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産経土木常任委員会(平成29年3月22日)
産経土木常任委員会 委員長 安孫子 哲
委員長 安孫子哲
産経土木常任委員会に付託されました案件の審査経過と結果について、ご報告申し上げます。
はじめに、第1号議案「平成29年度群馬県一般会計予算」に関して、まず、産業経済部の関係では、技能検定受検料の軽減措置について、技能五輪全国大会での本県のレベルや本県での開催実績について質疑されました。また、技能五輪へ本県からさらに選手が輩出されるとともに、技能検定を推進する上で、検定委員の選任等についても要望されました。
次に、物流人材育成・確保対策事業について大型免許の取得費用の取組についても質されました。
続いて、ぐんま新技術・新製品開発推進補助について、今年度の同事業の実績と事業効果の数値による評価について質されました。
次に、特例子会社設立促進について、手引きの作成やサポーター企業の随時派遣及び特例子会社の設立目標について質疑されました。
続いて、離職者等再就職訓練については、実績と拡充するコースの内容及び利用の見通しやコースの修了状況について質疑されました。
次に、商店街活性化に関して事業内容や結果について質されるとともに、商店街活性化の全国の事例を参考に、支援するよう要望がありました。
次に、県土整備部の関係では、パーソントリップ調査について、過去の調査と比較して、どのような傾向にあるのか。また、今後のスケジュールについて質されました。
続いて、水害リスク調査について、内容や進め方及び今後の治水対策にどのように活用されていくのか質疑されました。
次に、汚水処理施設整備費補助について、来年度の汚水処理人口普及率の押し上げ効果や限られた予算の中で汚水処理人口普及率を上げるための考え方について質されました。
続いて、空き家対策について、所有者不明特定空家等解体支援事業について、事業目的や県内の解体すべき空き家の件数及び空き家を解体すると固定資産税の減免特例措置が受けられないといった制度上の問題も質されました。
次に、第11号議案「群馬県中小企業振興資金特別会計予算」に関して、制度融資の利用状況や保証の状況及び信用保証協会の経営状況についても質疑されました。
以上の質疑を踏まえ、採決した結果、本委員会に付託されました各議案は、いずれも、全会一致をもって、原案のとおり可決すべきものと決定いたしました。
引き続き行いました請願の審査結果につきましては、お手元に配付の報告書のとおりであります。
続いて、意見書の発議についてでありますが、2020年の東京オリンピック・パラリンピックやラグビーワールドカップに向けて、国民の健康増進を目的として、2016年10月に厚生労働省により公表された「受動喫煙防止対策の強化(たたき台)」における受動喫煙防止対策は、厳格な規制を設定しており大きな懸念を抱いております。特に、多くが小規模・零細事業者である飲食・宿泊業等のサービス業においては、受動喫煙防止対策により、店舗・施設の物理的な制約に加え、資金的な制約により、喫煙室の整備にも苦慮し、経営への影響は避けられない状況になります。
よって、受動喫煙防止対策には、多くの問題があり多方面にわたって影響を与える恐れがあることから飲食・宿泊業等のサービス業を営む事業者に十分に配慮すること等を強く国に要望する「中小規模事業者等に配慮した受動喫煙防止対策を求める意見書」の提案がなされ、採決の結果、全会一致をもって可決し、委員会から別途発議いたしました。
このほか、委員会の所管事項について、各般の議論が行われましたので、以下、その主な項目について申し上げます。
まず、産業経済部及び労働委員会関係でありますが、
- 産業振興の観点からの廃棄物処理施設について
- 大河ドラマ「おんな城主直虎」を活用した観光誘客について
- 受動喫煙防止対策について
- 事業承継について
- 総合労働相談について
- 外国人技能実習制度について
- 創業支援について
- 物産振興対策及び地域の食と土産の魅力向上について
- 平成29年度の中小企業対策について
- 中小企業の再生支援について
- 今後消える仕事について
- ものづくりフェアinぐんま2017について
- 障害者雇用促進強化対策について
- ぐんま百名山の手帳作成について
続いて、県土整備部関係ですが、
- 路面下空洞調査について
- 八ッ場ダム付替え国道の安全対策工事について
- 川原湯温泉の源泉について
- 町道川原湯温泉幹線街路について
- 川原湯温泉の観光について
- 多々良沼公園への指定管理者制度の導入について
- 木造住宅耐震改修支援について
- 利根川の河川改修事業について
- 田島弥平旧宅を案内する道路標識について
- 交通施設バリアフリー化推進について
- 七曲橋通行止めについて
- 市町村乗合バス振興対策について
- 西毛広域幹線道路の高崎工区について
- 県土木行政の展望について
これらの事項につきましても、活発な議論が行われました。
以上、申し上げて委員長報告といたします。