員
防犯協会と連携した取組について伺いたい。
神尾生活安全部長
県防犯協会と県警察は緊密に連携しており、特殊詐欺被害防止対策については「群馬県振り込め詐欺等根絶協議会」の構成員として活動し、防犯イベントの開催等のほか、各種キャンペーンにおいて防犯グッズ等を提供していただいている。
(2)慰霊登山・駐在所激励について
新井委員
御巣鷹山慰霊登山及び駐在所激励の感想を伺いたい。
山本警察本部長
8月3日に御巣鷹の尾根へ慰霊登山を行い、亡くなった方のご冥福をお祈り申し上げた。このような悲惨な事故を忘れることなく、県民の皆様の安全・安心のために職員一丸となって力を尽くしていくことを新たに決意したところである。また、慰霊登山の帰りに上野駐在所と中里駐在所を訪問したが、今後とも地域の皆様と力を合わせて地域の安全を守っていきたいと考えている。
(3)山岳遭難の発生状況について
星名委員
山岳遭難の発生状況について伺いたい。
久住地域部長
県内における山岳遭難の発生状況は、暫定数として、平成29年9月末現在、発生件数84件、前年同期比+28件、遭難者93人、前年同期比+30人、死者7人、前年同期比-2人、行方不明者2人、前年同期比+1人と、発生件数、遭難者数が前年に比べて大幅に増加している。
星名委員
山岳遭難に対する県警の対策について伺いたい。
久住地域部長
県警察では、山岳遭難防止対策として、関係機関・団体と連携しながら、山岳の状況、特に危険箇所等の実態を把握するとともに点検・整備を行っているほか、谷川岳、妙義山等急峻な山の登山口における事故防止のための現地指導を実施し、県警ホームページや各種メディアを通じた安全登山のための情報発信等を行っている。
(4)風俗営業について
伊藤(祐)委員
県内の無許可営業の検挙状況について伺いたい。
神尾生活安全部長
平成28年中の検挙事例はないが、29年は8月末現在、3件4名を検挙している。
伊藤(祐)委員
解釈運用基準に示している特定少数とは何人くらいか伺いたい。
神尾生活安全部長
個別のケースで異なるため人数は示していない。
伊藤(祐)委員
解釈運用基準の談笑の相手となることについて伺いたい。
神尾生活安全部長
一般的な会話程度ではなく、継続して談笑の相手となる行為は接待に当たる。
伊藤(祐)委員
カラオケで拍手することや談笑する行為はわいせつな行為を招くのか伺いたい。
神尾生活安全部長
解釈運用基準では、談笑に関しては、お酌をするが、速やかにその場を立ち去ったり、これらに付随して社交儀礼上の挨拶を交わしたり、若干の世間話をしたりする程度の行為は、接待には当たらない。また、歌唱等に関しては、不特定多数の客に対して拍手をすることなどは接待には当たらないとされている。
伊藤(祐)委員
平成28年中の立入件数について伺いたい。
神尾生活安全部長
平成28年中の立入りは875件実施し、内訳は風俗営業が825件、性風俗関連特殊営業が26件、酒類提供飲食店営業が24件となっている。
伊藤(祐)委員
国会における改正風営法の附帯決議を踏まえた警察活動について伺いたい。
山本警察本部長
県警察としては、国会で制定された法律を誠実に執行する立場である。一般論としては、悪質な事案については検挙、軽微な事案については指導・警告を行うなど、法律の趣旨目的に沿って適正な運用に努めて参りたい。
(5)道路標識について
多田委員
交通規制の指針について伺いたい。
大場交通部長
公安委員会の交通規制は、「道路における危険防止」、「交通の安全と円滑」等の目的を達成するため、警察庁交通局長通達により、全国一斉の基準で実施している。
多田委員
交通規制の見直しを要望するための要件等について伺いたい。
大場交通部長
交通環境の変化があり、地域住民から警察署に要望があれば、必要性を判断して交通規制を変更したりすることになる。
多田委員
標識の外国語表示について伺いたい。
大場交通部長
本年7月1日に、総理府令により一時停止標識と徐行標識の2種類に英語表記が併記された標識が追加となった。本県では徐行の交通規制を行っている場所はなく、一時停止の新標識は、外国人観光客が多い草津町や外国人居住者が多い大泉町など、県内166か所に設置している。